デイズ B21W のドラレコ取り付けは、前のカメラを助手席側のルームミラー周辺に付け、コードを天井の内張りから助手席側のピラー沿いに足元へ通し、電源をシガーソケット・ヒューズ電源・車種名入りのカプラーの3通りから選ぶ、という流れで進める。B21W で先に考えるのは、アラウンドビューモニター付きの車はルームミラーに映像が出ることと、年式とグレードによって自動ブレーキの検知装置を積んでいることだ。この2つを妨げない位置を決めてから、配線と電源に進む。
デイズ B21W のドラレコ取り付けの全体像
| 項目 | 決め方 |
|---|---|
| カメラの位置 | フロントガラス上部から20%以内(国土交通省が示す位置の例)で、ワイパーが拭ける助手席側のルームミラー周辺(ケンウッドの取付手順が勧める位置) |
| コードの通し道 | 天井の内張り → 助手席側のピラー → 助手席の足元 |
| 電源 | シガーソケットに差す/ヒューズ電源ソケットを使う/車種名入りのカプラーで分岐する |
| B21W で避ける物 | アラウンドビューモニター付きの車のルームミラーの映像、自動ブレーキの検知装置(年式とグレードによって積んでいる) |
位置はミラーの映像と検知装置の2つを避けて決め、電源は手軽さと見た目で選ぶ。迷ったら、まずシガーソケットで付けて、見た目が気になってからヒューズ電源に替えてもよい。
自分のデイズが B21W か、年式で何が違うか
型式と販売期間
デイズ B21W は、2013年6月に出た初代のデイズで、デイズ ハイウェイスターも含む。日産は2013年6月6日に新型デイズを発表し、同日に全国一斉に発売した。2019年3月28日には6年ぶりのフルモデルチェンジをした新型デイズを発表し、同日に発売している。2019年3月以降に新車で出たデイズは別の型なので、この記事の内容をそのまま当てはめない。
中古車カタログの諸元では、型式 DBA-B21W に FF のグレード(J など)と 4WD のグレード(ハイウェイスター Gターボベースのライダーなど)があり、エンジン型式はどちらも 3B20 だ。中古で買った車は、車検証の型式の欄で B21W かを確かめる。
ルームミラーの映像と自動ブレーキの有無
日産の発売時の発表では、アラウンドビューモニターのカメラの映像は自動防眩機能付ルームミラーに表示される(ナビゲーションがなくても使える)。発売時の設定は X・ハイウェイスターG・ハイウェイスターGターボに標準装備、ハイウェイスターX にメーカーオプションだった。発売後の年式も同じ設定かは確かめていないので、自分の車に付いているかは実車のルームミラーで確かめる。
自動ブレーキは、日産の発表で次のように移り変わった。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2014年12月4日 | エマージェンシーブレーキを搭載した特別仕様車を発売(X とハイウェイスターX がベース)。X とハイウェイスターX を除く全グレードにはパッケージオプションで設定。検知はレーザーレーダー |
| 2015年10月22日 | マイナーチェンジで全グレードに標準装備 |
| 2018年5月28日 | 一部仕様向上で、インテリジェント エマージェンシーブレーキの検知をカメラ方式に変更。歩行者にも作動 |
2014年12月から2015年10月のマイナーチェンジまでは特別仕様車とパッケージオプションでの設定なので、この時期の車がすべて付いているわけではない。ワイパーを替えるときの記事はこちら。
用意するものと作業の流れ
ドラレコ本体と付属品のほかに、ケンウッドは次の物を用意するよう案内している。
- メジャー(1.5m程度の巻尺。窓ガラスの長さを測る)
- 仮固定用のテープ(養生テープなど)
- ガラスクリーナー(ブラケットを貼る所の清掃用)
- 結束バンド(余ったコードをまとめる)
- 両面テープ付きのコードクリップ(自動車用の配線止め。カー用品店などで手に入る)
- スポンジテープ(厚さ1~1.5mm。天井からコードが飛び出す場合に使う)
作業は4つの段階で進める。
- 取付位置の仮決め:取付ブラケットを仮固定する
- 角度調整:電源を入れ、画面の映像を見ながら地面と空の比率を目安にブラケットの角度を合わせる
- 配線:コードを車に装着する
- 両面テープ貼り付け:窓ガラスの外側に養生テープで位置の印を付け、貼る所をクリーナーで清掃してから貼る。根元をガラスに強く押し付け、外側のテープを剥がす
取付ブラケットの両面テープは非常に強力で、貼り直すと粘着力が落ち、走行中に脱落するおそれがある。位置は仮固定の段階で十分に確かめておく。
前のカメラを付ける位置の決め方
20%以内とワイパーの範囲
国土交通省の案内では、ドライブレコーダーを運転者の視界を妨げないよう保安基準で定められた位置に取り付けるよう呼びかけ、位置の例として「フロントガラス上部から20%以内の範囲など」を挙げている。ケンウッドの取付手順も、本体を含めてフロントガラスの上から20%以内に収めるよう求め、理由に、道路運送車両の保安基準第29条(窓ガラス)と細目告示第195条に基づく細則で定められていて継続検査(車検)に適合しないことと、視界不良による事故を防ぐことを挙げている。
同じ取付手順が勧める位置は、助手席側のルームミラー周辺で、雨の日を想定してワイパーを動かして拭える所だ。車を水平で安全な場所に止め、メジャーで窓ガラスの長さを測って取付の下限にテープで印を付けてから、取付ブラケットを仮固定して位置を決める。仮に付けた状態では走らず、両面テープの裏紙もまだ剥がさない。
ルームミラーに映像が出る車
アラウンドビューモニター付きの B21W は、ルームミラーにカメラの映像が出る。ドラレコをミラーの周りに付けるときは、ミラーの映像とミラーの角度の調整を妨げない位置にずらす。
自動ブレーキの検知装置がある車
B21W は年式とグレードによって、自動ブレーキの検知装置(レーザーレーダー。2018年5月の一部仕様向上からはカメラ)を積んでいる。日産の発表資料には検知装置の取り付け位置が書かれていないため、自分の車の検知装置の位置を実車と取扱説明書で確かめ、その視野をドラレコとコードでふさがない。分からないときは販売店に相談する。
貼る前に確かめる6つの点
ケンウッドの取付手順は、貼り付ける前に次の6つを確かめるよう求めている。
- フロントガラス上部からガラス全体の20%以内に収まっているか
- ワイパーを動かして拭き取り位置に入っているか
- ルームミラーとサンバイザーの操作の妨げにならないか
- 車検シールに重ならない位置か
- 運転支援システムや他の車両装備の妨げにならないか
- テレビアンテナや他の電装品から離れているか
コードを天井・ピラー・足元に通して隠す
天井の内張りからピラーへ
電源コードは取付ブラケットに通して5cmほど出しておき、天井の内張り(ルーフライニング)の中に押し込んで隠しながら、助手席側のピラーまで通す。内張りからコードが落ちてくるときは、コードの途中にスポンジテープなどを巻いて部分的に太くする。ピラーの内側にコードが入らないときは、両面テープ付きのコードクリップで留める。クリップはガラス面には貼らず、ピラーに貼る。
ピラーの中のエアバッグ
ケンウッドの取付手順は、サイドエアバッグ装備車など、ピラー内にエアバッグがある車では、配線の仕方によってはエアバッグが正しく動作しない恐れがあるとして、車を買ったディーラーへの相談を勧めている。助手席エアバッグが動作する範囲には配線しないようにも注意している。
B21W のエアバッグについて、日産の発売時の発表に書かれているのは運転席・助手席の SRS エアバッグだけだ。2014年12月の発表では、パッケージオプションに SRS サイドエアバッグがセットで付くとしている。カーテンエアバッグは、確かめた日産の発表資料には記載が無く、中古車カタログの2つのグレードの表ではサイドエアバッグ・カーテンエアバッグとも「-」(記号の意味の説明は無い)。自分の車のピラーの中にエアバッグがあるかはこの調査では決められないので、取扱説明書や販売店で装備を確かめる。助手席エアバッグは発売時から付いているので、その動作範囲にはコードを通さない。
足元とドアまわり
ドアを開け閉めしてもコードが挟まれないよう、配線止めなどで固定する。前後に動く助手席のレール部分にも挟まないよう気をつける。余ったコードは助手席のカーペットの下(奥)に隠し、結束バンドなどで軽くまとめる。
電源の取り方3通りを比べる
| 取り方 | 作業 | 見た目・差し込み口 | 確かめる事柄 |
|---|---|---|---|
| シガーソケットに差す | 差し込むだけ | プラグとコードが室内に見える | シガーソケットをほかの機器にも使うか |
| ヒューズ電源ソケットを使う | 内装を外し、ヒューズボックスのヒューズを差し替える | 差し込み口を1つ増やす形 | ACC で通電するヒューズの場所 |
| 車種名入りのカプラーで分岐する | 内装を外し、車のカプラーに手を入れる | ギボシ端子で線をつなぐ | 車のどこにつなぐか、どの線が ACC か |
電流の上限も比べる軸になる(ヒューズ電源ソケットの例では出力7A、車両側と合わせて15Aを超えない)。駐車中も録画する機能を使うなら、後の節の専用コードも候補に入る。初めて付けるならシガーソケット、見た目を整えたいならヒューズ電源を選ぶ。カプラーは、つなぐ場所と線の役割を出品者に確かめられた人に向く。
シガーソケットに差す
いちばん手軽なのは、ドラレコの電源コードを車のアクセサリーソケット(シガーソケット)に差し込む方法だ。ケンウッドの取付手順も、角度調整の段階でシガーソケットに差し込んで電源を入れ、余ったコードは助手席の足元からシガーソケットまで通している。自動車メディアのベストカーWebの記事は、簡単な反面、電源コードが見えてしまう点を見た目の難点に挙げている。
ヒューズ電源ソケットを使う
カー用品メーカーのカーメイトの製品案内では、ヒューズ電源増設ソケットは、付属の電源取り出し用ヒューズを純正ヒューズと差し替えるだけで電源を取り出し、ソケットを1穴増やせる。低背ヒューズ・ミニ平型ヒューズ・平型ヒューズの3形状に対応し、出力容量は7A。ヒューズはヒューズボックス内のヒューズクリップで抜く。
この製品は、キースイッチが ACC の状態で通電し、OFF で通電しない 15A 以上のヒューズ専用で、シガーライター、アクセサリーソケット、アクセサリーなど、キー OFF で電源が切れるヒューズを使うよう案内している。つなぐ電装品は 7A かつ車両側の定格容量を超えないこと、製品と車両で使う電装品の合計が車両側の 15A を超えないことが条件で、ヒューズボックスにカバーがあると閉まらなくなる場合がある。ACC は、エンジンはかかっていないがラジオやカーナビなどが動く状態のこと(ベストカーWebの説明)。
ヒューズの場所は車種によって違うため、カーメイトは車の取扱説明書で確かめるよう案内し、ベストカーWebの記事もまず取扱説明書でヒューズの位置を調べることから始めるよう勧めている。同じ記事は、DIY による電源取りが難しい車両もあると注意している。デイズ B21W のヒューズボックスの位置、ヒューズの形、どのヒューズが ACC で通電するかは、この記事の調査では確かめていないので、取扱説明書で確かめてから製品を選ぶ。
車種名入りのカプラーで分岐する
商品名に車種名が入った分岐タイプのオプションカプラーを使い、ギボシ端子で電源を取り出す方法だ。中身と、買う前に確かめる事柄は次の節で扱う。
車種名入りのオプションカプラー(分岐タイプ)
ここで挙げるのは、商品名に「【日本製】DAYZ デイズ デイズルークス B21W AA0 B21A BA0 オプションカプラー 分岐タイプ カプラー ハーネス ダブルギボシ 電装品の取り付けに」とある電源取り出し用のハーネスだ。販売ページの商品説明では、ギボシ付きの分岐タイプの電源取り出しカプラーで、電線・カプラー・端子は住友電装や矢崎総業などの国内メーカーの部材だけを使い、端子は専用の刃型とプレス機で圧着しているとしている。
デイズ B21W・デイズルークス B21A用 オプションカプラー 分岐タイプ(ダブルギボシ)
このオプションカプラーの商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、B21W の車のどこにあるカプラーにつなぐか、分岐した線が ACC・常時電源・アースのどれに当たるか、年式やグレードごとの適合、内装の外し方の記載が無い。購入前に出品者の適合表記と自分の車の型式を照らし合わせ、つなぐ場所と線の役割を出品者に確かめる。ギボシ端子で線をつなぐ形で、シガーソケットの差し込み口の記載は無いため、ドラレコ側にギボシでつなげる電源コード(直接配線コードなど)が要るかを、使う機種のメーカーの案内で確かめる。
駐車中の録画と前後2カメラを使うとき
駐車中も録画する
駐車中も録画する機能のために、キーを切った後も電源を送る専用のコードを用意しているドラレコメーカーがある。ドラレコメーカーのコムテックの商品案内では、駐車監視・直接配線コードは車両のキースイッチ OFF 後も電源を供給して録画でき、このコードから電源を送るのでシガープラグコードや直接配線コードを別に接続する必要はないとしている。対応する機種は同社の対応表で確かめる。
カーメイトは、電源取り出しのソケットの通電ランプや、つないだ電装品の消し忘れで、バッテリーあがりの原因になる場合があると注意している。駐車中も録画するときは、配線の仕方を使う機種の取扱説明書に従い、バッテリーの状態に気を配る。
前後2カメラの機種
前後2カメラの機種は、後ろのカメラのコードを車内の後ろからバックドアまで通す作業が加わり、前だけの機種より手間がかかる。デイズ B21W のバックドアまでの配線経路は、この記事の調査では確かめていないため、機種の取付説明書に従い、難しければ店に頼む。
取り付けた後の確認と、日よけ・店に頼む判断
取り付け後に見直すこと
取り付けが終わったら、機種の取扱説明書に従って各種設定をする。あわせて、カメラがワイパーの拭き取り範囲に入っているか、ルームミラーとサンバイザーの操作を妨げていないか、コードがドアや助手席のレールに挟まれていないかを見直す。カメラのレンズには直接手で触らない。
ドラレコを付けた後の日よけ
ドラレコを付けた後に日よけを選ぶなら、ミラーとドラレコの所を避ける形の物を選ぶ。ruiya の傘型サンシェードは、商品名に「日産 新型 デイズ b21w 専用」「ドラレコ対応」「引き紐式 吸盤」とある。販売ページの商品説明では、対応車種を日産 デイズ B21W(AA0)型(2013.6~2019.3)とし、大型の切り込みとベルクロでルームミラー・ドライブレコーダーに干渉しないとしている。中央のシリコン吸盤で留め、最後にサンバイザーを下ろして装着する形で、しまうときは自体の幅広バンドでまとめる。
ruiya デイズ B21W 専用 傘型サンシェード(ドラレコ対応・吸盤固定)
ルームミラーやドラレコに干渉しないというのは出品者の記載で、ドラレコの大きさや付けた位置によって当たり方は変わる。商品説明の箇条書きには、どの大きさのドラレコまで避けられるかの記載は無い。買う前に、自分のドラレコの位置と大きさを商品の切り込みの位置と照らし合わせる。ほかの日よけと比べるならこちら。
店に頼む判断
ピラー内のエアバッグ、自動ブレーキの検知装置との位置関係、電源の取り方に不安があるときは、販売店やカー用品店に取り付けを頼む選択肢がある。ヒューズやカプラーから電源を取る作業で、ヒューズの位置や線の役割を自分で確かめられないなら、店に任せたほうがよい。
よくある質問
デイズ B21W のドラレコは自分で取り付けられるか
シガーソケットから電源を取る形なら、作業の中心は位置決めと配線になる。ピラー内のエアバッグや検知装置との位置関係、電源の取り方のどれかに不安が残るなら、店に頼む。
シガーソケットとヒューズ電源はどちらがよいか
初めてならシガーソケット、見た目を整えたいならヒューズ電源を選ぶ。ヒューズ電源は、ACC で通電するヒューズの場所を取扱説明書で確かめられることが前提になる。
B21W のヒューズボックスの場所はどこで確かめるか
車の取扱説明書で確かめる。B21W のヒューズボックスの位置・ヒューズの形・ACC で通電するヒューズは、この記事の調査では確かめていない。
自動ブレーキ付きの B21W でも付けられるか
自動ブレーキの有無は年式とグレードによる。付いている車は、検知装置(レーザーレーダー。2018年5月の一部仕様向上からはカメラ)の視野をドラレコとコードでふさがない位置にする。装置の位置は日産の発表資料に書かれていないので、実車と取扱説明書で確かめ、分からなければ販売店に相談する。
2019年3月以降のデイズでも同じか
そのまま当てはめない。2019年3月28日にフルモデルチェンジした新型デイズは別の型で、この記事の位置・配線・電源・商品の内容は B21W を対象にしている。
まとめ
取り付けの前に、まず実車を見る。ルームミラーにアラウンドビューモニターの映像が出る車か、自動ブレーキの検知装置を積んでいるならどこにあるか、シガーソケットがどこにあるかを目で確かめ、取扱説明書でヒューズの位置を調べる。そのうえで、車検証の型式の欄で B21W であることを確かめる。
- カメラはフロントガラス上部から20%以内(国土交通省が示す位置の例)で、ワイパーが拭ける助手席側のルームミラー周辺に付ける
- アラウンドビューモニター付きの車はミラーの映像を、年式とグレードによって積んでいる自動ブレーキの検知装置はその視野を、ドラレコとコードでふさがない
- 電源は、初めてならシガーソケット、見た目を整えたいならヒューズ電源。B21W の ACC で通電するヒューズは取扱説明書で確かめる
同じ車のほかの作業はこちら。
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