Eクラスのクーペは先代 C207、C238、後継の CLE と世代が分かれ、C238 にはカブリオレの A238 という兄弟車もある。サンシェードは商品名の型式表記で適合を示すものが多いので、「Eクラス」の字だけで選ぶと世代違いを手に取りやすい。型式 C238 の表記がある前用の傘型・折り畳み式・純正の3点なら、ドライブレコーダー(ドラレコ)の有無、出し入れの手間、カブリオレ A238 との共用の要否で選び分けられる。
C238 表記の前用サンシェード3点と選び分け
取り上げる3点は、どれも商品名に型式 C238 の表記がある前用サンシェードだ。適合の書き方(出品者の記載)は3通りに分かれる。
- MegaDefend の傘型(B0D3HBMYQK): 書かれた型式は C238 だけ。開くだけで広げる方式
- KOKATO の折り畳み式(B0FLY6CHFH): W213 と C238 を併記。サンバイザーで押さえて固定する方式
- 純正のプレミアムフロントサンシェード(B0FFCBJV2M): クーペ C238 とカブリオレ A238 を併記
ドラレコを付けている C238 なら、まず傘型の B0D3HBMYQK を見る。ルームミラーやドラレコに干渉しない開口を書いているのは、3点のうちこれだけだ。開くだけで広げる方式がいいなら傘型、サンバイザーで押さえて固定するほうが好みなら KOKATO を選ぶ。カブリオレ A238 と同じ品にしたいなら、3点のうち A238 の記載があるのは純正の B0FFCBJV2M だけになる。
3点の比較表
| 比べる項目 | 傘型 B0D3HBMYQK | KOKATO B0FLY6CHFH | 純正 B0FFCBJV2M |
|---|---|---|---|
| 方式 | 傘型(開いて広げる) | 折り畳み式(サンバイザーで固定) | 固定のしかたの記載なし |
| 書かれた型式(出品者の記載) | Eクラス クーペ C238 | Eクラス W213、C238 | Eクラス クーペ/カブリオレ C238 / A238 |
| ルームミラー・ドラレコ | 開口で干渉しないと記載 | ミラーの後ろに固定できると記載。ドラレコの記載なし | 記載なし |
| 収納袋 | あり | あり | あり |
| 紫外線カット率の記載 | 99.9%と99.99%が混在 | 99.99% | 記載なし |
C238 の見分け方と、前後の世代・カブリオレとの違い
Car Watch の発表会の記事によると、メルセデス・ベンツ日本は2017年5月31日に東京・六本木のメルセデス・ベンツ コネクションで新型Eクラス クーペの発表会を開き、同日に発売した。発売時のグレードは E 200 クーペ、E 200 クーペ スポーツ、E 300 クーペ スポーツ、E 400 4MATIC クーペ スポーツの4つ。
Wikipedia(英語版)の W213 の項では、Eクラスの2ドアクーペを C238、2ドアカブリオレを A238 とし、どちらも先代の C207/A207 に代わるモデルとしている。クーペの初公開は2017年の北米国際自動車ショーで、クーペとカブリオレの後継は CLE とされる。ベストカーWeb の試乗記事によると、CLE クーペはそれまでCクラスとEクラスのそれぞれにあったクーペを統合した新モデルで、日本では2024年3月に発売された。CLE は C238 とは別の車名・別のモデルだ。
C207 用や CLE 用と書かれた商品を C238 用として扱わない。 自分の車が C238 であることを確かめてから、商品の型式表記で照らす。兄弟車と前後の世代のサンシェードは、次の記事にまとめている。
C238 用サンシェードの選び方
適合の書き方と年式の幅
出品者が書く年式の幅は商品ごとに違う。傘型の B0D3HBMYQK は「Eクラス クーペ C238 2016年11月-現行」、KOKATO の B0FLY6CHFH は「Eクラス W213、C238 2016年7月~2024年12月」と書いている(どちらも出品者の記載)。どちらも日本での発売より前の年月から始まっているので、年式の幅は出品者ごとの書き方として読み、型式 C238 の表記で照らす。
傘型か折り畳み式か
傘型の B0D3HBMYQK は開くだけで広げる方式、折り畳み式の KOKATO はサンバイザーで押さえて固定する方式と説明されている。純正品は固定のしかたの記載が無い。毎回の出し入れの手間と、しまうときの形(傘型は閉じて収納バッグへ、折り畳み式は折って収納袋へ)で選ぶといい。
ルームミラーとドラレコまわり
ドラレコを付けている車は、ここの記載を見比べる。KOKATO はルームミラーの後ろに固定できると書くが、ドラレコには触れていない。純正品はミラーやドラレコの記載が無い。
収納袋と数字の記載の扱い
3点とも、販売ページに収納袋(収納ポーチ・収納バッグ)付きと書かれているので、ここで差はつかない。紫外線カット率の数字を書いているのは傘型の B0D3HBMYQK と KOKATO の2点で、純正品には数字の記載が無い。数字はどれも出品者の記載で、同じ条件で比べた試験の結果は確かめた出典の中に無い。紫外線カット率の数字の大小だけで選ばない。
傘型の MegaDefend(B0D3HBMYQK)
販売ページの商品名と商品説明では、適用車種を「メルセデス・ベンツ Eクラス クーペ C238 2016年11月-現行」としている(出品者の記載)。カブリオレ A238 の記載は、商品名にも商品説明の箇条書きにも無い。
商品説明では、傘を開くだけで使え、面倒な取り付け作業がないとしている。上部中央に切れ目(開口)があり、ルームミラーやドライブレコーダーに干渉しないという説明だ。商品名では10本骨・折り畳み式・収納ポーチ付きとし、商品説明では閉じて収納バッグに入れればドアのサイドポケットやグローブボックスにもしまえると書く。外側はチタンシルバーコーティングとされる。
気をつけたいのは数字の書き方の食い違いだ。断熱層の数は商品名が「10層断熱素材」、商品説明が「11層素材」「11層のナノ高分子断熱材」。紫外線カット率は商品説明の見出しが「99.9%」、本文が「99.99%」となっている。どちらが正しいかは販売ページからは決められないので、層の数や紫外線カット率をこの品の決め手にしない。 開口の位置と、開くだけで広げる方式が自分の使い方に合うかで選ぶ品だ。
MegaDefend 傘型サンシェード Eクラス クーペ C238 用
折り畳み式の KOKATO(B0FLY6CHFH)
販売ページの商品名では「メルセデス・ベンツ Eクラス W213、C238 2016年7月~2024年12月 車種専用設計」、商品説明では「Eクラス W213、C238 完全専用設計」とし、W213 と C238 を同じ1商品で挙げている(出品者の記載)。W213 と C238 でフロントガラスの形が同じかは、出典では確かめられていない。 カブリオレ A238 の記載は無い。
商品説明では、高密度生地に多数層のチタンシルバーコーティングを施し、紫外線カット率が99.99%に達したとしている。取り付けはサンバイザーで固定でき、ルームミラーの後ろに固定できるという。収納袋付きで折り畳んでコンパクトにしまえ、ハンドル焼けやダッシュボードなど樹脂部分の日焼けを防ぐと説明している。サンバイザーで押さえて留める形が好みなら、この品を見ればいい。
KOKATO 折り畳み式フロントサンシェード Eクラス W213・C238 用
純正のプレミアムフロントサンシェード(B0FFCBJV2M)
販売ページでメルセデス・ベンツ純正アクセサリーとされる品で、商品名に「Eクラス クーペ/カブリオレ (C238 / A238)」、商品説明に「適合車種:Eクラス クーペ/カブリオレ C238 / A238※必ず適合車種をご確認下さい」とある(出品者の記載)。商品説明は「写真の取付車両は実際と異なる場合があります」とも断っている。
商品説明では、フロント・ウインドーに簡単に取り付けが可能で、「ジャストフィットは純正品ならでは」としている。収納袋付きで、袋に入れるとコンパクトになり収納時に場所をとらないという。
一方で、生地の素材・層の数・紫外線カット率・固定のしかたは、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。数字や固定方法で比べたい人には材料が足りないが、カブリオレ A238 と同じ品にしたい人には候補になる。カブリオレ側の選び方は「Eクラス カブリオレ A238 のサンシェード」の記事にある(上の節のリンク)。
メルセデス・ベンツ 純正 プレミアムフロントサンシェード Eクラス クーペ/カブリオレ C238/A238
サンシェードで何が変わるか(JAF の実測)
JAF のユーザーテストでは、2012年8月22〜23日に埼玉県戸田市で、晴れ・気温35℃の中、対策の違うミニバン5台を正午から4時間置いて測っている(車内を25℃にしてから測定)。C238 で測った値ではない。
| 対策 | 車内の最高温度 | 車内の平均温度 | ダッシュボードの最高温度 |
|---|---|---|---|
| 対策なし(黒い車) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| 対策なし(白い車) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 窓開け3cm | 45℃ | 42℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 26℃ | 61℃ |
サンシェード装着の車はダッシュボードの最高温度が52℃で、対策なしの2台より低かった。一方で車内の最高温度は50℃で、対策なしの白い車と大きくは変わらない。JAF は、サンシェード対策や窓開け対策をしていても車内の温度抑制効果は低いとまとめている。JAF のクルマ何でも質問箱でも、フロントガラスの全面をサンシェードで覆った場合、直射日光を遮る効果は高いものの、15時の時点で約50℃に達し、温度抑制効果はあまり望めないとしている。
サンシェードは、ダッシュボードなど日が当たる面の熱さを抑える道具として選び、車内の空気を冷やす道具とは考えない。乗る前は窓を開けて熱気を逃がし、エアコンを使う。
使うときの決まりと手順
フロント用は走る前に外す
フロント用サンシェードは駐車中だけ使い、走り出す前に外して収納袋にしまう。 前面ガラスや前席の窓を覆ったまま走らない。JAF Mate の交通ルールの解説によると、運転中に助手席の窓にサンシェードを取り付けるのは違反で、違反点数は1点(反則金の対象)。根拠は道路交通法第55条第2項(運転者の視野やハンドルなどの操作を妨げる乗車・積載の禁止)で、運転席や助手席の窓へのサンシェードやカーテンは視野を妨げるものとして、付けたまま走れば違反だとしている。
後席の窓と前席のフィルムの決まり
JAF Mate の解説では、後部座席の窓ガラスにサンシェードやカーフィルムを取り付けることは禁止されていないが、後方確認の妨げになるので、同乗者がいなければ運転中は外すのが望ましいとしている。同乗者の日よけには、アームカバーやストールなどサンシェード以外の対策を勧めている。
前席の日よけにフィルムを考えるときは、国土交通省の不正改造の解説も見ておく。自動車の前面ガラスと運転席・助手席の側面ガラスに、可視光線の透過率が70%未満になる着色フィルム等を貼ることは禁止されている(保安基準第29条)。前面ガラス等への装飾板の備え付けも禁止で、対象は大型自動車だけでなく被けん引自動車以外の全ての自動車だ。
届いたら最初に確かめること
届いたら、まず駐車中の車で一度広げて、ガラスのふちとの隙間、ルームミラーやドラレコまわりの収まり、サンバイザーでの押さえやすさを確かめる。固定のしかたの記載が無い純正品は、ここで押さえ方をつかんでおくといい。
よくある質問
カブリオレ A238 と同じサンシェードを使える?
3点のうちカブリオレ A238 の記載があるのは、クーペ C238 とカブリオレ A238 を併記した純正の B0FFCBJV2M だけだ。傘型の B0D3HBMYQK と KOKATO の B0FLY6CHFH には A238 の記載が無いので、A238 で使える前提では選ばない。
CLE や先代 C207 用のサンシェードは使える?
CLE は C238 とは別の車名・別のモデルで、C207 は先代の世代にあたる。どちらの用と書かれた品も C238 用としては選ばず、C238 の表記がある品から選ぶ。後継の CLE と先代世代のカブリオレは、それぞれの記事を見てほしい。
サンシェードを付けたまま走ってもいい?
走らない。フロント用は駐車中だけ使い、走り出す前に外す。前席の窓に付けたまま走るのは違反で、決まりの中身は「使うときの決まりと手順」の節に書いた。
サンシェードで車内はどれくらい涼しくなる?
JAF の実測(試験車はミニバン)では、ダッシュボードの最高温度は下がったが、車内の空気の温度はあまり下がらなかった。暑さを抑えるのは日が当たる面までと考え、乗る前の換気とエアコンは省かない。
まとめ
最初にやるのは、車検証で型式と初度登録年月を確かめ、手元の車が C238 のクーペであることを確認すること。そのうえで、商品名や商品説明に C238 の表記がある品から選ぶ。
- ドラレコを付けているなら、開口の記載がある傘型の MegaDefend(B0D3HBMYQK。書かれた型式は Eクラス クーペ C238)
- サンバイザーで押さえて固定したいなら、KOKATO(B0FLY6CHFH。書かれた型式は Eクラス W213、C238)
- カブリオレ A238 と同じ品にしたいなら、C238 / A238 を併記した純正のプレミアムフロントサンシェード(B0FFCBJV2M。3点のうち A238 の記載があるのはこれだけ)
価格は時期で変わるので、商品リンクの先で確かめて比べてほしい。どれを選んでも、フロント用は走り出す前に外して収納袋にしまう。
ほかの車種のサンシェードは次の記事にまとめている。
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