パッソ M700A に市販ナビを付けるとき、本体の機種選びより先に決めることがある。車両側の取付枠は2016年4月の登場時から200mm窓口で共通だが、ナビレディパッケージ車のバックカメラ配線は2018年10月の改良を境に必要な変換部品が別物になるからだ。まず年式と装備で必要な部品を確定し、それから本体を選ぶ順番で進めれば手戻りがない。
年式・装備別の必要部品早見表
必要になる部品の全体像を先に示す。取付キットは全車共通で、変換ハーネスだけが年式と装備で分かれる。
| 車両の状態 | 対象年式 | 取付キットのほかに必要なもの |
|---|---|---|
| ナビレディパッケージ無し | 全年式 | 車種別の電源・アンテナ配線のみ |
| ナビレディパッケージ付き(前期) | H28.4〜H30.9 | 20P分岐アダプター(カメラ端子+ステアリングスイッチ) |
| ナビレディパッケージ付き(後期) | H30.10〜 | DB01-20P型の純正カメラ変換キット |
| パノラミックビュー付き(後期) | H30.10〜 | パノラミックビュー専用の変換アダプター |
取付キットは、キットメーカーの適合情報でH28.4以降の200mm窓口付車(オーディオレス車含む)にNKK-D68Dが案内されている。自分の車がどの行に当たるかは、車検証の初度登録年月とリアゲートのカメラ有無で決まる。この2点の確認方法は後半で説明する。
車両側は200mm窓口|本体はワイド機を軸に選ぶ
パッソ M700A のオーディオ取付部は、トヨタ・ダイハツ車で広く使われる200mmワイドの窓口だ。180mmの2DIN機も200mmワイド機も物理的には収まるので、どちらを軸にするかをまず決める。
200mmワイド機と180mm 2DIN機の分け方
200mmワイド機は窓口の幅いっぱいに画面が収まり、パネルとの一体感が出る。180mm機は左右に隙間ができ、取付キット付属のパネルで埋める形だ。機種の選択肢と価格帯の広さは180mm機に分があるが、同じ7型でも画面の横幅そのものが違う。見た目の収まりを取るなら200mmワイド機、費用を抑えるなら180mm機と割り切って決めていい。
8インチ以上を狙う場合
200mm窓口にそのまま収まるのは7型ワイドクラスまでだ。8インチや9インチのフローティング型を付けたいなら車種専用キットが前提になるので、ナビメーカーの車種別適合情報でM700A用の設定があるかを本体購入前に確かめる。設定が見つからない機種を無理に合わせようとすると、パネル加工の世界に入ってしまう。
ナビレディパッケージ車は変換ハーネスから決める
ナビレディパッケージは、純正バックカメラとステアリングスイッチが最初から付いた、ナビ後付け前提の仕様だ。カメラとスイッチの信号は純正ナビ用のコネクタにまとめられていて、市販ナビへそのまま挿せない。ここをつなぐ変換ハーネスが年式で分かれるので、本体より先にこちらを確定する。
前期(H28.4〜H30.9)は20P分岐アダプター
前期のナビレディパッケージ車は、車両側の20Pコネクタからバックカメラの端子とステアリングスイッチ配線を分岐させるアダプターを使う。下のアダプターは適合をH28.4〜H30.9のナビレディパッケージ車と明記したカプラーオン品で、価格は2,180円(2026年8月時点)。
パッソ M700A 前期用 20Pバックカメラ・ステアリングスイッチ分岐アダプター
後期(H30.10〜)はDB01-20P型の変換キット
2018年10月の改良後は、同じナビレディパッケージ車でも後期用として売られる変換キットが対象になる。下のDB01-20Pは適合をH30.10以降のM700A・M710Aと明記した純正バックカメラ変換キットで、価格は2,500円(2026年8月時点)。前期用と後期用は適合年式が分かれて売られているので、境目前後の登録の個体は商品ページの適合表記と実車の仕様を突き合わせてから注文する。
パッソ M700A 後期用 純正バックカメラ変換キット DB01-20P
パノラミックビュー付きは専用アダプターが別にある
後期にはパノラミックビュー対応のナビレディパッケージ車も設定されている。販売店の適合表では、この仕様は通常のカメラ変換ではなくパノラミックビュー専用の変換アダプターを使う扱いだ。全周囲カメラの映像を市販ナビで使う構成は部品点数が増えるので、対応をうたうナビと変換アダプターの組み合わせを適合表で確かめてから部品をそろえる。
買う前に確認する3つのこと
部品の型番より先に、自分の車の仕様を確定させる。見るのは次の3点だけだ。
初度登録年月を車検証で見る
前期用と後期用の分かれ目は2018年(平成30年)10月。車検証の初度登録が平成30年9月以前なら前期用、10月以降なら後期用を選ぶ。改良またぎの時期に登録された個体は、販売店やディーラーに実車の仕様を確認してから部品を注文したほうがいい。
ナビレディパッケージの有無を実車で見る
リアゲート周りにバックカメラのレンズがあるか、ハンドルにオーディオ操作用のスイッチがあるかを見る。両方無ければ変換ハーネスは不要で、取付キットと車種別の電源・アンテナ配線だけで済む。
ナビ側の入力仕様を確認する
変換部品ごとに出力の端子や接続先が違う。商品ページの接続説明と、取り付ける予定のナビの入力仕様(バックカメラ入力の形式・ステアリングリモコン対応の有無)を突き合わせておく。部品が全部そろっていても、ここが合っていないとカメラ映像は映らない。
よくある質問
パッソ M700Aに9インチナビは付くか
標準の窓口は200mmで、そのまま収まるのは7型ワイドクラスまでだ。9インチ級は車種専用の取付キットが前提になるので、ナビメーカーの車種別適合情報でM700A用キットの設定があるかを先に確認する。
前期か後期かはどこで見分けるか
車検証の初度登録年月で判断する。平成30年9月以前なら前期用、平成30年10月以降なら後期用の変換部品を選ぶ。境目前後の個体は、商品ページの適合表記だけで決めず販売店に実車の仕様を確認すると間違いがない。
ナビレディパッケージが無い車のバックカメラはどうするか
変換でつなぐ純正カメラ自体が無いので、市販のバックカメラをナビと一緒に取り付ける構成になる。ナビと同じメーカーのカメラを選ぶと、配線の対応関係を調べる手間が減る。
取り付けは自分でできるか
取付キットメーカー自身が、専門知識・取付経験・専用工具の要る作業として専門業者への依頼を勧めている。パネルの取り外しや配線の絶縁処理に覚えがなければ、部品だけそろえて取付店に持ち込むほうが結局安くつくことが多い。
まとめ|配線を確定してから本体を選ぶ
パッソ M700A のナビ選びは、車検証で年式、実車でナビレディパッケージの有無、この2つの確認から始める。変換部品は前期がH28.4〜H30.9用の20P分岐アダプター、後期がH30.10以降用のDB01-20P型変換キットで、ここが確定すれば残りは200mmワイド機か180mm機かの好みの話だ。本体から先に買うと配線で手戻りする。順番を逆にしないことが、この車のナビ選びでいちばん効く。
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