W177のAクラスのサンシェードは、どの窓を覆いたいかで決まる。駐車中のダッシュボードやハンドルの日焼け・熱さを抑えたいならフロントガラス用の前用(純正か、商品名に「2018年10月~現行」とあるKOKATO。純正品は商品名と説明に年式の記載が無い)、車中泊や後席の日除け・目隠しなら磁石で付ける横の窓用(商品名に「2019- 現行」とあるZURGIの7枚組か後2枚。7枚組の内訳と、後2枚が後ろのどの窓向けかは記載が無い)が候補になる。ここで比べる4点は商品名に「W177」の字が入った車種専用品だが、対応の年式の書き方が商品ごとに違うので、年式の欄だけは自分の車と照らしてほしい。
W177のサンシェードは付ける窓で選ぶ
4点を、商品名と販売ページの商品説明に書かれた中身で並べるとこうなる。
| 商品 | 付ける窓 | 商品名の型式・年式の書き方 | 固定の仕方 |
|---|---|---|---|
| メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード | フロントガラス | 「Aクラス (W177)」・年式の記載が無い | 具体的なやり方の記載が無い |
| KOKATO 前用 | フロントガラス | 「Aクラス W177 2018年10月~現行」 | サンバイザーで固定(出品者の記載) |
| ZURGI 7枚組 | 横の窓(7枚の内訳は記載が無い) | 「Aクラス W177型 2019- 現行」 | 磁石 |
| ZURGI 後2枚 | 後ろの窓(どの窓向けかの詳しい記載は無い) | 「Aクラス W177型 2019- 現行」 | 磁石 |
ダッシュボードやハンドルの日焼け・熱さを抑えたいなら前用、車中泊・後席の日除け・外からの目隠しなら横用を選ぶ。両方が欲しければ、前用1点と横用を組み合わせればよい。前用の2点は「純正」の名を取るか、年式の明記と説明の多さを取るかで分かれ、横用の2点は枚数で分かれる(7枚組の内訳と、後2枚が後ろのどの窓向けかは記載が無い)。詳しくは後の節で比べる。
対象はW177のAクラス(2018年~)
Aクラスの4代目(W177)は2018年に登場した。日本ではメルセデス・ベンツ日本が2018年10月18日に新型Aクラスの受注を始め、発表時のグレードはA 180とA 180 Style、ハンドル位置は右のみの設定だった。2023年2月27日にはAクラス(ハッチバック)とAクラスセダンの改良新型が発表され、同日から販売が始まっている。この改良で内外装のデザインが刷新され、センターコンソールのタッチパッドが廃止された。
同じW177でも、2018年に受注が始まった頃の車と2023年の改良の後の車がある。サンシェードの商品ごとに年式の書き方が違うので、自分の車の年式が商品名・説明の年式の欄に入るかを必ず見る(詳しくは選び方の節)。
セダンや別の世代のAクラスに乗っている人は、それぞれの記事を見てほしい。
サンシェードで抑えられること・抑えられないこと
JAFのユーザーテスト「真夏の車内温度」では、2012年8月22日・23日、気温35度の日にミニバン5台を正午から4時間炎天下に置き、対策ごとの温度を比べている。試験車はミニバンで、Aクラスではない。
| 対策 | 車内最高 | ダッシュボード最高 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃(平均45℃) | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ | 75℃ |
エアコンを作動させた車は、車内最高27℃だった。なお、サンシェードを付けた車の車体色と付けた位置は、ページに書かれていない。
サンシェードはダッシュボードの温度の上がり方を大きく抑えた(対策なし・黒の79℃に対して52℃)。一方で車内の最高温度は50℃で、JAFの試験の結論は「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない。」というものだ。
つまり、サンシェードはダッシュボードやハンドルの日焼け・熱さを抑える道具で、車内を安全な温度にする道具ではない。サンシェードを付けていても、短い時間でも子どもやペットを車内に残さない。乗る前にドアや窓を開けて熱気を逃がし、エアコンで冷やしてから走り出す。
W177用のサンシェードの選び方
前用か横用か
前用はフロントガラスを覆い、ダッシュボードとハンドルの日焼け・熱さを抑えるための物。横用は横の窓に付け、車中泊・後席の日除け・外からの目隠しに使う。目的が両方なら、前用と横用を組み合わせる。
固定の仕方
前用はフロントガラスに広げてサンバイザーで押さえる形が多く、出し入れは毎回の広げ・たたみになる。横用の磁石式は窓の周りに付けたままにしやすく、着脱が早い。毎日使うなら、乗り降りのたびの出し入れの手間を思い浮かべて選ぶとよい。
型式と年式の書き方
商品名や説明に「W177」と書かれた車種専用品を選ぶと、汎用品のような採寸が要らない。ただし、対応の年式の書き方は商品ごとに違う(「2018年10月~現行」「2019- 現行」のように)ので、自分の車の年式が入るかを確かめる。Aクラス セダンや先代以前のAクラス向けの物と取り違えないことも大事だ。
しまい方
収納袋や折り畳みの有無で、使わないときに車内のどこに置けるかが変わる。前用は大きいので、たたんだときの置き場所を先に決めておく。
前用(フロントガラス用)の2点を比べる
メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード
商品名は「【メルセデス・ベンツ アクセサリー】純正 フロントサンシェード Aクラス (W177)」。販売ページの商品説明では、メルセデス・ベンツ純正アクセサリーで、フロント・ウインドーに簡単に取り付けができ、ジャストフィットは純正品ならでは、とある。収納袋付きで、袋に入れるとコンパクトになり収納時に場所をとらない、とも書いている。
同じ商品説明では適合車種を「Aクラス W177」とし、「必ず適合車種をご確認下さい」と書いている。「写真の取付車両は実際と異なる場合があります」という断り書きもある。
一方で、素材・紫外線カット率・遮熱の仕組み・対応の年式(2023年の改良の前か後か)・固定の具体的なやり方(サンバイザーで押さえるか等)は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード Aクラス(W177)
KOKATO 前用
商品名に「メルセデス・ベンツ Aクラス W177 2018年10月~現行 車種専用設計」「フロント」「折り畳み式」「収納ポーチ付き」とある。販売ページの商品説明では、高密度生地に多数層のチタンシルバーコーティングを施し、紫外線カット率が99.99%に達したとある。この数字は出品者の記載として読んでおきたい。取り付けはサンバイザーで固定でき、ルームミラーの後ろに固定できる、とある。収納袋付きで、折り畳んでコンパクトに収納できる、とも書いている。
対応は、商品名の「Aクラス W177 2018年10月~現行」と、商品説明の「メルセデス・ベンツ Aクラス W177 に適合します」という出品者の記載による。メーカーの適合表などで確かめた値ではない。
KOKATO Aクラス W177用 フロントサンシェード(収納ポーチ付き)
前用2点の選び分け
純正品は商品名に「純正」とあり、説明は適合車種と取り付け・収納の簡単な記載だけ。KOKATOは商品名に対応の年式(2018年10月~現行)を書き、説明に素材のコーティングや紫外線カット率、サンバイザーでの固定の仕方まで書いている。純正の名を取るなら純正品(年式の記載が無い)、記載の多さと年式の明記を取るならKOKATOと考えればよい。価格は変わるので、それぞれの商品リンクの先で確かめてほしい。
横の窓用(磁石式)の2点を比べる
ZURGI 7枚組
商品名に「メルセデス ベンツ Aクラス W177型 2019- 現行 対応」「専車専用」「磁石貼付」「窓昇降不影響」「可折り畳み収納」「7枚,対応W177」とあり、素材はメッシュと書いている。
ただし、「7枚」とあるが、どの窓に何枚かの内訳は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。車中泊で覆いたい窓が入っているかは、買う前に販売ページで確かめる。
ZURGI Aクラス W177用 磁石式サンシェード 7枚組
ZURGI 後2枚
商品名は7枚組と同じ並びで、「メルセデス ベンツ Aクラス W177型 2019- 現行 対応」「磁石貼付」「窓昇降不影響」「可折り畳み収納」「後2枚,対応W177」とある。販売ページの商品説明の箇条書きは、7枚組と同じ文面だ。後ろのどの窓(後席のドアの窓か等)向けかの詳しい記載は無い。覆いたい窓がこの2枚に当たるかは、買う前に販売ページで確かめる。
ZURGI Aクラス W177用 磁石式サンシェード 後2枚
2点の商品説明と年式の書き方
7枚組と後2枚の販売ページの商品説明(両方とも同じ文面)では、マグネット吸着で数秒で取り付け・取り外しができて工具は要らない、サイドガラスにフィットしてずれにくい、防静電気処理でほこりが付きにくい、とある。UVを遮る機能をうたい、メッシュで窓を閉めたままでも空気が流れ、虫の侵入を防ぐ、とも書いている。装着したまま窓の上げ下げができ、折り畳んで収納でき、洗濯できる素材、という記載もある。
年式は、商品名の対応の年式が「2019- 現行」で、2018年の車の扱いは商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。KOKATOの前用は「2018年10月~現行」と書いていて、書き方が違う。2018年に登録したW177に乗っているなら、販売ページで扱いを確かめてから選ぶ。
車中泊で使うなら、サンシェードと一緒にマットなどの道具もそろえておくとよい。
W177でサンシェードを使うときの注意
フロントガラスと運転席・助手席の窓のサンシェードは、駐車中だけ使い、走る前に必ず外す。前方や横の確認の妨げになるからだ。横用の磁石式で窓の上げ下げができる物でも、前席の窓には付けたまま走らない。
2018年10月の発表を伝えたCar Watchの記事によると、新型AクラスにはSクラスと同等の安全運転支援システムがオプション設定され、レーダーセーフティパッケージの機能の説明では「フロントウィンドウのステレオマルチパーパスカメラが車線を検出」すると書かれている。どのグレード・仕様にこのカメラが付くかは、ここでは断定しない。前用を広げたりたたんだりするときは、フロントガラスの内側に付いた部品に無理な力をかけないように扱う。
サンシェードは駐車中の道具だ。走行中のまぶしさにはサンバイザー、走行中も含めた窓の遮熱・目隠しにはカーフィルムといった別の道具がある。カーフィルムは、窓の場所ごとの決まりを確かめてから選ぶ。
よくある質問
純正と社外はどちらがよい?
商品名に「純正」とあり、適合車種を「Aクラス W177」とするのは純正品。純正品の商品名と説明には年式の記載が無い。年式の明記や素材・固定の仕方の説明の多さを重く見るなら、商品名に「2018年10月~現行」と年式まで書いた社外品のKOKATOになる。どちらにしても車種専用の物を選び、年式の欄を確かめる。
2023年の改良後の車にも合う?
商品ごとの対応の年式の書き方で確かめる。KOKATOの前用は「2018年10月~現行」、ZURGIの2点は「2019- 現行」と商品名に書いている。純正品の商品名と説明には年式の記載が無いので、販売店や販売ページで自分の車の年式に合うかを確かめてほしい。
Aクラス セダンにも使える?
ここで紹介した4点は、商品名と説明がAクラス(W177)向けとしている物で、Aクラス セダンに合うとは書かれていない。セダンに乗っている人は、セダン向けの記事と商品を見てほしい。
横の窓用は付けたまま走れる?
ZURGIの商品説明には装着したまま窓の上げ下げができるとあるが、運転席・助手席の窓には付けたまま走らない。フロントガラスのサンシェードと同じく、前席の窓の物は走る前に外す。
まとめ
まず実車で、日除けしたいのがフロントガラスか横の窓かを見て決める。次に車検証で自分の車の年式を確かめ、商品名・説明の年式の欄に入るかを照らす。
- ダッシュボードやハンドルの日焼け・熱さを抑えたい:前用の純正フロントサンシェード(商品名と説明に年式の記載が無い)か、商品名に「2018年10月~現行」とあるKOKATO
- 車中泊・後席の日除け・目隠し:磁石式の横用で、候補はZURGIの7枚組か後2枚(商品名は「2019- 現行」・2018年の車の扱いは記載が無い。7枚組のどの窓に何枚かの内訳と、後2枚が後ろのどの窓向けかも記載が無いので、覆いたい窓が入るかを販売ページで確かめる)
JAFの試験のとおり、サンシェードを付けても車内は人や動物が耐えられない温度になる。車内に子どもやペットを残さないことだけは忘れないでほしい。
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