メルセデス・ベンツAクラス W177 のフロアマット選びは、乗っている車がハッチバックの W177 かセダンの V177 か、表面をラバー系にするかレザー系にするか、ハンドル位置と固定の記載をどこまで求めるかで答えが分かれる。まず型式を確かめ、次に素材、最後に固定・枚数・ハンドル位置の記載の順に見ていけば、商品名に W177 と年式が書かれた3点から1つに絞れる。
W177 用フロアマットはこの3点から選ぶ
国内では2018年10月に発売が始まった4代目Aクラス(W177)向けとして、商品名に型式と年式を書いた3点を比べた。表面がラバー系の2点(ZURGI・3D MAXpider)と、表面がレザー系の1点(VUPKE)に分かれる。
| 商品 | 表面の素材 | 販売ページに記載のある点 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| ZURGI | TPE | 右ハンドル専用・4枚セット | ハンドル位置と枚数を商品名で確かめたい人 |
| 3D MAXpider | TPR(3層構造) | 専用固定フック付き(車種により異なる場合あり)・フロントとリアのセット | 固定フックの記載がある物を選びたい人 |
| VUPKE | キルティング加工レザー(5層構造) | リアマットがセンターコンソール(ブリッジ)まで一体で覆う | 足元をレザー調にしたい人 |
選び分けはこうだ。固定フックの記載を重く見るなら 3D MAXpider(ただし「車種により異なる場合があります」の但し書き付き)、右ハンドル専用・4枚セットと商品名で確かめてから買いたいなら ZURGI、レザーの足元にしたいなら VUPKE を選ぶ。VUPKE は枚数とハンドル位置の記載が無く、3D MAXpider もハンドル位置の記載と枚数の字が無いので、どちらも注文の前に販売元へ確かめる。
対象は5ドアハッチバックの W177
W177 は、国内では2018年10月に発売が始まった4代目のAクラスだ。2018年10月18日に発表会が開かれ、同日に受注が始まった。発表時のグレードは A 180 と A 180 Style で、発表記念の特別仕様車 A 180 Edition1 もあった。
W177 は5ドアハッチバックの型式コードで、同じ世代の4ドアセダンは V177 という別の型式コード(ほかに中国専売のロングホイールベースのセダン Z177 がある)。マットを探すときは、セダン(V177)用と取り違えない。W177 用とセダン用が同じ形かどうかは、確かめられていない。セダンに乗っているなら、こちらで比べている。
W177 用フロアマットの選び方
選ぶときは、次の5つをこの順に見る。
型式と年式の記載
最初に、商品名に型式(W177)と年式が書かれているかを見る。ここで比べる3商品は、どれも商品名に W177 の字がある。年式は ZURGI と VUPKE が「2018年10月-現行」、3D MAXpider が「2018-2026」と書いている。
ハンドル位置の記載
自分の車のハンドル位置と、商品名・商品説明のハンドル位置の記載を照らしてから選ぶ。ハンドル位置の記載が無い商品は、注文の前に販売元へ問い合わせて確かめる。
素材
表面がラバー系かレザー系かで選ぶ。販売ページの商品説明では、ZURGI は TPE 素材で防水性と耐汚れ性がある、3D MAXpider は表面の TPR 素材が水をはじく、VUPKE はキルティング加工レザーで、滑らかなレザー表面は汚れが付きにくく、水拭きや水洗いで手入れできる、と書いている。素材の違いは出品者の記載の範囲で比べるしかないが、泥や雪を持ち込みやすい使い方ならラバー系、見た目を優先するならレザー系、と分けて考えるとよい。
固定のしかた
フロアマットは固定して使うのが国土交通省の注意点だ。固定フックや滑り止めについての記載を確かめ、記載が無い点は販売元に確かめる。各商品の記載は後の比較表にまとめた。
枚数と覆う範囲
運転席・助手席だけか、後席まで含むか、後席の中央の部分まで覆うかは、商品ごとに書き方が違う。商品名と商品説明で確かめる。
マットを固定し、重ねて敷かない理由
国土交通省の注意喚起では、フロアマットを固定せずに重ね敷きするなど不適切に使うと、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり、車の急加速につながる不具合が起こることがある、としている。注意点は次の3つだ。
- フロアマットを固定して使う
- 重ね敷きはしない
- 運転前に、フロアマットが正しく固定されているか確かめる
同じ注意喚起では、フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速したときにブレーキ操作を繰り返すと、ブレーキ倍力装置の働きが大きく落ち、ブレーキを踏むのに大きな力が要るようになる、とも伝えている。
国土交通省の事故情報の取りまとめを伝えた報道では、2009年の自動車の不具合による事故情報のうち、フロアマットの不適切な使用による事故が13件あり、原因はフロアマットにアクセルペダルが引っかかるなどだった。内訳は社外品マットの重ね敷きが11件、固定されていないものが2件だ。
国民生活センターの調査結果(2010年公表)を伝えた報道では、純正マットは固定フックが外れてマットがずれていないか十分確かめること、市販のマットは車両の形状に合う物を選び、ペダルに干渉しないか確かめてから使うことが助言された。ペダルが戻らなくなったときは、ブレーキを十分に強く踏んで止めることも助言されている。
社外品に替えるときは、元のマットを外し、重ねずに敷く。
3商品の記載を同じ項目で比べる
各商品の販売ページの商品名と商品説明(出品者の記載)を、6つの項目で並べた。記載の無い所は「記載なし」とした。
| 項目 | ZURGI | 3D MAXpider | VUPKE |
|---|---|---|---|
| 年式の書き方(商品名) | 2018年10月-現行 | 2018-2026(W177 と V177 を並べて記載) | 2018年10月-現行 |
| 素材 | TPE | 3層構造(表面 TPR・中間 XPE・裏地は滑り止めの特殊生地) | 5層構造(表面はキルティング加工レザー。商品名に「PU レザー XPE 素材」) |
| 固定フック・固定具 | 記載なし | 専用固定フック付き(車種により異なる場合あり) | 記載なし |
| 滑り止め | 商品名に「滑り止」の字 | 裏地の特殊生地が床面をつかんでずれを防ぐ | 裏面の滑り止め加工でマットを固定 |
| 枚数 | 4枚セット | 枚数の字は記載なし(商品名に「フロント リア セット」) | 記載なし |
| ハンドル位置 | 右ハンドル専用 | 記載なし | 記載なし |
| 手入れ | 水洗いだけで清潔を保てる | 水洗い可能。外してウェットタオルで拭けば汚れを落とせる | 水拭きや水洗いで手入れできる |
固定フックに触れているのは3商品のうち 3D MAXpider だけで、それも但し書き付きだ。ZURGI と VUPKE を選ぶなら、敷いた後のずれとペダルへの干渉を自分で確かめる前提になる。価格は変動するので、商品リンクの先で確かめてほしい。
ZURGI:TPE 素材の立体マット
販売ページの商品説明では、3D 立体デザインで足元を覆い、TPE 素材で防水性と耐汚れ性があり、摩擦に強いと書いている。柔らかい素材で折りたたんで収納でき、長く折りたたんでも変形しないこと、取り付けと取り外しが簡単で水洗いだけで清潔を保てることも挙げている。商品名の末尾の色の表記は赤だ。
3商品のうち、商品名にハンドル位置(右ハンドル専用)と枚数(4枚セット)の字があるのは ZURGI だけだ。一方で、固定フック・固定具は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無く、滑り止めは商品名に「滑り止」の字があるだけ。敷いた後に、ずれとペダルへの干渉が無いかを確かめる。
ZURGI Aクラス W177 用 TPE フロアマット 4枚セット(右ハンドル専用)
3D MAXpider:3層構造のマット
販売ページの商品説明では、高精度レーザースキャン技術による3D 立体構造で縁に返しがあり、ほこり・泥・雨水・雪から車内を守ると書いている。3層構造で、表面は熱可塑性ラバーの TPR 素材で防水、中間は軽量発泡素材の XPE で振動を吸収、裏地は特殊生地で滑り止め。特許技術の特殊生地が床面をつかんで走行中のずれを防ぐこと、マイナス40℃から85℃の耐温範囲で真夏の車内でも変形しにくいこと、SGS 認定素材を使っていることも、出品者の記載として挙がっている。固定は「専用固定フック付き(※車種により異なる場合があります)」と書いている。
注意したいのは適合欄だ。「メルセデス ベンツ Aクラス 専用 AMG A35 W177 V177 A45 S 2018〜2026」と、ハッチバック(W177)とセダン(V177)が並んでいる。出品者は「車型専用なので、お車によって選んでください」と書き、適合を確かめたいときは販売元に問い合わせるよう案内している。販売ページで自分の車に合う型を選んでから注文する。ハンドル位置は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
3D MAXpider Aクラス W177 用 3層構造フロアマット フロント・リアセット
VUPKE:PU レザーのマット
販売ページの商品説明では、年式・型式に合わせて精密にカットした専用設計で、リアマットはセンターコンソール(ブリッジ)まで一体型で覆うと書いている。5層構造(キルティング加工レザー・高密度クッション・形状安定の層・XPE 素材・滑り止めの裏地)で、防水・防じん・防汚の設計。水拭きや水洗いで手入れでき、運転席には「強化滑り止めペダル」を装備し、裏面の滑り止め加工でマットを固定するとある。工具なしで取り付け・取り外しができ、元のマット(フットパッド)を外して使う形だ。商品名の末尾の色の表記は灰。
枚数とハンドル位置は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていない。固定フック・固定具の記載も無く、固定については裏面の滑り止め加工の記載だけだ。注文の前に、枚数とハンドル位置を販売元に確かめる。商品説明のとおり、元のマットは外してから敷く。
VUPKE Aクラス W177 用 PU レザー フロアマット
敷き方と運転前の確かめ方
新しいマットが届いたら、次の順に敷いて確かめる。
- 今敷いているマットを外す(重ね敷きはしない)
- 新しいマットを運転席・助手席・後席の位置に合わせて置く
- 固定フックなどの固定の手段がある物は固定し、無い物は足元でずれないかを確かめる
- アクセルペダルとブレーキペダルを踏んで、マットに引っかからないか・干渉しないかを確かめる
- 運転前に、マットが正しく固定されているか・ずれていないかを毎回確かめる
よくある質問
セダン(V177)用のマットと同じでよいか
W177(5ドアハッチバック)と V177(4ドアセダン)は別の型式コードで、W177 用とセダン用が同じ形かどうかは確かめられていない。W177 用として書かれた物を選ぶ。3D MAXpider のように W177 と V177 を並べて書く商品は、販売ページで自分の車に合う型を選ぶ。
元のマットの上に重ねて敷いてよいか
重ねて敷かない。国土交通省は重ね敷きをしないよう注意している。元のマットを外してから新しいマットを敷き、固定する。
固定フックは付いているか
3商品のうち固定フックに触れているのは 3D MAXpider だけで、「車種により異なる場合があります」と但し書きがある。ZURGI と VUPKE は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも固定フック・固定具の記載が無い。
ハンドル位置の記載が無い商品はどう確かめるか
ハンドル位置の字があるのは ZURGI の商品名の「右ハンドル専用」だけで、3D MAXpider と VUPKE は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。この2商品は、自分の車のハンドル位置を伝えて、注文の前に販売元へ問い合わせる。
まとめ:注文の前に確かめること
注文の前に見る所を並べ直しておく。
- 自分の車は5ドアハッチバックの W177 か(4ドアセダンは V177)
- 表面はラバー系(ZURGI の TPE・3D MAXpider の TPR)か、レザー系(VUPKE のキルティング加工レザー)か
- 固定の記載はどうか(固定フックの記載は 3D MAXpider だけで、車種により異なる場合ありの但し書き付き。ZURGI と VUPKE は固定フック・固定具の記載なし)
- ハンドル位置と枚数の記載はあるか(ZURGI は右ハンドル専用・4枚セット。3D MAXpider と VUPKE はハンドル位置の記載なし。枚数は、3D MAXpider は枚数の字が無く、VUPKE は記載なし)
- 元のマットを外し、重ねずに敷き、運転前に固定とずれを確かめる(国土交通省の注意喚起の3点)
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