デイズ B21W の電球を LED にするとき、よくある買い間違いがテールランプ用の LED 球だ。2015年10月のマイナーチェンジ以降の B21W はストップ/テールランプが最初から LED で、差し替える電球そのものが無い。まず自分の車で替えられる場所と電球の規格を押さえ、手間の少ない場所から作業すれば無駄な買い物を防げる。
デイズ B21W で LED に替えやすい場所と買う電球
差し替えで LED にできる主な場所と、通販で選ぶときの呼び名は次のとおり。
- ポジション(車幅灯): W5W=T10
- ナンバー灯: W5W=T10
- ルームランプ(フロント・リア): T10×31
- バック灯: W16W=T16
- フロントウインカー: PY21W=S25(ピン角違い)
ウインカーだけは LED をそのまま付けると点滅が速くなる(ハイフラッシュ)ので、抵抗内蔵の LED を選ぶか抵抗を足す。 2015年10月以降の車のストップ/テールランプは LED で、電球交換の対象外だ。最初に手を付けるなら、ボンネットを開ければ届くポジションと、レンズを外すだけのルームランプがいい。
電球規格の一覧:日産の表と通販での呼び名
期間とヘッドランプの種類で表が分かれる
日産の公式 FAQ の電球規格表は、「2013年6月の発売〜2015年10月のマイナーチェンジ」と「2015年10月のマイナーチェンジ〜2019年3月のフルモデルチェンジ」の2期間に分かれる。それぞれにキセノンヘッドランプ車(ハイウェイスター)とハロゲンヘッドランプ車(ハイウェイスター以外)の表がある。下の一覧は、日産の表の規格名と、電球メーカーのライトコレクション(信玄)・日星工業(POLARG)の適合表での呼び名を並べたものだ。
電球で交換できる場所
| 場所 | 日産の表 | 電球メーカーの表の呼び名 |
|---|---|---|
| ポジション(車幅灯) | W5W 5W | T10 |
| ナンバー灯 | W5W 5W | T10 |
| バック灯 | W16W 16W | T16 |
| フロントウインカー | PY21W 21W | S25(ピン角違いアンバー) |
| リヤウインカー | WY21W 21W | T20(ピンチ部違い) |
| ストップ/テール(2015年10月まで) | W21/5W 21/5 | T20(ダブル) |
| ルームランプ(フロント・リア) | 記載なし | T10×31 |
| フロントフォグ(キセノン車の表のみ) | ハロゲン H16 19W | H16 |
| ヘッドランプ(キセノン車) | キセノン D4S 35W | D4S |
| ヘッドランプ(ハロゲン車) | ハロゲン H4 60/55W | H4 |
ポジション・ナンバー灯・バック灯・前後のウインカーは、2期間・両方のヘッドランプ種別で同じ規格だ。
最初から LED で電球交換の対象外の場所
日産の表では、2015年10月以降のストップ/テールランプは「LED」でワット数の欄は「-」になっている(キセノン車・ハロゲン車とも)。この期間の車にテール用の LED 球を買っても、付ける場所が無い。 ハイマウントストップランプも全期間 LED だ。サイドターンシグナル(横のウインカー)はキセノン車が LED、ハロゲン車はドアミラー装着車が LED・フェンダー装着車が 5W で、ライトコレクションの表はサイドのウインカーを Assy(部品一体)としている。2015年10月以降のキセノン車にはフロントアクセントランプ(LED)の行もある。
作業の前に確かめること
外した純正球の表記で確かめる
電球メーカーの適合表は、年式・型式が同じでも特別仕様車などでは掲載内容と違う場合があるとして、実車の電球の形を確かめるよう注記している。日星工業も、グレードや灯火の種類で電球が異なる場合があるとしている。LED を注文する前に1か所外し、純正球の表記(W5W・T10 など)を見てから買うのが確実だ。
灯火の色は白を選ぶ
ポジションとナンバー灯に使えるのは白色だけだ(ポジションの色温度の目安は「よくある質問」で触れる)。COBBY の解説によると、ナンバー灯は赤・青・紫などの色付きや点滅するタイプは公道で使えず車検にも通らない。夜間に後方20m からナンバーの数字・文字を確認できることが求められる一方、明るすぎて他の車の運転を妨げるものも避ける。
ルームランプは灯火の制限の多くで適用除外とされるが、前面ガラスの上のほうに青紫色の灯火を付けてはならず、前席の上のマップランプが当てはまりうる。直射光や反射光が運転を妨げてもいけない。COBBY は白色なら 5,500K〜6,500K 付近、電球色なら 3,000K 付近を目安とし、迷ったら 5,500K 前後を勧めている。
ポジション(車幅灯)の LED 交換手順
用意する物
軍手と T10 の LED 2個。COBBY の解説では工具は基本的に不要で、目安は10〜20分としている。みんカラに投稿された B21W オーナーの整備記録(難易度は初級・作業時間は30分以内)では、ボンネットを開けるとヘッドライト裏のソケットに手が届き、ライトの脱着やバンパー外しは要らず、作業スペースも十分だった。
手順
- エンジンを止めて少し冷まし、ボンネットを開けて支えのロッドを確実に差す。
- ヘッドライト裏のソケットの根元を持って回し(多くの車は反時計回り)、まっすぐ引き抜く。配線は引っ張らない。B21W の整備記録でも、カプラーは外さずにソケットをひねって抜いている。
- 純正のウェッジ球は回さずに、まっすぐ抜く。
- LED を差し込み、軽く揺らして抜けないか確かめる。緩ければバルブ側の電極を少し外側に起こす。
- エンジンはかけずにライトスイッチを車幅灯の位置にして点灯を確かめる。点かなければ極性が逆なので、180度回して差し直す。
- ソケットを戻して回してロックし、差し込んだ状態でもう一度点灯を確かめる。反対側も同じ手順で行う。
発光部は素手で触らず、湿気が入らないよう晴れた日に作業する。
長い LED は避ける
B21W の整備記録では、全長の長い LED ウェッジ球はとても明るかったものの、ライト内の配光用アクリル板に当たる寸前で、熱で変形や変色をするおそれがあるとして使わなかった。発光部が1連の短いタイプでも2連タイプと明るさの差はほぼなく、熱対策として短い方を選んでいる。ポジション用は全長の短い LED を選ぶ。 LED は粒感や色味が純正と合わないこともある。
ナンバー灯の LED 交換手順
ナンバー灯の規格はポジションと同じ W5W(T10)だ。外し方には、バックドアの内張り側から外す方法と、外側からレンズを外す方法がある。B21W がどちらなのかは今回確かめた資料に記載が無いので、レンズまわりのネジやツメの有無とバックドアの内側を実車で見てから方法を選ぶ。 用意する物は軍手・内張りはがし・T10 の白色 LED で、あればマイナスドライバーと養生テープも使う。
内張り側から外す方法
バックドアを開け、内張りのクリップを内張りはがしで外す。クリップは再利用するので保管しておき、寒い時期は樹脂が割れやすいので力を入れすぎない。ソケットを回して外し、純正球を LED に差し替える。
外側からレンズを外す方法
レンズを左右からつまんでツメを外し、純正球を LED に差し替える。ツメを折らないように力の向きに注意する。
戻す前に点灯を確かめる
どちらの方法でも、レンズや内張りを戻す前にスモールランプを点けて点灯を確かめ、点かなければ向きを変えて差し直す。戻したあとは内張りの浮きやガタを確かめる。安価な製品は防水が甘く、片側だけ早く点かなくなることがあるので、防水を明記した製品を選ぶ。
ルームランプ(フロント・リア)の LED 交換手順
B21W のルームランプは、電球メーカーの適合表でフロント・リアとも T10×31(ミドルは該当なし)。日星工業の表はフロント・リアとも T10×31 12V 8W としている。日産の電球規格表にはルームランプの行が無いので、この表と純正球の表記で確かめる。
レンズカバーの外し方
用意する物は軍手・細い内張りはがし(マイナスドライバーならビニールテープで保護する)・規格の合う LED。
- エンジンを切り、ルームランプのスイッチを OFF にする。点灯直後なら純正球が冷めるまで待つ。
- 外す前にレンズまわりの写真を撮っておく。
- レンズカバーの切り込みに内張りはがしを差し込み、少しずつこじって外す。先端に布を当てると傷がつきにくい。隙間が無ければ力任せにしない。
電球の抜き差しと点灯確認
- 純正球を指でつまんで引き抜く。ガラス球はひねらない。
- LED を差して点灯を確かめ、点かなければ向きを変えて差し直す。点灯中の LED は直視しない。
- レンズのツメを、こじった側の反対側から順にはめ込み、もう一度点灯を確かめる。
全長と発熱の注意
COBBY の解説によると、T10×31 のような弾頭タイプは全長 28mm・31mm・36mm・39mm などがあり、純正と同じ数字を選ぶのが基本だ。同じ 31mm 表記でも1〜2mm 大きい製品があり、無理に押し込むと接点が変形するので、車体側の電極は軽く広げる程度にとどめる。基板タイプの LED は、レンズの内側に収まるかを先に確かめる。 基板タイプは製品によって素手で触れないほど熱くなる場合があり、基板の裏面が金属部や端子に触れるとショートの原因になるので、隙間テープを絶縁材として挟む。両面テープだけでは夏場の熱で剥がれやすい。
ウインカーを LED にするときのハイフラ対策
ハイフラが起きる理由
ライトコレクションの B21W の適合表は、ウインカーに LED バルブをそのまま付けるとハイフラッシュ(点滅が速くなる状態)になると注記している。中古車のガリバーの整備士監修の解説によると、車のコンピューターはウインカー回路の消費電力が下がったことを検知すると点滅を速める制御に切り替わり、抵抗の無い LED は省電力なので球切れと同じ状態と誤認される。点滅の速さには法令で範囲が定められていて、外れると車検に通らない。
対策は3通り
- 抵抗内蔵の LED を選ぶ
- ノーマルバルブと同じ消費電力になる抵抗(ハイフラ抵抗)を、バルブと並列に付ける
- ハイフラ防止リレーを使う
ガリバーの解説では、抵抗の費用の目安を左右1セット 1,000 円〜、工賃込みで 5,000 円〜としている。配線に手を入れたくないなら、抵抗内蔵の LED がいちばん手間が少ない。
みんカラに投稿された B21W のフロントウインカーの整備記録(難易度は初級・作業時間は30分以内)では、カプラーオンの抵抗を選んでいる。安価で配線を切らずに済み、不具合があれば元に戻せるのが理由だ。手順は、純正球とコネクターを外し、抵抗をコネクターの回路に挟んでから LED バルブを付ける流れ。配線は擦れ防止にコルゲートチューブで保護し、作動を確かめてから配線と抵抗を束ねている。
フロントとリヤで形が違う
フロントは PY21W(S25 ピン角違いアンバー)、リヤは WY21W(T20 ピンチ部違い)で、口金の形が違う。前後とも LED にするなら、それぞれの形に合う LED を別々に用意する。リヤのウインカーやバック灯の外し方は、今回の資料では B21W の手順を確かめられていないので、実車を見てから作業する。
フォグランプとヘッドランプは作業の大きさが違う
フォグランプ(H16)
日産の表では、フロントフォグはキセノン車の表に「ハロゲン H16 19W」とあり、ハロゲン車の表には記載が無い。ライトコレクションの表もフォグを H16 とし、メーカー純正フォグ装着車だけが対象で、ディーラーオプションや社外品は異なる場合があると注記している。
みんカラの B21W の整備記録(難易度は初級・作業時間は30分以内)では、後輪に輪止めをしてジャッキアップし、ホイールを外し(外さなくても作業はできるが、清掃のスペースを取るため)、インナーフェンダーを完全には外さずに部分的にめくって、バンパー下側のクリップを1か所外して作業している。ホワイト/イエロー切替式の LED は台座を削らずに付き、カプラーのはまり具合も良かったが、イエロー時は発光部の位置が変わって光軸がやや上向きになったという。ポジションやルームランプと違い、ジャッキアップを伴う作業になる。
ヘッドランプ(D4S と H4)
ヘッドランプはキセノン車が D4S、ハロゲン車が H4 だ。ライトコレクションの適合表では、H4 は LED ヘッドライト・LED バルブ・HID キットとも装着可、D4S は LED 化キット・HID バルブとも取付可とされている。ただし車種によってはハロゲンから LED・HID へ変える際にバルブアダプターや小加工が必要になることがある、とも注記している。作業の範囲が大きく変わるので、ここでは手順は扱わない。
B21W の表記がある LED の候補
ここに挙げるのは、商品名に B21W の記載がある LED だ。商品名の適合や「車検対応」の表記は販売側の記載で、付ければ車検に通ると決まるものではない。買う前に、外した純正球の表記と照らし合わせる。 価格は Amazon 実売価格(2026年10月11日の確認時点)で、変わることがある。
ポジション用
LMMC の T10 LED ポジション球。商品名に「デイズ デイズルークス B21W B21A」「ポジション球 スモールランプ」「無極性」「ホワイト」の記載がある。価格は¥1,450。
LMMC デイズ B21W 用 T10 LED ポジション球 ホワイト
ルームランプ用
LMMC の LED ルームランプ。商品名に「デイズ B21W」「LEDルームランプ 室内灯」の記載があり、ホワイトと電球色(暖色)の2色がある。価格はホワイトが¥1,770、電球色が¥2,000。色は車内の雰囲気の好みで選べばいい。
LMMC デイズ B21W 用 LED ルームランプ ホワイト
LMMC デイズ B21W 用 LED ルームランプ 電球色
フロントウインカー用
S25 ピン角違いの LED ウインカーバルブ(アンバー・2個セット)。商品名に「ハイフラ防止抵抗 内蔵」「デイズB21W」の記載がある。表記どおり抵抗内蔵なら、別に抵抗を付ける手間が省ける。価格は¥1,750。リヤウインカー(T20 ピンチ部違い)には形が違うので使えない。
S25 ピン角違い LED ウインカーバルブ ハイフラ防止抵抗内蔵 アンバー 2個セット
よくある質問
ブレーキランプ・テールランプも LED にできる?
2015年10月のマイナーチェンジより前の車は、日産の表で W21/5W(電球メーカーの表では T20 ダブル)の電球なので、差し替えの対象になる。2015年10月以降の車はストップ/テールが LED で、差し替える電球は無い。
青いポジション球は使える?
使えない。COBBY の解説によると、2006年1月1日以降に製造された車の車幅灯は保安基準で白色だけが認められ、2013年発売の B21W もこれに当たる。白色と認められる目安は 3,000〜6,500K 程度で、6,500K を超えると青白く見えて不適合と判断されるおそれが高まるため、5,000〜6,200K 前後を勧めている。色は検査官の目視で判断されるので、ぎりぎりの色温度は避け、左右で同じ色味の製品をそろえる。
バック灯も LED にできる?
規格は W16W(T16)で、電球の差し替え自体はできる。日星工業の表は T16 12V 16W(18W)と書き、16W と 18W は規格による表記の違いで、実際のワット数はメーカーによって異なると注記している。外し方は前のとおり実車で確かめる。
2019年以降のデイズにも同じ電球が使える?
そのままは当てはまらない。日産の公式 FAQ では、2019年3月のフルモデルチェンジ以降のデイズは別の電球規格表で、たとえばハロゲン車のヘッドランプは H19、LED ヘッドランプ車のクリアランスランプは LED になっている。型式が B21W 以外のデイズに乗っているなら、型式ごとの記事で確かめる。
まとめ:LED を買う前のチェックリスト
- 2015年10月のマイナーチェンジの前の車か後の車か、キセノン車かハロゲン車か
- 外した純正球の表記と、注文する LED の規格(T10・T10×31・S25 ピン角違いなど)が合っているか
- ポジションとナンバー灯は白色か、ポジション用は全長の短いものか
- ルームランプは全長の数字が純正と同じか
- ウインカーは抵抗内蔵か、抵抗やリレーを別に用意したか
同じ B21W のほかの用品も見直すなら、次の記事も参考になる。
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