フレア MJ55S サンシェード 安全装備で適合が分かれる

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真夏の屋外に数時間止めたフレアへ乗り込むと、ハンドルもダッシュボードも触れないほど熱を持っている。サンシェードはその熱と内装の日焼けを抑える道具だが、フレア MJ55S の車種専用品には、型式が合っていても衝突被害軽減ブレーキの世代が違うと使えないものがある。選び分けは、適合の確認、覆う範囲、固定方式の3段階で決まる。

目次

使い方から引く4製品の早見表

使い方 製品 覆う範囲 固定方式 実売価格
毎日着脱して軽さを優先 趣味職人 14s-f010-fu フロント1枚 マグネット 3,980円
費用を抑えて車種専用の形 FXXKOE 折り畳み式 フロント1枚 サンバイザー+面ファスナー 2,899円
車中泊で全窓を覆う 趣味職人 09s-f010-sa 全窓10枚 簡易吸盤 5,980円
後席の日差しを抑える ZTIUR 後席用 後席1対 磁石 1,750円

価格は2026年8月27日時点のAmazon実売価格で、以後変動する。目的が駐車中の暑さ対策だけならフロント1枚で足り、外からの視線まで切りたいときに全窓セットが要る。後席の同乗者が目的なら、フロント用と後席用を組み合わせる形になる。

MJ55S は2017年3月からの世代

マツダの公式ニュースリリースによると、2017年2月23日に発表された新型フレアは3月2日発売で、デザインを大幅に刷新し安全装備を強化した全面改良にあたる。室内長は先代モデルから285mm拡大して2,450mmになり、当初のグレードは HYBRID XG と HYBRID XS の2機種だった。マツダの公式サイトでは、現行のボディサイズを3,395×1,475×1,650mmと記載している。

つまりMJ55S は先代とは作り替えられた別の車体で、サンシェードも先代用とは分かれる。先代に乗っている場合は

を参照してほしい。

同じ MJ55S でも安全装備の世代で適合が分かれる

ここがこの車のサンシェード選びで一番つまずく場所になる。マツダの公式ニュースリリースによると、2017年の全面改良では単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポート」をマツダの軽自動車として初採用した。その後、2026年1月15日発売の商品改良で、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」に変わっている。

一方、趣味職人の車種専用シリーズ(フロントセット 01s-f010-fu、シームレスライト 05s-f010-sa、クラフトシェード 09s-f010-sa)は、商品ページの記載では適合車種をフレア/フレア カスタムスタイルの MJ55S/95S型としたうえで、デュアルセンサーブレーキサポート装備車専用品であり、デュアルセンサーブレーキサポートII 装備車には対応しないと明記している。非装備車ではフロントガラス上部の中央に数cmの隙間ができるとも書かれている。フロントガラス上部に張り出すセンサーのユニットを逃がす形で作られているため、装備が違うと逃がしの位置が合わなくなる。

型式が MJ55S でも、買った時期によって同じ品番が使えなくなる。専用品を選ぶなら、型式の次に装備名まで見る必要がある。

自分の車がどちらの装備かを確かめる

  1. 車検証で型式と初度登録年月を確認する。
  2. 取扱説明書や購入時の装備一覧で、衝突被害軽減ブレーキの名称が「デュアルセンサーブレーキサポート」か「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」かを読む。
  3. 装備名が分からなければ、車台番号を伝えてマツダの販売店に問い合わせる。

デュアルセンサーブレーキサポートⅡが載ったのは2026年1月15日発売の商品改良からなので、それより前に登録された車であれば従来のデュアルセンサーブレーキサポートにあたる。なお、フロントガラス上部のセンサーの見た目から見分ける方法は、取り付け位置がマツダ公式に記載されていないため案内しない。

商品名の車種名だけでは専用設計か分からない

商品名に車種名と型式が入っていても、中身が汎用品ということがある。趣味職人のワイヤーサンシェード単品(Mサイズ・品番 17s-f010-fu)は、商品名にフレア MJ55S 対応と入りながら、商品ページの記載では仕様の先頭で汎用品であり表題の車種に対する専用品ではないと自ら断っている。

後席用の ZTIUR も、商品名ではフレア MJ55S/MJ95S に適用としながら、仕様欄はセダンからミニバンまで幅広い車種に対応する拡張設計と書いている。車種ごとに型紙を起こした専用設計ではない、と読むのが妥当だ。対してフロント用の FXXKOE は、適用車種としてフレア MJ55S/MJ95S の2017年3月以降を挙げ、購入前にモデルを確認するよう添えている。見るのは商品名ではなく仕様欄の適合の記述で、確かめるのは型式・装備の指定・セット枚数・専用設計かどうかの4点になる。

覆う範囲と固定方式で絞る

覆う範囲は枚数で決まる

商品ページの記載では、趣味職人のフロントセット 01s-f010-fu はフロントガラス1枚・サイドドアガラス2枚・ピラーガラス2枚の5枚組で、フルセットではないと注記されている。同じシリーズの 05s-f010-sa と 09s-f010-sa は、これに後部座席ドアガラス2枚・クォーターガラス2枚・リアガラス1枚を足した10枚組で、車一台の窓を覆う。駐車中の暑さと内装の日焼けが目的ならフロント1枚で用は足り、仮眠や車中泊で外からの視線を切りたいときに10枚組が生きる。

固定方式は着脱の手数に直結する

サンバイザーに磁石ベルトを付けて吸着させる方式は、置いて留めるだけで手数が少なく、巻き取って収納できる。スプリングワイヤーを広げてサンバイザーで押さえ、面ファスナーで留める方式は、袋から出せば形が出るぶん速いが、留める手順が1つ増える。簡易吸盤で窓に貼る方式は枚数の多い全窓セットで使われ、貼る手間はかかるが窓の形に沿って覆える。吸盤式はガラス面が汚れていると付きにくいので、貼る前に汚れを落としておくとよい。同じ車体を持つ車の事情は

も参考になる。

温度は何がどれだけ下がるのか

JAF のユーザーテストでは、気温35度・晴れの条件で正午から4時間放置した車内を測っている。対策なしの黒い車で車内最高温度57℃・ダッシュボード最高温度79℃だったのに対し、サンシェード装着では車内最高温度50℃・ダッシュボード最高温度52℃だった。下がり幅が大きいのはダッシュボードの表面温度で、車内の空気の温度は7℃下がるにとどまる。このテストはフレアで行われたものではなく、車種を限定しない検証である。

サンシェードは、触れたときの熱さと内装の劣化を抑える道具として見るのが実像に近い。商品ページ側にある遮光率99%やUVカット99%といった表記は出品側の記載であって、第三者による検証結果ではない。

子どもとペットは対策をしても残さない

JAF はこのテストの結びで、サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできないと述べている。サンシェードを付けたから短時間なら平気、という判断はできない。買い物のあいだだけ、といった時間でも子どもとペットを車内に残さない。

走行前にフロント用を外す

道路運送車両の保安基準第29条第4項は、前面ガラスと運転者席より前方の側面ガラスについて、検査標章や保安基準適合標章など限定列挙されたもの以外を装着してはならないと定めている。サンシェードはこの列挙のいずれにも当たらない。フロント用は駐車中に使い、走り出す前に外す用品になる。

保安基準の細目を定める告示第195条第4項によれば、この装着禁止がかかる範囲は運転者席より後方の部分を除いた部分で、後席側面ガラスやリアガラスは第29条第4項の対象外になる。ただし後方視界に関わる別の規定までは確認していないため、後ろ側なら走行中も付けたままでよい、とはここでは書かない。

4製品それぞれが合う人

毎日着脱するなら趣味職人のマグネット式

商品ページの記載では、重さ72g・使用時の約2%まで小さく巻き取れる点で日本一の記録認定を取得したフロント用。サンバイザーに磁石ベルトを付けてネオジム磁石で吸着させ、使わないときはフレームを芯にして巻き取る。傘式と違って柄や骨が内装に当たらず、ドライブレコーダーにも対応するとされる。商品名はフレア MJ55S タイプという表記で、デュアルセンサーブレーキサポートに関する適合注記は掲げられていない。

趣味職人 マグネット式サンシェード フレア MJ55S タイプ フロント(14s-f010-fu・72g)

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費用を抑えて車種専用の形が欲しいなら FXXKOE

スプリングワイヤーフレーム内蔵で、収納袋から出すと開く折り畳み式。バイザーの所定の位置に押し込んで面ファスナーで留めるだけで、吸盤を使わない。ドライブレコーダーを装着していてもバックミラーに干渉しないと商品ページに記載がある。使わないときは8の字に折ってドアポケットやコンソールへ収まる。

FXXKOE 車種専用サンシェード フレア MJ55S/MJ95S フロント 折り畳み式(吸盤不要)

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車中泊で全窓を覆うなら趣味職人のクラフトシェード

特殊生地で光を遮り、簡易吸盤で貼る全窓10枚セット。外からの視線を遮るため車中泊にも合う、と商品ページは説明している。この製品はデュアルセンサーブレーキサポート装備車専用品で、同II 装備車には対応しない。注文前に装備名の確認を済ませておきたい。

趣味職人 クラフトシェード フレア MJ55S 専用 全窓10枚セット(09s-f010-sa)

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後席の日差しを抑えるなら ZTIUR

後窓・リアドア用の磁石式で1対。N52ネオジム磁石で窓枠に着脱し、メッシュ素材のため運転席から後方を確認できるとされる。折り畳むとA4サイズ以下になり、洗濯機に対応する記載がある。フレア専用設計ではなく幅広い車種に対応する設計なので、取り付けたときの覆い方は現車で見て判断したい。

ZTIUR 後席用マグネットサンシェード 後窓・リアドア用 メッシュ(後席1対)

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洗えるかどうかは製品ごとに違い、後席用以外には洗濯に関する記載がない。手入れの前に各製品の説明を読んでおきたい。

よくある質問

ワゴンR 用と書かれた製品はフレア MJ55S に使えますか

フレアとワゴンRが車体を共有する関係は知られているが、ガラス形状が同一であることはマツダ・スズキいずれの公式資料でも確認できていない。製品側が適合車種としてフレアと MJ55S を明示しているかどうかで判断してほしい。

先代フレア(MJ34S)用のサンシェードは流用できますか

流用の前提が成り立たない。マツダの公式ニュースリリースは MJ55S 世代を全面改良と位置づけ、室内長が先代から285mm拡大したと述べており、車体そのものが別物になる。

フロント1枚で足りますか、全窓セットが要りますか

駐車中の暑さとダッシュボードの日焼けが目的ならフロント1枚で用は足りる。仮眠や車中泊で外からの視線を切りたい場合に、後部座席ドア・クォーター・リアまで含む10枚組が要る。

2026年に買ったフレアでも同じ製品が使えますか

趣味職人の車種専用シリーズは使えない。2026年1月15日発売の商品改良でデュアルセンサーブレーキサポートⅡが採用され、同シリーズは同II 装備車に対応しないと明記しているためだ。装備名を確認したうえで、その指定がない製品から選ぶことになる。

まとめ

まず実車に乗り込んで、覆いたい窓がフロントだけなのか後席やリアまでなのかを目で決める。そのうえで車検証の型式と初度登録年月、取扱説明書の衝突被害軽減ブレーキの名称を突き合わせ、専用品の装備指定と合うかを見る。最後まで残るのが固定方式で、毎日着脱するならマグネット式、費用を抑えるなら面ファスナーの折り畳み式、全窓を覆うなら簡易吸盤式という対応になる。装備名が分からないまま専用品を注文するのが一番の失敗経路なので、そこだけは先に片づけておきたい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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