クロスビーのラゲッジマットは、乗っているのが旧型の MN71S か現行の MND1S か、グレードが HYBRID MZ か MX か、そして荷室に何を積むかで選ぶものが変わる。純正だけで3種類あり、社外品も荷室全体を覆うカバーから床だけのマットまで幅がある。まず自分の使い方に合う覆い方を決め、次に型式で適合を確かめる、という順に進めれば迷わない。
使い方で選ぶクロスビーのラゲッジマット早見表
純正はフルカバータイプ・ソフトトレー・バンパーカバー付の3種類。社外品では、荷室全体を覆う5パーツ構成の Levolva のラゲッジルームカバーと、床だけを覆う3枚構成の Aviles のトランクマットが選べる。
| 使い方 | 向く覆い方 | 候補 |
|---|---|---|
| ぬれた道具や泥の付いた荷物を出し入れする | 床+バンパー | 純正 バンパーカバー付/Levolva |
| 買い物袋などが中心で、床を守れればよい | 床だけ | Aviles トランクマット/純正 ソフトトレー |
| 後席を倒して長い物を積む・荷室で休む | 床+後席の背面(純正は側面も) | 純正 フルカバータイプ/Levolva |
迷ったら、汚れた荷物を積むかどうかでバンパーまで覆うかを先に決める。それだけで候補は2つに絞れる。
クロスビーの型式と荷室の特徴
旧型 MN71S と現行 MND1S
クロスビーは2017年12月25日に発売され、2025年10月2日に現行型が発売された。旧型の型式は DAA-MN71S と 4AA-MN71S(車台番号は MN71S- で始まる)、現行型は 5AA-MND1S だ。現行型は Z12E 型エンジン(総排気量1.197L)と CVT の組み合わせで、グレードは HYBRID MZ と HYBRID MX の2つ。この記事で取り上げる社外品の適合表記も MN71S・MND1S の型式で書かれているので、自分の車がどちらの型式かを最初に押さえておく。
荷室の広さ(現行型の公式値)
スズキ公式サイトのクロスビーのインテリアのページでは、現行型の荷室寸法を次のように示している。旧型の値ではない。
| 項目 | 現行型の公式値 |
|---|---|
| 荷室開口幅(最大) | 1,100mm |
| 荷室開口高 | 800mm |
| 荷室床面長(5名乗車時:最大) | 525mm |
| 荷室床面長(2名乗車時:最大) | 1,165mm |
| 荷室幅(5名乗車時:最大) | 1,305mm |
HYBRID MZ は床と後席の背面が防汚タイプ
スズキは、HYBRID MZ の後席の背面とラゲッジフロアに汚れを拭き取りやすい素材(防汚タイプ)を使っていると案内している。旧型の発売時のリリースでも現行型の公式サイトでも同じ扱いで、現行型の公式サイトは汚れている物やぬれている物も気兼ねなく積めると説明している。HYBRID MX の荷室の床の素材は、ここでは確認できていない。
後席のアレンジと床下のラゲッジアンダーボックス
後席はスライドとリクライニングができ、どちらもラゲッジ側から操作できる。片側ずつ前に倒すこともでき、現行型の公式サイトは助手席と後席両側を前に倒した状態も紹介している。マットは後席を倒したときの状態まで考えて選ぶ必要がある。
床下にはラゲッジアンダーボックスがあり、取り外して水洗いでき、汚れた物の収納にも使える。スズキ公式サイトでは、現行型のアンダーボックスの容量は37L、2WD車はアンダーボックスを外すと120L(いずれもVDA方式)としている。床の上にマットを敷けば、床下を使うたびにマットをめくることになる。
スズキ純正ラゲッジマット3種の違い
スズキの純正アクセサリーカタログ(2026年4月版)には、ラゲッジマットが3種類載っている。
| 名称 | 品番 | 水への表記 | 材質 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
| フルカバータイプ | 99150-76R20 | 撥水タイプ | PVC+ウレタン | 19,360円 |
| ソフトトレー | 99150-76R00 | ― | ポリエステル+ウレタン | 14,520円 |
| バンパーカバー付 | 99150-76R10 | 防水・防汚仕様 | ポリエステル+ウレタン | 19,360円 |
価格はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)の参考価格で、取付費は別途かかる。本体価格と取付費は販売会社が独自に定めるので、販売会社で買うなら取付費の有無も含めて見積もりを取って比べたい。Amazonでの販売価格もカタログの参考価格と同じとは限らない。3種類は同時に装着できない。適用表示はどれも HYBRID MZ と HYBRID MX の両方で、2WD・4WDの区別は書かれていない。
フルカバータイプ
カタログで覆う範囲が文字で示されているのはこれだけで、リヤシートバック(後席の背面)・ラゲッジサイド(荷室の側面)・ラゲッジフロアをカバーできるとしている。後席の背面と側面まで覆いたいなら、純正ではこれを選ぶ。
ソフトトレー
XBEEロゴ入りで、3種の中では参考価格がいちばん低い。側面や後席の背面まで覆うかはカタログの文字からは読み取れないので、床を覆うマットとして考えておく。
バンパーカバー付
名前のとおりバンパーを覆う部分が付いたマットで、3種の中で「防水・防汚仕様」とあるのはこれだけ。XBEEロゴ入り。側面や後席の背面まで覆うかは、カタログの文字からは確定できない。
なお、このカタログは現行型向けで、旧型 MN71S への適合は示されていない。旧型で純正を選ぶときの確かめ方は、後の適合の節で説明する。
クロスビー用ラゲッジマットの選び方
どこまで覆うか
最初に決めるのは覆う範囲だ。床だけ(Aviles のトランクマット・純正のソフトトレー)、床+バンパー(純正のバンパーカバー付)、床+側面や後席の背面(純正のフルカバータイプ・Levolva)の3段階で考えるとよい。ぬれた道具や泥の付いた荷物をよく出し入れするなら、開口部のバンパーまで覆うタイプ。後席を倒して荷室を広げる使い方が多いなら、後席の背面まで覆うタイプが向く。
防水か撥水か
水への強さの表記は、純正のバンパーカバー付が「防水・防汚仕様」、純正のフルカバータイプが「撥水タイプ」、Levolva が出品者記載で「水を通さない防水生地」。Aviles には素材や防水の記載が無い。ぬれた物を積む機会が多いなら「防水」の表記がある物を優先する。いずれも表記上の区別で、性能を測って比べたものではない。
グレードで変わる考え方
HYBRID MZ は床と後席の背面が防汚タイプなので、マットを足すなら床の汚れ対策より、バンパーや側面・後席の背面まで覆えるか、荷物の滑りや傷への備えになるかで選ぶと差が出る。HYBRID MX はスズキが防汚タイプの床を案内していないので、床を覆うマットだけでも汚れ対策として役に立つ。
後席を倒すときと床下を使うとき
後席を倒して長い荷物を積んだり、荷室で休憩や車中泊をしたりするなら、倒したときの状態まで想定して選ぶ。Levolva は出品者記載で、後席の通常時・片側フラット時・フルフラット時にラゲッジフロアの汚れを防ぐカバーとしており、シートバック左部・右部のパーツを含む。純正ではフルカバータイプが後席の背面までカバーできる。
床下のアンダーボックスをよく使う人は、マットが分割されているか(Aviles は3枚構成、Levolva は5パーツ構成・いずれも出品者記載)、一枚もので持ち上げやすいかを商品画像で確かめておくと、使うときの手間を想像しやすい。
クロスビーのラゲッジマットおすすめ3選を比較
前の節の物差しで3つを並べると次のとおり。社外品の仕様と適合は出品者記載で、Amazonの価格は2026年10月2日の確認時点の実売価格(変動する)。
| 商品 | 覆う範囲 | 水への表記 | 構成 | 適合の表記 | Amazon価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| スズキ純正 バンパーカバー付 | 床+バンパー | 防水・防汚仕様 | ― | カタログは現行型の HYBRID MZ・MX | 17,811円 |
| Levolva ラゲッジルームカバー | 床(バンパーカバー付)+後席の背面 | 防水生地 | 5パーツ | MN71S・MND1S | 15,200円 |
| Aviles トランクマット | 床だけ | 記載なし | 3枚 | MN71S・MND1S | 5,800円 |
スズキ純正 ラゲッジマット(バンパーカバー付)
Amazonで売られているのはカタログの3つ目と同じ品番99150-76R10の商品だ。出品者はスズキではなく販売店で、商品ページに仕様の箇条書きが無いので、仕様はカタログで確かめる。商品名には「MN71S 純正用品」とあるが、これは出品者の表記だ。現行型 MND1S に乗っていて、ぬれた物や泥の付いた物をよく積む人にまず勧めたい。
スズキ純正 クロスビー ラゲッジマット(バンパーカバー付)99150-76R10
Levolva ラゲッジルームカバー
型番は LVLC-36。出品者記載で、適合はスズキ MN71S・MND1S のクロスビー。シートバック左部・右部、スライドフロアボード左部・右部、バンパーカバー付ラゲッジフロア部の5パーツに取扱説明書が付く。色はブラックで縁巻きはグレー、商品タイトルには日本製とある。車中泊やオートキャンプ、アウトドアでも使えるとしている。後席を倒して荷室を使うことが多い人や、旧型でバンパーまで覆いたい人に向く。
Levolva クロスビー(MN71S・MND1S)専用 ラゲッジルームカバー LVLC-36
Aviles トランクマット
出品者記載でラゲッジ用の3枚のトランクマットだけの商品。色は3色から選べ、表面のストライプが縦か横かは選べないと注記されている。商品タイトルに「スズキ 互換品」とあり、スズキ純正品ではない。素材や防水の記載が無いので、ぬれた物を多く積むなら他の2つを優先したい。床を守れればよく、価格を抑えたい人に向く。
Aviles クロスビー(MN71S・MND1S)用 トランクマット 3枚
買う前に型式と年式で適合を確かめる
- 車検証で型式(MN71S か MND1S か)と初度登録の年を確かめる
- 商品の適合表記と照らし合わせる。Levolva と Aviles は出品者記載で MN71S・MND1S の両方に適合とされ、Aviles は年式を平成29年12月以降・全グレード対応としている。Levolva は、製品ロットによってはラベルに MND1S の記載が無いが製品仕様に問題はない、と出品者が注記している
- 旧型で純正品を選ぶときは、スズキの販売会社で車台番号と品番を伝えて適合を確かめる
社外品の適合は出品者の表記で、現車に合わせて確かめたものではない。届いたらまず荷室に広げて形を見比べる。
敷き方と荷物を積むときの注意
敷き方の目安は次の順番だ。
- 荷室の荷物をいったん全部降ろす
- 床の砂やゴミを取り除く
- マットの向き(後席側と開口部側)を形で合わせて広げる
- 分割されている商品は各パーツの位置を合わせる
- 縁が側面や開口部に沿っているかを確かめる
Levolva は取扱説明書が付くので、その手順に従う。床下のアンダーボックスを使うときは、上に敷いたマットをめくるか外してから床板を開ける。
スズキは公式サイトで、走行中に荷物が動いて運転の支障にならないよう、固定するか収納するよう注意している。マットを敷いたあとも、重い荷物や転がりやすい荷物は固定する。荷室で寝る使い方を考えているなら、段差の対策もあわせて確認しておきたい。
よくある質問
旧型 MN71S に純正のラゲッジマットは使える?
2026年4月版のカタログは現行型向けで、旧型への適合は示されていない。販売会社に車台番号と品番を伝え、使えるかを確かめてから選ぶ。
HYBRID MZ でもラゲッジマットは必要?
必須ではない。スズキが防汚タイプとして案内しているのは後席の背面とラゲッジフロアで、バンパーは含まれていない。荷物の出し入れでバンパーが汚れたり傷付いたりするのを避けたいなら、バンパーまで覆うタイプを足す意味がある。
4WD車でも使える?
純正の3種類は、カタログに2WD・4WDの区別の記載が無い。Aviles は出品者記載で全グレード対応としている。迷うときは、購入前に販売会社や出品者に駆動方式を伝えて確かめる。
荷室の小物を整理できる純正品は?
同じカタログに、トノカバー(折りたたみ式・品番99153-76R00・12,100円)、マルチネット(3WAYタイプ・リヤゲート装着・品番99152-76R10・9,680円)、ラゲッジボックス(折りたたみ式・保冷バッグ付・横900mm×縦250mm×奥行300mm・品番9915D-63R00・7,810円)が載っている。適用はいずれも HYBRID MZ・HYBRID MX で、価格は参考価格、取付費は別途かかる。
まとめ:使い方で1点に絞ってから適合を確かめる
まず使い方で候補を1つに絞り、そのあと型式と適合表記で最終確認する。
- 汚れた荷物やぬれた道具が多い:純正のバンパーカバー付(現行型)か Levolva
- 床の保護だけでよい:Aviles のトランクマット
- 後席を倒して使うことが多い:Levolva か純正のフルカバータイプ
候補が決まったら、車検証の型式と商品の適合表記を照らしてから買う。荷室とあわせて車内全体を整えるなら、フロアマットやシートカバーの選び方も参考にしてほしい。
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