eKワゴン B33W(4WD は B36W)のホイール選びは、純正と同じ14インチのまま替えるのか、15・16インチへ上げるのか、スペーサーで出面を変えるのかで、確かめる中身が分かれる。PCD・穴数・ハブ径・ナットの規格はどの替え方でも共通なので、最初の表でそこを押さえ、あとは自分の替え方に当たる節へ進めばよい。
eKワゴン B33W のホイール規格(PCD・ハブ径・ナット・純正サイズ)
車両側の規格はホイールメーカー ウェッズの車種別の適合情報、純正の装備は三菱自動車の公式サイトの主要諸元・主要装備から拾った。
| 項目 | eKワゴン B33W/B36W | 出典 |
|---|---|---|
| 穴数・PCD | 4穴・PCD100mm | ウェッズの適合情報 |
| 車両ハブ径 | φ56 | ウェッズの適合情報 |
| ナットのねじ | M12x1.5 ナット | ウェッズの適合情報 |
| ナットの二面幅 | HEX21(21mm) | ウェッズの適合情報 |
| 純正タイヤ | 155/65R14(前後同じ) | 三菱の主要諸元 |
| 純正ホイール | 今の公式サイトでは G・M とも14インチのスチールホイール(フルホイールカバー付) | 三菱の主要装備 |
| 純正のリム幅・インセット | 14×4.5J・インセット46 | 海外の集計サイト・ホイール販売店の解説 |
社外ホイールは、まず「4穴・PCD100・ハブ穴φ56以上・ナット M12x1.5」に合うものから選ぶ。これに加えて、ナットの座面、リム幅とインセットも確かめる(順番は「ホイールを買う前の確認手順」にまとめた)。海外の集計サイトもボルトパターン 4×100、センターボア 56.1mm、ねじ M12×P1.5 と同じ規格を載せている。
純正のリム幅とインセットだけは、三菱の資料で確かめた値ではない。海外のタイヤ・ホイールのサイズの集計サイトが 155/65R14 に 14×4.5 ET46 を組み合わせて載せ、ホイール販売店の解説も純正のインセットを+46mm、リム幅を4.5Jとしている値だ。比べる基準には使えるが、メーカーの公表値ではないと覚えておきたい。
純正タイヤ・ホイールの仕様
三菱自動車の公式サイトの主要装備では、今の G・M はどちらも「155/65R14タイヤ+14インチスチールホイール(フルホイールカバー付)」が標準で、メーカーオプションの設定は無く、アルミホイールの記載も無い。この記事は、そこから社外のホイールに替える場合を扱う。
同じ主要装備の注記では、ジャッキとジャッキハンドル兼ホイールナットレンチは別売で、全車に標準で付くのはパンクタイヤ応急修理キットだ。自分でホイールを替えるなら、ジャッキとレンチを別に用意する。
2WD(B33W)と4WD(B36W)の違い
三菱自動車の公式サイトの主要諸元では、型式は2WD が 5BA-B33W、4WD が 5BA-B36W で、グレードは G と M。タイヤはどちらも 155/65R14 の1種類だけが載っている。海外の集計サイトも B33W の行に「B36W も同じタイヤとホイール」と書き、ウェッズの適合情報は型式を B3#W とまとめて表示している。ホイール選びでは、2WD と4WD を分けて考えなくてよい。
純正タイヤのロードインデックス
海外の集計サイトは純正タイヤを 155/65R14 75S と載せている。ロードインデックス75は最大負荷能力 387kg に当たり、インチアップでタイヤを替えるときの下限になる数字だ。
PCD とインセット(オフセット)の意味
ホイールメーカー エンケイの説明では、P.C.D.(ピッチサークル・ダイアメーター)はハブボルトの中心を結んで描かれる円の直径を mm で示した値。eKワゴンなら、4本のハブボルトが直径100mmの円の上に並んでいる。
インセットは、ホイールのリム幅の中心線からディスク部の取り付け面までの距離(mm)で、エンケイとダンロップの説明で定義は同じだ。ダンロップの用語の説明では、取り付け面がリム幅の中心より外側にあればインセット(プラス)、中心と同じならゼロセット、内側にあればアウトセット(マイナス)と呼ぶ。2008年7月11日以前はオフセットと呼ばれていたが、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が国際基準に合わせようと提唱し、インセットという名前に変わった。古い資料のオフセットと今のインセットは、同じ値を指している。
同じリム幅なら、インセットの値が小さいホイールほどリムとタイヤが車体の外側へ出る。純正のインセット46より小さい値に替えると、その差の mm だけホイールの中心が外へ移る。インセットは、タイヤがボディの外へ飛び出さず、内側にも当たらない位置にするための値だ。
ほかの車種の値と見比べたいときは、次の2つが使える。
社外ホイールのサイズの目安
ホイール販売店の解説では、eKワゴン向けの社外ホイールはリム径14インチを中心に13〜16インチ、リム幅4J〜5J、インセット41〜45mm周辺が多いとしている。これは市販品の傾向で、その範囲なら必ず付くという意味ではない。実際の適合は、ホイールメーカーの車種別の適合表で確かめるのが前提になる。
14インチ・15インチの目安
ウェッズの適合表の eKワゴン(B3#W)の行では、14インチはタイヤ 155/65-14 の行だけがあり、サイズとインセットは「-」(設定なし)になっている。15インチは LEONIS NAVIA 07 の 15×4.5J・インセット45・タイヤ 165/55-15 が載っていて、注記は付いていない。純正の 14×4.5J・インセット46 と比べるとリム幅は同じで、インセットが1小さいだけなので、出面の変化は小さい組み合わせだ。ただし、これは NAVIA 07 という1つの製品の適合で、同じサイズの別のホイールにそのまま当てはまるわけではない。
16インチはリム幅で注記の重さが変わる
16インチは、同じウェッズの適合表の eKワゴンの行で注記が付く。
| ホイール | サイズ | タイヤ | 注記(ウェッズの適合表) |
|---|---|---|---|
| LEONIS NAVIA 07 | 16×5.0J・インセット45 | 165/50-16 | タイヤ・ホイールのリムやデザイン面がフェンダーよりはみ出る場合があります。また折り返し部分に接触する恐れがあります。 |
| Kranze Versam030EVO | 16×5.5J・インセット45 | 165/50-16 | ノーマル車両ではフェンダーより出ますので、ローダウンその他車両側での調整が必要です。 |
インセットが同じ45でも、リム幅が5.0Jから5.5Jに広がると「はみ出る場合がある」から「フェンダーより出る」に変わる。インセットはリム幅の中心線を基準にした値なので、リム幅が広いほどリムの外側の縁が外へ出る。インセットの数字だけで判断せず、リム幅と組み合わせて見ること。ノーマルの車高で16インチを選ぶなら、適合表の注記まで読んでから決めたい。
タイヤのロードインデックス
ホイール販売店の解説は、インチアップで 165/50R15 を選ぶとロードインデックスが73(365kg)になる場合があり、純正を下回ると車検や安全の面で不利になると注意している。15・16インチへ上げるときは、純正の75を下回らないタイヤを選ぶ。
はみ出し・干渉と車検の関係
エンケイの説明では、インセットがあまり大幅に変わると、タイヤがフェンダーに接触したり、キャリパーなどに当たったりするほか、車の操縦安定性にも影響する。外へ出す方向でも内へ入れる方向でも、純正から大きく離れた値は避けるのが基本だ。
車検については、乗りものニュースの解説によると、2017年6月22日の保安基準の一部改正から、ハンドルを直進にした状態でタイヤの中心から前方30度・後方50度の範囲は、タイヤのはみ出しが10mm未満なら認められるようになった。車の製造年月日は問わない。対象はタイヤだけで、ホイールのはみ出しは認められていない。前の節の16インチの注記のようにリムやデザイン面が外へ出る組み合わせは、この線に引っかかると考えておく。
ハブ径とナットの合わせ方
ハブリングが要るとき
ホイール販売店の解説では、社外ホイールはハブ穴が純正より大きめに作られていることが多く、その場合はハブリングを併用するとセンター出しが安定し、走行中の微振動を防ぎやすくなる。eKワゴンの車両ハブ径はφ56なので、ハブリングは内径がφ56に合い、外径が付けるホイールのハブ穴に合うものを選ぶ。
ナットのねじ規格と座面
ナットは、ねじの M12x1.5 だけでなく、ホイールの座面の形にも合わせる。ホイール販売店の解説では、一般的な社外アルミホイールには先端が円すい状のテーパー座のナットが必要としている。ウェッズの適合表の見方の説明でも、平座のナットしか使えない仕様や、テーパーと球面の両方に対応する仕様があると書き分けている。純正のナットをそのまま使えるかは、付けるホイールの説明書が指定する座面で確かめる。
付けた後の増し締め
ホイール販売店の解説では、ホイールを替えたら走り始めて100km前後のところで増し締めをすると、ナットの緩みによるトラブルを防げる。締め付けトルクの値は、車両の取扱説明書で確かめてほしい。
ワイドトレッドスペーサーで出面を変えるとき
自動車メディア レスポンスの解説では、ハブとホイールの間にホイールスペーサーを入れると、ホイールをボディの外側に出せる。ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)は本体から新しいスタッドボルトが突き出ているタイプで、まず本体をハブに固定し、その上にホイールを付ける。厚みは15mm以上が中心で、25mmや30mmの設定もある。
厚みの分だけインセットが小さくなる計算
スペーサーを入れると取り付け面が厚みの分だけ外へ移るので、インセットが厚みの分だけ小さいホイールを付けたのと同じ位置になる。純正のインセット46とされる 14×4.5J のホイールに15mmのワイトレを入れると、インセット約31のホイールと同じ位置関係になり、ホイールとタイヤは15mm外へ出る。フェンダーに収まるかは、実車で測って確かめるしかない。レスポンスの解説は、フェンダーから飛び出さない範囲ならワイトレの装着そのものが車検で不合格になることは少ないとしているが、必ず通るという意味ではない。
ナットのかかりと増し締め
ハブボルトにかぶせるだけの板状のスペーサーは、厚くなるほどスタッドボルトの飛び出しが少なくなり、ナットの噛み合いが浅くなる。レスポンスの解説は、固定力が足りないとホイールが外れる危険があるので、これは絶対に避けるとしている。厚みを付けるなら、本体をハブに留めるワイトレの構造を選ぶ。
増し締めの手順も変わる。レスポンスの解説では、ホイールナットを締めるだけでは不十分で、まずホイールを外してワイトレ本体の取り付けナットを締め直し、それからホイールを付けてホイールナットを締める。
B33W 対応と書かれたワイドトレッドスペーサー
INEX(イネックス)のハブ付きワイドトレッドスペーサー +15mm は、商品名に「2枚組」「PCD100」「ハブ径56mm」「4穴」「B33W/B36W ekワゴン対応」とある。販売ページの商品説明では、ハブリングを一体化したハブ付きのワイトレで、一体化によって安定感が増し、センタリングが不要としている。
INEX ハブ付きワイドトレッドスペーサー +15mm 2枚組(PCD100・ハブ径56mm・4穴・B33W/B36W 対応)
買う前に確かめたいことが2つある。1つは、ねじのピッチが商品名にも商品説明の箇条書きにも書かれていないこと。eKワゴンのナットは M12x1.5 なので、販売ページか出品者にピッチを確かめてから買う。もう1つは2枚組であることで、前後4輪に付けるなら2組要る。
商品名の「B33W/B36W 対応」は、ハブ・PCD・穴数が合うという意味で、付けたタイヤとホイールがフェンダーに収まることまでは確かめられていない。純正ホイールでも社外ホイールでも15mm外へ出るので、付ける前後にフェンダーとの位置を実車で見ておく。
ホイールを買う前の確認手順
- 車検証で、型式が B33W(4WD は B36W)であることを確かめる。
- ホイールの穴数と PCD が4穴・100、ハブ穴がφ56以上かを確かめる。ハブ穴が大きければハブリングを用意する。
- ナットは M12x1.5 で、ホイールが指定する座面のものを用意する。
- リム幅とインセットを純正の 14×4.5J・インセット46 と比べ、ホイールメーカーの車種別の適合表で eKワゴン(B3#W)の行と注記を読む。
- タイヤのロードインデックスが、純正の75を下回らないかを確かめる。
- 付けた後は、100km前後で増し締めする。
よくある質問
15インチのホイールは付く?
ウェッズの適合表には、LEONIS NAVIA 07 の 15×4.5J・インセット45(タイヤ 165/55-15)が注記なしで載っている。15インチ自体は選べるサイズだが、付くかどうかは製品ごとに違うので、買うホイールのメーカーの適合表で確かめる。
4WD の B36W も同じ規格?
同じと考えてよい。公式の主要諸元のタイヤは B33W と同じ 155/65R14 で、ウェッズの適合情報も B3#W とまとめて扱っている。
純正のナットは社外ホイールに使える?
ねじが M12x1.5 で合っていても、座面の形が合わないナットは使えない。付けるホイールの説明書が指定する座面を見て、それに合うナットを用意する。
ワイトレ15mmを付けるとどれだけ外に出る?
ホイールとタイヤがそのまま15mm外へ出る。純正のインセット46とされるホイールなら、インセット約31のホイールを付けたのと同じ位置になる。
まとめ
候補のホイールを1本に絞り、そのホイールのメーカーの車種別の適合表で eKワゴン(B3#W)の行と注記を確かめてから買う、という順番で進めるとよい。絞るときは「4穴・PCD100・ハブ穴φ56以上・ナット M12x1.5」に合うかを見て、リム幅とインセットを純正の 14×4.5J・インセット46(集計サイトと販売店の解説の値)と比べる。出面はインセットとリム幅の両方で決まる。ナットはホイールが指定する座面のものを用意し、ハブ穴がφ56より大きければハブリングを併用し、100km前後で増し締めするところまでがホイール交換だ。
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