ステップワゴンのコンソールボックスは、車名だけで選ぶと外れる。5代目(RP1〜RP5)と6代目(RP6・RP7・RP8)で製品が分かれるうえ、6代目は前席の間に純正のコンソールボックスが付いている車と付いていない車がある。最初に決めるのは商品ではなく、自分の車がどちらの系統かだ。ここを踏まえてから候補を見れば、選択肢は4つ程度まで絞れる。
選ぶ前に決まる2つの分岐と候補4製品
分岐は2つしかない。世代(5代目か6代目か)と、前席の間に純正のコンソールボックスがあるかどうか。この2点で買う製品の系統が決まる。
| 自分の車 | 前席の間の純正コンソール | 向く系統 |
|---|---|---|
| 6代目 RP6・RP7・RP8 | 付いていない | 前席の間に据える本体タイプ |
| 6代目 RP6・RP7・RP8 | 付いている | 上や隙間に足す増設タイプ |
| 5代目 RP1〜RP5 | 肘掛け付きの大型ボックスは設定なし | 前席の間に据える本体タイプ |
そのうえで、この記事で扱う4製品は次のとおり。価格はAmazonの実売価格で、確認した時点のもの。変動する。
| 製品 | 適合と表記されている型式 | 系統 | 価格(確認時点) |
|---|---|---|---|
| 新型ステップワゴン スパーダ コンソールボックス | RP6・RP7・RP8 | 本体タイプ(肘掛け付き) | ¥13,904 |
| Coleya スライド式コンソールボックス | 6代目 RP系(2022年5月〜現行) | 増設タイプ | ¥5,652 |
| 伊藤製作所 SWC-1 | RP1・RP2・RP3・RP4 | 本体タイプ(専用設計) | ¥13,863 |
| RP1〜RP5型 アームレスト コンソールボックス | RP1〜RP5(2015年4月〜2022年5月) | 本体タイプ | ¥5,399 |
同じ6代目でも、駆動系(ガソリンか e:HEV か)で品番を分けている製品がある。型式まで合っていても駆動系が違えば適合外になりうるので、この記事の後半で分岐を整理する。
前席の間に何が付いているかを先に見る
Honda の公式サイトが公開している現行ステップ ワゴンの装備紹介を見ると、1列目の収納として収納式ドリンクホルダー(運転席・中央・助手席)、スマホトレー&センターロアーポケット、インパネアッパーボックス(助手席)、グローブボックス、USBチャージャー Type-C(インパネセンター下部)などが並ぶ。その一覧の中でセンターコンソールボックスにだけ「タイプ別設定」の注記が付いている。つまり6代目に乗っていても、前席の間にコンソールボックスがある車とない車がある。どのタイプに標準装備されるかは公式の装備紹介では示されていないので、実車で見るのが確実だ。
5代目は事情が違う。公式サイトに残る2022年4月終了モデルの室内紹介では、前席中央は充電用USBジャック付きのセンターコンソールトレーと、インストルメントパネル内蔵のミニテーブルとして説明されている。肘掛け付きの大型センターコンソールボックスの記載はない。5代目で肘置きがほしいなら社外品を足す前提になる。
なお、ホンダアクセスが公表しているステップ ワゴン用インテリア用品の一覧にも、前席の間に据える収納型のセンターコンソールボックスは無い。大型ルーフコンソール、折りたたみセンターテーブル、シートアンダーボックス、ラゲッジトレーといった顔ぶれで、前席中央の収納は純正では埋まらない。ここが社外品を検討する理由になる。
適合が分かれるのは世代・型式・駆動系
車両側の区分をまず押さえる。Honda のリリースによれば、5代目は2015年4月24日発売で、エンジンは直噴1.5L VTEC TURBO が全タイプ共通。6代目は2022年5月27日発売で、1.5L直噴VTEC TURBO のガソリンモデルと、2.0L DOHC i-VTEC に2モーターを組み合わせた e:HEV の2本立てになった。世代の中に駆動系の分岐が増えたのが6代目だ。
6代目(RP6・RP7・RP8)は駆動系で分かれることがある
用品メーカーの CRAFTWORKS は、新型ステップワゴン用のコンソールボックスを RP8 の e:HEV専用として公表し、RP6・RP7 向けはガソリン車専用として別に扱っている。一方、商品ページの表記には食い違いもあり、RP8 とガソリン車専用を同じ商品タイトルに併記している出品も見かける。買う前に、自分の型式と駆動系の両方が販売ページの適合表記と一致しているかを確かめる。表記が食い違う商品は、出品者に確認するか避けるのが安全だ。
5代目(RP1〜RP5)は RP5 の扱いが製品で違う
5代目向けは、適合表記が「RP1-4専用」の製品と「RP1/RP2/RP3/RP4/RP5型 2015年4月〜2022年5月」の製品が混在している。前者は RP5 を適合型式に含めていない。5代目だから使える、という判断はできないので、型式単位で範囲に入っているかを見る。
2列目の作りも押さえておくと選びやすい。現行スパーダのタイプ紹介では、2列目は両側アームレスト付のキャプテンシートが標準で、メーカーオプションでセンターアームレスト付の6:4分割ベンチシートを選べる。2列目の肘掛けはシート側で用意されているので、前席の間に置くコンソールボックスが担うのは1列目の肘掛けと収納だと考えてよい。
選ぶときに見る4つの基準
設置方式:ここを間違えると価格の議論は無意味になる
前席の間に据える本体タイプは、肘掛けと大きめの収納を一度に手に入れられる代わりに、前席の間の通り抜けが塞がる。純正のコンソールボックスが付いていない車向けだ。もう一方の増設タイプは、純正のコンソールの上や隙間に収納トレイやドリンクホルダーを足すもので、純正の収納を残したまま置き場所だけ増やせる。純正コンソールがある車、あるいは元に戻せる状態にしておきたい人はこちら。価格より先に決まる論点はここで、逆にすると設置できても使い勝手が落ちる。
寸法:幅より高さと前後長を測る
肘掛けとして使うなら、座ったときの肘の高さに近いかどうかが座り心地を左右する。前後長は、シートを一番後ろまで下げた状態でシートやシートレールに当たらないかに直結する。車種専用をうたう製品は、シートをスライドさせても干渉しない前提で作られている。買う前に、置きたい場所の前後長と、シートを最後端にしたときの余裕を実車で測っておくと外しにくい。
電源とドリンクホルダー:足りているなら要らない
USBポート(タイプA・タイプC)やシガーソケット、ワイヤレス充電を内蔵する製品がある。後部座席側にもUSBとドリンクホルダーを持つものなら2列目の充電口が増える。ただし電源内蔵型は給電のための配線が要り、置くだけの製品より手間が増える。現行車は1列目にUSBチャージャー Type-C が用意されているタイプもあるので、そこで足りているなら電源なしで十分なことが多い。
素材と専用設計:見た目をどこまで求めるか
PVCレザーなど内装に合わせた表皮の製品は純正然として見えやすく、樹脂のトレー系は軽くて扱いやすい。日本製で車種専用設計をうたう製品は寸法が実車に合わせて詰められている分、置いたときのがたつきが出にくい。複数車種をまとめて適合とする汎用寄りの製品は価格が抑えられる代わりに、合わせ込みは緩くなりやすい。
世代と予算で分けた4つの候補
6代目向け・肘掛け付きの本体タイプ
前席の間に純正コンソールが無い6代目で、肘置きと収納をまとめて確保したいならこの系統。適合表記は RP6・RP7・RP8 だが、駆動系の指定は販売ページで必ず確認する。
新型ステップワゴン スパーダ RP6/RP7/RP8 コンソールボックス アームレスト スマートコンソール
この価格帯の作りを知る手がかりとして、用品メーカーの Fun Standard が公表した CRAFTWORKS のLEDコンソールボックス(2024年12月発売・RP8 の e:HEV専用)の仕様が参考になる。収納部は縦28.5cm×横13.5cm×高さ21cm、電源はタイプA USB×1・タイプC USB×1・シガーソケット×1で、後部座席側にもタイプA USB×2とドリンクホルダーを持つ。LED照明は3段階調整、素材はPVCレザー。取り付けはセンターコンソールの隙間に置くだけとされ、固定作業は伴わない。上位価格帯の6代目向けは、この程度の収納量と電源構成が目安になる。
6代目向け・置くだけの増設タイプ
純正コンソールがすでにある車、あるいは大きな箱で前席の間を塞ぎたくない場合はこちら。ドリンクホルダーを増やしつつ収納トレイを足す構成で、価格も本体タイプの半分以下に収まる。
ステップワゴン 6代目 RP系(2022年5月〜現行)専用 スライド式コンソールボックス ドリンクホルダー増設
5代目向け・専用設計の本体タイプ
伊藤製作所のステップワゴン用コンソール(品番SWC-1)は、適合型式が RP1・RP2・RP3・RP4 で、2015年10月以降のモデル向けとして販売されている。サイズは約 W190×D500×H350mm、日本製。販売店の商品仕様では、シートをスライドさせても干渉しない専用設計で、天板は小物置きとして使えると説明されている。5代目向けの専用設計品は前後長が500mm前後になるので、足元の余裕を測ってから判断したい。RP5 は適合型式に入っていない点に注意。
伊藤製作所 コンソールボックス ステップワゴン RP1-4専用 アームレスト SWC-1
5代目向け・RP5 まで含む手ごろな肘掛けタイプ
RP5 に乗っている場合、あるいは費用を抑えて肘置きだけ確保したい場合はこの枠。適合表記が RP1〜RP5型・2015年4月〜2022年5月と型式単位で書かれているものを選ぶ。
ステップワゴン RP1〜RP5型(2015年4月〜2022年5月)アームレスト コンソールボックス
前席の間以外に置き場所を増やす手
収納を増やしたいという目的に対して、前席の間だけが答えではない。ホンダアクセスの純正アクセサリーには、頭上と助手席まわりを使う選択肢がある。
折りたたみセンターテーブルは価格¥17,050(消費税10%抜き ¥15,500)、品番 08U08-33F-010 で、取付位置は助手席シートサイド部。運転席・助手席で使えるテーブルで、折りたたんでウォークスルーも可能と説明されている。大型ルーフコンソール ティッシュ取り出し口付(2箇所)は各¥26,400(消費税10%抜き 各¥24,000)で、間口幅×間口高さ×奥行きは左右ともに約28cm×約6cm×約27cm。品番は AIR・AIR EX 用(グレー)が 08U61-3T0-021、SPADA 用(ブラック)が 08U61-3T0-011 とタイプで分かれる。
足元やウォークスルーを塞ぎたくない、純正の見た目を崩したくないなら、前席の間より先にこちらを検討したほうがいい。 荷室側の収納も含めて置き場所を組み立てたい場合は、次の記事も参考になる。
置き型を使うときに守ること
純正用品にも使い方の制限が明記されている。ホンダアクセスの説明では、折りたたみセンターテーブルは許容荷重1.0kgで走行中は使用できないとされ、大型ルーフコンソールには許容荷重を守ること、硬いものや鋭利なものを入れないこと、ライターやスプレー缶を収納しないことが注意事項として示されている。固定を伴わない置き型の社外コンソールボックスにも、同じ考え方をそのまま当てはめる。急ブレーキで動く前提で重いものや割れ物を入れない、車内が高温になる場所にライターやスプレー缶を置かない、という扱いになる。
設置位置も見ておく。シートスライド、シフト操作、電動パーキングブレーキのスイッチ操作の妨げにならないかを、置いた状態で一度確かめる。前席の間を本体タイプで塞ぐと、そこを通って2列目・3列目へ移動する動線が変わる点も、家族で乗る車では効いてくる。車中泊で室内を使い切りたい場合は、就寝スペースとの兼ね合いも先に考えておきたい。
よくある質問
自分のステップワゴンに純正のコンソールボックスは付いている?
実車で運転席と助手席の間を見るのが確実だ。Honda の公式サイトの装備紹介では、センターコンソールボックスは「タイプ別設定」と注記されているだけで、どのタイプに付くかは示されていない。付いていなければ前席の間に据える本体タイプ、付いていればその上や隙間に足す増設タイプが基本の選択になる。
RP6・RP7用とRP8用は同じものを使える?
同じ6代目でも、駆動系で品番を分けている製品がある。用品メーカー側は RP8 を e:HEV 向け、RP6・RP7 をガソリン車向けとして別に扱っている。入れ替えて使えると考えず、販売ページの適合表記に自分の型式と駆動系の両方が書かれているかで判断する。
5代目のハイブリッド(RP5)でも使える?
製品によって分かれる。5代目向けには RP1-4専用と表記されて RP5 を含まないものと、RP1〜RP5型として RP5 を含むものが混在している。RP5 なら、適合型式に RP5 が明記された製品を選ぶ。
前席の間に置くとウォークスルーはできなくなる?
本体タイプを据えれば通り抜けは塞がる。純正の折りたたみセンターテーブルが折りたたんでウォークスルー可能と説明されていることからも、前席の間を通る動線は想定された使い方だとわかる。ふだんそこを通って後席へ回っているなら、本体タイプではなく増設タイプか頭上の収納を選んだほうが生活は変わらない。
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まとめ:買う前に確認する5点
注文する前に、次の5点を順に潰しておけば選び違いはほぼ防げる。
- 車検証で自分の型式(RP1〜RP8 のどれか)を確認する
- ガソリン車か e:HEV かを確認する(6代目向けは駆動系で適合が分かれる場合がある)
- 運転席と助手席の間に純正のコンソールボックスがあるかを実車で見る
- シートを一番後ろまで下げた状態で、置きたい場所の前後長と高さの余裕を測る
- 販売ページの適合表記に自分の型式と駆動系が明記されているかを照合する
世代と純正の有無で選ぶ系統が決まる、というのが結論だ。この2つさえ確定すれば、残りは予算と電源の要不要を決めるだけになる。
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