CX-5 のセンターコンソールは、世代ごとに中の形も装備も違う。2012年からの KE系、2017年2月からの KF系、2026年5月に出た3代目では、コンソールに落とし込む収納品がそれぞれ別設計になっている。つまり最初にやることは製品選びではなく、自分の CX-5 がどの世代かを確かめることだ。扱うのは KF系向け2点と新型 KM系向け2点、それに KE系オーナーへの注意を1節ぶん。
世代別に見る4製品の早見表
自分の世代の行だけを見ればいい。KF系用と新型 KM系用は互換ではないので、行をまたいで選ばないこと。
| 製品 | 対応世代 | 形態 | メーカー商品説明での特記 | 価格(確認時点) |
|---|---|---|---|---|
| LANGBEAN コンソールトレイ | KF系(2017年2月~) | 内蔵型トレイ | ABS素材・ガタつき音が出にくい | ¥1,845 |
| SXCY コンソールトレイ(レッド) | KF系(2017年2月~) | アームレストボックス用トレー | ラバーマット付き・ノイズ軽減 | ¥1,743 |
| RUIYA 内蔵コンソールトレイ | 新型 KM系(2026年5月~) | 内蔵型トレイ | 充電ケーブル穴付き・滑り止めマット付き | ¥2,580 |
| MEOHUU アームレスト収納ボックス | 新型 KM系(2026年5月~) | 収納ボックス | 簡単に取り外せる・軽量 | ¥2,580 |
価格はいずれも Amazon の実売価格を確認した時点の金額で、日々変わる。買う前に見るべきは価格より、出品ページに書かれた対応世代のほうだ。
車検証の型式欄で自分の世代を確かめる
CX-5 には3世代ある。マツダの取扱説明書一覧に掲載された年式区分と車台番号によると、初代 KE系は2012年2月から2017年1月まで、2代目 KF系は2017年2月から。3代目の新型は2026年5月21日に販売が始まった、9年ぶりのフルモデルチェンジ版だ。
初代 KE系(2012年~2017年1月)
車台番号は KEEAW/KEEFW/KE2AW/KE2FW/KE5AW/KE5FW。取扱説明書は「2012年2月~2014年12月」と「2015年1月~2017年1月」の2区分で用意されている。
2代目 KF系(2017年2月~)
車台番号は KF5P/KFEP/KF2P。取扱説明書は「2017年2月~2017年7月」「2017年8月~2018年1月」「2018年2月~2018年10月」の区分で公開されている。主要諸元(2025年12月現在)では全長×全幅×全高が4,575×1,845×1,690mm、室内寸法(長さ×幅×高さ)が1,890×1,540×1,265mm。
3代目 新型 KM系(2026年5月~)
主要諸元(2026年5月現在)の型式は5AA-KMYSDP。グレードはS・G・Lの3種類、駆動方式は2WD(FF)と4WD。全長×全幅×全高は4,690×1,860×1,695mm、室内寸法は1,890×1,592×1,299mm で、KF系より全長で115mm、全幅で15mm大きく、室内幅は52mm広い。
車検証を見て型式が KF5P なら KF系、5AA-KMYSDP なら新型、と機械的に判断できる。世代がまたがる装備の考え方は
でも同じなので、あわせて確認しておくと迷いが減る。
純正コンソールボックスの中身は世代でこう違う
社外トレイがどこに収まるのかは、純正の中がどうなっているかを知らないと想像できない。
KE系・KF系は「インナートレイが外せる」構造
KE系・KF系の電子取扱説明書には、いずれも大型コンソールボックスの項に「インナートレイは取りはずすことができます。」と記載がある。純正の時点で浅いトレイが1段入っていて、外すと下に深い収納が現れる二段構えだ。社外の内蔵型トレイは、この純正インナートレイの代わりに置くか、外した空間に組み合わせて使うことになる。
さらに KF系は、マツダ公式のインテリア紹介によると「アームレスト付大型コンソールボックス(インナートレイ付)」が全車標準で、箱の中に12V電源ソケット、USB端子×2、ナビゲーション用SDカード専用スロットを備える。ただし公式ページには「USB端子はグレードによって種類が異なります」との注記があり、端子の形状はグレード次第だ。
新型 KM系は横幅がスリムになった
マツダ公式の新型CX-5デザイン解説では「膝周りも、センターコンソールの横幅をスリムにして、余裕を持たせました」とされている。内側の形状と寸法が KF系までと同じではない、と公式に読める書き方だ。装備側も変わっていて、新型の主要諸元・装備一覧によると12V電源ソケット(フロントコンソール/ラゲッジルーム)、外部接続ハブ・USB端子(Type-C:フロント×2)、ワイヤレス充電(Qi)が全車標準。フロントコンソールリッドは合成皮革(ブラック・ダブルステッチ)で、フタの表面仕上げも異なる。
選ぶときに見る4つの軸
1. 適合世代(これが最優先)
CX-5 のコンソール収納品は純正コンソールの内寸に合わせた専用設計で、KE系・KF系・KM系で形が違う。車検証の型式欄か初度登録年で世代を特定し、出品ページの適合表記と突き合わせる。ここを外すと他の3軸を検討する意味がなくなる。
なお適合表記はメーカーや出品者の自己申告であって、マツダ公式が保証する適合情報ではない。年次改良でコンソール周りの部品が変わることもあるので、購入前に対応年式・型式の記載と自分の車検証を照らし合わせておく。
2. 形態(内蔵型か、載せる収納か)
大きく2種類に分かれる。ひとつはコンソールボックス内に落とし込む内蔵型トレイで、純正インナートレイの位置に置いて小物を仕切る。もうひとつはアームレスト部に組み合わせる収納ボックスで、外して持ち出せるものもある。深い収納をそのまま活かしたいなら浅い仕切りを足す内蔵型、上段を独立した箱として使いたいなら載せる収納、という選び分けになる。
3. 充電ケーブルを通す穴の有無
コンソール内で充電する人は、ケーブルを通す穴や切り欠きがあるかを見る。CX-5 はコンソール内に電源ソケットとUSB端子があり、コードをフタの外へ出す溝も設けられている。トレイでこの経路を塞ぐと、フタが閉まらなくなるかコードを挟む。日常的にコンソール内で充電しているなら、ここは形態より優先していい。
4. 異音対策
硬い樹脂トレイが純正内装に直接当たると、段差や振動でカタつく音が出やすい。商品説明でノイズ軽減や騒音防止をうたう製品は、この当たり面にラバーマットを噛ませる作りになっていることが多い。滑り止めマットの付属有無は、その代わりの目印として使える。
KF系(2017年2月~)向けの2製品
どちらも、インナートレイのある大型コンソールボックスに組み合わせる前提の製品だ。
メーカーの商品説明では、LANGBEAN の製品は「マツダ CX-5 2代目 KF系 専用」の内蔵型コンソールトレイとされ、素材はABS、取付が簡単でガタつき音が出にくいことをうたっている。純正インナートレイと同じ位置に落とし込んで小物を仕切る使い方になる。コンソール内の12V電源ソケットやUSB端子を日常的に使っているなら、トレイを入れた状態でコードが通るかを現車で確かめてからにしたい。
LANGBEAN CX-5 KF系専用 内蔵型コンソールトレイ(ABS素材)
SXCY の製品は同じく KF系向けで、アームレストボックス用の収納トレーとしてラバーマット付き・ノイズ軽減をうたう。色はレッドの設定なので、黒基調の内装に差し色が入るのを許容できるかは好みで分かれる。走行中のカタつきを先に潰しておきたいなら、マットが最初から付いてくるこちらが手っ取り早い。
SXCY CX-5 KF系 コンソールトレイ ラバーマット付き(レッド)
KF系の内装まわりをまとめて手を入れるつもりなら、
も見ておくといい。
新型 KM系(2026年5月~)向けの2製品
新型はコンソールの横幅がスリム化され、USB端子も Type-C に変わっている。ケーブルまわりをどう扱うかが、2点の分かれ目だ。
メーカーの商品説明では、RUIYA の製品は「2026 新型 マツダ CX-5 KM 専用」の内蔵型コンソールトレイとされ、滑り止めマット付き・騒音防止・貼り付けが簡単・充電ケーブル穴付きをうたっている。Type-C のケーブルをコンソール内に挿しっぱなしにする使い方なら、穴が最初から開いているこちらが噛み合う。
RUIYA 新型CX-5 KM系専用 内蔵コンソールトレイ 充電ケーブル穴付き
MEOHUU の製品は「新型 CX-5 KM系 2026年5月~」向けのアームレスト収納ボックスとされ、簡単に取り外せること、滑り止めマット付きであること、軽量であることをうたう。中身ごと家や職場へ持ち出したい人、洗いたいときに外したい人はこちら。ケーブル穴の記載はないので、充電しながら使う前提なら RUIYA 側を軸に考えるほうが素直だ。
MEOHUU 新型CX-5 KM系専用 アームレスト収納ボックス(滑り止めマット付き)
新型は納車直後に内装へ手を入れる人が多い。画面まわりも同時に整えるなら
が参考になる。
取り付けたあとに確認すること
KF系の取扱説明書の電源ソケットの項には「コンソールボックスの溝にコードを通し、コード先端のプラグを電源ソケットに接続します。」とあり、USB電源ソケットについても「アームレストボックスの溝からUSB電源ソケットに接続するコードを通すことができます。」と記載されている。フタを閉じたままコードを外へ出す経路が、設計として用意されているわけだ。トレイを入れるときは、この溝を塞いでいないかを最初に見る。
電力の上限も決まっている。同じ取扱説明書で、電源ソケットは消費電力120W(DC12V-10A)を超える機器を使わないよう、USB電源ソケットは最大消費電力10.5W(DC5V-2.1A)以下のUSB機器を使うよう指定されている。
もうひとつ、KF系のアームレストボックスは取扱説明書に「開けるときはボタンを押して、フタを上に引き上げます。」とある。フタを上へ引き上げる構造なので、高さのあるものを入れるとフタが閉まりきらなくなる。装着後はフタを一度きちんと閉め、コードを挟んでいないかを見ておく。
KE系(2012年~2016年)に乗っている場合
KE系にも大型コンソールボックスがあり、KE系の取扱説明書にも「インナートレイは取りはずすことができます。」と記載されている。構造としては社外トレイを組み合わせられる形だ。
ただし正直に書くと、今回確認できた販売中の製品に KE系専用をうたうコンソール収納品は含まれていない。KF系用・KM系用がそのまま付く前提で選ばず、出品ページの適合表記に KE系(KEEFW・KE2AW・KE2FW・KE5AW・KE5FW など)が明記されているかを確認してほしい。記載が見つからないときは、現車のコンソール内寸を測ってから判断するほうが確実だ。
同じ理由で世代表記の確認が効く小物として、
も型式の見方は共通している。
よくある質問
KF系用のトレイを新型 KM系に流用できるか
できると考えないほうがいい。新型はセンターコンソールの横幅をスリムにする設計変更が入っていて、車体寸法も KF系より全長で115mm、全幅で15mm大きい。世代が違う製品を流用できるとは考えず、自分の世代向けとして売られているものを選ぶ。
コンソール内で充電しながらトレイを使えるか
KF系については、取扱説明書に「アームレストボックスの溝からUSB電源ソケットに接続するコードを通すことができます。」と書かれているので、コードを通す前提の使い方は想定されている。トレイ側がその溝や端子の前を塞がないかが実際の可否を決める。USB電源ソケットは最大消費電力10.5W(DC5V-2.1A)以下の機器を使う指定なので、大電流の急速充電器を挿す用途は想定外だ。
純正のインナートレイは外す必要があるか
製品によって変わる。KE系・KF系はインナートレイを外せる構造なので、内蔵型トレイを純正インナートレイの代わりに置くか、外して空いた深い側に組み合わせるかを選べる。どちらの使い方を想定した製品かは商品説明に書かれているので、そこを読んでから決める。
取り付けに工具や加工は必要か
今回の4点は、メーカーの商品説明ではいずれも置く・貼る・載せるだけの想定で、内装を切ったり穴を開けたりする作業は案内されていない。とはいえ現車での収まりまでは保証されないので、装着後にフタの開閉を必ず確かめる。音まわりを含めて内装に手を入れるなら
も同じ順序で世代を先に確認することになる。
まとめ:買う前に確認する4項目
- 車検証の型式欄を見る(KEEFW など=KE系/KF5P・KFEP・KF2P=KF系/5AA-KMYSDP=新型 KM系)
- 出品ページの対応年式・型式表記と、その型式が一致しているかを突き合わせる
- KF系なら、コンソール内の電源ソケット・USB端子とコード用の溝を塞がない形かを見る
- 新型 KM系なら、横幅がスリム化された形状に合わせた新型専用品を選ぶ
世代さえ確定してしまえば、あとは内蔵型トレイか載せる収納かの好みの問題に落ちる。予算配分をまとめて考えたいときは
も見ておくといい。
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