C205 型の Cクラス クーペのサンシェードは、商品名か商品説明に「クーペ」か「C205」と書かれた物から選ぶ。今回確かめられた販売中の候補は、メルセデス・ベンツ純正のフロントサンシェード(商品名は Cクラス クーペ/カブリオレ(A205 / C205)向け)で、販売ページの適合表記には型式の食い違いがあるので、注文の前に販売店へ適合を問い合わせてほしい。また、JAF のユーザーテストでは、サンシェードで大きく下がったのはダッシュボードの温度で、車内温度の上昇は防げないとしている。
C205 クーペ向けに売られている純正フロントサンシェード
Cクラス クーペの型式は C205 だ(型式の呼び分けは次の節で説明する)。この型式を商品名に入れて売られているのが、メルセデス・ベンツ アクセサリーの純正フロントサンシェードで、販売ページに書かれている中身は次のとおり。
| 確かめた項目 | 販売ページの記載 |
|---|---|
| 商品名 | メルセデス・ベンツ アクセサリー 純正 フロントサンシェード Cクラス クーペ/カブリオレ(A205 / C205) |
| 付ける場所 | フロント・ウインドー |
| 付属品 | 収納袋 |
| 寸法・素材・遮光や紫外線カットの数値 | 記載が無い |
| 取り付けの方式の詳しい説明 | 記載が無い |
| 適合車種の欄 | 型式とボディの組み合わせが、メーカーの部品のサイトの分類と逆に書かれている |
注文の前に、自分の車がクーペ(C205)であることを伝えて、販売店に適合を問い合わせる。 返答でクーペ(C205)に合うと確かめられたら、車種を名指しした純正品として、これを選べばよい。
メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード Cクラス クーペ/カブリオレ用
C205 はどの Cクラスか
メルセデス・ベンツの部品のサイトの車種の分類では、Cクラスの「Coupé(クーペ)」の下に C205 が置かれている。英語版 Wikipedia と、2018年のマイナーチェンジを伝えた paultan.org の記事でも、同じ世代の Cクラスは次のように呼び分けられている。
| ボディ | 型式 |
|---|---|
| セダン | W205 |
| ステーションワゴン | S205 |
| クーペ | C205 |
| カブリオレ | A205 |
Car Watch の発表会の記事によると、日本では新型の Cクラス クーペが2016年3月14日に発売された(発表時のモデルは C180 クーペ スポーツと C180 クーペ スポーツ+)。英語版 Wikipedia では、この世代の Cクラスのクーペとカブリオレの生産期間を2016〜2023年とし、後継を CLE(クーペとカブリオレ)としている。
同じ世代の Cクラスでもボディごとに型式が分かれるので、サンシェードは商品名の「Cクラス」だけで選ばない。 ほかの型式向けの物がクーペに合うかどうかは、今回の出典では確かめられていない。
サンシェードで大きく下がるのはダッシュボードの温度
JAF のユーザーテストでは、2012年8月に、晴天・外気温35℃の駐車場でミニバン5台を正午から4時間測っている。テストの車はミニバンで、C205 クーペで測った値ではないので、数値は対策ごとの違いを見るために使ってほしい。
車内の温度
| 対策 | 車内の最高温度 |
|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ |
| サンシェード | 50℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ |
| エアコン作動 | 27℃ |
サンシェードの車は50℃で、対策なし(黒)の57℃と比べても大きくは下がっていない。JAF はこの結果から、サンシェードや窓開けの対策をしても温度を抑える効果は低く、人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇は防げない、としている。
JAF のクルマ何でも質問箱でも、8月の晴天・外気温35℃のテストで、窓を閉め切った黒いミニバンはエンジン停止から30分で車内が約45℃になり、サンシェードを使った車も15時の時点で約50℃に達したと紹介している。日差しを防ぐ効果は大きいが、温度を抑える効果はあまり望めない、という見方だ。
ダッシュボードの温度
ダッシュボードの最高温度は、対策なし(黒)の79℃に対し、サンシェードの車は52℃で、5台のうちいちばん低かった。サンシェードの効き目がはっきり出るのは、日差しを直接受けるダッシュボードのほうだ。
車内に置いた物
同じ JAF の回答では、ダッシュボードに置いたスマートフォンに「高温注意」が出て一部の機能が使えなくなり、使い捨てライターは2〜3時間でケースに亀裂が入ってガスが抜けた。JAF は可燃物を車内に置いたままにしないよう呼びかけている。サンシェードを使う日でも、ライターなどの可燃物は車内に残さないほうがよい。
C205 クーペのサンシェードを選ぶ基準
商品名か商品説明にクーペか C205 の記載があるか
最初に見るのは型式だ。商品名や商品説明に、クーペか C205 の記載がある物を選ぶ。
専用品か汎用品か
車種名と型式が書かれた専用品か、汎用品かを見る。汎用品を選ぶときは、フロントガラスの内側の縦と横を自分で測り、商品の寸法と比べる。車種を名指しした専用品が見つかるなら、まずそちらを候補にするほうが選び間違いは少ない。
しまうときの大きさと出し入れの手間
収納袋の有無、たたんだときの大きさ、広げる・たたむ手間を比べる。毎日使うなら、出し入れが面倒でない物を選ぶ。
書かれている性能の範囲
遮光・断熱・紫外線カットの数値は、商品名や商品説明に書かれている物だけで比べ、書かれていない値は推し量らない。
純正か社外品か
メーカーの純正アクセサリーとして車種を名指しして売られている物か、社外品かを見る。社外品を選ぶときは、型式の記載と寸法を確かめる。
純正フロントサンシェードの中身
販売ページの商品説明では、メルセデス・ベンツの純正アクセサリーで、フロント・ウインドーに簡単に取り付けができる、としている。収納袋が付いていて、袋に入れるとコンパクトになるため、収納時に場所をとらない、とも書かれている。
商品説明は「ジャストフィットは純正品ならでは」と書いているが、これは出品者の記載だ。寸法・素材・遮光や紫外線カットの数値・取り付けの方式の詳しい説明(吸盤の有無など)は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
数値で汎用品と比べられない以上、この純正フロントサンシェードを選ぶ決め手は、メーカーの純正アクセサリーとして車種を名指しして売られていることと、収納袋が付くことだ。
販売ページの適合表記と注文前の確かめ方
販売ページの商品説明の適合車種は「Cクラス クーペ A205/Cクラス カブリオレ C205」と書かれていて、型式とボディの組み合わせが、メーカーの部品のサイトの分類(クーペ = C205)と逆になっている。商品名と商品説明はどちらもクーペとカブリオレの両方と型式 C205 を挙げているが、商品説明には「必ず適合車種をご確認下さい」「写真の取付車両は実際と異なる場合があります」ともある。
表記だけでは決めきれないので、次の順で確かめる。
- 販売店に、自分の車が Cクラス クーペ(C205)であることを伝える
- この純正フロントサンシェードがクーペ(C205)に合うかを問い合わせる
- 合うという返答を受けてから注文する
運転中は前席の窓に付けない
前面ガラスと運転席・助手席の窓
JAF Mate の交通ルールのクイズの解説では、運転中に運転席や助手席の窓にサンシェードを付けるのは、運転者の視野を妨げる乗車や積載を禁じる道路交通法 第55条2項に触れる違反で、反則金と違反点数1点の対象になる、としている。前面ガラスと運転席・助手席の窓ガラスは、可視光線透過率が70%以上でなければならない(道路運送車両の保安基準 第29条3項と告示)。
フィルムについても、JAF のクルマ何でも質問箱(2022年8月現在の情報)では、フロントガラスと運転席・助手席のサイドガラスには、検査標章など指定された物のほかは原則として貼り付けが禁止で、可視光線透過率が70%以上になる物は除く、としている。フロント用のサンシェードは駐車中だけ使い、走る前に必ず外す。
後部座席の窓
同じ JAF Mate の解説では、後部座席の窓ガラスにサンシェードやカーフィルムを付けることは禁止されていないが、後方確認の妨げになるため、同乗者がいなければ運転中は外すのが望ましい、としている。同乗者には、アームカバーやストールなど、サンシェード以外の日よけを勧めている。フィルムの貼り付けの規制も、後部座席の側面の窓とリアウインドウには当たらない。
横の窓やリアガラスからの日差し
フロント用のサンシェードは、前面のガラスからの日差しを遮る物で、横の窓やリアガラスからの日差しは別の対策になる。JAF の紫外線のテストでは、2018年4月に4台の車で窓ガラスごとの紫外線の強さを測り、フロントガラスはオープンカー以外で数値が1桁以下と低かった一方、紫外線カットの機能の無いクリアガラスの車では、前席の窓とリアガラスで 1,000μW/㎠ を超えた。運転席の人の腕に貼った、紫外線で色が変わるラベルは、クリアガラスの車で16分30秒で赤くなった。窓ガラスの種類ごとの結果で、C205 クーペの窓ガラスの性能を示すものではない。
駐車中の使い方と暑い日の乗り込み方
- 駐車したら、サンシェードをフロントガラスの内側に広げる
- 乗り込む前に窓やドアを開けて、車内の熱い空気を逃がす。熱くなったハンドルでやけどしないよう気をつける(JAF の呼びかけ)
- 走り出す前に必ず外して、収納袋などにしまう
サンシェードを付けていても、子どもやペットを車内に残さない。 JAF のテストでは、サンシェードを付けた車も、人や動物が耐えられない温度になった。
エアコンをかけておけば温度の上昇は防げるが、JAF はエンジンをかけたままだと、誤操作で車が動いたり、燃料切れでエンジンが止まったりするおそれがある、としている。JAF のクルマ何でも質問箱でも、エアコンを作動し続けた車は4時間適温を保ったが、エンジンが止まると5分で約5℃上がり、15分後には熱中症指数が危険レベルになったと紹介している。エアコンをかけたまま車を離れるのもやめておく。
よくある質問
セダン(W205)やワゴン(S205)用の物はクーペに使える?
合うかどうかは、今回の出典では確かめられていない。同じ世代の Cクラスでもボディごとに型式が分かれるので、商品名や商品説明にクーペか C205 の記載がある物を選ぶ。
運転中に助手席の窓にサンシェードを付けてもいい?
付けてはいけない。運転中に運転席や助手席の窓に付けるのは違反で、反則金と違反点数1点の対象になる(「運転中は前席の窓に付けない」の節を参照)。
サンシェードがあれば車内に子どもやペットを残しても大丈夫?
大丈夫ではない。JAF のテストでは、サンシェードを付けた車も人や動物が耐えられない温度になった。短い時間でも車内に残さない。
純正フロントサンシェードの大きさや素材は?
販売ページの商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。商品説明の「ジャストフィットは純正品ならでは」は出品者の記載だ。大きさを知りたいときは、適合の問い合わせと一緒に販売店に聞くとよい。
まとめ:まず実車のフロントガラスを測る
最初にやることは、実車のフロントガラスの内側の縦と横を測っておくことだ。純正品の問い合わせでも汎用品との比べ合わせでも、この寸法が手元にあると話が早い。そのうえで車検証を手元に用意して、販売店に適合を問い合わせる。
- サンシェードは、商品名か商品説明にクーペか C205 の記載がある物を選ぶ
- 純正フロントサンシェード(Cクラス クーペ/カブリオレ(A205 / C205))は、販売ページの適合表記で型式とボディの組み合わせが逆になっているので、注文前にクーペ(C205)であることを伝えて販売店に適合を問い合わせる
- JAF のテストでは、サンシェードで大きく下がったのはダッシュボードの温度で、車内温度の上昇は防げない
- 運転中は運転席・助手席の窓に付けず、フロント用は走る前に外す
メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード Cクラス クーペ/カブリオレ用
ほかのメルセデスのサンシェードの記事も、選び方を比べるときの参考になる。
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