CX-5マフラーおすすめ 型式で変わる適合と車検

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信号待ちで前の車のテールを眺めているうちに、自分のCX-5の出口が焼けて曇っていることに気づく。音も見た目もそろそろ変えたいと思ったとき、最初にやるのは製品探しではなく、車検証を開いて型式を読むことだ。CX-5のマフラーは世代とエンジンで候補が分かれ、同じ型式の中でも駆動方式やATかどうかでさらに割れる。

目次

型式ごとに、いま選べるマフラーの地図

先に結論を置く。本体交換の設定が厚いのは2.2Lディーゼルで、KF2P・KE2FW・KE2AWにはHKSとBLITZの両方が製品を出している。ガソリンはKF5P向けにBLITZの設定があるが「ターボ専用」の但し書きが付く。2026年5月に発売された3代目(KMYSDP)で今回確認できたのは、専用設計のマフラーカッターだけだった。

型式 エンジン 今回確認できた本体交換の設定
KE2FW/KE2AW 2.2Lディーゼル BLITZ 62131・62131V/HKS 31019-AZ104
KF2P 2.2Lディーゼル BLITZ 63201系・63167系/HKS 31019-AZ104/オートエクゼ MKF8Y90
KF5P 2.5Lガソリン BLITZ 63182系(ターボ専用)/オートエクゼ KFA2V5810
KFEP 2.0Lガソリン 今回参照した適合一覧では確認できず
KMYSDP 2.5Lガソリン(Mハイブリッド) 確認できたのはマフラーカッターのみ

「確認できず」と書いた欄は、製品が存在しないという意味ではない。メーカーが公開している適合一覧に該当の記載を見つけられなかった、というだけだ。適合一覧に無い組み合わせへ進むなら、販売店やメーカーへの直接確認が要る。

まず車検証で世代と型式を確定させる

車検証で控える3項目

型式欄、初度登録年月、駆動方式。この3つを控えれば適合照合はほぼ通る。近接排気騒音の記載があれば一緒に控えておくと、後述する相対値規制の判定に使える。

世代の区切りは3つ

初代のKE系は、マツダが2012年2月16日に新型クロスオーバーSUVとして発売を発表した世代。2代目のKF系はマツダの車種情報ページで期間が2017年2月からと表記され、2020年12月3日に商品改良が販売開始されている。3代目は2026年5月21日にマツダが販売開始を発表した世代で、型式は5AA-KMYSDPだ。同じ車名でも、マフラーの互換性という点ではこの3世代を別の車として扱う

型式でエンジンが決まる

2代目KF系の型式は3系統ある。KFEPが1,997ccのガソリン、KF5Pが2,488ccのガソリンで5BA-KF5Pはガソリンターボ、KF2Pが2,188ccのディーゼル。初代のディーゼルはKE2FW(2WD)とKE2AW(4WD)で、HKSもBLITZも適合をこの2型式で書いている。3代目の5AA-KMYSDPは2,488ccのガソリンで、マツダは2.5L直噴ガソリンエンジン(e-SKYACTIV G2.5)を国内で初採用し、マイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を搭載したと発表している。

交換前に押さえる車検の3つの基準

事前認証と5種類の適合表示

マフラーの業界団体であるNAPAC/JASMAの解説によれば、平成22年4月1日以降に生産された車両では、従来の近接排気騒音に加えて「加速走行騒音を有効に防止するものであること」が要件に加わり、事前認証を取得したマフラーでないと車検を受けられない。適合表示として認められるのは、性能等確認済表示、装置型式指定品表示(自マーク)、純正品表示、ECE規制適合品表示(Eマーク)、EU司令適合品表示(eマーク)の5種類。この表示か認証番号を製品情報で確認できないマフラーは、候補から外していい

加速走行騒音は82dB以下

同じ解説で、騒音値の基準は加速走行騒音レベルが82dB以下とされている。認証を取った製品はこの試験を通っているので、認証番号のある製品から選ぶやり方が遠回りに見えて最短になる。

新車時の値に5dBを足した相対値規制

国土交通省の規制見直しを伝えた自動車専門メディアの報道によると、2018年11月30日に公布・施行された見直しにより、平成28年騒音規制車のうち新車時の近接排気騒音が車種ごとに定められた一定の値を超える四輪自動車は、交換用マフラーを付けたときの近接排気騒音を新車時の値(車検証等に記載)に5dBを加えた値以下に収める相対値規制の対象になる。乗用車で車両後部にエンジンがない車種では、新車時が91dBを超える車両が対象と説明されている。

ディーゼルには本体交換の実物がある

HKSのハイパワースペックL II、品番31019-AZ104。製品データベース上の適合はLDA-KF2P(エンジンSH-VPTS・年式16/12-18/02)、LDA-KE2FW(12/02-16/12・15/1以降のマイナーチェンジ後を含む)、LDA-KE2AW(12/02-16/12)で、適合欄には「FF、4WDともに適合」と記載されている。認証番号はJQR20141014。2.2Lディーゼル(SH-VPTS)向けなので、ガソリン車は対象外だ。

仕様は主要材質がS304、テール外径がメーカー表記で「94 L&R」(左右94mm)、中間パイプ径60mm、重量4.9kgで純正比48%減(KE2FW/KE2AWでは52%減)、装着時地上高268mm。キット対象部位はメインパイプで、シリーズの説明ではストレート構造の採用による排気効率の向上と、チタン製フィニッシャーカバーの標準装備が挙げられている。

音の上がり幅も数字で出ている。排気音の公表値はノーマルが72、HKS装着時が76(単位はdB)。純正から4dB上がる計算だが、これは製品データベースの掲載値であって、個体や経年での実測値ではない。製品ページにはJASMA対応のアイコンが表示されている。

ひとつ注意がある。HKSの製品データベースでは31019-AZ104に「※販売終了予定品」の表記がある。装着を決めているなら、適合の再確認は早めに済ませたほうがいい。

HKS ハイパワースペックL II 31019-AZ104 CX-5用スポーツマフラー(KF2P/KE2FW/KE2AW 適合)

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同じKF2Pでも駆動とATで候補が割れる

BLITZのCX-5 KF2P用一覧には、同じ型式向けに構成の違う2系統が載っている。

品番63201「NUR SPEC CUSTOMEDITION VS」は、メインパイプ径φ60、テールパイプ径φ114.3-2.5R×2、騒音値は純正71dBに対しBLITZ 75dB、地上高255mm。備考は「AT専用,2WD専用,新制度適合,テールは同径のオプション品と交換可能」。テールをチタンカラーにした63201V「NUR SPEC CUSTOMEDITION VSR」も同じ数値で併記されている。

もうひとつの品番63167「NUR-SPEC VS StyleD」は構成が違う。メインパイプ径がφ50×2、騒音値は純正72dBに対しBLITZ 75dB、地上高255mm、備考は「2WD/4WD共通,リアアンダースカート装着車共通,新制度適合」。4WDに乗っているなら63201系は選べず、63167系が対象になる。リアアンダースカートを付けている車も同じだ。

テールまわりにも条件がある。BLITZのCX-5用にはディーゼル車でカーボンレッドテールが使えない旨の注記がある一方、テールは同径のオプション品と交換できるとも書かれている。色や形を後から替えたいなら、この2点はセットで見る。

BLITZ NUR-SPEC カスタムエディション VS 63201 CX-5 KF2P用マフラー(AT・2WD専用)

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ガソリン車は設定が絞られる

BLITZがKF5P向けに掲載しているのは品番63182(VS)、63182V(VSR)、63182C(CARBON RED)。メインパイプ径φ60×2、テールパイプ径φ114.3×2、騒音値は純正79dBに対しBLITZ 85dB、地上高253mm、備考は「2WD/4WD共通,ターボ専用,新制度適合」。「ターボ専用」なので、同じKF5Pでも自然吸気は対象外になる。

オートエクゼのプレミアテールマフラーには、KFA2V5810という「KF系-500001〜ガソリン2.5L車」向けの品番がある。一方、1,997ccのKFEPについては今回参照した適合一覧に記載を見つけられなかった。付かないと断定はできないが、ディーゼルほど選択肢が広くないのは確かだ。

初代KE系にも本体交換の道は残っている

BLITZの車種別ラインナップには、旧型KE系向けとしてNUR-SPEC VSR品番62131VとNUR-SPEC VS品番62131が「型式KE2FW/KE2AW対応」で掲載されている。HKSの31019-AZ104も、適合範囲にKE2FWとKE2AWを含む。初代だからといって本体交換の系統が閉じているわけではない。10年選手のディーゼルでも、狙える製品は残っている。

加工・同時装着・地上高を先に確認する

オートエクゼのスポーツマフラー(部品番号MKF8Y90)は適合が「KF系-500001〜ディーゼルAT車」で、マフラーガーニッシュ(MKF2470)との同時装着が必須、さらにリアバンパー切除加工が必要と記載されている。バンパーを切る前提の製品なので、将来的に純正へ戻す可能性があるなら選ばないという判断もある。プレミアテールマフラーも、KFA1V5810が「KF系-500001〜ディーゼルAT車」、KFA2V5810が「KF系-500001〜ガソリン2.5L車」と車台番号で区切られている。

地上高も見ておきたい。公表値はHKS 31019-AZ104が268mm、BLITZの63201系が255mm、63182系が253mm。車高を落とした車やアンダーカバーを追加した車では、この数値が段差での接触を考える手がかりになる。

見た目だけ変えるならマフラーカッター

本体交換とは検討する軸が違う

本体交換はメーカーが型式・駆動・AT/MT単位で適合を出し、近接排気騒音の公表値(HKSは72→76、BLITZのKF2P用は71→75)と認証番号を示している。マフラーカッターは既存のマフラー出口に被せる外装部品で、車検で見られるのは最低地上高とはみ出し量、そして固定の確実さだ。音や排気の性能を変えたいなら本体交換、出口の見た目を新しくしたいだけならカッターという切り分けになる。

車検で見られるのは地上高・はみ出し・固定

中古車情報サイトの車検解説では、平成29年1月1日以降に生産された車について、地上から9cm以上の最低地上高を確保すること、フロアラインから10mm以上はみ出さないこと(先端に丸みがあり2.5mm以上の曲率半径があれば、はみ出しても問題ないとされる)が挙げられている。取付が緩いと脱落の恐れがあり車検に通らないリスクがあるため、ホースバンドや脱落防止の金具で確実に固定することがすすめられている。

適合は世代ごとに別品番

サムライプロデュースのCX-5用は「KE系 前期/後期(平成24年2月〜)全グレード対応」「KF系 前期(平成29年1月〜)全グレード対応」「KF系 後期【2021(令和3)年12月〜】対応グレード限定」と書き分けられ、3代目は「マツダ MAZDA CX5 2026年フルモデルチェンジ KMYSDP 専用」として別商品になっている。素材はステンレス、取付方法は既存のマフラーにはめ込むだけで、専用金具または取り付けバンドが付属する。KF系後期は対応グレードが限定されるので、年式が新しいほど適合欄を読む手間が要る。

CX-5 KF系用 マフラーカッター 100mm 2本セット SUS304ステンレス 鏡面シルバー

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3代目に乗っているなら、今回の調べで手を付けられると確認できたのは専用設計のカッターだった。本体交換の設定については判断がつかなかったので、ここでは書かない。

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よくある質問

車検に通るマフラーかどうかはどこで見分けますか

NAPAC/JASMAの解説にある5種類の適合表示、つまり性能等確認済表示、装置型式指定品表示(自マーク)、純正品表示、Eマーク、eマークのいずれかがあるかを見る。HKSの31019-AZ104なら認証番号JQR20141014が公表されている。ただし表示があれば無条件で通るわけではなく、最終的な判断は検査時の車の状態による。

交換すると音はどれくらい大きくなりますか

メーカーの公表値で比べるのが早い。HKSの31019-AZ104はノーマル72に対し装着時76、BLITZの63201系は純正71dBに対し75dB、63182系は純正79dBに対し85dB。数字の差がそのまま体感の差になるとは限らず、これらは掲載値であって手元の車で測った値ではない。

4WDやATかどうかで選べる製品は変わりますか

変わる。BLITZの63201系は備考が「AT専用,2WD専用」、63167系は「2WD/4WD共通,リアアンダースカート装着車共通」、KF5P用の63182系は「2WD/4WD共通,ターボ専用」。オートエクゼは車台番号500001〜という区切りも使っている。型式だけで決めると外す。

マフラーカッターは車検で何を見られますか

地上から9cm以上の最低地上高、フロアラインからのはみ出しが10mm未満であること(先端に2.5mm以上の曲率半径の丸みがあればはみ出しても問題ないとされる)、そして脱落しない固定。この3点が挙げられている。

まとめ

CX-5のマフラー選びは、4段階で潰せば迷わない。第一に車検証で型式・駆動方式・年式・新車時の近接排気騒音を控える。第二にメーカーの適合一覧で、型式に加えてエンジン・駆動・AT/MT、必要なら車台番号とリアアンダースカートの有無まで照合する。第三に認証表示の有無を確認する。第四に公表の近接排気騒音値を見比べて、音量がどれだけ上がるかを把握する。

まだ型式が分からないなら、最初の行動は車検証で型式と初度登録年月を確認することだ。そこが決まれば、上の早見表から候補は2つか3つに絞られる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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