C190型のAMG GTは2ドア・2人乗りのクーペで、夏の屋外に止めるとダッシュボードやハンドルが強い日差しを受け続ける。商品名に「C190」の字が入った在庫品には、フロントガラスに広げる傘型2点と、横の窓に付ける磁石式2点がある。内装の日焼けと熱さを抑えたいのか、前席の横の窓をふさぎたいのかで選ぶ物が変わるので、その分け方から順に見ていく。
AMG GT C190のサンシェードは目的で選び分ける
駐車中のダッシュボードやハンドル、シートの日焼けや熱さを抑えたいなら前の窓用の傘型2点、前席の横の窓の日除けや外からの目隠しが目的なら磁石式2点(前席1対・全車4枚)から選ぶ。両方が欲しければ前の窓用と横の窓用を組み合わせる。傘型の2点も磁石式の2点も、対応の根拠は商品名の出品者の記載で、年式の書き方は傘型の2点が「平成27年5月~令和5年11月」、磁石式の2点が「2014-2024」と違う。磁石式は、窓枠に磁石が付くかを買う前に確かめる(理由と確かめ方は磁石式の節)。
| 商品 | 付ける窓 | 固定の仕方 | しまい方の記載 | 商品名の対応年式(出品者の記載) |
|---|---|---|---|---|
| 傘型(10本骨) | フロントガラス | 傘のように開いて広げる | 折り畳み式(収納ケースの記載が無い) | 平成27年5月~令和5年11月 |
| 傘型(収納ケース付き) | フロントガラス | 傘のように開いて広げる | 折り畳み式・収納ケース付属 | 平成27年5月~令和5年11月 |
| 磁石式 前席1対 | 前席の横の窓 | マグネットで車体に付ける | 記載が無い | 2014-2024 |
| 磁石式 全車4枚 | 横の窓(内訳の記載が無い) | マグネットで車体に付ける | 記載が無い | 2014-2024 |
対象はC190型のAMG GT(2015年発表のクーペ)
2015年5月の日本発表を伝えたレスポンスの記事によると、メルセデスAMG GTは「GT」と「GT S」の2グレードで登場し、どちらも左ハンドルと右ハンドルを選べた。フロントエンジン・リアドライブのスポーツカーで、ドアは前ヒンジの普通のドアだ。
Motor-Fanのカタログの歴代モデル一覧では、クーペ側の型式は190377・190378・190379・190380・190382で、2015年5月から2021年2月までの発売の欄に並ぶ。いずれも2ドア・乗車定員2名だ。次の2つは対象と違う。
- ロードスター:型式が190477・190478・190480・190482で、クーペ側と違う。紹介する4点の商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、ロードスターの名は無い
- 2024年4月以降の発売分:型式が192378C・192342C・192382Cなどの新しい世代(3ドア)
C190の販売が終わった時期は、確かめた出典からは読み取れない。商品名の年式の範囲は商品ごとに違うので、自分の車の年式が入るかを車検証で確かめて選ぶ。
2人乗りのスポーツカーでの選び方は、次の記事も参考になる。
サンシェードで抑えられること・抑えられないこと
JAFのユーザーテスト「真夏の車内温度」では、2012年8月22日・23日、気温35度の日にミニバン5台を正午から4時間炎天下に置き、対策ごとの温度を測っている。
| 条件 | 車内最高 | ダッシュボード最高 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃(平均45℃) | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ | 75℃ |
サンシェードを付けた車は、ダッシュボードの最高温度が52℃で、対策なし(黒)の79℃より大きく低かった。一方で車内の最高温度は50℃で、エアコンを動かした車の27℃とは差が大きい。JAFの結論も「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない。」というもので、別のテストではエアコン停止からわずか15分で熱中症指数が危険レベルに達している。
試験車はミニバンでAMG GTではなく、サンシェードを付けた車の車体色と付けた位置もページには書かれていない。サンシェードは内装の日焼けと熱さを抑える道具で、車内を安全な温度にする物ではない。短い時間でも子どもやペットを車内に残さない。乗る前にドアや窓を開けて熱気を逃がし、エアコンで冷やしてから走り出す。
AMG GT C190用サンシェードの選び方
前の窓用か横の窓用か
日焼けと熱さが気になるのがダッシュボードやハンドル、シートなら、フロントガラスの内側に広げる前の窓用(傘型)が先だ。前席の横の窓の日除けや外からの目隠しが目的なら、横の窓に付ける磁石式を選ぶ。
傘型か磁石式か
傘型は傘のように開いてフロントガラスに沿って広げ、使い終わったら閉じて折り畳む。磁石式はマグネットで車体に付け、取り付けと取り外しに工具は要らない(どちらも商品説明の記載)。AMG GTで磁石式を選ぶなら、窓枠に磁石が付くことを先に確かめる。
型式と年式の書き方
紹介する4点は、どれも商品名に「C190」の字が入っている(傘型の2点は「AMG GT C190型」、磁石式の2点は「AMG GT 2 シーター C190」)。ただし対応の年式の書き方は商品ごとに違う。ロードスターや2024年以降の新しい世代、ほかのメルセデスの車種向けの物と取り違えない。
寸法の記載
4点はどれも、広げたときの縦横の寸法が商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。寸法で窓との合い方を比べることはできないので、商品名の車種と年式の記載で選び、届いたら駐車中に合わせて覆い方を確かめる。
しまい方
傘型の2点は、どちらも商品名に「折り畳み式」とあり、商品説明に使用後はコンパクトに折り畳める・閉じて収納できるとある。収納ケースが付くと書いているのは傘型のうち収納ケース付きの1点だけで、ドアポケットやシートポケット、トランクなどに保管しやすいとある。磁石式の2点は、しまい方や収納袋の記載が商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。
前の窓用(傘型)2点の比較
傘型の2点は、傘型・10本骨・UVカット・遮光・遮熱・折り畳み・対応の年式の書き方が、商品名と商品説明に同じように書かれている。違うのは収納ケースと紫外線カット率の記載だ。
傘型(10本骨)
商品名には「メルセデス・ベンツ AMG GT C190型 平成27年5月~令和5年11月 対応」「傘型」「10本強化骨」「フロントガラス用」「遮光遮熱」「折り畳み式」「UVカット」「コンパクト収納」とある。販売ページの商品説明では、10本骨の構造でフロントガラスに沿って広げやすく、UVカット・遮光・遮熱の機能を備えた生地でダッシュボードやハンドル、シートへの直射日光を軽減する、とある。傘のように開閉でき、使用後はコンパクトに折り畳める。
収納ケースの有無と紫外線カット率の数値は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
AMG GT C190対応 傘型フロントサンシェード(10本骨)
傘型(収納ケース付き)
商品名には「メルセデス・ベンツ AMG GT C190型 平成27年5月~令和5年11月 対応」「傘型」「10本強化骨」「折り畳み式」「UVカット」「遮光遮熱」「取り付け簡単」「小型収納」とある。販売ページの商品説明では、10本骨の構造でフロントガラスに沿って広げやすく、UVカット・遮光・遮熱の機能を備えた生地を使う、とある。紫外線カット率99%以上は生地の測定値で、使用環境や設置条件により異なる場合がある、という断り書き付きの出品者の記載だ。使用後は傘のように閉じ、付属の収納ケースに入れてドアポケットやシートポケット、トランクなどに保管しやすい、とある。
AMG GT C190対応 傘型フロントサンシェード(収納ケース付き)
2点のどちらを選ぶか
しまう場所を決めておきたい人や、紫外線カット率の記載を重く見る人は収納ケース付きの方を選ぶ。その2つにこだわらなければ、10本骨・UVカット・遮光・遮熱の書き方は同じなので、価格は変動する前提で商品リンクの先で見比べて決めてよい。
2点の対応は、商品名の「AMG GT C190型 平成27年5月~令和5年11月 対応」という出品者の記載によるもので、メーカーの適合表などで確かめた値ではない。2点の商品説明には、取り付けできない車や装備の記載は無い。
横の窓用(磁石式)2点の比較
磁石式の2点は、商品名の違いが末尾の「前席1対」と「全車4枚」だけで、販売ページの商品説明も2点とも同じ文面だ。商品説明では、マグネットで固定して着脱でき、サイドガラスやフロント窓にすぐ付けられ、取り付けと取り外しに工具は一切要らない、とある。洗車のときや運転のときにさっと外せ、素材はしわになりにくいポリエステル繊維で水洗いしても型崩れしない、とある。
一方で、商品名で「AMG GT 2 シーター C190 … 対応」と車種を名指ししながら、商品名に「軽自動車用」ともあり、商品説明には「軽自動車からセダンまで汎用性」「汎用型サンシェード」「サイズ調整機能でコンパクト車~大型車にフィット」「軽自動車を含む各種乗用車に対応する」とある。車種に合わせて作った物か汎用品かは、記載からは決められない。対応は商品名の「AMG GT 2 シーター C190 2014-2024 対応」という出品者の記載によるもので、メーカーの適合表などで確かめた値ではない。
磁石式 前席1対
商品名には「メルセデス・ベンツ AMG GT 2 シーター C190 2014-2024 対応」「マグネット式」「UVカット遮光断熱メッシュカーテン」「サイドガラス フロント対応」「磁石固定式(前席1対)」とある。1組が何枚かや、どの窓の形に合わせたかの詳しい記載は無い。窓枠に磁石が付くことを確かめたうえで、前席の横の窓の日除けが目的なら、まずこちらを選ぶ。
AMG GT C190対応 磁石式サイドサンシェード 前席1対
磁石式 全車4枚
商品名は前席1対と同じで、末尾が「磁石固定式(全車4枚)」になっている。どの窓に何枚かの内訳は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。Motor-Fanの一覧ではAMG GT C190は2ドアの車なので、4枚がどの窓に当たるかを販売ページの問い合わせで出品者に確かめてから選ぶ。
AMG GT C190対応 磁石式サイドサンシェード 全車4枚
窓枠に磁石が付くかの確かめ方
Daimler AG の発表を伝えた2016年9月の記事によると、AMG GTのシャシーとボディはさまざまな合金のアルミニウムで作られ、リアのふたは鋼、フロントデッキはマグネシウム製だという。ドアの素材は、その記事には書かれていない。
磁石は鉄には付くが、アルミニウムには付かない。AMG GTの窓の周りの枠に磁石が付くかどうかは、商品名・商品説明・確かめた出典のどれにも書かれていない。買う前に、手持ちの磁石を前席のドアの窓枠に当てて、付くかを確かめる。
AMG GT C190でサンシェードを使うときの注意
フロントガラスと運転席・助手席の窓のサンシェードは駐車中だけ使い、走る前に必ず外す。前方や横の確認の妨げになるからだ。磁石式の2点の商品説明には、運転のときにさっと外せるという書き方と、強力マグネットで走行中の振動でも外れないという書き方の両方があるが、前席の窓に付けたまま走らない。
ベストカーWebの2022年9月の解説記事は、道路運送車両の保安基準 第29条(窓ガラス)を根拠に、運転席と助手席のサイドガラスに透明ではないステッカー類を貼るのは基本的に保安基準違反で車検は通らない、と書いている。ドライブレコーダーやETCのアンテナなどの電子機器は貼り付けてよいが、取り付け位置は細かく決められている、ともある。記事はサンシェードには触れていない。
傘型を広げるときは、ルームミラーや、フロントガラスに付けたドライブレコーダー・ETC機器などに骨や生地を強く当てないようにし、機器の周りの収まりを確かめてから車を離れる。外すときも同じ所に引っかけないようにする。
走行中のまぶしさにはサンバイザー、走行中も含めた窓の遮熱や目隠しにはカーフィルムといった別の道具がある。カーフィルムは窓の場所ごとの決まりを確かめてから選ぶ。
よくある質問
ロードスターにも使える?
紹介した4点からは確かめられない。商品名と説明にロードスターの名が無く、ロードスターはクーペと型式が違う。ロードスターに乗っている人は、販売ページの問い合わせで出品者に確かめるか、ロードスター向けと書かれた物を選ぶ。
2021年以降の車や新しい世代にも合う?
2021年以降のC190の車は、商品名の年式の範囲(傘型の2点は「平成27年5月~令和5年11月」、磁石式の2点は「2014-2024」)に自分の車の年式が入るかで確かめる。2024年以降に出た新しい世代(型式192xxxC)は対象と違うので、その世代向けと書かれた物を選ぶ。
磁石式は付けたまま走れる?
付けたまま走らない。前席の窓のサンシェードは駐車中だけ使い、付け外しが早い磁石式でも走る前に外す。
傘型の2点はどちらを選ぶ?
収納ケースと紫外線カット率99%以上(生地の測定値・出品者の記載)を書いているのは収納ケース付きの方で、しまう場所を決めておきたい人や紫外線カット率の記載を重く見る人はこちらを選ぶ。10本骨の方には、その2つの記載が無い。
まとめ:注文の前に確かめること
前の窓は傘型2点、前席の横の窓は磁石式2点から選び、注文の前に次を見ておく。
- 日焼けと熱さを抑えたいのか、横の窓の日除け・目隠しが目的かで、前の窓用と横の窓用のどちらが要るか
- 自分の車の年式が商品名の範囲(傘型の2点は「平成27年5月~令和5年11月」、磁石式の2点は「2014-2024」。どちらも出品者の記載)に入るか
- 寸法の記載が無いので、届いたら駐車中に覆い方を見る
- 磁石式なら、手持ちの磁石が前席のドアの窓枠に付くか
- ロードスターや2024年以降の新しい世代向けの物と取り違えていないか
- JAFの試験でもサンシェードを付けた車の車内は50℃に達した。付けていても人やペットを車内に残さない
同じメルセデスのサンシェード選びは、次の記事でも比べている。
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