フレア MJ55S タイヤ交換のジャッキ位置とアルミ85N・m

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マツダ フレア MJ55S で、冬の前にスタッドレスへ履き替えるときや、パンクしたタイヤを外すときに手が止まりやすいのは、ジャッキをどこに掛けるかと、ナットをどれだけ締めるかの 2 つだ。締め付けトルクはマツダの公式 FAQ にアルミホイールのナットの値として 85N・m(8.7kgf・m)とあるが、ジャッキの掛け位置はマツダの資料では確かめられておらず、元の車スズキ ワゴンR MH55S の個人の作業記録(2017〜2018年の車)が手がかりになる(2022年9月以降のターボのハイブリッドXTでの記録は見つけていない)。また MJ55S は 2017年3月〜2019年10月発売のハイブリッドXG・XS(DAA-MJ55S)と、2022年9月・2023年10月発売のターボのハイブリッドXT(4AA-MJ55S)にまたがり、タイヤサイズも型式で違うので、先に自分の車がどちらかを押さえておきたい。

目次

フレア MJ55S のジャッキの掛け位置と締め付けトルク

先に答えを表にまとめる。位置の行は、どれもワゴンR MH55S をフロアジャッキでタイヤ交換した個人の整備記録(2018年のハイブリッドFX・FF)による。2022年9月以降のターボのハイブリッドXT(4AA-MJ55S)での記録は見つけていない。

項目 位置・値 出どころ
ガレージジャッキ(前) メンバーの中央付近、トルクロッドの締め付けボルトのあたり ワゴンR MH55S の個人の整備記録
ガレージジャッキ(後ろ) 後方から見て右側、マフラーの出口付近のU字フック 同じ記録(別のオーナーの整備手帳は「船積み専用フック」と記載)
ウマ・車載ジャッキ サイドシルの前方と後方の切り欠き(左右とも) 同じ記録
ナットの締め付けトルク 85N・m(8.7kgf・m) マツダの公式 FAQ(アルミホイールのナット・FLAIR(MJ))

ジャッキとウマの位置はワゴンR MH55S の個人の記録によるもので、マツダの資料で確かめた位置ではない。トルクもアルミホイールの値で、スチールホイールの値は後の節で扱う。

MJ55S に当たる年式・グレードと取扱説明書

自動車ニュースサイト(くるまのニュース)では、今のフレアは 2017年に登場した 2 代目で、これまでと同じくスズキ ワゴンR の OEM 車という位置づけと紹介されている。ジャッキの位置をワゴンR MH55S の記録で見るのはこのためだ。

MJ55S は 2 つの型式にまたがる

新車カタログ(モーターファン)の掲載では、型式に MJ55S が付くのは次の 2 つ。

  • DAA-MJ55S: 2017年3月発売モデルのハイブリッドXG・ハイブリッドXS、2018年7月発売モデルのハイブリッドXS、2019年10月発売モデルのハイブリッドXG・ハイブリッドXS
  • 4AA-MJ55S: 2022年9月発売モデルと 2023年10月発売モデルのハイブリッドXT(ターボ)

2020年1月発売モデルのハイブリッドXG・XSと、2022年9月・2023年10月発売モデルのハイブリッドXG・XSは 5AA-MJ95S で、MJ55S ではない。2026年1月発売モデルの掲載には MJ55S の行が無い。自分の車がどれに当たるかは、車検証の型式で確かめる。

取扱説明書の確かめ方

マツダの公式サイトの取扱説明書のページでは、MJ55S の付く区分は「発売年月:2017年3月~2018年7月」「MJ55S-100001~」の 1 つだけ(2017年5月11日更新の PDF)で、2018年8月以降の発売分や 2022年9月以降のハイブリッドXTに当たる区分は無い。ページには車台番号が含まれる車を選ぶよう書かれ、電子取扱説明書は製品と同梱の取扱説明書と内容が異なる場合があるとも注記されている。

車載ジャッキを掛ける位置、車載工具とスペアタイヤ・パンク修理の道具の有無、指定空気圧は、車に積まれている取扱説明書か、車台番号の区分が合う場合は公式サイトの電子版の図と字で確かめる。区分の無い年式は、車に積まれている取扱説明書か販売店で確かめる。

先代に乗っているなら、こちらを見てほしい。

年式ごとのタイヤサイズ

履き替え用のタイヤを用意する前に、サイズを確かめておく。新車カタログ(モーターファン)の掲載で確かめた範囲は次のとおり。

型式 グレード 掲載を確かめた発売時期・駆動方式 タイヤサイズ(前後とも) アルミホイール
DAA-MJ55S ハイブリッドXS 2017年3月 FF・2018年7月 FF・2019年10月 FF 155/65R14 75S 14インチ標準
DAA-MJ55S ハイブリッドXG 2017年3月 FF・2019年10月 フルタイム4WD 155/65R14 75S オプション設定無
4AA-MJ55S ハイブリッドXT 2022年9月 FF・2023年10月 FF・フルタイム4WD 165/55R15(2022年9月 FF の掲載は 75V) 15インチ標準

ハイブリッドXGの標準のホイールの種類(スチールかどうか)の字は、掲載に無い。

表に無い組み合わせ(たとえば 2017年3月・2018年7月発売のハイブリッドXS 4WD)は個別のページで確かめていない。2020年1月以降のハイブリッドXG・XSは MJ95S という別の型式なので、MJ55S の値をそのまま当てはめない。タイヤを買う前に、今付いているタイヤの側面の表示か取扱説明書で自分の車のサイズを確かめる。サイズの末尾の数字の意味はこちら。

ジャッキポイントを前後と道具の種類で確かめる

ワゴンR MH55S をフロアジャッキでタイヤ交換した個人の整備記録は「ジャッキアップポイントはフロアジャッキ(ガレージジャッキ)を使用する場合と、車載のパンタジャッキを使用する場合とで、位置が異なります。」と書いている。この記録どおりなら、ガレージジャッキは車体の下の部材やフック、車載ジャッキはサイドシルの切り欠き、と分かれる。

ここで挙げる位置は、フレア MJ55S の元の車スズキ ワゴンR MH55S の個人の作業記録(2017〜2018年の車)によるもので、マツダの資料で確かめた位置ではない。2022年9月以降のターボのハイブリッドXT(4AA-MJ55S)での記録は見つけていない。作業の前に実車の下回りで部材と切り欠きを目で見て確かめ、車に積まれている取扱説明書の図と照らす。分からなければ販売店や整備工場に相談する。

ガレージジャッキの前側

同じ記録では、前側の掛け位置は「メンバーの中央付近、トルクロッド締め付けボルトがあるところ」で、2WD と 4WD で共通と書かれている。メンバーは車体の下の骨組みの部材のことだ。

ガレージジャッキの後ろ側

同じ記録は「リヤのジャッキアップポイントは後方から見て右側、マフラー出口付近にあるU字フックです。」と書く。ワゴンR MH55S のオーナーの整備手帳(みんカラ・2017年8月納車のワゴンRスティングレーハイブリッド)も「リアのジャッキアップは、船積み専用フックの場所です。」と書いており、どちらも後ろ側のフックに掛けた記録だ。2 つが同じ部品を指すかは、文からは確かめられない。

個人の記録は「U字フックは車両の高い位置にあり、リフト量が少ないフロアジャッキの場合タイヤが上がりきらない事があります。」とも注意している。

4WD 車については「4WD車の場合は、U字フック以外のデフ中央(アクスルハウジング)でもOKです。」とあるが、作業した車は FF で、4WD 車の位置はこの 1 件の記録の記述だけだ。4WD 車は実車の下回りと取扱説明書で確かめる。

ウマと車載ジャッキはサイドシルの切り欠き

同じ個人の記録では、ウマ(リジッドラック)を置く所は、前が「サイドシル前方、切欠きがあるところ(左右共)」、後ろが「サイドシル後方、切欠きがあるところ(左右共)」で、「車載パンタジャッキの支持位置と共通です。」と書かれている。サイドシルはドアの下の、車体の側面の下端を指す。

そろえる道具と車載工具のありか

車載工具のありか

ワゴンR MH55S のオーナーの整備手帳(みんカラ・2018年1月の作業・ハイブリッドFZ)では、荷室のフロアボードを外すと発泡スチロール製のラゲッジアンダーボックスがあり、タイヤパンク応急セットのほかにジャッキ・ジャッキバー・けん引フック・ホイールナットレンチが収められていると書かれている。個人の整備記録(2018年のハイブリッドFX)も「車載ジャッキはトランクフロアに収納されています。」と書く。フレア MJ55S で同じ物が同じ所にあるかは確かめられていないので、荷室の床下と取扱説明書で確かめる。

ほかに用意する物

車載ジャッキのほかに用意する物は次のとおり。

  • ガレージジャッキ: 耐荷重が車両重量に対して余裕のある物。新車カタログ(モーターファン)の掲載では、MJ55S の車両重量は確かめたグレードで 770kg〜850kg(2017年3月発売のハイブリッドXG FF が 770kg、2023年10月発売のハイブリッドXT フルタイム4WD が 850kg)。後ろ側を高い所にあるフックで上げるなら、持ち上げ量(最高の高さ)が足りるかも見る
  • ウマ(リジッドラック): ガレージジャッキで上げた後に載せ替えるので、ジャッキと一緒に用意する
  • トルクレンチ: 85N・m に合わせられる範囲の物。十字レンチや車載のホイールナットレンチの手の感覚だけで本締めを済ませない
  • 輪止め

ナットを買い足すときやソケットを用意するときは、今付いているナットや取扱説明書、販売店で、ネジの大きさと座面の形、二面幅を確かめる。フレアはスズキ ワゴンR の OEM 車なので、メーカー名(マツダ)だけでナットを選ばない。

タイヤ交換の手順

走行直後はディスクホイールやブレーキまわりが高温になっていて、手や足が触れるとやけどをするおそれがある。レンチは足で踏んで使わない。

上げる前の準備

  1. 地面が固く平らで安全な場所に止め、シフトを P に入れてエンジンを止め、パーキングブレーキをかける
  2. 外すタイヤの対角線上のタイヤに輪止めをする(前輪を外すときは後輪に置く)
  3. ジャッキで上げる前に、ホイールナットをすべて少し緩める。ワゴンR MH55S の記録では約半回転、またはレンチの角度で 45 度程度で、完全には外さない。車載ジャッキを使うなら、タイヤが地面から離れる前にいったん止めて緩め、その後にタイヤが地面から離れるまで上げる

ジャッキアップからホイールを外すまで

  1. ジャッキの頭の凹みが車体側の部位にはまるように合わせて掛け、車体を持ち上げる
  2. ガレージジャッキで上げたら、ウマを指定の位置に置き、ジャッキを下ろして車体をウマに載せ替える
  3. ナットを 1 本残して外し、ホイールを落とさないように支えながら最後の 1 本を外して、ホイールを取り外す

取り付けて下ろすまで

  1. ホイールの接触面とナットのネジ部の汚れをふき取り、ブレーキ側の接触面の異物や錆、ナットの座面の変形を確かめる。ナットは使っているホイール専用の物を使う
  2. ホイールを付け、ナットをすべて座面に当たるまで手で締める
  3. ジャッキで車体を少し上げてウマを外し、ジャッキを下ろしてタイヤを接地させてから、トルクレンチで本締めする(締め方は次の節)

後輪も、ジャッキポイントが違うほかは前輪と同じ手順で進める。

締め付けトルクと交換後の増し締め

マツダの公式 FAQ「アルミホイールナットの締め付けトルクを教えてください(軽自動車)」の表では、FLAIR(MJ) の締付トルクは 85N・m(8.7kgf・m)。表の型式記号は「MJ」で、MJ55S を含むフレアの系列の値だ。

この値はアルミホイールのナットについての答えで、同じページにスチールホイールの締め付けトルクの記載は無い。新車カタログ(モーターファン)の掲載ではハイブリッドXG(DAA-MJ55S)のアルミホイールは「オプション設定無」なので、XGの純正ホイールや、スチールホイールに履かせたスタッドレスで交換するときの値は、取扱説明書か販売店で確かめる。

締める順番は対角線の順(ナット 4 本なら十字型)で、2〜3 回に分けて締め、最後に規定の締め付けトルクで締める。タイヤメーカーのコンチネンタルの解説では、整備士はまず規定トルクの半分の値で各ナットを締め、その後に規定値まで締め直すとされ、ナットを正しく締めるにはトルクレンチが要る。

同じ解説は、締め付けすぎるとネジ山がつぶれたりホイールスタッドが伸びたりして重大な問題が生じる可能性があり、反対にナットが緩んでいると走行中にホイールが外れる可能性が出てくる、と書く。交換の後は 50〜100km を目安に走ってから、ナットを増し締めするよう案内している。

タイヤを替えた後は、空気圧も指定の値に合わせる。指定の値は取扱説明書などで確かめる。ほかの車のトルクも見比べたいならこちら。

よくある質問

2WDと4WDでジャッキの位置は違う?

ワゴンR MH55S の個人の整備記録では、前側(メンバーの中央付近)は 2WD と 4WD で共通とされている。後ろ側は、4WD 車ならデフの中央(アクスルハウジング)でもよいと同じ記録にあるが、FF 車で作業した 1 件の記述なので、4WD 車は実車の下回りと取扱説明書で確かめる。どちらもマツダの資料で確かめた位置ではなく、ハイブリッドXT(4AA-MJ55S)での記録は見つけていない。

ターボのハイブリッドXTも同じ位置でよい?

2022年9月以降のターボのハイブリッドXT(4AA-MJ55S)での作業記録は見つけていないので、同じ位置だとは言えない。紹介した位置はワゴンR MH55S(2017〜2018年の車)の個人の記録によるもので、XTは実車の下回りと車に積まれている取扱説明書の図で確かめ、分からなければ販売店か整備工場に相談する。

XGでも85N・mで締めてよい?

85N・m(8.7kgf・m)はマツダの公式 FAQ のアルミホイールのナットの値で、同じページにスチールホイールの記載は無い。アルミホイールが「オプション設定無」のハイブリッドXG(DAA-MJ55S)は、取扱説明書か販売店で値を確かめてから締める。

スペアタイヤは積んである?

フレア MJ55S に積まれているかは確かめられていない。ワゴンR MH55S のオーナーの整備手帳(みんカラ)では、荷室の床下の箱にタイヤパンク応急セットとジャッキなどが収められていたが、フレアで同じかは荷室の床下と取扱説明書で確かめる。

2020年式のフレアはMJ55S?

新車カタログ(モーターファン)の掲載では、2020年1月発売モデルのハイブリッドXG・XSは 5AA-MJ95S で、MJ55S ではない。2019年10月発売モデルのハイブリッドXG・XSは DAA-MJ55S なので、年だけでは決めず、車検証の型式で確かめる。

まとめ

最初にやるのは、車検証で型式と初度登録年月を確かめることだ。型式が DAA-MJ55S か 4AA-MJ55S かで、タイヤサイズの表の行が決まる(掲載で確かめていない組み合わせは、今のタイヤの側面の表示で確かめる)。

  • ナットの締め付けトルク 85N・m(8.7kgf・m)は、マツダの公式 FAQ のアルミホイールのナットの値。スチールホイールの値は取扱説明書か販売店で確かめる
  • ジャッキとウマの掛け位置は、ワゴンR MH55S の個人の作業記録によるもので、マツダの資料で確かめた位置ではない。ハイブリッドXT(4AA-MJ55S)での記録は見つけていない
  • 車載ジャッキの位置、スペアタイヤ・パンク修理の道具の有無、ナットの寸法、指定空気圧は、車に積まれている取扱説明書で確かめる

交換が済んだら、空気圧とローテーションも合わせて見ておくとよい。自分でやるのが難しければ、店に頼む手もある。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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