ステップワゴンのドアバイザーで起きやすい買い間違いは、世代違いを注文してしまうことだ。ドアバイザーは窓枠の形に合わせた成形品で、現行の RP6/RP7/RP8 用と先代の RP1〜RP5 用は別商品として設定されている。純正も車台番号の区切りごとにカタログと品番が分かれていて、世代をまたいだ流用は前提になっていない。だから商品を眺める前に、自分の型式を先に確定させる。
世代で選ぶドアバイザー早見表
まず自分がどちら側の世代かを決める。話はそこからしか進まない。
| 世代(発売) | 型式 | 純正の扱い | この記事で挙げる社外品 |
|---|---|---|---|
| 6代目(2022年5月〜) | RP6・RP7・RP8 | 品番 08R04-3T0-002/フロント・リア用左右4枚セット/30,800円(税込・取付費別) | 3点 |
| 5代目(2015年4月〜2022年4月) | RP1〜RP5 | 別カタログの扱い(品番・価格は今回未確認) | 1点 |
ホンダアクセスの純正アクセサリー情報によると、現行ステップワゴン用の純正ドアバイザーは品番が 08R04-3T0-002 の1つに定まっている。社外品を選ぶ判断は、この純正の内容と価格を物差しにすると速い。なお社外品の販売価格と在庫は日々動くので、金額は記事内に表示される商品情報で確かめてほしい。
自分のステップワゴンがどの世代か見分ける
型式は車検証の「型式」欄に書いてある。ただ、外から見てもすぐ分かる違いがある。
6代目(RP6・RP7・RP8)
現行の6代目は2022年5月27日に発売された。タイプは STEP WGN AIR、STEP WGN SPADA、STEP WGN SPADA PREMIUM LINE の3系統で、パワートレインは2.0L DOHC i-VTEC に2モーターを組み合わせた e:HEV と、1.5L 直噴 VTEC TURBO のガソリンの2種類が用意されている。型式は RP6・RP7・RP8 が該当する。どの型式がどのグレードやパワートレインに対応するかは、参照した発表資料からは確定できないため、ここでは対応づけを断定しない。
5代目(RP1〜RP5)
先代の5代目は2015年4月23日に発表、翌24日に発売された。新開発の直噴1.5L VTEC TURBO を搭載し、大開口テールゲートに横開きのサブドアを組み合わせた「わくわくゲート」を採用した世代にあたる。テールゲートを開けずに3列目へ乗り降りできる横開きのサブドアが付いていれば5代目と見てよい。型式は RP1〜RP5、販売は2022年4月まで。
純正カタログも世代でまとまっている
ホンダアクセスの過去モデル向けアクセサリーカタログでは、先代ステップワゴンの対象車台番号として RP1-120、RP2-120、RP3-120、RP4-120、RP3-620、RP5-105、RP5-600 が並記されている。つまり RP1〜RP5 は純正用品の適用上ひとつの世代としてまとめて扱われ、そこから外れる現行世代は別カタログになる。社外品が世代別に商品を分けているのも、同じ理由だ。
なお、この記事が扱うのは6代目と5代目の2世代に限る。RK系・RG系・RF系といったそれ以前のステップワゴンについては適合を確認していないので、対象外として扱う。
付けると何ができるようになるのか
ホンダアクセスの純正アクセサリー情報では、ドアバイザーの効果を「風切り音を極力抑えたドアバイザー。雨天走行時でも少し窓を開けて換気ができます」と説明している。メーカーが挙げているのは、雨の日でも窓を細く開けたまま換気できることと、そのときの風切り音を抑える設計にあるという2点だ。
ステップワゴンのように3列目まで人が乗る車だと、窓を全部閉め切った状態の車内はすぐこもる。雨天でも数センチだけ窓を落としておけるというのは、乗車人数が多い車ほど効いてくる。ただし風切り音が消えるわけではない。メーカーの表現も「極力抑えた」であって、無音化ではない。
純正ドアバイザーの中身と価格
社外品の話をする前に、基準線になる純正の内容をそろえておく。
ホンダアクセスの純正アクセサリー情報によると、現行ステップワゴン用は品番 08R04-3T0-002、フロント・リア用左右4枚セットで、メーカー希望小売価格は30,800円(消費税10%込み。税抜28,000円)。この金額は取付費を含まないメーカー希望小売価格で、別途取付費が必要と明記されている。標準取付時間は0.6Hと公表されていて、取付費そのものは販売会社に問い合わせる案内になっている。つまり純正の総額は「30,800円+工賃」で見積もる。
保証も条件つきで付く。ホンダアクセスが公表している純正用品の保証条件では、新車向けが3年間6万km保証、中古車向け専用開発用品が1年間2万km保証で、期間は購入日または取り付け日から起算する。ただし対象はホンダ販売会社で購入した製品に限られ、取り付けが必要な製品はホンダ販売会社でホンダ車に取り付けたものに限られる。社外品にこの保証は付かない。
新車購入時にボディーコーティングを申し込むなら、順番にも注意がいる。製品情報には「ボディーコートの施工前に装着してください」という注意書きが付いている。装着条件や品番の細部は販売会社に確認するのが早い。
社外品は5つの軸で絞る
商品ページを端から読むと迷うだけなので、見る項目を先に決めておく。
1. 型式適合が明記されているか
商品情報に RP6/RP7/RP8、あるいは RP1〜RP5 という型式表記があり、自分の車の型式と一致していること。車種名だけ、または「ホンダ車対応」としか書かれていない汎用品は、窓枠の形が合う保証がないので候補から外す。ここを外すと他の軸は全部無意味になる。
2. 固定方式(テープだけか、金具併用か)
両面テープだけで貼るタイプと、テープに加えて窓枠に噛ませる固定金具が付くタイプがある。金具付きは、テープの接着力が落ちたときの脱落に対する保険になる。代わりに、装着前に金具の出具合を調整する手間が増える。商品情報の「専用金具」「取付固定金具付き」といった記載を見る。
3. 素材の記載があるか
ドアバイザーはアクリル(PMMA)系の樹脂で作られることが多いが、素材が商品情報に明記されているとは限らない。樹脂素材メーカーの解説によると、アクリル樹脂は光線透過率が94%とガラスを超える透明性を持ち、太陽光や風雨・雪に対する耐候性も高い。屋外での耐久性は条件によるが10〜20年程度、耐衝撃強度はガラスの10〜16倍とされる。一方で表面の硬さはガラスに劣り、傷が付きやすい。素材が書かれていない製品は、素材の性質を決めつけずに扱う。
4. 色の濃さと付属品
スモーク、半透明のブラックなど濃さの設定が分かれる。濃い色ほど外観は引き締まるが、車内から窓の上端付近を見たときの見え方も変わる。付属品では、説明書が付くか、テープや金具が同梱されるかで自分で貼るときの難易度が変わる。逆に販売会社へ取り付けを頼むなら、この軸の重みは下がる。4枚セット(フロント2枚+リア2枚)で過不足がないかも見ておく。
現行 RP6/RP7/RP8 向けのおすすめ3点
いずれも商品情報上、現行世代への適合が明記されているもの。金具の有無・素材記載の有無・色で性格が分かれるので、前の節の軸に当てて選べばいい。
固定金具と説明書が付く D.Iプランニング
商品情報上「新型 ステップワゴン ステップワゴンスパーダ エアー RP6 RP7 RP8」向けと明記され、専用金具・強力テープ・説明書が付属するとされている。3点のなかでは価格帯が高いほうで、純正との中間に位置づく。金具の調整を含めて手順どおり作業できる人、テープだけの固定に不安が残る人はこれ。製造元が装着手順を自分で公開しているのも、初めて貼る人には効く。
D.Iプランニング ドアバイザー 新型ステップワゴン RP6/RP7/RP8 専用金具・強力テープ・説明書付
素材に PMMA と明記された TADOKAPATU
商品情報上「新型 ステップワゴン RP系 / STEPWGN RP6 RP7 RP8 2022年5月〜」向けと明記され、素材に PMMA、構成は4枚セット、色はブラック(半透明)と記載されている。今回の4点で素材が商品情報に書かれているのはこれだけだ。耐候性や透明度を先に見積もったうえで決めたい人、費用を抑えたい人向け。
TADOKAPATU ドアバイザー ステップワゴン RP6/RP7/RP8 2022年5月〜 PMMA 4枚セット ブラック半透明
スモークでテープ固定の YORKNEIC
商品情報上「ホンダ対応 新型ステップワゴン RP6 RP7 RP8 2022年〜現行」向けと明記され、強力両面テープでの固定、色はスモークと記載されている。固定金具の記載はないので、テープ固定が前提。その分、下地の脱脂と養生時間の管理が結果を左右する。スモークの見え方を優先する人はここから。
YORKNEIC サイドバイザー 新型ステップワゴン RP6/RP7/RP8 2022年〜現行 スモーク
先代 RP1〜RP5 向けの選択肢
5代目に乗っているなら、現行用は使えない。商品情報上「ステップワゴン ステップワゴンスパーダ RP1 RP2 RP3 RP4 RP5」向けと明記された専用設計品を選ぶ。D.Iプランニングのものは現行用と同じく専用金具・強力テープ・説明書が付属するとされているが、現行用とは別商品で、品番も構成も共用できない。注文画面で型式表記を必ず見てから確定させる。
D.Iプランニング ドアバイザー ステップワゴン RP1〜RP5 専用金具・強力テープ・説明書付
純正と社外品、どちらを選ぶか
純正を選ぶ理由は、品番が1つに定まって迷う余地がないこと、販売会社で取り付ければ3年間6万km保証の対象になること、標準取付時間0.6Hで作業の見通しが立つこと。新車購入と同時に、コーティングより先に付けてもらう流れに乗せられるのも純正の側だ。「決めごとを減らしたい」なら純正でいい。
社外品を選ぶ理由は、価格と、自分で貼れること。ただし取り付けは自己責任になり、保証も付かない。DIYに抵抗がなく、金具の調整と養生時間を守れるなら社外品で十分成立する。判断の分かれ目は費用差そのものより、取り付けを誰がやるかだ。純正30,800円は本体だけの金額で工賃が乗る一方、社外品は本体代のみでも自分の時間を使う。
自分で貼るときの手順と、失敗の原因
浮いた・剥がれたという失敗は、だいたい次の3点のどれかで起きている。
貼る面を脱脂する
製造元のディーアイプランニングが公開している装着手順では、「バイザーを取付ける面の油汚れなどを落とし、綺麗に脱脂します」とされている。汚れや油分が残ると接着力が落ちる。窓枠のバイザーが乗る面を拭き上げてから貼る、これが最初の工程になる。
固定金具の出具合を調整する
同じ装着手順によると、両面テープの両側に約5〜6cmの金具が付いており、この金具が突出したままだとバイザーが浮く可能性があるため、装着前に出具合を調整する必要がある。金具付きの製品で「端が合わない」となる原因は、ほぼここ。貼ってから気づくと剥がし直しになるので、テープを剥がす前に当ててみる。
12時間は動かさない
製造元の説明では「完全に密着するまで約12時間は車を走らせないようにしてください」とされている。貼った直後に走らせると走行風でずれる。取り付けは、翌日まで車を動かさずに済む日を選ぶのが確実だ。純正なら標準取付時間0.6Hで販売会社に任せる道もある。
車検の扱いと、長持ちさせる手入れ
グーネットの解説によると、「ドアバイザー(サイドバイザー)を取付けるかどうかは自由なため、特に取付の有無に関しては車検時の規定は設けられていません」とされている。ただし「あまりにも大きく、視界やドアミラーを遮ってしまうもの」「窓に触れてしまうもの」「鋭角で歩行者を傷つけるようなでっぱりのある形状のもの」は車検に通らない場合があるという。なお、参照した解説に保安基準の条項番号の記載はない。車種専用設計で型式が合っているものを選んでおけば、この3つはまず問題にならない。
手入れは1点だけ。アクリル樹脂は表面硬度が低く傷が付きやすいので、硬いブラシや研磨剤で強くこすらない。砂ぼこりを水で流してから柔らかい布で拭く。洗車機はブラシが直接当たる部位なので、使う頻度は考えたほうがいい。素材の記載がない製品でも、樹脂パーツとして同じ扱いにしておけば外れない。
よくある質問
先代 RP1〜RP5 用を現行 RP6/RP7/RP8 に流用できますか
前提にしないほうがいい。純正は車台番号の区切りごとにカタログと品番が分かれており、社外品も現行用と先代用が別商品として設定されている。窓枠の形に合わせた成形品である以上、世代をまたいだ装着は想定されていない。
純正ドアバイザーは取付費込みでいくらですか
取付費込みの総額は公表されていない。ホンダアクセスが示しているのは、品番 08R04-3T0-002 のメーカー希望小売価格30,800円(税込)と、標準取付時間0.6Hという2つで、取付費は別途必要と明記されている。実際の工賃は販売会社に問い合わせることになる。
貼ってからどれくらいで走らせて大丈夫ですか
製造元の説明では、完全に密着するまで約12時間は車を走らせないようにとされている。夕方に貼って翌朝から乗る、くらいの間隔を空けるのが無難だ。
ドアバイザーを付けると車検に落ちますか
取り付けの有無そのものに車検の規定は設けられていない、というのがグーネットの説明だ。落ちる可能性があるのは、視界やドアミラーを遮るほど大きいもの、窓に触れるもの、鋭利な突起がある形状のものとされている。車種専用設計品を選べば当てはまりにくい。
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まとめ
最初にやるのは、実車のドアへ行って窓枠の上端を見ること。すでにバイザーが付いているのか、貼る面がどんな状態か、その場で分かる。そのうえで車検証の「型式」欄を見て、RP6/RP7/RP8 か RP1〜RP5 かを確定させる。
型式が決まったら、純正の内容(品番 08R04-3T0-002・4枚セット・30,800円・標準取付時間0.6H・条件を満たせば3年間6万km保証)を物差しに置く。社外品は型式適合の明記を最優先に、固定方式・素材記載・色・付属品の順で絞る。自分で貼るなら、脱脂と、貼ってから約12時間動かさないこと。この2つを守れば大きく失敗しない。
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