2013年6月〜2019年3月のデイズ(DBA-B21W)は、アイドリングストップが付いているかどうかで載せるバッテリーの型番が変わる。付いている車は M-42、付いていない車は 34B19L(寒冷地仕様は 42B19L)だ。中古で買って自分の車がどちらか分からないなら、ボンネットを開けて今のバッテリーの表示を見るところから始めればいい。そのうえで、端子を外す順番から交換後のリセット、古いバッテリーの処分までを順に説明する。
デイズ B21W のバッテリー型番はアイドリングストップの有無で2通り
GSユアサの車種別の適合表では、デイズ(DBA-B21W・エンジン 3B20・2013年6月〜2019年3月)の新車搭載バッテリーは次のように分かれている。
| 車の仕様 | 標準 | 寒冷地仕様 |
|---|---|---|
| アイドリングストップ車 | M-42 | M-42 |
| アイドリングストップ無し車 | 34B19L | 42B19L |
BOSCH の車種別の適合表でも、アイドリングストップ車の新車搭載(標準)は M-42、アイドリングストップ無し車は「充電制御」車の区分で 34B19L と載っていて、2社の区分は一致する。BOSCH の表には寒冷地の列が無く、寒冷地仕様車は現車を確かめて選ぶよう注記している。
どちら側の車かで買う物がまるごと変わるので、注文の前に、いま載っているバッテリーの表示を必ず見ておこう。
自分のデイズに載っている型番を確かめる
天面の型式表示を見る
バッテリーの型式は、一般的にバッテリーの天面(ふた)に表示されている。多くの車ではバッテリーはエンジンルーム内にある。
適合表の値がそのまま自分の車に当てはまるとは限らない。BOSCH の適合表は、車名・排気量・エンジン型式・年式が同じでも、特殊仕様車やオプション設定車では搭載バッテリーが異なる場合があるとし、表の年式は製造年月が基準で車検証の登録年月と違う場合があると注記している。GSユアサも、購入前に実際に搭載されているバッテリーの型式を確かめるよう案内している。表より現物の表示を優先するのが買い間違えを防ぐ近道だ。
34B19L・42B19L の読み方
通常車用の型式(JIS 形式)は、次の順に並んでいる。
- 性能ランク(数字): 始動性能と容量の総合性能で、大きいほど性能がよい
- 短側面の寸法区分(英字): B は幅×箱高さが 129(127)×203mm の区分
- 長さの概寸(数字): 約 cm
- 端子位置: L か R
この見方に当てはめると、34B19L は性能ランク 34・B 区分・長さ約 19cm・L タイプ。42B19L は性能ランクが 42 で、寸法区分・長さ・端子位置は 34B19L と同じだ。
M-42 の読み方と寸法区分の違い
アイドリングストップ車用の型式は、外形寸法の区分(英字)・性能ランク(数字)・端子位置(記号なしは L タイプ)で表す。GSユアサの対応表では、通常車用の B19 に当たる区分が K、B20 に当たる区分が M だ。
つまり M-42 は B20 に当たる M 区分・性能ランク 42・L タイプで、34B19L・42B19L の B19 とは寸法区分が違う。42 という数字が同じでも、42B19L と M-42 は別の物として扱ったほうがいい。
端子位置(L)をそろえる
端子位置は、バッテリーのプラス側の短側面から見て、+ 端子が左にあれば L タイプ、右にあれば R タイプ。デイズ B21W の新車搭載品は、34B19L・42B19L が末尾 L、M-42 は記号なしで L タイプの扱いになる。いま付いているものと違う端子位置の品を付けると、電子部品の破損・焼損や火災の原因になると GSユアサは注意している。
アイドリングストップ車は専用バッテリーを選ぶ
GSユアサの型式の見方の案内とよくある質問では、アイドリングストップ車には必ずアイドリングストップ車用バッテリーの搭載が必要としている。アイドリングストップ車は頻繁にエンジンを始動するので、耐久性の高い専用品を使うよう案内していて、通常車用を載せるとアイドリングストップシステムが正常に作動しなくなったり、燃費性能の悪化やバッテリーの短寿命につながる場合がある。製品補償の対象外にもなるので、M-42 が載っている車に 34B19L や 42B19L を付けるのはやめておこう。
アイドリングストップ無し車(BOSCH の区分では充電制御車)には、GSユアサは短時間で素早く充電できる充電制御車対応バッテリーを勧めている。BOSCH の適合表も、この区分の新車搭載 34B19L に対しては B19 サイズの品番(PSR-40B19L・HTP-60B19L・HTP-K-42/60B19L)を挙げていて、M-42 系の品番は挙げていない。
選ぶ順番をまとめると次のとおり。
- いま載っているバッテリーの天面の型式を見る
- M-42 なら、アイドリングストップ車用の M-42 か、M-42 互換と書かれた品を選ぶ
- 34B19L・42B19L なら、同じ B19 サイズの品を選ぶ(M-42 互換品をそのまま当てはめない)
- 端子位置(L)をそろえる
デイズ B21W 対応と書かれた M-42 互換バッテリー
ここで紹介する2点は、どちらもいま M-42 が載っている車(アイドリングストップ車)向けの候補だ。アイドリングストップ無し車には当てはめない。
| 項目 | GSPEK G-M44PL | N-M42/CR |
|---|---|---|
| 商品説明の車両型式 | DBA-B21W | DBA-B21W |
| 商品説明の年式 | 平成25年6月〜平成31年3月 | 2013/6〜2019/3 |
| 互換の記載 | M-42 | M-42 / SM-44 |
| 商品名の記載 | 純正互換品番:M-42・メンテナンスフリー | 記載なし |
| 出品者の適合の注意 | アイドリングストップ車用かの区別は記載なし | 仕様の差で適合品番が違う場合あり・問い合わせ可 |
GSPEK カーバッテリー G-M44PL
販売ページの商品説明では、対応車種はニッサン デイズ、年式は平成25年6月〜平成31年3月、車両型式は DBA-B21W、互換バッテリーサイズは M-42。商品名には「純正互換品番:M-42」「メンテナンスフリー」とある。ただし商品名と商品説明の箇条書きには、アイドリングストップ車用かどうかの区別が書かれていない(商品説明の仕様の欄は「-」)。バッテリーメーカーの適合表で B21W に M-42 を積むのはアイドリングストップ車なので、そちら向けの候補として見ておけばいい。
GSPEK カーバッテリー G-M44PL(デイズ DBA-B21W・M-42 互換)
バッテリー N-M42/CR
販売ページの商品説明では、車種はニッサン デイズ、年式は 2013/6〜2019/3、車両型式は DBA-B21W で、新車装着時バッテリー「M-42」の互換品としている。互換バッテリータイプは M-42 / SM-44 と書かれている。商品名の年式や型式が同じでも仕様の差で適合品番が違う場合がある、と出品者自身が注意していて、適合の確認は問い合わせでも受けている。
バッテリー N-M42/CR(デイズ DBA-B21W・M-42 互換)
どちらも DBA-B21W と M-42 互換の記載はそろっている。メンテナンスフリーの記載を重く見るなら G-M44PL、注文前に出品者へ適合を確かめたいなら N-M42/CR、という分け方で選べばいい。価格は変動するので、それぞれの商品リンクの先で確かめてほしい。
交換の前に用意する工具とメモリーバックアップ
整備士によるデイズ B21W の交換の解説では、使う工具は次の2組だ。
- 10mm の絶縁スパナ(端子のナット用)
- 10mm のディープソケットとラチェットハンドル(バッテリーステーのナット用)
もう1つ先に確かめておきたいのが、ラジオ・時計・カーナビなどの記憶だ。バッテリーメーカーの GSユアサの交換の案内では、電装品やコンピューターのメモリーバックアップが必要かどうかを、事前に販売店や車の取扱説明書で確かめるよう勧めている。整備士の解説は、時計やナビ、ECU などがリセットされるトラブルを防ぐためにメモリーバックアップの使用を勧めていて、使えば交換後のリセットは要らないとしている。
古いバッテリーを外す手順
GSユアサの交換の案内では、外すときはマイナス端子が先、プラス端子が後。車のボディーとマイナス端子は直結されていて、プラス端子から外そうとすると工具の端がボディーに触れてショートするおそれがあるからだ。手順を誤ると、バッテリーの爆発や車両側コンピューターの故障につながるおそれもある。
整備士によるデイズ B21W の解説の手順に沿うと、次の順になる。
- マイナス端子の 10mm ナットを絶縁スパナで緩め、ケーブルを外す
- プラス端子の 10mm ナットを同じく緩め、ケーブルを外す
- バッテリーステー(バッテリーを押さえる固定金具)の 10mm ナット 2 か所をディープソケットとラチェットハンドルで緩め、ステーを外す
- 古いバッテリーを取り出す
新しいバッテリーを付ける手順
組み付けは外したときの逆の順番で進める。
- 取り付け台に小石や砂などの異物が無いか見て、あれば取り除く(異物があると電槽が破損したり、固定できない場合がある)
- 新しいバッテリーを置き、端子位置が外した物と同じ L か確かめる
- バッテリーステーを戻し、取り付け金具がガタつかないよう 10mm ナット 2 か所で固定する
- プラス端子にケーブルを付ける
- マイナス端子にケーブルを付ける
- 端子カバーが付いている車は元どおり取り付ける
端子のボルトは締め過ぎると端子が破損するおそれがある。GSユアサは、ケーブルターミナルを左右に動かしても動かない程度がちょうどよい締め付け具合と案内している。エンジンをかける前に、ケーブルターミナルと取り付け金具にゆるみが無いかもう一度確かめよう。
交換後のリセットと確認
運転席のパワーウインドウ
メモリーバックアップを使わなかったときに必要になる場合があるのが、運転席のパワーウインドウの手順だ。整備士によるデイズ B21W の解説では、次のように挙げている。
- キーを ON の位置にする
- 運転席のウインドウを全開にする
- 運転席のウインドウを全閉にして、約 2 秒その状態を保つ
タッチパネルのオートエアコン
同じ解説では、タッチパネルのオートエアコンの車は、交換後にイグニッションを ON にすると DEF スイッチが 10 秒ほど点滅して自動で初期化が始まり、終わると点滅が止まるとしている。操作は要らない。
アイドリングストップ車の動き
GSユアサの交換の案内では、アイドリングストップ車は交換の直後はアイドリングストップしない場合がある。しばらく使ってもアイドリングストップしないときは、自動車販売店で点検を受けるよう案内している。
古いバッテリーの処分と交換の目安
使用済みの自動車用バッテリーは鉛や希硫酸を含むので、一般の家庭ごみとしては処分できない。購入店に引き取りを相談するか、自治体の取り決めに沿って処分する。通販で買うなら、注文の前に古いバッテリーをどう手放すかも決めておくと後で困らない。
GSユアサのよくある質問では、通常車用とアイドリングストップ車用のバッテリーの寿命は 2〜3 年が目安で、車種や使用状況で異なるとしている。2 年以上使ったバッテリーが上がったときは、新しいバッテリーへの交換を勧めている。
自分で作業するのが不安なら、日産の販売店やカー用品店・整備工場に交換を頼む方法もある。その場合は部品代のほかに工賃がかかる。
よくある質問
アイドリングストップ車に34B19Lを付けてもいい?
付けないほうがいい。GSユアサはアイドリングストップ車には専用品が必要としていて、通常車用を載せると製品補償の対象外にもなる。M-42 が載っている車は、M-42 か M-42 互換の品から選ぶ。
寒冷地仕様は型番が違う?
アイドリングストップ無し車は違う。標準が 34B19L、寒冷地仕様が 42B19L だ。アイドリングストップ車は寒冷地仕様でも M-42 のまま変わらない。
交換したのにアイドリングストップしないのは?
交換の直後はアイドリングストップしない場合がある。しばらく使っても変わらなければ、販売店で点検を受ける。
古いバッテリーはどう処分する?
家庭ごみには出せない。購入店に引き取りを相談するか、住んでいる自治体の決まりに従う。
M-42 互換品をアイドリングストップ無し車に使える?
勧めない。無し車の新車搭載は B19 サイズの 34B19L(寒冷地仕様は 42B19L)で、M-42 とは寸法区分が違う。無し車は B19 サイズの充電制御車対応品から選ぼう。
まとめ
型番に迷ったら、まず車検証で型式(DBA-B21W)と初度登録年月を確認し、そのうえでボンネットを開けてバッテリー天面の型式を見る。アイドリングストップ車は M-42、無し車は 34B19L(寒冷地仕様は 42B19L)が基本で、端子位置は L にそろえる。作業は、外すときはマイナス端子から、付けるときはプラス端子から。交換後はパワーウインドウとエアコンの動きを確かめ、古いバッテリーは購入店か自治体の決まりに沿って処分すれば一通り終わる。
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