2代目パッソのフォグランプは、2014年4月を境に H8 から H16 へ規格が変わっている。1年違いの個体を並べても外観はほとんど同じなので、年式を確かめずに球を買うと台座が合わない。ヘッドライトも仕様の組み合わせで最大4通りに分かれるため、部位ごとに前期・後期で切り分けて押さえるのが早い。
KGC30 のバルブ型番 部位別早見表
| 部位 | 前期(2010年2月〜2014年3月) | 後期(2014年4月〜2016年3月) |
|---|---|---|
| ヘッドライト(標準車ハロゲン) | H4 | H4 |
| フォグランプ | H8 | H16 |
| 車幅灯 | T10 | T10 |
| 前・リヤウインカー | T20ピンチ部違いアンバー | T20ピンチ部違いアンバー |
| 尾灯 | T10 | LED |
| 制動灯 | LED | LED |
| ハイマウントストップ | T16 | LED |
| バックランプ | T16 | T16 |
| ナンバー灯 | T10 | T10 |
年式を問わず同じ4部位
車幅灯 T10、フロントとリヤのウインカー T20ピンチ部違いアンバー、バックランプ T16、ナンバー灯 T10。この4つはトヨタの取扱説明書3版(2010年2月版・2012年6月版・2014年4月版)とバルブメーカー各社の適合表がすべて同じ値で並ぶ。年式が分からない段階でも、この4部位だけは先に決めてよい。
年式で変わる3か所
フォグランプ、尾灯、ハイマウントストップランプの3つ。境目は2014年4月のマイナーチェンジで、ここにヘッドライトの仕様違いが加わる。以下、変わる側だけを順に見ていく。
前期か後期かを先に確かめる
KGC30・KGC35・NGC30 は電球が同じ
KGC30 は 1KR-FE(1.0Lガソリン)の FF、KGC35 が同じエンジンの 4WD、NGC30 が 1NR-FE(1.3Lガソリン)の FF。取扱説明書はこの3型式で1冊が共通になっており、巻末の電球一覧に型式ごとの違いは書かれていない。型番を分けるのは型式ではなく、年式とヘッドライトの仕様のほう。
境目は2014年4月
30系の期間は2010年2月から2016年3月まで。前期が2010年2月〜2014年3月、後期が2014年4月〜2016年3月で、バルブメーカー各社の適合表もこの区切りで揃っている。車検証の「型式」欄と「初度登録年月」欄を見れば両方その場で分かる。1つ前の KGC/QNC10系、次の M700A/M710A は別の適合表なので、中古で買った車ほどこの確認を省かないほうがいい。
同じ車検証で確認できる数値としては、タイヤサイズも押さえておくと買い物が一度で済む。
ヘッドライトは最大4通り
適合表は前期を「2灯式か4灯式か」、後期を「hana仕様の有無」と「ハロゲンかHIDか」で区分している。2灯式はハイとローが1つの発光部にまとまった標準車、4灯式が別々になった +Hana 系と読み替えると自分の車がどこに入るか判断しやすい。
標準車のハロゲンは H4 の一体型
ワット数は 60/55W。ハイとローが1球にまとまっているので、適合表でもハイビームの欄は空欄になる。この値は3つの版すべてで同じで、前期・後期で変わらない。
+Hana 仕様はロー H7・ハイ HB3
ロービームが H7・55W、ハイビームが HB3。ハイビームのワット数だけ版で違い、前期が 65W、後期が 60W と記載されている。
ディスチャージは D4S と D4R の2種類
+Hana 仕様のディスチャージはロー D4S・35W、ハイ HB3。標準車のディスチャージは後期だけの設定で、ロー D4R・35W、ハイ HB3・60W になる。前期の取扱説明書には標準車のディスチャージの行が無く、2014年4月版で初めて加わる。適合表側も前期は3区分、後期は4区分と数が増える。D4S と D4R は1文字違いだが口金の形が異なり、差し替えては使えない。
フォグランプは前期 H8・後期 H16
前期が H8・35W、後期が H16・19W。3つの版の取扱説明書とバルブメーカー4社の適合表が、この前後期の分かれ方で一致している。2014年3月と4月で買う球が変わるので、フォグだけは年式を1年単位で見る。 なお取扱説明書ではフォグランプに「車両型式などで異なる装備やオプション装備」の印が付いており、全車に付いているわけではない。
ウインカーは前・横・後ろで扱いが違う
前とリヤは T20ピンチ部違いアンバー
どちらも 21W で、前期・後期とも同じ。ピンチ部違いは口金の形が通常の T20 と異なるタイプで、適合表もわざわざ書き分けている。商品名に「ピンチ部違い」の表記があるものを選ぶ。 アンバーは電球そのものがオレンジ色に着色されたタイプを指す。
サイドは装着位置で変わる
フェンダーに付くタイプは前期・後期とも 5W。ドアミラーに付くタイプは前期が LED、後期が 5W の電球と記載が分かれている。適合表も前期を「T10 または LED」、別のメーカーは後期を「ASSY」(ユニットごとの交換)としており、前期のドアミラー装着車は球だけの交換ができない可能性がある。
LED 化するとハイフラになる
LEDバルブメーカーの適合表にも、ウインカーに LED を装着すると高速点滅になるためハイフラ防止リレーか抵抗器を別途用意するよう注意書きがある。ウインカーは球を買って終わりにならない部位。
リヤまわりは後期で LED 化が進む
バックランプだけは前期・後期とも T16
16W で、3つの版と適合表がすべて一致する。リヤで唯一、年式を問わず電球のまま残る部位。
尾灯とハイマウントは後期で LED に
尾灯は前期が 5W の電球(適合表では T10)、後期が LED。ハイマウントストップランプは前期が 16W(T16)、後期が LED。制動灯だけは2010年2月版の時点ですでに LED で、デビュー時からブレーキランプの球交換という作業自体が存在しない。 リヤフォグランプは 21W だが、こちらもオプション装備の印が付いている。
テールまわりは資料の記載が割れている
トヨタの取扱説明書は前期を制動灯 LED・尾灯 5W、後期を両方 LED としている。一方であるバルブ適合表は前期に「テール&ストップ S25ダブル」、後期に「T20ダブル」を載せており、同じ表が前期に別枠で「テール T10」も置いている。1球で兼ねる S25ダブルとは両立しない記載で、後期を扱う他社3表にはこの欄自体が無い。この記事は取扱説明書の記載を採るが、リヤの球は現車でソケットを抜いて確かめてから買うほうが確実。
車幅灯・ナンバー灯・室内灯は年式を問わない
車幅灯 5W と番号灯 5W はどちらも適合表で T10。室内はルームランプ 8W、パーソナルランプ 5W で、適合表はルームランプを T10×31 と記載している。マルチトレイランプは最初から LED で交換の対象外。工具がほとんど要らないこの3か所が、最初に手を付けやすい。
どこまで自分で替えられるか
取扱説明書は電球交換の節の冒頭で、記載のある電球は自分で交換できる、詳細が不明な場合やそれ以外はトヨタ販売店へ、と線を引いている。
前期で電球として残る部位
ヘッドライト、フォグ、車幅灯、前後とフェンダーのウインカー、尾灯、バックランプ、ハイマウント、ナンバー灯、ルームランプ、パーソナルランプ。LED は制動灯・マルチトレイランプ・ドアミラーのサイドウインカーの3つだけ。
後期で電球として残る部位
ここから尾灯とハイマウントが LED 側へ移り、代わりにドアミラーのサイドウインカーが 5W の電球に戻る。後期のリヤで手を入れられるのは、バックランプとウインカー、装備車のリヤフォグに限られる。
買う前に現車で確かめる手順
取扱説明書の電球一覧に載っているのは W 数と、ヘッドライト・フォグのバルブタイプだけで、T10・T16・T20 といった口金の呼び方は書かれていない。この記事の口金表記はバルブメーカーの適合表側から取っている。W 数だけを見て口金の形を推測しないこと。
適合表にも共通して、年式・車両型式・タイプが一致していても特別仕様車などの条件で異なる場合があるため装着されているバルブの形状を確認するように、という注意書きがある。1社は形が合ってもスペースやレンズ内の距離で装着できない場合があるとまで書いている。候補を1つに絞ったら、外した球の刻印とメーカーの適合情報で最後に照合する。
よくある質問
KGC35 や NGC30 でも型番は同じか
同じ。3型式は取扱説明書が1冊共通で、電球一覧に型式ごとの記載差が無い。違いを生むのは年式とヘッドライトの仕様のほう。
後期のフォグに H8 のバルブは付くか
後期は H16・19W が指定なので、H8 の球は選ばない。前期の H8・35W とは別規格として扱う。
後期の尾灯を LED バルブに替えられるか
後期は尾灯もハイマウントも最初から LED で、交換用の電球が設定されていない。リヤで色味や明るさを変える余地があるのは前期のほう。
取扱説明書の W 数だけで球を買っていいか
W 数だけでは口金の形が決まらない。規格名(T10・T16・T20 など)まで合わせたうえで、現車の刻印で確かめる。
まとめ
どの KGC30 でも共通なのは、車幅灯 T10・前後ウインカー T20ピンチ部違いアンバー・バックランプ T16・ナンバー灯 T10 の4部位。年式で変わるのはフォグ(前期 H8/後期 H16)、尾灯、ハイマウントの3か所で、ヘッドライトは標準車か +Hana か、ハロゲンかディスチャージかで最大4通りに分かれる。まず車検証で年式と型式を見て候補を1つに絞り、外した球の刻印とメーカーの適合情報で最終確認してから注文する。

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