フィットのドアバイザーは、製品の出来を比べる前に世代で選ぶものが決まる。初度登録年月が2020年2月以降なら4代目向け、2013年9月から2020年1月なら3代目向けで、商品そのものが別になる。純正は現行モデル用が4枚セットで22,000円(消費税10%抜き20,000円・取付費別)、社外品は4,584円からという開きがある。まずは車検証を開いて、自分がどちら側かを決めるところから始めたい。
世代別の早見表
| 世代 | 販売期間 | 車検証の型式 | 社外品の探し方 |
|---|---|---|---|
| 4代目 | 2020.02〜2022.09/2022.10〜2026.06 | e:HEVは6AA-GR3・GR4・GR6・GR8/2022年10月以降のガソリンは5BA-GS4・GS5・GS6・GS7 | 「GR系」と書かれた商品を見る |
| 3代目 | 2013.09〜2017.05/2017.06〜2020.01 | ガソリンはGK3・GK4・GK5・GK6/ハイブリッドはGP5・GP6 | GK用とGP用で商品が分かれる |
型式の欄を見ると分かるとおり、4代目のガソリン車は途中から型式がGRではなくGSで始まる。ここが商品選びで最初につまずく場所で、あとの節で詳しく扱う。3代目はガソリンとハイブリッドの分かれ目のほうが効いてくる。
自分のフィットがどの世代か決める
ホンダが公開している歴代フィットの販売期間は、2001.06〜2004.05、2004.06〜2005.11、2005.12〜2007.09、2007.10〜2010.09、2010.10〜2013.08、2013.09〜2017.05、2017.06〜2020.01、2020.02〜2022.09、2022.10〜2026.06と並ぶ(ほかにFIT EVが2012.08〜2016.03)。ドアバイザー選びで効くのは、このうち2つの区切りだけだ。
3代目は2013年9月から2020年1月
2013.09〜2017.05と2017.06〜2020.01の2期がまとめて3代目にあたる。前期と後期で分かれてはいるが、ドアバイザーの商品はこの2期をまたいで設定されていることが多い。3代目で気にするのは前期か後期かではなく、ガソリンかハイブリッドかのほうだ。
4代目は2020年2月以降
2020.02から現在までが4代目で、途中の2022年10月に区切りがある。なお現行フィットは2026年7月9日にマイナーモデルチェンジして発売されたもので、この最新モデルの型式については公式の主要諸元表で確認できた範囲を超えるため、ここでは断定しない。
4代目の型式はGR系だけではない
ホンダが公開しているフィットの主要諸元表では、2022年10月から2026年6月まで販売されたモデルの型式は、e:HEVが6AA-GR3・6AA-GR4・6AA-GR6・6AA-GR8、ガソリンが5BA-GS4・5BA-GS5・5BA-GS6・5BA-GS7となっている。エンジンの記号はe:HEVがLEB、ガソリンがL15Zで、いずれも1.5Lだ。
商品説明にGSが出てこないことがある
一方で社外ドアバイザーの適合表記には、「GR1 GR2 GR3 GR4 GR5 GR6 GR7 GR8」のようにGR系だけを並べたものがある。2022年10月以降のガソリン車に乗っていると、車検証の型式がGS4やGS6なので、この一覧の中に自分の型式が見当たらない。
ここで取るべき態度は2つある。文字が一致しないから付かないと決めつけないこと。逆に、見た目が同じだから付くはずだと決めつけないことだ。適合表記に自分の型式が無いときは、車検証の型式と初度登録年月を伝えて販売元に確認する。これが唯一の確実な手順で、以降の節ではこの確認を前提として話を進める。
3代目はGKとGPで商品が分かれる
3代目向けの社外ドアバイザーは、ガソリン車のGK3・GK4・GK5・GK6を対象にしたものと、ハイブリッド車のGP5・GP6を対象にしたものとで商品ページが分かれている。両方をまとめて表記した商品もある。3代目に乗るなら、商品を探す前に車検証でGKかGPかを確かめる。ここを間違えると、同じブランドの似た商品名でも別のページを見ることになる。
純正ドアバイザーは何が入っているか
品番と価格、そして構成
現行フィット用のHonda純正ドアバイザーは「ドアバイザー フロント・リア用左右4枚セット」という名称で、品番は08R04-TZA-001。メーカー希望小売価格は22,000円(消費税10%抜き20,000円)で、フロント左右とリア左右の合計4枚で1セットになる。取付時間は0.6Hと案内されている。
この22,000円に取付費は含まれない。表示価格はあくまで参考価格で、装着には別途取付費がかかり、金額は販売会社への問い合わせと書かれている。
なお、公式サイトの商品ページから品番と価格を確認できたのは現行モデル用のこの1点だけだった。3代目以前の純正ドアバイザーはカタログのPDF提供のみで、品番も価格も公式ページからは確認できていない。旧世代で純正を検討するなら、販売会社に品番から尋ねることになる。
装着の順序と保証
純正ドアバイザーには「ボディーコートの施工前に装着してください」という注意書きが付いている。新車の納車時にコーティングも一緒に頼むなら、装着が先、コーティングが後という順序になる。またHonda純正用品には3年間6万kmの保証が付く。社外品との価格差を見るときは、この保証も勘定に入れておきたい。
社外品を比べる4つの軸
値段の高い安いだけで決めると、届いてから困る。見るべき軸は4つに絞れる。
適合表記の広さ
同じ4代目向けでも、GR1からGR8まで並べた商品もあれば、e:HEVのGR3・GR4・GR6・GR8だけを挙げた商品もある。表記が広いほど自分の型式を見つけやすいが、広さそのものは適合の保証ではない。この2つは分けて考える。
取付金具と説明書
商品名に取付金具付き・説明書付きと明記された製品と、同梱物について何も書かれていない製品がある。自分で装着するつもりなら、ここの記載を購入前に見ておく。
見た目
メッキモール付きをうたう製品と、スモークの色味だけの製品がある。メッキモールは窓まわりに明るい線が入るので、外装の雰囲気を変えたくないなら無しを選ぶ。
供給の形
受注生産と明記された製品は、注文を受けてから作られる。手元に届くまでの時間が読みにくいので、急いでいるなら在庫品、時間に余裕があるなら受注生産も候補に入れる、という使い分けになる。
世代別に選ぶならこの4つ
今回そろえた社外品の掲載価格は4,584円から12,500円の幅にあった。以下の価格はいずれもAmazonの実売価格を確認した時点の値で、変動する。
4代目:適合表記の広さを取るなら
ASAGAMIの「ホンダ車用ドアバイザー」は、商品名でGR1・GR2・GR3・GR4・GR5・GR6・GR7・GR8と2020年2月以降の現行専用をうたい、車種専用設計と表記している。今回調べた4代目向けの中では適合表記がいちばん広い。同じブランドにはe:HEVのGR3・GR4・GR6・GR8に絞った商品名の設定もあるので、注文前に自分が見ているページがどちらかを確かめておく。価格は7,999円。
ASAGAMI ホンダフィット GR1〜GR8 2020年2月以降専用 ドアバイザー(車種専用設計)
4代目:取付金具と説明書をまとめて欲しいなら
D.Iプランニングのドアバイザーは「フィット GR系」向けで、取付金具と説明書が付き、受注生産と明記されている。価格は11,200円で、今回の4製品では最も高い。自分で装着するつもりで、同梱物の不足を避けたいならこちら。受注生産なので、車検や納車の日程が決まっているなら早めに動く。
D.Iプランニング フィット GR系 ドアバイザー(取付金具・説明書付き/受注生産)
3代目ガソリン(GK3・GK4・GK5・GK6)
BRIGHTZのサイドドアバイザーには、3代目のガソリン車を対象にした設定がある。商品名に品番INJ-V-136が入る。価格は4,584円で、純正の22,000円と比べると入り口としては入りやすい。
BRIGHTZ フィット GK3・GK4・GK5・GK6 サイドドアバイザー(品番 INJ-V-136)
3代目ハイブリッド(GP5・GP6)
同じBRIGHTZでも、GP5・GP6向けは商品ページが分かれている。品番の表記はINJ-V-136で共通だが、GK系向けとは別のページなので、車検証がGPなら必ずこちら側を開く。価格は同じく4,584円。
BRIGHTZ フィットハイブリッド GP5・GP6 サイドドアバイザー(品番 INJ-V-136)
夏の暑さ対策としては期待しすぎない
Honda純正アクセサリーの公式サイトによると、純正ドアバイザーは「風切り音を極力抑えたドアバイザー。雨天走行時でも少し窓を開けて換気ができます。」と説明されている。メーカーが掲げている用途は、雨の日でも窓をわずかに開けて換気できるようにすることだ。
駐車中の車内温度を下げる装備ではない。JAFが公開している真夏の車内温度のユーザーテストでは、窓を3cm開けた車の車内最高温度は45℃、車内平均温度は42℃だった。同じ条件でエアコンを作動させた車は最高27℃・平均26℃で、窓を3cm開けてもエアコン作動時とは18℃の差があり、温度抑制効果は低いと報告されている。参考までに、対策なしの黒い車は最高57℃、白い車は最高52℃、サンシェードを装着した車は最高50℃だった。
夏の駐車中の暑さは、ドアバイザー単独ではなく別の手段と組み合わせて考えることになる。
取り付けと費用の見積もり方
純正を選ぶなら、22,000円のほかに取付費がかかる。取付時間の目安は0.6Hなので、その工賃を販売会社に確認して合計する。コーティングも一緒に頼むなら、装着を先にする順序をその場で伝えておくと段取りが早い。
社外品は、店に頼めば工賃がかかり、自分で装着するなら同梱物と作業時間を自分で持つことになる。取付金具や説明書の同梱は製品によって違うので、そこを見てから価格を比べる。本体価格だけを並べても、総額の順番は入れ替わる。
よくある質問
車検証の型式がGS4なのに、商品説明にはGRしか書いていない
付かないと決まったわけでも、付くと決まったわけでもない。2022年10月以降のガソリン車の型式がGS4・GS5・GS6・GS7である一方、商品側の表記がGR系で止まっているために起きる食い違いだ。型式と初度登録年月を販売元に伝えて確認するのが早い。
純正と社外で値段がこれだけ違うのは何が違うのか
純正は品番08R04-TZA-001でフロント・リア用左右4枚セット、3年間6万kmの保証が付き、価格22,000円には取付費が含まれない。社外は4,584円からで、保証の扱いや同梱物は製品ごとに違う。値札の差だけでなく、保証と工賃を含めて比べたい。
取り付けは自分でできるのか、店に頼むべきか
判断材料は同梱物だ。取付金具と説明書が付く製品なら自分で進める余地がある。何も書かれていない製品を買って手が止まるより、最初から店に頼むほうが結果的に安く済むこともある。
ボディーコーティングも入れる予定だが、どちらを先にすればよいか
純正の注意書きでは、ボディーコートの施工前にドアバイザーを装着するよう案内されている。両方を頼むなら装着が先だ。
まとめ
まず初度登録年月で世代を決め、候補を1つに絞る。そのうえで、その商品の適合表記に自分の型式があるかを見て、無ければ型式と初度登録年月を伝えて販売元に確認する。この順番なら手戻りがない。
4代目なら適合表記の広いASAGAMI、同梱物を重視するならD.Iプランニング。3代目はGKかGPかを車検証で確かめてBRIGHTZの該当ページを開く。純正を選ぶなら、22,000円に取付費を足した総額で社外品と並べる。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント