オーラのタイヤチェーン NISMO仕様だけ装着不可

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オーラで冬に峠を越える予定が立ったら、製品を探す前に決めることが2つある。自分のグレードにチェーンが着くのかどうかと、着くならどのサイズで買うのか。オーラの純正タイヤは全グレード17インチだが、荷重指数も速度記号もリム幅もグレードで違う。そしてNISMO仕様だけは、メーカーが装着できないと書いている。

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オーラのチェーンは前輪2本、NISMO仕様だけ装着できない

日産のよくあるご質問に掲載されたオーラの諸元では、基準車の純正タイヤは205/50R17。日産はタイヤチェーンの装着位置について、前輪駆動車はフロントタイヤと案内しており、オーラの2WDは前輪駆動だから、買うのは前輪2本分になる。

そのうえで、グレードによって可否そのものが分かれる。NISMOとNISMO tuned e-POWER 4WDは、メーカーが「装着できません」と明記している唯一の系統だ。

グレード 純正タイヤ チェーン装着
基準車(G、G FOUR、各Black Edition、90周年記念車など)・AUTECH・AUTECH FOUR 205/50R17 89V
AUTECH SPORTS SPEC 205/50R17 93W XL 可(メーカーが明記)
NISMO / NISMO tuned e-POWER 4WD 205/50ZR17 93W XL 不可(メーカーが明記)

グレードで可否が分かれる理由

NISMO系は社外品でも解決しない

日産のよくあるご質問の冬タイヤの項目では、NISMO仕様について「NISMO仕様車の装着タイヤには、日産純正タイヤチェーンの設定がありません。また、タイヤチェーンを装着して走行すると、タイヤチェーンと車体が干渉する恐れがあるため装着できません」と書かれている。理由が車体との干渉である以上、社外品でサイズを合わせれば解決するという話ではない。

補強になるのが純正アクセサリーの側だ。日産の純正アクセサリーの車種適用一覧には布製すべり止めの205/50R17用が載っているが、挙がっているのはG系・G FOUR系・AUTECH・AUTECH FOURで、NISMO系のグレードは含まれていない。

AUTECH SPORTS SPECは書き分けられている

同じ案内の中で、AUTECH SPORTS SPECには「スタッドレスタイヤを装着する場合は、標準装備と同じ17インチのタイヤ・ホイールを装着してください。また、タイヤチェーンの装着も可能です。」とある。NISMO系と並べて別々に書かれているので、これは書き漏れではなく意図的な線引きだ。

NISMOに乗っているなら冬タイヤ側で対応する

冬タイヤについて、メーカーはNISMO仕様にタイヤ205/50R17・ホイール17×6.5Jインセット40への交換を案内している。標準の17×7Jインセット42から、基準車と同じ側へ戻す指定だ。「スタッドレスタイヤはサマータイヤに比べ、同サイズでも径や幅が大きく干渉するおそれがあるため」という説明が添えられている。チェーンの可否を含めた最終判断は、販売会社に確認するのが早い。

自分のオーラの純正サイズを表で確定させる

型式は2WDが6AA-FE13、4WDが6AA-FSNE13。2021年8月の発売以降、2024年6月のマイナーチェンジを挟んでも基準車のタイヤ・ホイール諸元は変わっていない。車検証の型式を見てから下の表で自分の行を探す。

グレード群 タイヤ ホイール インセット
基準車・AUTECH・AUTECH FOUR 205/50R17 89V 17×6.5J 40mm
AUTECH SPORTS SPEC 205/50R17 93W XL 17×6.5J 40mm
NISMO / NISMO tuned e-POWER 4WD 205/50ZR17 93W XL 17×7J 42mm

PCDは100mm、穴数4、ハブ穴径60mmで全グレード共通、素材はアルミ。空気圧も共通で前輪230kPa(2.3kgf/cm2)・後輪210kPa(2.1kgf/cm2)。同じ17インチでも、NISMO系だけリム幅とインセット、荷重指数と速度記号が別物だと分かる。基準車の冬タイヤは「標準装備と同じサイズ」を案内されているので、純正のまま乗っているなら冬も205/50R17・17×6.5Jが前提になる。

同じ205/50R17でも夏と冬で品番が変わる

夏タイヤ用と冬タイヤ用は別の品番

非金属チェーンのメーカーが公開している適合情報では、205/50R17は夏タイヤならQE11、冬タイヤならQE11Lと品番が分かれている。オーラの純正サイズがちょうどこの205/50R17なので、純正の夏タイヤのまま積んでおくのか、スタッドレスに履き替えたうえで積むのかで買う品番が変わる。サイズ表記が同じだから着く、とはならない。

16インチに落とすならリム幅まで見る

同じメーカーの適合では、インチダウンして冬タイヤ205/55R16にした場合、リム幅6.0JならQE11、6.5〜7.5JならQE11Lとなる。インチダウン用ホイールは6.0Jと6.5Jが混在するので、タイヤサイズだけで選ぶと外れる。ホイールのリム幅を確認してから品番を決める。

メーカーが違えば考え方も違う

別の非金属チェーンメーカーの適合サイズ表では、205/50R17に対応する品番は2310WDとされ、「※WDシリーズとベーシックシリーズではスパイクピンの形状が異なります。」という注記が付く。こちらは表記サイズが同じならラジアルでもスタッドレスでも装着できるという案内で、夏冬の扱いが前述のメーカーとは違う。結局のところ、適合は買おうとしているメーカーの表で確認するしかない。

なお表を読むときの前提として、メーカーは「ラジアルタイヤの『SR』『HR』『VR』『LT』『PR』等の表示マークはタイヤサイズには関係ありません。」としている。NISMO系の205/50ZR17の「Z」も同じく速度記号側の表示で、サイズとしては205/50R17として読む。

着けるのは前輪2本。4輪装着は選択肢にしない

日産の案内は「2WD車は駆動輪に装着します。4WD車はメインの駆動輪に装着します。ただし、仕様によってはタイヤチェーンを装着できない場合もあるため、装着可否については車両取扱説明書をご確認ください。」というもので、前輪駆動車はフロントタイヤ、後輪駆動車はリヤタイヤと駆動方式別に示されている。

オーラの2WDはフロントモーター駆動だから前輪。4WDは前後に独立した電動モーターを持ち、リヤモーターの出力・トルクは50kW/100N・m(NISMO tuned e-POWER 4WDでは60kW/150N・m)という構成で、後輪だけで走る車ではない。ただし4WDの「メインの駆動輪」がどちらかは自車の取扱説明書で確認してほしい。

4輪すべてに着ける発想は捨てていい。日産は「タイヤチェーンを駆動輪以外に取り付けた場合の安全確認をしていませんので、4輪すべてに装着することはおすすめできません。車種によってはボディや足回り、部品とのクリアランスが十分に確保されていないため、車体や足回り部品などに干渉し、危険が生じるおそれがあります。」と注意している。国土交通省も「駆動輪にタイヤチェーンを着けることが基本です。」としており、方向は一致している。前輪1軸分を1セット買う、が基本形だ。

ちなみに純正アクセサリーの適用一覧には「本商品をご使用の際は後輪にご装着ください。」という注記も用意されているが、オーラの行にはこれが付いていない。後輪指定の車種と区別されている。

スタッドレスを履いていてもチェーン規制は通れない

チェーン規制について、国土交通省は「大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪があるときに行います。」と説明し、あわせて「大雪時に通行止めを実施する場合でも、チェーン規制を実施し、タイヤチェーンを着けていれば通行できるようにする」ことを目的に挙げている。通行を止める仕組みではなく、通れる状態を残す仕組みという位置づけだ。

実施場所は「急な上り下りがある峠など」で、過去に立ち往生や通行止めが起きた区間のうち着脱や待機ができる場所がある区間。「規制区間の手前でタイヤチェーン装着状況の確認を行います。」ともあるので、積んでいるだけでは足りず、その場で着けられることが前提になる。

そして肝心なのがここだ。国土交通省は「スタッドレスタイヤを着けている自動車であっても、大雪時には立ち往生することがあります。」としたうえで、「スタッドレスタイヤを着けていても、タイヤチェーンをしていない自動車はチェーン規制中に通ることはできません。」と明言している。スタッドレスを履いていることは、チェーンを積まない理由にはならない

種類については「自動車用品店などで販売されているものであれば問題ありません。ただし、スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプのものではチェーン規制中に通ることはできません。」とあり、金属・非金属・布製という材質で線が引かれているわけではない。

金属・非金属・布製をオーラの使い方で選び分ける

3タイプの性格

金属は価格が抑えられて収納も小さいが、乾いた路面での振動と音が大きい。非金属は樹脂やゴムで作られ、静かで走行時の負担が少ない代わりに収納時に場所を取る。布製はタイヤにかぶせる方式で軽く、装着の手間が最も少ないが摩耗が早い。

オーラは全長4.1m級で荷室に余裕のある車ではないから、冬の間ずっと積んでおくものとしては収納の体積が効いてくる。年に何回・どのくらいの距離を雪道で走るのかを先に決めれば、耐久距離と収納性のどちらを諦めるかは自然に決まる。純正アクセサリーとして設定されているのが布製であることは、オーラで想定される使い方を考えるうえで参考になる。

認定品かどうかの見分け方

非金属チェーンの認定制度を運営する協会の案内では、協会規格JASA432に基づいて製造された製品を、認定委員会の立会いのもとで実車走行試験にかけ、性能が確認されたものが認定品になる。試験は例年1月に北海道で実施され、制動、登坂、耐空転、静的けん引、耐久、緩衝、着脱の各試験が行われる。

見分け方は2か所。収納ケースの外側に「JASA432規格品」と表示されるのが認定マーク、チェーン本体に「JASA、00-000」の形式(00-000が認定番号)で表示されるのが認定票だ。雪上での停止と登坂まで実車で確かめられているかどうかの差になる。

買う前にオーラで確認しておく4点

  • タイヤハウスとの隙間。あるメーカーは装着前の確認事項として、タイヤハウスやサスペンションなどとタイヤとの間隔が3cm以上あることを求めている。ハンドルを左右に切った状態でも見ておく。
  • 社外ホイールや車高調を入れているか。協会は購入時の注意として、使用車のタイヤサイズの確認、タイヤハウスのクリアランス確認、装着が不可能な車種があること、スパイクタイヤには使えないこと、指定外タイヤやローダウン時はクリアランスの再確認が必要なこと、乗用車用はトラックに使えないことを挙げている。オーラで言えば、装着不可の該当はNISMO仕様、再確認が必要なのは足回りに手を入れている車だ。
  • タイヤの種類。純正アクセサリーの注記には「同サイズ表記のタイヤでもタイヤの種類(特にスタッドレスタイヤ)やタイヤメーカーによって装着できない場合があります。」とある。205/50R17と書いてあれば何でも着く、ではない。
  • インチダウンしているならリム幅。前述のとおり205/55R16はリム幅で品番が分かれる。

オーラ向けとして買える候補を比べる

商品名に車種名が入っていても適合の証明にはならない

先に断っておく。ここで挙げる製品は商品名に車種名が入っているが、それは適合の証明にならない。いずれも販売ページの商品仕様欄に対応タイヤサイズの数値が書かれておらず、メーカーの車種別適合表で品番が指定された製品でもない。うち1点だけが商品名に対応タイヤ幅らしき表記を持つ。加えて商品名に「SFNE13型」とある製品もあるが、日産の公式型式は6AA-FSNE13で表記が一致しない。「軽自動車」の語が併記されている製品もある。書けるのは商品名に車種名の記載があるという事実までで、そこから先は購入前に販売元へ問い合わせて確定させるしかない。認定の有無も、今回の候補はいずれも販売ページで確認できていない。

比較の軸と価格

比較の軸は6つ。純正205/50R17(またはインチダウン後のサイズとリム幅)への対応が確認できるか、夏タイヤ用と冬タイヤ用の区別が示されているか、認定品かどうか、装着にジャッキアップや車両の移動が要るか、前輪2本分が1セットに含まれているか、収納したときの大きさと重さ。価格はいずれもAmazonの実売価格で、確認時点の値。

候補 方式 内容量 価格(確認時点)
布製スノーソックス 布製 2枚組=前輪1軸分 6,799円
布製タイヤチェーン 黒赤 布製 2枚組=前輪1軸分 5,599円
軟質ゴム製 ストラップ固定式 ゴムピース 10ピース 3,499円
非金属スノーチェーン 2本セット 非金属 2本セット 11,389円

布製の2点は軽さと手間の少なさで選ぶ

布製の2点は、タイヤにかぶせる非金属の構造で、静音性と軽さ、ジャッキアップ不要の取り付けやすさを挙げている。どちらも2枚組で駆動輪1軸分にあたる。純正アクセサリーにも同じ布製が設定されているので、年に数回の雪道と規制区間の通過という使い方とは方向が合う。ただし布製は摩耗が早く、純正アクセサリーの注記では取り替えの目安が雪上150km(50km/h以下での走行時)程度とされている。

布製スノーソックス 2枚組(ノート オーラ FE13 適用表記・非金属・ジャッキアップ不要)

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布製タイヤチェーン 黒赤 2枚組(ノート オーラ 2021年8月〜現行 適用表記・非金属スノーソックス)

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ゴムピース式と2本セットは数量の確認が要る

軟質ゴム製は、トレッド面に個別のピースを掛けて締める方式で、ジャッキアップも車両の移動も不要とされる。低温でも硬化・破断しにくいことと、タイヤを傷つけない設計を挙げている。10個入りなど個数単位の販売なので、1輪あたり何ピース使う想定かを販売元に確認し、前輪2本分をまかなえる数量かどうかを買う前に数えておく必要がある。

軟質ゴム製 非金属スノーチェーン 10ピース(ノート オーラ FE13 対応表記・ジャッキアップ不要)

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4点目は、商品名に「155-295 サイズ」という対応タイヤ幅らしき表記と2本セットの記載がある唯一の候補だ。オーラの純正タイヤ幅205mmはこの範囲の内側に入る。ただしこの表記はタイヤ幅だけを指すもので、17インチという外径やタイヤハウスとの隙間まで保証するものではない。

非金属スノーチェーン 2本セット(ノート オーラ FE13 適用表記・対応タイヤ幅155〜295mm表記)

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前輪に着けるときの段取り

雪が降る前に、乾いた路面で一度練習しておく。吹雪の路肩で説明書を読む余裕はない。練習を1回やったかどうかが、当日の所要時間を一番大きく変える

実際に装着する日は、交通の妨げにならない平坦で安全な場所を選び、ハザードを点け、可能なら三角表示板を出す。駆動輪である前輪に左右2本分をまとめて着けたら、数十メートル走って一度停め、緩みがないか締め直す。走行中に異音や引っかかりを感じたらすぐ停めて確認する。走行速度は製品の取扱説明書の指定に従う。

雪や氷が切れて乾いた路面に出たら外す。乾いた路面での走行はチェーン本体と車体の両方を痛める。外したあとは雪と融雪剤を落とし、乾かしてから収納する。

よくある質問

NISMO仕様に着けられるタイヤチェーンはある?

メーカーは、NISMO仕様の装着タイヤには純正タイヤチェーンの設定がなく、装着すると車体と干渉する恐れがあるため装着できないとしている。理由が車体との干渉なので、社外品でサイズを合わせれば済む話ではない。冬タイヤについては205/50R17・17×6.5Jインセット40への交換が案内されているので、まずはそちらと、販売会社への相談から進めるのが現実的だ。

スタッドレスを履いていればチェーンは要らない?

チェーン規制中は必要になる。国土交通省は、スタッドレスタイヤを着けていてもチェーンをしていない車は規制中に通れないと明言している。スタッドレスは日常の雪道のためのもので、規制区間を通す道具ではないと考えたほうがいい。

4WDのG FOURならチェーンなしで走れる?

チェーン規制に駆動方式による例外は示されていない。4WDでもチェーン未装着なら規制区間は通れない。装着位置は「メインの駆動輪」となるため、自車の取扱説明書で確認したうえで用意する。

商品名にオーラと書いてあれば安心して買える?

商品名の車種名は適合の証明にならない。国土交通省の基準としては自動車用品店などで売られているチェーンなら種類を問わないが、それは自分の車に物理的に着くこととは別の話だ。対応タイヤサイズがメーカーの適合表や販売ページで確認できるかを見て、確認できなければ販売元に問い合わせる。

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まとめ

買う前に、この順で片付けておく。

  • 車検証と現車で自分のグレードを確定する。NISMO系ならチェーンは装着できないので、冬タイヤ側の指定サイズと販売会社への相談に切り替える。
  • タイヤの表示を読む。基準車とAUTECHは205/50R17、AUTECH SPORTS SPECは同サイズの93W XL。
  • 夏タイヤのまま積むのか、スタッドレスに履き替えてから積むのかを決める。メーカーによっては同じ205/50R17でも品番が分かれる。インチダウンしているならホイールのリム幅も控える。
  • 前輪2本分で数える。4輪装着は勧められていない。
  • タイヤハウスとの隙間を実車で見る。足回りに手を入れているなら特に。
  • 候補を絞ったら、対応タイヤサイズが確認できるかを販売元に問い合わせてから注文する。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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