夜のバックで後方が思ったより暗い、ナンバー灯だけ電球色で黄色く浮いて見える。ルーミーに乗っていると灯火まわりに手を入れたくなる場面は出てくるが、この車は2020年9月のマイナーチェンジで前まわりの灯火構成が大きく変わっていて、前期と後期では交換できる場所そのものが違う。さらにヘッドライトはハロゲン球の車と純正LEDの車が併存していて、型式を見ただけでは判別がつかない。部位ごとの型番と交換の可否を、電球メーカーの適合表の記載に沿って前期・後期に分けて一覧にした。
部位別バルブ型番の早見表
対象は2016年11月に発売されたルーミー。2WDがM900A、4WDがM910Aで、電球メーカーの適合表ではこの2つをまとめて「M9#0A」と表記している。ただし適合表は型式ではなく年式で2枚に分かれていて、2016年11月〜2020年8月の前期と、2020年9月以降の後期で中身が変わる。まず両方を並べておく。
前期(2016年11月〜2020年8月)
| 部位 | 形状・型番 | 定格 | 電球の交換 |
|---|---|---|---|
| ヘッドライト(ロービーム) | LED または H4 | H4は12V60/55W | ハロゲン車のみ可 |
| ヘッドライト(ハイビーム) | LED または H4と兼用 | — | ハロゲン車のみ可 |
| フォグランプ | 純正LED(ユニット一体) | — | ユニット交換が必要 |
| ポジション(車幅灯) | LED または T10 | T10は12V5W | ハロゲン車のみ可 |
| コーナーリング | 設定なし | — | — |
| ウインカー(フロント) | T20ピンチ部違い | 12V21Wアンバー | 可 |
| ウインカー(サイド) | ASSY(ユニット) | — | 不可 |
| ウインカー(リア) | T20ピンチ部違い | 12V21Wアンバー | 可 |
| テール | 純正LED | — | 不可 |
| ストップ | 純正LED | — | 不可 |
| ハイマウントストップ | 純正LED | — | 不可 |
| バックランプ | T16 | 12V16W(18W) | 可 |
| ナンバー灯(ライセンス) | T10 | 12V5W | 可 |
| ルームランプ(フロント) | T10 | 12V5W | 可 |
| ルームランプ(ミドル) | T10 | 12V8W | 可 |
| ルームランプ(リア) | T10 | 12V5W | 可 |
前期でまず目に付くのは、ヘッドライトとポジションが「LED または 電球」の二択で記載されている点になる。適合表の「or」は、同じ型式でもタイプやグレードによって使われている電球が違うという意味で、前期のルーミーにはハロゲンヘッドランプの車と純正LEDヘッドランプの車が両方ある。
後期(2020年9月〜)
| 部位 | 形状・型番 | 定格 | 電球の交換 |
|---|---|---|---|
| ヘッドライト(ロービーム) | 純正LED(ハロゲン仕様車はH4) | — | ハロゲン車のみ可 |
| ヘッドライト(ハイビーム) | 純正LED(ハロゲン仕様車はH4と兼用) | — | ハロゲン車のみ可 |
| フォグランプ | LED(L1B) | — | バルブ単体で可 |
| ポジション(車幅灯) | 純正LED | — | 不可 |
| コーナーリング | 純正LED | — | 不可 |
| ウインカー(フロント) | 純正LED | — | 不可 |
| ウインカー(サイド) | 純正LED | — | 不可 |
| ウインカー(リア) | T20ピンチ部違い | 12V21Wアンバー | 可 |
| テール&ストップ | 純正LED | — | 不可 |
| ハイマウントストップ | 純正LED | — | 不可 |
| リアフォグ(装着車のみ) | S25シングル | 12V21W | 可 |
| バックランプ | T16 | 12V16W(18W) | 可 |
| ナンバー灯(ライセンス) | T10 | 12V5W | 可 |
| ルームランプ(フロント) | T10 | 12V5W | 可 |
| ルームランプ(ミドル) | T10 | 12V8W | 可 |
| ルームランプ(リア) | T10 | 12V5W | 可 |
後期は前まわりのLED化が進み、ポジションもフロントウインカーもサイドウインカーもLEDに置き換わった。そのぶんフロントで手を入れられる場所は減ったが、代わりにフォグランプがL1Bという規格になり、バルブだけを抜いて差し替えられるようになったのが大きい。
なお、この一覧は電球メーカーの日星工業が公開しているPOLARGの車種別電球適合表(トヨタ ルーミー/マイナー前・マイナー後)の記載に沿って整理している。後期のハロゲン仕様とL1Bフォグについては、LED・HIDメーカーが公開している車種別適合表の記載を併せて確認した。
電球を買って差し替えられるのはどこか
前期・後期に共通して電球を買ってくれば替えられるのは、リアウインカー・バックランプ・ナンバー灯・ルームランプの4系統になる。規格はT20ピンチ部違い、T16、T10の3種類しかなく、そのうちT10はナンバー灯とルームランプで共用されている。これに加えて、前期のハロゲンヘッドランプ装着車ならH4のヘッドライトとT10のポジション、後期ならL1Bのフォグランプが交換の対象に入る。灯火のカスタムを考えるときは、この範囲の外側には手が入らないという前提から組み立てることになる。
ヘッドライトはハロゲンとLEDの2仕様に分かれる
ルーミーのヘッドライトは、同じM900A/M910Aでもハロゲン球の車と純正LEDの車がある。ここを取り違えると、買ったバルブがそもそも入らない。
ハロゲン仕様のロービームはH4
電球メーカーの適合表では、前期のヘッドライトが「LED or H4」、定格が「or 12V60/55W」と併記されている。ハロゲン仕様の車にはH4が1本入っていて、H4はロービームとハイビームを1本のバルブで兼ねる規格のため、ハイビームの欄は空欄になる。H4であれば社外のLEDヘッドライトバルブやHIDキットへ載せ替えられる部位で、実際にLED・HIDメーカーの適合表でもH4向けの製品が並ぶ。
純正LED車はヘッドライトを電球で替えられない
一方、純正LEDヘッドランプの車は、適合表のヘッドライト欄が「LED」と記されるだけで製品番号が割り当てられていない。LED素子が灯体の中に組み込まれていて、電球という交換部品が存在しないためで、LED・HIDメーカーの適合表でも「対応製品はありません」と表示される。光量が落ちてきたと感じる場合は、素子の劣化よりレンズ表面の黄ばみやくすみが効いていることが多く、クリーナーやコーティングで透明度を戻すほうが費用に対する効きは大きい。
後期にもハロゲン仕様が残っている
2020年9月のマイナーチェンジで前まわりのLED化は進んだものの、後期=全車が純正LEDヘッドライト、とは言い切れない。LED・HIDメーカーが公開している後期(R2.9〜)の適合表には「ハロゲン仕様車」という区分が別に用意されていて、ロービームがH4と記載されている。グレード表の表記は情報源によってばらつきがあるため、グレード名から推測せず、現車のヘッドライトに電球が入っているかどうかで見分けるほうが間違いがない。POLARGの適合表も「年式・型式・タイプ・グレードが一致していても、特別仕様車等の条件により、記載されている情報と異なる場合がございます」と注記している。
フォグランプは前期と後期で交換方法が変わる
ルーミーのフォグランプは、適合表の欄がどちらの年式も「LED」で始まる。ところが中身は前期と後期でまったく別物で、ここが型番探しで一番つまずきやすい。
前期の純正LEDフォグはバルブが抜けない
前期のフォグは適合表で「LED」とだけ記載され、電球の型番が振られていない。LED専門店の商品説明でも「純正LEDフォグランプユニットはLEDとフォグランプユニットが一体化となり、バルブの交換ができません」と明記されている。つまり前期でフォグの色や明るさを変えるには、バルブ交換ができるフォグランプユニットごと組み替えることになる。市販されているキットは、H11(H8・H11・H16と口金が共通)のバルブが使えるユニットとバルブがセットで供給される形を取る。作業もバンパー側からのユニット脱着になり、電球の差し替えとは手間が一段違う。
後期はL1Bのバルブ単体で交換できる
後期の適合表では、フォグランプの欄がL1Bになっている。L1Bは純正LEDフォグ用に規格化された口金で、灯体からバルブだけを抜いて差し替えられる構造を取る。単色のLEDフォグバルブのほか、2色切替や3色切替といった製品も対応品として並ぶ。ユニットを外す必要がないぶん、フォグの色を変える作業の負担は後期のほうがはるかに軽い。
前期用と後期用は互換しない
規格が違うため、L1Bのバルブを買っても前期のフォグには入らない。逆に、前期用のH11ユニットキットを後期に付ける意味もない。年式で対応品が完全に分かれるので、購入前に初度登録年月を見て前期か後期かを確定させてから商品を探す順序になる。
ウインカーはT20ピンチ部違い
ウインカーの規格は前期・後期とも共通でT20のピンチ部違いだが、電球が入っている場所の数は年式で変わる。
前期は前後、後期はリアだけ
前期はフロントとリアが電球(サイドはユニット一体)、後期はフロントもサイドもLEDになり、電球はリアの左右2個だけになる。後期でウインカーをLED化できるのはリアに限られるため、フロントも合わせて色や光り方を変えたい場合、後期では手段がない。
ピンチ部違いという形状
T20のピンチ部違いとは、バルブ根元の金属部分にある突起(ピンチ部)の位置や形が、一般的なT20シングルとずれている形状を指す。見た目が似ていても差し込めない、あるいは差し込めても正しく固定されないことがあるため、購入時は「T20ピンチ部違い対応」と書かれた製品を選ぶ。適合表でも純正相当の品番が2種類併記されていて、同じT20ピンチ部違いでもタイプやグレードで使われている球が分かれる可能性に触れられている。
色は橙色から外さない
方向指示器は保安基準で橙色と定められているため、LED化するときも発光色はアンバーを選ぶ。レンズがクリアに見えるステルスバルブでも、点灯時にオレンジに光るものであれば問題はない。白く光るタイプを入れると車検に通らない。
LED化するならハイフラ対策とセットで
電球をLEDに替えると消費電力が下がるため、車両側が球切れと判断して点滅が速くなる、いわゆるハイフラッシャー(ハイフラ)が起こることがある。対策は、抵抗を内蔵したLEDバルブを選ぶか、別途ハイフラ防止抵抗を追加するかのどちらかになる。替えるのはリアの2個だけでも点滅速度は変わり得るので、事前に想定しておきたい。
バックランプはT16、ナンバー灯はT10
リアまわりで交換できるのは、リアウインカーのほかにバックランプとナンバー灯になる。どちらも工具をほとんど使わずに作業できる部類で、灯火のカスタムで最初に選ばれやすい場所になる。
「12V16W(18W)」という表記の意味
バックランプはT16で、適合表の定格は12V16W(18W)と書かれている。数字が2つ並ぶのは規格の違いによるもので、POLARGの注記には「16WはECE規格、18Wは旧JIS規格での表示電力となります。バルブ製造時期により、表示が異なりますが、特性等は変わりません」とある。16Wと18Wは同じ球を別の規格で表示しているだけで、どちらを買うか悩む必要はない。
ナンバー灯は白色を選ぶ
ナンバー灯はT10の12V5W。純正はハロゲンの電球色で、LEDに替えると白く均一に光るため、ナンバープレートの見え方が引き締まる。ただし番号灯は白色と定められているので、青みの強い製品や色付きのものは避ける。ケルビン数の表示でいえば6000K前後までにとどめておくと、色味で引っかかりにくい。
ルームランプは3か所ともT10
室内側はフロント・ミドル・リアの3か所で、いずれもT10になる。前期・後期で違いはない。
ミドルだけ12V8W
適合表の定格を見ると、フロントとリアが12V5W、ミドルだけが12V8Wになっている。口金はどれもT10で共通なので市販のLEDバルブはそのまま入るが、元の球の明るさが違うぶん、同じLEDを3か所に入れると見え方に差が出ることがある。明るさをそろえたい場合は、ミドルだけ光量の大きい製品にするか、逆に3か所とも同じ製品でそろえて割り切るかを決めてから買う。
交換はレンズを外して差し替えるだけ
ルームランプはレンズカバーを内張り剥がしなどで浮かせ、電球を抜いて差し替えるだけで終わる。T10は極性を持つLEDバルブが多く、差し込んで点かない場合は180度回して入れ直すと点く。作業自体は数分で、灯火カスタムの中では最も手を出しやすい。
買う前に確認する3つのこと
適合表は年式・型式・タイプの3点が一致してはじめて意味を持つ。ルーミーはこの3点のうち2つが分岐しているため、確認の順序を決めておくと迷いにくい。
車検証で初度登録年月を見る
まず前期か後期かを確定させる。車検証の「初度登録年月」が2020年8月までなら前期、2020年9月以降なら後期として適合表を選ぶ。中古で買った車ほど、この1点で対応品が変わる。
ヘッドライトは現車で見分ける
次にヘッドライトがハロゲンか純正LEDかを見る。レンズを覗いて電球のフィラメントとソケットが見えればハロゲン、素子が並んだ発光面が見えれば純正LEDになる。点灯直後の色味でも見分けがつき、黄色みが強ければハロゲン、白ければLEDと考えてよい。
「or」表記は電球が分かれるサイン
適合表で形状が「or」で併記されている行は、同じ型式でも車によって電球が違う場所を示す。POLARGの注記でも「「or」の記載は、同一型式でも、タイプ・グレード等の条件により、異なった電球を使用しております」とされていて、この行に当たったら現車を見るしかない。ルーミーの場合、前期のヘッドライトとポジションがこれに当たる。
よくある質問
ルーミーのヘッドライトのバルブは何番ですか
ハロゲン仕様の車はH4で、定格は12V60/55Wになる。純正LEDヘッドランプの車には電球が入っておらず、適合表にも型番の記載がない。同じM900A/M910Aでも仕様で分かれるため、型式だけでは決まらない。
後期のフォグランプはバルブだけ交換できますか
できる。後期の適合表ではフォグがL1Bと記載されていて、L1B対応のLEDバルブに単体で差し替えられる。前期は純正LEDフォグがユニットと一体化していてバルブが抜けないため、ユニットごと交換するキットが必要になる。
ルーミーとタンク、トールでバルブの型番は同じですか
同じになる。ルーミー・タンク・トールはいずれも車両型式がM900A/M910Aで、POLARGの適合表を突き合わせてもヘッドライトの記載は3車とも「LED or H4」「12V60/55W」で一致する。タンクやトール向けと書かれた電球でも、年式と仕様が合っていればルーミーに使える。
ウインカーをLEDに替えるとハイフラしますか
起こることがある。LEDは消費電力が小さく、車両側が球切れと誤認して点滅が速くなるため。抵抗内蔵タイプのLEDバルブを選ぶか、ハイフラ防止抵抗を追加すれば止まる。
前期と後期はどこで見分けますか
初度登録年月が2020年8月までなら前期、2020年9月以降なら後期になる。見た目ではフロントウインカーが分かりやすく、後期は前まわりのポジションとウインカーがLEDになっている。
ルーミーのバルブ型番まとめ
ルーミーで電球を買って差し替えられるのは、リアウインカー(T20ピンチ部違い・12V21Wアンバー)、バックランプ(T16・12V16W(18W))、ナンバー灯(T10・12V5W)、ルームランプ(T10・フロントとリアが12V5W、ミドルが12V8W)の4系統になる。ここに、前期のハロゲン仕様車ならH4のヘッドライトとT10のポジション、後期ならL1Bのフォグランプが加わる。
年式と仕様で対応品が入れ替わるのがこの車の特徴で、2020年9月を境に前まわりの灯火はほぼLEDへ移り、フォグはユニット交換からバルブ交換へと性格が変わった。買い物の前に車検証で初度登録年月を確認し、ヘッドライトが電球かLEDかを現車で見る。この2点さえ押さえておけば、適合表のどの行を読めばよいかは自動的に決まる。

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