現行アトレーの荷室は、仕事の道具も濡れたアウトドアギアも放り込める箱として使われている。ただしダイハツの車種紹介では、床面とリヤシートの背面に防水素材のイージーケアマットを採用していると説明されていて、泥汚れは拭き取る前提の仕上げになっている。だから選び方の起点は素材ではなく、リヤシートを格納して使うか立てたまま使うかだ。主要諸元表の荷室長は2名乗車時1,820mm・4名乗車時1,005mmで、どちらを常用するかによって床面用の1枚で足りるか、背もたれ面を覆うバックマットとの2枚がかりになるかが分かれる。
現行アトレー向けに適合が確認できた4製品
いずれも商品ページに型式S700V/S710Vと2021年12月以降の対応年式が明記されているものだけを選んだ。価格と在庫は変動するので、購入時点の商品ページで確かめてほしい。
| 商品 | タイプ | 覆う範囲 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| Mixsuper 3D 防水マット | 3D(縁が立ち上がる) | 荷室の床面 | 濡れたものを直接載せる |
| BUYFULL 荷台マット | 巻いて収納できる平置き | 荷室の床面 | 外して水洗いする回数が多い |
| CARVANTA 1台分セット | 3D TPE・フロア+トランク | 運転席まわりを含む車内 | フロアマットごと入れ替える |
| Mixsuper 2D 背もたれカバー | 2D バックマット | 格納したリヤシートの背面 | 2名乗車で床を伸ばして使う |
縁が立ち上がる3Dタイプ
Mixsuperのトランクマットは、商品ページの記載では「アトレー S700V S710V ラゲッジマット トランクマット 3D 防水マット 2021年12月-現行 カスタムパーツ」となっている。読み取れるのは3D形状・防水・現行対応の3点までで、厚みや素材名の記載はない。濡れたウェアや土の付いた道具を直接置くなら、水を内側に留められるこの形が第一候補になる。
Mixsuper アトレー S700V/S710V 3D 防水ラゲッジマット
巻いて持ち出せる荷台マット
BUYFULLの荷台マットは「アトレー ラゲッジマット 荷台マット アトレー サンバーディアス 荷台マット 軽トラック 巻ける 収納便利 防水 耐摩擦 耐汚れ 型式S700V/S710V/S700B/S710B(2021年12月~)」という記載。巻いて収納できると書かれているとおり、車外へ持ち出して洗い、干して戻す流れを想定した1枚だ。毎日荷物を入れ替える使い方ならこちらを勧める。
BUYFULL アトレー S700V/S710V 巻ける荷台マット(防水)
フロアマットまで含む1台分セット
CARVANTAのセットは「アトレー S700V S710V フロアマット トランクマット ガソリン車 3D TPE 防水 防汚 2021年12月~ 1台分」。荷室と運転席まわりを一度に揃えられる代わりに、運転席側には取扱説明書の条件がそのままかかる。すでにフロアマットを敷いているなら重ね敷きになるので、その場合は荷室用の単体を選ぶ。
CARVANTA アトレー S700V/S710V 3D TPE フロア+トランクマット 1台分
背もたれ面を覆うバックマット
Mixsuperの「アトレー S700V S710V ラゲッジマット 2D 背もたれカバー Atrai S7系 トランクマット」は、床面用の代わりではなく組み合わせて使う1枚。リヤシートを格納すると背もたれの面が荷室の床の一部になるので、そこを覆いたいときに床面用と合わせて買う。
Mixsuper アトレー S700V/S710V 2D 背もたれカバー(バックマット)
荷室の寸法と装備を先に押さえる
荷室長は乗車人数で815mm変わる
ダイハツが公開しているアトレーの主要諸元表によると、RS・Xの荷室内寸は荷室長が2名乗車時1,820mm・4名乗車時1,005mm、荷室幅が2名乗車時1,265mm・4名乗車時1,410mm、荷室高が1,215mm。荷室長の差は815mmあり、これがマットの必要枚数を決める。 水平格納式リヤシートを足元へ収めれば荷室が伸び、フラットな空間として使える。
床とリヤシート背面はもとから防水素材
ダイハツの車種紹介では、イージーケアマットについて、ちょっとした泥汚れもサッと拭き取れる、アウトドアレジャーやマリンレジャーの道具や園芸用品を載せるときも濡れや汚れを気にせず使える、と説明されている。つまり床は最初から拭き取り前提だ。
荷室に付いている固定具と収納
荷室にはスリット付のデッキサイドトリム、荷室ナット(ユースフルナット)とマルチフック、左右のデッキサイドポケット、大型LED荷室灯、12Vの荷室アクセサリーソケットがある。マルチフックは左右3か所ずつ合計6か所の取り付け位置があり、2個を付け替えて使う。初めて使うときはグローブボックスから取り出す。
拭ける床にマットを足す意味
敷く価値があるのはこんなとき
拭き取れることと、水を溜められること、傷を受け止められることは別だ。マットを1枚足せば、こぼれた水はマットの上で止まり、工具や資材の角が当たるのは床ではなくマットになる。汚れたら車外へ出して洗える点も、床を拭くのとは手間が違う。売却時まで床面の状態を保ちたい人にも効く。
足さなくてよい場合もある
積むのが乾いた箱物ばかりで、荷物を引きずらないなら純正の床のままで足りる。純正の収納式デッキボードセットやラゲージボードを入れている車は、先に同時装着の条件を確認してから決めたほうがいい。 アトレーの取扱説明書は荷物をロープなどで固定するよう求めているが、固定した荷物ほど走行中に床面と擦れる点は頭に入れておきたい。
選び方の4つの軸
軸1 どこまで覆うか
4名乗車のままリヤシート後方だけを覆うなら荷室長1,005mm相当の範囲、格納した2名乗車状態の床面まで覆うなら1,820mm相当の範囲になる。後者を狙うと床面用1枚では格納した背もたれの面が露出するので、バックマットとの2枚がかりになる。
軸2 平置きか立体か
2Dタイプは床面と同じ形で平らに敷くので、荷物をすべらせて出し入れしても引っかかりにくい。3Dタイプは周囲が立ち上がり、こぼれた水や濡れたギアの水滴を内側に留めやすい代わりに、厚みのぶん床面の高さと段差の出方が変わる。積むものが濡れているかどうかで決めればいい。
軸3 外して洗う頻度
荷室を毎日使うほどマットを外す回数は増える。巻いて収納できるタイプは持ち出しやすく、車外での水洗いと乾燥がしやすい。逆に置きっぱなしで使うなら、ある程度重さのあるタイプのほうが荷物を引きずってもずれにくい。
軸4 フロアマット込みにするか
1台分セットは1回の買い物で車内を揃えられるが、運転席側には取扱説明書の条件がかかる。すでにフロアマットを敷いている車は重ね敷きになるので、荷室用の単体を選ぶ。
純正ラゲージカーペットマットという選択肢
価格と材質、適用グレード
ダイハツの純正アクセサリー情報では、ラゲージカーペットマットの価格は8,800円(本体価格8,000円)、材質は樹脂(ポリプロピレン)、適用グレードはRSとXとされている。社外の車種専用品は同等かそれ以下の価格帯で形状の選択肢が広いが、純正のように同時装着不可の関係が公式に整理されているわけではない。荷室に純正の棚やボードを入れている、または入れる予定があるなら、純正側の条件を先に確認してから社外品を選ぶ。
同時に付けられない純正オプション
ラゲージカーペットマットは、収納式デッキボードセットおよび荷室マット(3mm)と同時装着できないと明記されている。荷室まわりの純正オプションには荷室フック(2個セット)2,805円、ラゲージボード(2枚セット)38,500円、収納式デッキボードセット209,880円があり、収納式デッキボードセットは荷室フック・荷室マット(3mm)・ラゲージカーペットマットのいずれとも併用できない。ラゲージボードとの併用も不可となっている。
使い方から逆算する組み合わせ
仕事で毎日積み降ろしする
4名乗車のまま後方だけを使うことが多い。床面用を1枚、洗う回数が多いなら巻けるタイプを選ぶ。荷物の角が当たる位置に厚みが来るかどうかは、実際に積むものを1度載せてみると分かる。
車中泊とアウトドア
リヤシートを格納した2名乗車で使うなら、床面用に加えて背もたれ面のバックマットを合わせたい。濡れたギアを積むなら3Dタイプが向く。
Mixsuper アトレー S700V/S710V 2D 背もたれカバー(バックマット)
ペットを乗せる
抜け毛と水を1枚で受けたいので、外して洗える巻き取り式が扱いやすい。格納状態で寝かせるなら背もたれ面まで覆う。
BUYFULL アトレー S700V/S710V 巻ける荷台マット(防水)
週末の買い物中心
積むものが乾いていて量も多くないなら、平置きの床面用1枚で足りる。無理に立体を選ぶ理由はない。
適合の落とし穴を型式でつぶす
アトレーとアトレーワゴンは別のモデル
ダイハツの説明では、現行アトレーは2021年12月に登場し、ハイゼットカーゴのプラットフォームが一新されたのに伴って、従来は軽乗用車だったアトレーワゴンの後継として4ナンバー化されたモデルとされている。通販の検索結果には先代のアトレーワゴン(S320G/S330G/S321G/S331G)向けのマットが混ざるので、商品タイトルか商品ページに自分の型式と2021年12月以降の年式が書かれているかを必ず読む。 型式の記載がない汎用品は現行アトレーに合う保証がない。
デッキバンは荷室ではなく荷台
RS・Xの型式は2WDが3BD-S700V、4WDが3BD-S710V。アトレーデッキバンは2WDが3BD-S700W、4WDが3BD-S710Wで別型式になり、主要諸元表でも荷室ではなく荷台の寸法(長さ880mm・幅1,360mm・高さ610mm)が示されている。ここで挙げた製品はデッキバン向けではない。
車検証で見る2か所
型式(S700VまたはS710V)と初度登録年月の2つを見れば足りる。RS・Xの乗車定員は2名(4名の設定もある)、最大積載量は2名乗車時350kg・4名乗車時250kgと記載されている。
敷いたあとに守る条件
マットを重ねない
ダイハツ純正用品の注記には、複数のマット類を重ねて使用しない、マットはズレ防止フックで固定して使う、という記載がある。荷室用も同じで、純正の上にもう1枚重ねる使い方はしない。
運転席側は固定と干渉確認
1台分セットを選んだ人向けの条件だ。アトレーの取扱説明書では、専用のフロアマットを固定フック(クリップ)で固定し、他車種や異なる年式のものは純正であっても使わず、他のフロアマット類と重ねず、前後逆さまや裏返しで使わないよう求めている。運転前には固定を定期的に確認し、洗車後は必ず確認したうえで、エンジンを止めシフトレバーをPにした状態で各ペダルを奥まで踏み込み、マットと干渉しないことを確かめる。 これは運転席まわりの規定で、荷室用マットの規定ではない。
荷物とリヤシートの扱い
取扱説明書は、荷物はできるだけラゲージルームか荷台に積むこと、室内の荷物は安定させること、シート背もたれより高いものを積まないこと、荷くずれや落下がないようロープなどで固定すること、積み過ぎと荷重の偏りを避けることを挙げている。ラゲージルームや荷台に人を乗せること、燃料の入った容器やスプレー缶を積むことは禁じられている。リヤシートの格納は平坦な場所でパーキングブレーキをかけシフトレバーをPにし、床にものがない状態で行う。戻したあとはシートを前後に軽くゆすって固定を確かめ、シートベルトの挟み込みがないか見る。
よくある質問
純正と社外はどちらがよいですか
荷室に純正のラゲージボードや収納式デッキボードを入れている、または入れる予定があるなら純正を軸に考えたほうが判断を誤らない。同時装着の可否が公式に整理されているのは純正側だけだからだ。ボード類を使わないなら、形状の選択肢が広い社外の車種専用品でいい。
純正の荷室マット(3mm)とは何ですか
公式のアクセサリー情報では、ラゲージカーペットマットや収納式デッキボードセットと同時装着できない相手として名前が挙がっているだけで、単独の商品欄が掲載されていない。価格・材質・適用グレードは確認できていないので、必要ならディーラーに問い合わせてほしい。
ハイゼットカーゴ用のマットは使えますか
プラットフォームが共通であることは公式に説明されているが、荷室内装の仕様まで同一かどうかは確認できていない。商品ページの対応型式にS700V/S710Vが書かれているかどうかで判断してほしい。
サイズが合わなかったらどうすればよいですか
同じシリーズでも色や仕様違いで別の出品になっていることがあるので、対応型式の記載は出品ごとに読み直す。返品条件は出品者によって異なるため、購入前に商品ページで確かめておくと戻しやすい。
まとめ
まず荷室を開けて、いま床に何が敷かれているか、純正のラゲージボードや収納式デッキボードが入っていないかを実車で見る。次に車検証で型式と初度登録年月を確かめる。そのうえで、リヤシートを格納した2名乗車で使うのか立てたままの4名乗車で使うのかを決めれば、床面用1枚で足りるか背もたれ面まで要るかが決まり、3D・巻き取り・1台分セットのどれを買うかも自然に絞れる。あとは商品ページの対応型式と年式を読むだけだ。
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