S660のバルブ型番一覧|JW5で交換できる7か所

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夜の駐車場でバックしたら後退灯の片側が切れていた、ナンバー灯が暗くてリアまわりが締まらない——S660で電球を買い直そうとすると、最初につまずくのが型番です。S660(JW5)はロービーム・車幅灯・テール/ストップ・ハイマウントストップがすべて純正LEDで、電球として残っているのはハイビーム、ウインカー(前・サイド・後)、バックランプ、ナンバー灯、室内灯の7か所しかありません。型番もHB3・T20ピンチ部違い・T20シングル・T10の4種類に収まります。

目次

S660(JW5)のバルブ型番 位置別早見表

Honda公式オーナーズマニュアルの車両仕様一覧に記載された電球の定格と、バルブメーカーの車種別適合表(POLARG/fcl./日本ライティング/LIGHT COLLECTION)が示す型番・口金を突き合わせた一覧です。対象は2015年春の発売から生産終了までのJW5全車。

灯火の位置 純正の定格(Honda公式) 型番・口金(適合表) 交換可否
ヘッドライト(ロービーム) LED 不可(LEDユニット)
ヘッドライト(ハイビーム) 12V-60W(ハロゲン) HB3(9005) 交換可
車幅灯(ポジション) LED 不可
前面方向指示器(フロントウインカー) 12V-21W(橙色) T20 ピンチ部違い/WX3×16d 交換可
側面方向指示器(サイドウインカー) 12V-5W T10/W2.1×9.5d 交換可
後面方向指示器(リアウインカー) 12V-21W(橙色) T20 ピンチ部違い/WX3×16d 交換可
制動灯・尾灯(ストップ/テール) LED 不可
ハイマウントストップランプ LED 不可
後退灯(バックランプ) 12V-21W T20 シングル/W3×16d 交換可
番号灯(ナンバー灯) 12V-5W T10/W2.1×9.5d 交換可
室内灯(ルームランプ) 12V-8W T10/W2.1×9.5d 交換可
フォグランプ 設定なし 純正バルブなし

S660で電球を買う場面は、この7か所・4種類の型番に収まります。

電球として残っている7か所

ソケットから抜き差しできるのは、ハイビーム(HB3)、フロントウインカーとリアウインカー(T20ピンチ部違い)、サイドウインカー(T10)、バックランプ(T20シングル)、ナンバー灯(T10)、室内灯(T10)です。前後のウインカーは同じ型番なので、ウインカーを一台分そろえるならT20ピンチ部違いを4個、サイドウインカー用にT10を2個という買い方になります。

数を整理すると、T10を使う箇所がサイドウインカー・ナンバー灯・室内灯の3系統ともっとも多く、T20系がウインカーとバックランプ、HB3がハイビーム1か所だけ、という配分です。

純正LEDで交換できない部位

早見表でLEDと書いた部位は、電球ではなくランプユニットに組み込まれた光源です。Honda公式の主要装備一覧では、LEDヘッドライトと導光タイプLEDポジションランプ、LEDハイマウント・ストップランプがいずれも全タイプ標準装備と記載されています。グレードによってハロゲンのヘッドライトに落ちる仕様は設定されていません。

したがってS660には「ロービームのバルブ型番」も「テールランプのバルブ型番」も存在しません。H4やH11といった型番の商品を探しても、差し込む先そのものがない、というのが答えになります。

ロービームはLED、ハイビームだけがハロゲン

S660のヘッドライトは、同じ灯体の中でロービームとハイビームの光源が分かれています。ここを取り違えると買う商品ごと外します。

ロービームは販売店扱いのLEDユニット

Honda公式オーナーズマニュアルのヘッドライト電球の項には「ロービームヘッドライトはLEDを使用しています。点検、交換はHonda販売店に依頼してください」と明記されています。ユーザーが電球を抜き差しする構造ではないため、球切れの場合はユニット単位の点検・修理になります。

ハイビームはHB3(9005)の12V-60W

一方でハイビームはハロゲン球です。Honda公式の仕様一覧では12V-60W、バルブメーカーの適合表ではHB3(9005)と示されており、四者の適合表がそろってHB3を挙げています。S660で「ヘッドライトのバルブ」と呼べるのは、このハイビームのHB3ただ一つです。

同マニュアルはハロゲン球の扱いについて「ハロゲン球は非常に熱くなります。取り扱うときは、熱が冷めてから行ってください」と注意を促しています。点灯直後の球には触れず、冷めてから作業する部位です。

色を揃える目的でハイビームをLEDにする

ロービームが白いLED、ハイビームが黄色寄りのハロゲンという組み合わせは、ハイビームを点けたときに色味の差が目立ちます。ハイビームだけをLEDやHIDに替える需要があるのはこのためで、日本ライティングの適合表でもHB3のLEDバルブ・ハロゲンバルブがともに適合ありとして扱われています。

HB3のLEDバルブを選ぶときは、灯体裏のクリアランス(ヒートシンクやファンが収まるか)と、配光が純正ハロゲン相当に収まる製品かどうかを確認します。交換作業そのものの手順や難易度は

にまとめてあります。

ウインカーとバックランプは同じ「T20」でも別物

S660でもっとも買い間違いが起きるのが、T20の2種類です。呼び名は同じT20でも、口金の形が違います。

T20ピンチ部違い(WX3×16d)=ウインカー

前後のウインカーは、適合表でそろって「T20ピンチ部違い」と表記されています。ピンチ部とは電球の根元にある平たい部分で、標準のT20(W3×16d)とは突起の位置がずれており、規格上はWX3×16dとして区別されます。誤った電球が刺さらないようにするための造り分けです。

やっかいなのは、標準のT20でも力を入れれば入ってしまう場合がある点です。無理に押し込むとソケットを傷めたり、電球が抜けなくなったりします。商品名に「T20ピンチ部違い」「ピンチ部違い対応」の表記があるものを選びます。

T20シングル(W3×16d)=バックランプ

対してバックランプは標準のT20シングルです。Honda公式の仕様一覧では後退灯が12V-21W、POLARGとLIGHT COLLECTIONの適合表ではともにT20(シングル)と記載されています。ウインカーと定格ワット数は同じ21Wですが、口金が別物なので流用はできません。

ウインカー用に買ったピンチ部違いのT20が余っても、バックランプには回せない、と覚えておくと無駄な買い足しを防げます。

サイドウインカーだけはT10

フェンダー側面の方向指示器は、Honda公式の仕様一覧で12V-5W、適合表ではT10です。前後のウインカーがT20の21Wなのに対し、サイドだけが一段小さいT10の5Wになります。ウインカー一式をLED化するつもりで「T20を6個」と数えると、サイドの2個が入らずに足りなくなります。

なお公式の仕様一覧は、側面方向指示器についてオレンジレンズとクリアレンズの別を併記しています。レンズがクリアの個体では、バルブ側が橙色に光るものを選ぶ必要があります。

ウインカーのLED化ではハイフラが出る

21Wが数Wに落ちると球切れと判定される

S660の前後ウインカーは純正が12V-21Wの電球です。ここをLEDに替えると消費電力が大きく下がり、車両側が「球が切れた」と判断して点滅が速くなります。これが俗に言うハイフラ(ハイフラッシャー)で、そのままでは保安基準に適合しない状態になります。

抵抗内蔵バルブかICリレーで戻す

対策は二つです。あらかじめ抵抗を内蔵したLEDバルブを選ぶか、ハイフラ防止用の抵抗器またはICウインカーリレーを組み込み、電球と同じだけの電流が流れているように見せかけます。ウインカーだけは「抵抗内蔵」「ハイフラ防止」の表記を買う前に見ておく部位です。

バックランプ、ナンバー灯、室内灯のLED化では、この問題は起きません。室内灯まわりの製品選びは

で比較しています。

フォグランプのバルブ型番は存在しない

S660のフォグを探すと、そもそも情報が出てきません。Honda公式の主要装備一覧にフォグライトの記載はなく、バルブメーカー側の適合表でもフォグは「設定なし」またはLEDユニット扱いで、交換用バルブの設定がありません。純正の電球としてのフォグ型番は存在しない、というのが実態です。

社外のフォグランプキットや、フロントフェイスキットと組み合わせる純正アクセサリーのLEDフォグを後付けした場合は、そのキットが指定するバルブ(あるいはLEDユニットごとの交換)に従います。車両側の型番を探しても答えは出ません。

車検で見られる灯光の色

型番が合っていても、光の色が外れていると車検で止まります。

ウインカーは橙色

方向指示器は橙色(アンバー)が指定色です。前後のT20ピンチ部違いも、サイドのT10も、レンズがクリアか橙かにかかわらず、点いたときに橙色に見える状態にします。白く光るLEDを入れると、型番が合っていても不適合になります。

バックランプとナンバー灯は白色

後退灯と番号灯は白色の指定です。色温度の高すぎる青白いLEDは、白色の範囲から外れると判断される場合があります。ナンバー灯では、光にムラが出ていないか、ナンバープレート面が均一に照らされているかも見られます。

室内灯は検査項目外

室内灯は車検の検査項目に含まれません。色温度の高い白色LEDに替えても検査で問われることはない部位です。ただし後方から赤や橙に見えるような取り付け方をすれば話は別になります。

型式・年式による型番の違い

S660の型式はJW5の一本で、車検証の「型式」欄には識別記号と続けて記載されます。グレードはα・β・Modulo Xなどに分かれますが、Honda公式の主要装備一覧ではLEDヘッドライトとLEDポジションランプ、LEDハイマウント・ストップランプが全タイプ標準で、光源の構成にグレード差がありません。年式でバルブ型番が入れ替わる心配もしなくて済みます。

一方で、タイヤのように前後でサイズが違う部品や、バッテリーのようにミッションで品番が分かれる部品もあります。バルブと同じ感覚で「S660なら全部共通」と考えると外す部品がある点は、頭の隅に置いておくと役に立ちます。バッテリーの品番差は

で扱っています。

よくある質問

S660のヘッドライトのバルブ型番は何ですか

ハイビームがHB3(9005)、12V-60Wのハロゲンです。ロービームは純正LEDで、Honda公式オーナーズマニュアルにも点検・交換は販売店に依頼するよう記載されており、電球として買い替える型番はありません。「S660のヘッドライトバルブ」を探す場合、対象になるのはハイビームのHB3だけになります。

バックランプにウインカー用のT20を使えますか

使えません。ウインカーは「T20ピンチ部違い」(WX3×16d)、バックランプは標準の「T20シングル」(W3×16d)で、口金の形状が異なります。定格はどちらも12V-21Wで同じですが、無理に挿し込むとソケットの破損や電球が抜けなくなる原因になります。商品ページで口金表記を見分けてから購入します。

ナンバー灯と室内灯は同じT10でよいですか

口金はどちらもT10(W2.1×9.5d)で共通です。Honda公式の仕様一覧では番号灯が12V-5W、室内灯が12V-8Wと定格が分かれていますが、LEDバルブに替える場合はどちらもT10対応品が入ります。ナンバー灯は車検で色とムラを見られるため、白色で照射が均一な製品を選びます。

ウインカーをLEDにするとハイフラは必ず出ますか

抵抗を持たないLEDバルブに替えれば出ます。純正21Wに対してLEDの消費電力が大幅に小さく、車両が球切れと判定するためです。抵抗内蔵タイプのLEDバルブを選ぶか、ハイフラ防止抵抗またはICウインカーリレーを追加すれば、純正と同じ点滅速度に戻ります。

純正LEDが切れたらどうなりますか

ロービーム、車幅灯、テール/ストップ、ハイマウントストップは電球単体で差し替える構造ではないため、ランプユニット単位の修理・交換になります。保証や車両保険の対象になる場合もあるため、まずはディーラーで点検を受けるのが現実的な進め方です。

まとめ:買う前に押さえる3点

S660のバルブ選びは、次の3点を押さえておけば型番で迷いません。

  1. ヘッドライトのバルブはハイビームのHB3だけ — ロービーム・車幅灯・テール/ストップ・ハイマウントはすべて純正LEDで、電球としての型番が存在しません。
  2. 同じT20でもウインカーとバックランプは別物 — ウインカーはピンチ部違い(WX3×16d)、バックランプは標準のT20シングル(W3×16d)。流用はできません。
  3. T10は3系統に散っている — サイドウインカー、ナンバー灯、室内灯がT10。ウインカーを一台分LED化するなら、T20ピンチ部違い4個に加えてT10も2個必要です。

型番さえ合っていれば、ナンバー灯や室内灯の交換は工具もほとんど要りません。ウインカーのLED化だけはハイフラ対策とセットで考えます。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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