アトレーのバルブ型番一覧|S700V/S321G 適合表

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夜道でヘッドライトの片側が暗いと気づき、交換用の球を買おうとして手が止まる。アトレーは、ここでつまずきやすい車種だ。現行のS700V/S710Vと先代アトレーワゴンではロービームの規格が異なるうえ、アトレーワゴンは2017年11月の改良を境に同じ型式のままH7からH4へ切り替わっている。まず型式と年式で引ける早見表を置き、そのうえで間違えやすい境界と、自分の車に付いている球を確定させる手順を示す。

目次

型式・年式別バルブ早見表

アトレーを名乗る車は、大きく4つの世代に分かれる。車検証の「型式」と「初度登録年月」の2つが分かれば、下の表のどれか1つに必ず当てはまる。

現行アトレー S700V/S710V(2021年12月〜)

商用登録に変わった現行型。デッキバンのS700W/S710Wも同じ構成になる。

箇所 バルブ形状
ヘッドライト(ロー/ハイ) H4(Hi/Lo一体)
フォグランプ L1B(純正LED)
ポジション(車幅灯) T10
フロントウインカー T20 ピンチ部違い(アンバー)
リアウインカー T20 ピンチ部違い(アンバー)
バックランプ T16
ナンバー灯 T10
ルームランプ T10

現行アトレーのヘッドライトはH4の1個構成で、1本のバルブがハイビームとロービームを兼ねる。先代のようにロー用とハイ用を別々に買う必要はない。

アトレーワゴン S321G/S331G 後期(2017年11月〜2021年12月)

2017年11月の改良でヘッドランプが刷新された世代。ここだけグレードによって中身が二分される。

箇所 ハロゲン車 LED車
ヘッドライト H4(Hi/Lo一体) LED(バルブ交換不可)
フォグランプ LED LED(バルブ交換不可)
ポジション(車幅灯) T10 LED
フロントウインカー T20 ピンチ部違い T20 ピンチ部違い
リアウインカー T20 ピンチ部違い T20 ピンチ部違い
バックランプ T16 T16
ナンバー灯 T10 T10

LEDヘッドライト装着車は、ヘッドライトとフォグが灯体一体のため球だけの交換ができない。切れた場合はユニットごとの修理になる。

アトレーワゴン S321G/S331G 中期(2007年9月〜2017年10月)

流通台数がもっとも多い世代。ロー・ハイが別々の2灯構成になっている。

箇所 バルブ形状
ロービーム H7(ハロゲン車)/ D4R(HID車)
ハイビーム HB3(9005)
フォグランプ H8
ポジション(車幅灯) T10
フロントウインカー T20
サイドウインカー T10
リアウインカー T20 ピンチ部違い
テール/ストップ T20 ダブル(21/5W)
バックランプ T16
ナンバー灯 T10

アトレーワゴン S320G/S330G 前期(2005年5月〜2007年8月)

ヘッドライトまわりは中期と同じ構成だが、リア側の球が違う。前期のテール/ストップはS25ダブルで、中期以降のT20ダブルとは互換性がない。

箇所 バルブ形状
ロービーム H7(ハロゲン車)/ D4R(HID車)
ハイビーム HB3(9005)
フォグランプ H8
テール/ストップ S25 ダブル(21/5W)
バックランプ T16
ナンバー灯 T10

ロービームがH7とH4に分かれる境界

アトレーのバルブ選びで最も事故が多いのがここになる。アトレーワゴンは登場から10年以上、ロービームH7+ハイビームHB3という2灯構成を続けてきた。ところが2017年11月の改良でヘッドランプユニットが新設計になり、ハロゲン車のロービームはH4のHi/Lo一体型へ変わった。

厄介なのは、型式がS321G/S331Gのまま変わらないのに中身だけが入れ替わっている点だ。通販の検索窓に型式だけを打ち込むと、H7の商品もH4の商品も両方ヒットする。型式が合っているという理由だけで買うと、届いた球が刺さらないという結末になる。

判断の決め手は車検証の初度登録年月になる。2017年10月以前ならH7、2017年11月以降ならH4と考えて、そのうえで実車の球を見て裏を取る。現行のS700V/S710VもH4なので、H4を使うのは「現行型」と「アトレーワゴンの最後期ハロゲン車」の2つ、と覚えておくと整理しやすい。

HID装着車はロービームがD4Rになる

アトレーワゴンの上位グレードにはHIDが設定されていた。HID車のロービームはD4Rというバルブで、ハロゲンのH7とは形状も点灯方式も違うため入れ替えができない。

一方でハイビームはHID車でもハロゲンのHB3のままという構成になっている。ハイビームだけ切れたときにHIDだからと身構える必要はなく、買うのはHB3で足りる。

自分の車がHIDかどうかは、点灯の仕方で見分けられる。スイッチを入れた直後に青白く明滅しながら徐々に明るさが立ち上がるのがHID、最初から黄色みのある光ですぐ安定するのがハロゲンだ。バルブの根元から太いコードが伸びてバラストという箱につながっていれば、HIDで間違いない。

現行アトレー S700V/S710V を箇所別に見る

ヘッドライト(H4)

Hi/Lo一体のH4が1個。ハロゲン車の場合、切れたら同じH4のハロゲン球、またはH4対応のLEDバルブへ替える。Hi/Lo一体は構造上ハイとローで発光部の位置が変わるため、LED化する際は配光がきちんと出る製品かどうかが分かれ目になる。

フォグランプ(L1B)

現行アトレーのフォグは純正でLEDが入っており、規格はL1Bになる。L1BはLEDフォグ専用の口金で、ハロゲンのH8・H11・H16とは形状が異なる。先代アトレーワゴン(H8)の感覚でハロゲン用フォグ球を買っても取り付かないため、ここは世代をまたいで流用できない箇所だと押さえておきたい。

ウインカー・バックランプ・ナンバー灯

前後のウインカーはT20のピンチ部違いという形状で、一般的なT20とは爪の位置が異なる。バックランプはT16、ナンバー灯はT10。室内灯はT10で、LEDルームランプの選び方は別記事で扱っている。

自分のアトレーのバルブを確定させる手順

車検証で型式と初度登録年月を見る

型式(S700V、S321Gなど)と初度登録年月の2つを控える。アトレーワゴンの場合、この初度登録年月が2017年11月をまたぐかどうかでロービームの規格が変わる。

実際に付いている球を目視で確認する

適合表は最終確認にはならない。同じ型式・同じ年式でも、グレードやメーカーオプションでHIDやLEDが入っていることがあるためだ。ボンネットを開けてヘッドライト裏のカバーを外し、刺さっている球の刻印を読む。H7、HB3、H4、D4Rといった型番はバルブの根元やガラス部分に刻印されている。

適合表と照合してから買う

目視で読み取った型番と、上の早見表が一致すれば確定になる。食い違った場合は、実車に付いている球のほうを信じる。中古車では前オーナーが灯体ごと社外品に替えている例もあり、その場合は車種の適合表から外れる。

交換前に押さえておきたい注意点

車検に通る色

保安基準ではヘッドライトの色は白色、ウインカーは橙色と決められている。青みの強い高ケルビン品は白色の範囲を外れて不適合になりやすい。見た目の派手さより、車検を通る範囲に収まる製品を選んだほうが後の手間が少ない。

LED化で起こりやすいこと

ウインカーをLEDに替えると、消費電力が下がったぶん球切れと誤検知されて点滅が速くなるハイフラッシャー現象が起きる。抵抗の追加やICリレーへの交換で対処する。ヘッドライトのLED化では、放熱ファンの厚みでライト裏のカバーが閉まらないことがあるため、寸法も見ておきたい。箇所ごとの難易度と費用はアトレーのLED交換手順にまとめてある。

球形状の表記を読み解く

適合表に並ぶT10やT20といった記号は、いずれもバルブの根元(口金)の形を表している。意味が分かると、似た番号どうしでもなぜ流用できないのかが見えてくる。

T型番とS型番の違い

Tで始まる型番はウェッジ球と呼ばれ、根元が平たい差し込み式になっている。数字はおおよその口金の外径をミリで示しており、数字が大きいほど太い。アトレーではポジションとナンバー灯がT10、バックランプがT16、ウインカーがT20という並びになる。ソケットに押し込むだけで付くため、交換の難易度そのものは低い。

対してSで始まるS25は、金属の口金に突起が出た差し込み回転式になる。押し込んでひねると固定される構造で、ウェッジ球とは互換性がない。前期アトレーワゴンのテール/ストップに使われるS25ダブルは、1本で車幅灯の暗い光とブレーキ灯の明るい光を切り替える2接点タイプのため、単純な1接点のS25とも別物になる。

ピンチ部違いとは何か

適合表のT20の欄に付く「ピンチ部違い」は、根元の平たい部分にある爪(ピンチ部)の位置が左右で非対称になっている形状を指す。外径は通常のT20と変わらないのに、爪の位置がずれているせいでソケットに入らない。

アトレーの前後ウインカーはこのピンチ部違いに当たる。T20とだけ書かれた製品を買うと刺さらないことがあるため、商品ページにピンチ部違い対応と明記されているかどうかを見てから注文したい。ハイフラ対策の抵抗内蔵品を選ぶときも、この形状指定は同じように付いて回る。

よくある質問

アトレーとアトレーワゴンでバルブ型番は同じですか

ヘッドライトとフォグは違う。現行アトレー(S700V/S710V)はロー・ハイ兼用のH4とLEDフォグ(L1B)、アトレーワゴンの中期まではロービームH7・ハイビームHB3・フォグH8という構成になる。一方でバックランプのT16とナンバー灯のT10は世代を通して共通で、ここは流用できる。

S700Vのフォグランプはバルブ交換できますか

できる。現行アトレーのフォグはLEDだが、灯体一体ではなくL1B規格のバルブが刺さる構造のため、L1B対応品への交換に対応する。ハロゲン用のH8やH11は口金が合わないため使えない。

ハイビームだけ切れました。どのバルブを買えばよいですか

アトレーワゴンの中期(2007年9月〜2017年10月)と前期なら、ハロゲン車・HID車を問わずHB3(9005)になる。ハイビームはHID装着車でもハロゲンのままという設計のため、HID用のバルブを探す必要はない。現行アトレーと2017年11月以降のアトレーワゴン ハロゲン車はH4の1個構成なので、ハイが切れた時点でH4ごと交換する。

LEDヘッドライト装着車のバルブだけ交換できますか

できない。2017年11月以降のアトレーワゴンに設定されたLEDヘッドライトは灯体とLEDが一体になっており、球単体では外せない。点灯しなくなった場合はヘッドランプユニットごとの交換になり、費用も球交換とは桁が変わる。

まとめ

アトレーのバルブ選びは、型式だけでは決まらない。決め手になるのは「どの世代か」と「ハロゲン車かHID車かLED車か」の2軸で、特にアトレーワゴンは2017年11月を境にロービームがH7からH4へ入れ替わる。同じS321G/S331Gという型式のまま中身が変わるため、通販で型式検索だけを頼りにすると外す。

現行のS700V/S710VはH4とL1B(LEDフォグ)、アトレーワゴンの中期まではH7・HB3・H8。バックランプのT16とナンバー灯のT10は全世代で共通になる。車検証で初度登録年月を押さえ、ヘッドライト裏の球の刻印を目視で読んでから注文すれば、買い直しはまず起こらない。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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