メルセデス・ベンツEQA H243の前用サンシェードは、出品者が車名と型式まで書いている2点、折り畳み式のGAFAT(出品者の記載は「EQA H243 2021年モデル~現行」)と傘型のSKEATTO(同「EQA H243 2021年4月~現行」)から選べばよい。枠を広げてフロントガラスに合わせる折り畳み式か、傘のように開いて取り付けにサンバイザーを使う傘型か、出し入れのしかたの好みで決まる。どちらも駐車中のダッシュボードやハンドルの熱さを抑える道具で、車内を涼しく保つものではない。
型式H243入りの前用2点は出し入れの方式で選ぶ
候補は、商品名や商品説明に車名「EQA」と型式「H243」の両方が書かれている2点に絞った。違いは方式と、ルームミラー周りの開け口の記載の有無にある。
| 商品 | 方式 | 出し入れと固定(出品者の記載) | 向く人 |
|---|---|---|---|
| GAFAT | 折り畳み式 | 金属フレームの枠を引っ張って広げ、フロントガラスに合わせる。何で固定するかの記載は無い | 広げて合わせるだけの手順で済ませたい人 |
| SKEATTO | 傘型 | 傘のように開く。取り付けにサンバイザーを使う。柄が360度曲がる | ルームミラー周りの開け口の記載がある品を選びたい人 |
どちらも商品名に「フロントガラス用」とある前のガラス用で、横の窓や後ろの窓に使う記載は、どちらの商品名と商品説明の箇条書きにも無い。
GAFAT ベンツ EQA専用 H243 折り畳み式サンシェード(フロントガラス用)
SKEATTO EQA H243用 傘型サンシェード(フロントガラス用・ルームミラー開け式)
EQA H243の年式と、GLA用・GLB用を候補にしない理由
2021年4月の発売と2024年4月の改良
発売時の報道では、EQAは日本で2021年4月26日に発売された。ボディサイズは全長4465mm・全幅1835mm・全高1625mm(AMGラインはオーバーフェンダー付きで全幅1850mm)。2024年の改良時の報道では、改良モデルが2024年4月11日に発売され、日本では「EQA 250+」の1グレード展開になった。このときのボディサイズは全長4465mm・全幅1835mm・全高1610mmと報じられている。
GLA H247と車台が同じでも寸法は違う
EQAの社内の型式コードはH243で、エンジン車のGLA(H247)と同じ車台(MFA2)を使う。ただ、英語版の百科事典の記載では、EQAはGLAより全長が52mm長く、全高が9mm高い(幅とホイールベースは同じ)。
GLA(H247)用・GLB(X247)用として売られているサンシェードがEQA H243のフロントガラスに合うという記載は、ここで調べた出典には無い。だから兄弟車の名だけで売られている品は候補から外した。検索結果にはEクラス用など別の車種の品や、「GLA EQA 専用」とだけ書いて型式の無い品も混ざるので、型式H243まで書いてあるかを最初に見てほしい。
サンシェードで下がるのはダッシュボードの熱さ
JAFのミニバン5台のテスト
JAFが2012年8月にミニバンで行ったテストでは、外気温35℃の晴天のもと、正午から4時間、ミニバン5台(テスト前に室温を25℃にそろえた)の温度を測った。EQAで測った値ではない。
| 対策 | 車内最高温度 | ダッシュボード最高温度 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 61℃ |
サンシェード装着の車内平均温度は45℃だった。差がはっきり出たのはダッシュボードの最高温度で、対策なしの黒79℃・白74℃に対してサンシェード装着は52℃。車内最高温度のほうは50℃で、対策なしとの差は小さい。前用サンシェードの役目は、日の当たるダッシュボードやハンドルの熱さを抑えることと考えて選ぶ。
車内の気温は人が耐えられない温度のまま
JAFは同じテストのまとめで、サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度を抑える効果は低く、人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇は防げないとしている。子どもを車内に残した想定では、エアコンを止めてから15分で熱中症指数が危険レベルに達した。ダッシュボードは車内の温度よりさらに高温になり、ハンドルも高温になりやすいので、火傷に注意するよう示している。
JAFの質問箱の回答でも、8月の晴天・外気温35℃の条件で、エンジンを止めてわずか30分後に車内温度は約45℃になり、その後も上がり続ける傾向があった(ミニバンでの測定)。
サンシェードを付けていても、子どもやペット、高齢の人を車内に残さない。JAFは、乳幼児は体温調節機能が未発達で短時間で体温が上がり死に至ることがあり、寝ているからと車内に残すのは大変危険だとしている。
EQA H243用サンシェードの選び方
型式H243まで書いてあるか
最初に、商品名や商品説明に車名「EQA」と型式「H243」の両方が書かれているかを見る。兄弟車の名の品や型式の無い品を外す理由は前の節のとおりだ。
折り畳み式か傘型か
折り畳み式(GAFAT)は金属フレームの枠を引っ張って広げ、フロントガラスに合わせて置く形。傘型(SKEATTO)は傘のように開いてフロントガラス側に広げ、取り付けにサンバイザーを使うと説明され、柄が360度曲がる。出し入れのしかたと固定のしかたの好みで選ぶのが早い。
ルームミラー周りの開け口の記載
ルームミラー周りの開け口を書いているのはSKEATTOの商品名(「ルームミラー開け式」)だけ。GAFATの商品名と商品説明の箇条書きには、ルームミラー周りの形の記載が無い。ミラー周りの隙間が気になる人は、ここを比べる軸にする。
断熱の作りの記載
GAFATは多層の複合断熱素材・最も外側のナノチタン銀の反射層・内側の光を通さない断熱吸光生地と説明し、SKEATTOは傘の表面のナノポリマー断熱材と説明して商品名に「12層ナノ断熱材」とある。どちらも出品者の記載で、遮熱の性能を測って比べたものではない。
寸法・重さと収納
広げたときの寸法と重さの数値は、どちらの商品名と商品説明の箇条書きにも書かれていない(GAFATの商品名には「軽量」とだけある)。収納は、GAFATの商品名に「収納袋付」、SKEATTOの商品名に「収納ポーチ付き」とあり、どちらも折り畳んで付属の袋にしまえる。
GAFAT EQA専用 折り畳み式サンシェード
販売ページの商品説明(出品者の記載)では、GAFATの適用車種を「メルセデス・ベンツ・EQA H243 2021年モデル~現行」としている。出品者は、実際の車両のデータを基に設計し、フロントガラスを1:1で覆って隙間なく密着すると説明している。適用車種も密着の説明も出品者の記載で、装着を確かめた結果ではない。
作りは、多層の複合断熱素材を使い、最も外側にナノチタン銀の反射層を設けて日差しを反射し、内側に光を通さない複合の断熱吸光生地を組み込んだもの。外枠はメモリ金属のフレームで、何度折りたたんでも変形しにくく、引っ張れば開くと説明している。
取り付けは、商品説明では「サンシェードをフロントガラスにぴったり合わせるだけ」。サンバイザーや吸盤など、何で押さえて固定するかの記載は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。商品名には「UVカット」「紫外線カット」「遮光」「断熱」とあるが、紫外線カット率の数値も商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていない。
枠を広げてガラスに合わせるだけの手順で済ませたい人に向く。固定のしかたが気になるなら、商品ページの画像で確かめてから選ぶとよい。
GAFAT ベンツ EQA専用 H243 折り畳み式サンシェード(フロントガラス用)
SKEATTO EQA H243用 傘型サンシェード
SKEATTOは、商品名と商品説明(出品者の記載)で「メルセデス・ベンツ・EQA H243 2021年4月~現行」に適用するとしている。これも出品者の記載で、装着を確かめた結果ではない。
商品説明では、傘の表面にナノポリマー断熱材を使い、日差しを反射して車内の温度上昇を抑え、有害な紫外線を99%カットするとしている。商品名には「12層ナノ断熱材」「強化10リブ」「フレキシブルセンターロッド」「ルームミラー開け式」とあり、傘骨は複合素材で柔軟性と強度があり壊れにくいと説明している。
傘型なので事前の取り付けは不要で、開封後すぐに使えるという。使うときの説明は「サンバイザーをフロントガラスに取り付けるだけ」で、取り付けにサンバイザーを使う(具体的な押さえ方の図解は商品説明の箇条書きに無い)。傘の柄は360度自由に曲がるので、柄がダッシュボードや内装に傷をつける心配なく設置できるとしている。仮眠時などのプライバシー保護にも使え、使わないときはドアの収納やセンターコンソールにしまえるという。
ルームミラー周りの開け口の記載がある品や、紫外線カットの数値まで書かれた品を選びたい人に向く。
SKEATTO EQA H243用 傘型サンシェード(フロントガラス用・ルームミラー開け式)
GAFATとSKEATTOの違いを表で比べる
| 項目 | GAFAT | SKEATTO |
|---|---|---|
| 方式 | 折り畳み式(金属フレームの枠を引っ張って広げる) | 傘型(傘のように開く・柄が360度曲がる) |
| 適用車種の記載(出品者) | 「メルセデス・ベンツ・EQA H243 2021年モデル~現行」 | 「メルセデス・ベンツ・EQA H243 2021年4月~現行」 |
| ルームミラー周り | 形の記載が無い | 商品名に「ルームミラー開け式」 |
| 断熱の作りの記載 | 多層の複合断熱素材・ナノチタン銀の反射層・断熱吸光生地 | ナノポリマー断熱材・商品名に「12層ナノ断熱材」 |
| 紫外線カットの数値 | 数値の記載が無い(商品名に「UVカット」) | 99%カットと説明 |
| 固定のしかた | 何で固定するかの記載が無い | 取り付けにサンバイザーを使う |
| 収納 | 収納袋付 | 収納ポーチ付き |
| 寸法・重さの数値 | 記載が無い(商品名に「軽量」) | 記載が無い |
表の「記載が無い」は、商品名と商品説明の箇条書きに書かれていないという意味だ。遮熱の性能はどちらも測って比べていない。
ミラー周りの開け口と紫外線カットの数値まで書かれた品が欲しいならSKEATTO、枠を広げてガラスに合わせるだけの手順を好むならGAFATを選ぶ。価格は変わるので、商品リンクの先で確かめてほしい。
使うときの注意:走り出す前に必ず外す
運転席・助手席の窓に走行中に付けると違反
前用サンシェードは駐車中だけ使い、走り出す前に必ず外す。外したサンシェードは、視界や操作の邪魔にならない所にしまう。
JAF Mateの交通ルールの解説では、運転中に運転席や助手席の窓にサンシェードを付けるのは違反(道路交通法第55条第2項・運転者の視野を妨げる積載等の禁止)で、反則金と違反点数1点が科される。また道路運送車両の保安基準第29条で、フロントガラスと運転席・助手席の窓は運転者の視野を妨げてはならず、着色フィルムなら可視光線透過率70%以上が必要としている。後席の窓とリアガラスへのサンシェードは禁止されていないが、後ろに人が乗っていないときは後方確認の妨げになるので、運転中は外すのがよいとしている。
国土交通省の案内でも、可視光線の透過率が70%未満の着色フィルム等の貼り付けを不正改造の具体例に挙げて禁止している。運転者の視野を妨げ、夜間などに周囲を確認しにくくなるので危険という理由だ。
フロントガラスの紫外線
JAFが2018年に行った紫外線のテスト(2018年4月)では、フロントガラスの紫外線強度はオープンカー以外すべて1桁以下と低かった。合わせガラスのフィルムに紫外線をカットする機能があるからだ。一方で、車では長時間のドライブで紫外線Aを浴びる危険があり、同じ車種でも年式・グレードで装着されるガラスが違う場合があるので、自分の車のガラスを確かめて対策するのが大切としている。
よくある質問
GLA用のサンシェードはEQAに使える?
GLA(H247)用・GLB(X247)用として売られている品がEQA H243のフロントガラスに合うという記載は、ここで調べた出典には無い。車台は同じでも全長と全高が違うので、型式H243まで書いてある品を選ぶ。
サンシェードを付ければ車内に子どもを残しても平気?
平気ではない。JAFはテストのまとめで、サンシェード対策をしていても人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇は防げないとしている。子どももペットも、必ず一緒に降ろす。
走行中に助手席の窓に付けてもいい?
付けてはいけない。JAF Mateの解説では、運転中に運転席や助手席の窓に付けるのは道路交通法第55条第2項の違反になる。前用の2点も、走り出す前に外す。
2024年4月以降のEQA 250+にも合う?
出品者の記載は、GAFATが「メルセデス・ベンツ・EQA H243 2021年モデル~現行」、SKEATTOが「メルセデス・ベンツ・EQA H243 2021年4月~現行」で、どちらも「現行」までとしている。2024年4月11日発売の改良モデル(EQA 250+)での装着を確かめた情報ではないので、購入前に商品ページの適用車種の記載と、車検証にある自分の車の年式を照らし合わせてほしい。
まとめ:購入前に確かめること
- 商品名や商品説明に「EQA」と型式「H243」の両方があるか(GLA H247用・GLB X247用は候補にしない)
- 折り畳み式(GAFAT)か傘型(SKEATTO)か。出し入れと固定のしかたの好みで決める
- ルームミラー周りの開け口が欲しいなら、商品名に「ルームミラー開け式」とあるSKEATTO
- 使うのは駐車中だけ。走り出す前に外し、袋やポーチにしまう
- サンシェードを付けても、子どもやペット、高齢の人を車内に残さない
GAFAT ベンツ EQA専用 H243 折り畳み式サンシェード(フロントガラス用)
SKEATTO EQA H243用 傘型サンシェード(フロントガラス用・ルームミラー開け式)
メルセデス・ベンツのほかの車種のサンシェード記事
次の記事は別の車種向けで、紹介している商品はEQA H243用ではない。ほかの車種にも乗っている人は参考にしてほしい。
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