ZR-Vの冬用に18インチのスタッドレスセットを買ってから、チェーンが付けられないと気づくことがある。ZR-Vの取扱説明書では、純正サイズの225/55R18 98Hのタイヤにはタイヤチェーンを装着できないとしている。ここでは純正の寸法を基準に、出品者がZR-V向けとする225/55R18のスタッドレスタイヤとホイールの4本セット2点を比べ、社外ホイールを選ぶときに照らす値と、買う前・付けるときに確かめることをまとめる。
純正の寸法と2つのスタッドレスセットの早見表
Honda公式サイトのQ&Aによると、ZR-Vの純正ホイールは18インチのアルミホイールで、リム幅7J・インセット50mm・PCD114.3mm・5穴・ハブ径64mm。重量は約12.1kgで、e:HEVとガソリン車の表に同じ値が載っている。
紹介するのは、出品者が商品名でZR-Vを挙げている225/55R18のスタッドレスタイヤとホイールのセット2点だ。タイヤとホイールの寸法は同じで、違うのはホイールの色だけなので、車体色との組み合わせで選べばいい。
| 項目 | 純正 | ダークグレーメタリックのセット | 艶消しマットブラックのセット |
|---|---|---|---|
| タイヤ | 225/55R18 98H | SnowShoes AW33 225/55R18 98H(2026年製) | 同左 |
| ホイールサイズ | 18×7J | 18×7.5J | 18×7.5J |
| インセット | 50mm | 48mm | 48mm |
| PCD・穴数 | 114.3mm・5穴 | 114.3・5穴 | 114.3・5穴 |
| ハブ径・センターボア径 | ハブ径64mm | センターボア径73.1mm | センターボア径73.1mm |
| ナット | ― | 付属しない | 付属しない |
| Amazon実売価格(2026年10月の確認時点) | ― | ¥128,700 | ¥128,700 |
セットの値は出品者の商品説明による。価格は変動するので、注文のときに商品ページで見直してほしい。夏用のホイール単体を探しているなら、後の「選ぶ基準」で純正の値と照らして選ぶ。
まず自分のZR-Vの型式を確かめる
Hondaの発表によると、ZR-Vは2023年4月21日に発売された(発表は2022年11月17日)。発売時のタイプは、2.0L直噴エンジン+2モーター内蔵電気式CVTのスポーツe:HEVを積むe:HEV X・e:HEV Zと、1.5L直噴VTEC TURBO+CVTのX・Zで、それぞれにFFと4WDがある。新車カタログの掲載では、型式は次のとおり。
| パワートレーン | FF | 4WD |
|---|---|---|
| e:HEV | 6AA-RZ4 | 6AA-RZ6 |
| 1.5Lガソリン | 5BA-RZ3 | 5BA-RZ5 |
2026年3月27日発売の一部改良でパワートレーンはe:HEVに統一され、Honda公式サイトのQ&Aではガソリン車は2026年2月で終了としている。
同じ一部改良の発表では、特別仕様車 BLACK STYLE は18インチアルミホイール(ベルリナブラック+ダーク切削クリア塗装)、新しく設定された CROSS TOURING は18インチアルミホイール(マットブラック)。ただし発表にはリム幅・インセット・タイヤサイズの記載が無い。特別仕様車に乗っているなら、今付いているタイヤの側面の表示を見てから選び始める。
純正タイヤとHonda Accessの純正ホイール
純正タイヤのサイズと空気圧
ZR-Vの取扱説明書の車両仕様一覧では、タイヤサイズは225/55R18 98H、リムサイズは18X7J。指定の空気圧は前輪230kPa(2.3kgf/cm2)、後輪220kPa(2.2kgf/cm2)で、前後で値が違う。
Honda Accessの純正オプションホイール
Honda Accessの純正アクセサリーの案内では、ZR-V用に次の2種類がある。
| 品名 | サイズ | PCD | インセット | 色 | 品番 |
|---|---|---|---|---|---|
| 18インチ MS-047 | 18×7J | 114.3mm | 50mm | ブラストグレーメタリック | 08W18-3V0-000 |
| 19インチ MG-030 | 19×7 1/2J | 114.3mm | 50mm | ガンパウダーブラック | 08W19-3V0-000 |
どちらも標準装備のアルミホイールを外して付けるもの。MS-047は純正と同じ18×7J・インセット50mmなので、寸法を変えずに見た目だけ替えたい人は、社外品より先にこちらを見ておくといい。
ZR-Vに付くホイールを選ぶ基準
PCDと穴数
最初に見るのはPCD(ナット穴の中心を結ぶ円の直径)と穴数。ZR-Vは114.3mm・5穴で、ここが違うホイールは付けられない。
リム幅とインセット
純正の18×7J・インセット50mmと比べる。リム幅が広いほど、またインセットが小さいほど、ホイールの外側の面は車体の外側へ寄る。純正と違う値のホイールを選ぶときは、フェンダーからのはみ出しや足回りへの当たりが無いかを、車検証の型式を伝えて販売店に確かめる。
ハブ径とセンターボア
ZR-Vのハブ径は64mm。センターボアがハブ径より小さいホイールはハブに入らないので付けられない。紹介する2セットは出品者の説明でセンターボア径73.1mmとされ、ハブ径より大きい。この場合にハブリングを使うかどうかは、販売店か取付店に確かめる。
ナットの座面
ホイールナットは、ホイールの座面の形に合うものを使う。紹介する2セットは、出品者の商品説明で「ナット付属無し (60度テーパー座ナットをご用意ください)」とされているので、ナットは別に用意する。
タイヤのサイズと荷重指数
タイヤとのセットは、タイヤのサイズと荷重指数・速度記号を純正の225/55R18 98Hと比べる。紹介する2セットのタイヤは出品者の説明でSnowShoes AW33の225/55R18 98H(2026年製)で、純正と同じ表記になっている。
ダークグレーメタリックのセット(SnowShoes AW33×X-TECHNIC Spider)
出品者の商品説明では、タイヤはSnowShoes AW33 225/55R18 98H(2026年製)、ホイールはX-TECHNIC Spider(ダークグレーメタリック)で、18×7.5J・インセット48mm(OFF+48)・PCD114.3・5穴・センターボア径73.1mm。新品のスタッドレスタイヤとホイールの4本セット(1台分)だ。
純正と比べるとリム幅が0.5J広く、インセットが2mm小さい。PCD114.3・5穴は純正と同じ。
商品名は「225/55R18 スタッドレスタイヤ&ホイール4本セット ZR-V/フォレスター(SK9)他 (フォレスター,PCD注意/除くブレンボ仕様車)」で、ZR-Vだけの専用品ではなく複数の車種に向けたセットだ。出品者の説明には「商品詳細については必ずご確認下さい。」とあり、ZR-Vの型式・グレード・駆動方式ごとの適合表は示されていない。Hondaが適合を示した製品でもないので、注文の前に車検証の型式(RZ3〜RZ6)を出品者に伝えて適合を確かめる。
色は、黒一色にせず金属の色味を足元に残したい人に向く。
SnowShoes AW33×X-TECHNIC Spider ダークグレーメタリック 225/55R18 スタッドレス4本セット
艶消しマットブラックのセット(SnowShoes AW33×X-TECHNIC Spider)
出品者の商品説明では、タイヤはダークグレーメタリックのセットと同じSnowShoes AW33 225/55R18 98H(2026年製)で、ホイールはX-TECHNIC Spiderの艶消しマットブラック。寸法も18×7.5J・インセット48mm・PCD114.3・5穴・センターボア径73.1mmで同じで、違うのはホイールの色だけだ。
ナットが付属しない点も同じなので、60度テーパー座ナットを別に用意する。足元を黒でまとめたいなら、こちらを選べばいい。
SnowShoes AW33×X-TECHNIC Spider 艶消しマットブラック 225/55R18 スタッドレス4本セット
冬用に替えるときに知っておくこと
18インチのままではチェーンを付けられない
ZR-Vの取扱説明書(冬期のタイヤ)では、スノータイヤは四輪とも同じ種類で指定サイズのタイヤを選び、四輪すべてに付けるとしている。そのうえで、225/55R18 98Hのタイヤにはタイヤチェーンを装着できない。チェーンが必要なときは、四輪すべてをオプションの215/60R17 96Hに替えて前輪にチェーンを付ける。チェーンは前輪だけに付けて後輪には付けず、装着時は30km/h以下で走る。サイズや付け方が合わないと、ブレーキライン・サスペンション・ボディー・ホイールを傷めるおそれがある。
紹介した2セットも225/55R18なので、チェーンは付けられない。チェーンを使う予定があるかどうかを、セットを選ぶ前に決めておく。
17インチのセットを選ぶ前に
通販の出品者の商品説明には、225/60R17 99HのSnowShoes AW33と17×7.0J・インセット48mm・PCD114.3・5穴のホイールのセットを「ZR-Vにお勧め,純正18inからのインチダウンサイズ」とする出品もある。ただ、取扱説明書の車両仕様一覧のタイヤサイズは225/55R18 98Hで、冬期のタイヤのページがチェーン用に挙げるのはオプションの215/60R17 96H。225/60R17はこの2つのページに無いサイズなので、紹介するセットからは外した。冬用を17インチにしたいときは、取扱説明書のサイズを基準にディーラーかタイヤ販売店に確かめる。
取り付けるときの注意
セットが届いてから慌てないよう、ナットは先に用意しておく。タイヤがホイールに組み込まれ、バランス調整まで済んだ状態で届くかは、出品者の説明からは確かめられなかった。自分で付けるつもりなら、注文の前に出品者に聞いておく。
取り付けは取付店に頼むのが確実だ。センターボアとハブリングのことも、そのときにまとめて相談できる。自分で付けるときはトルクレンチを使い、ZR-Vの取扱説明書にある締め付けトルク108N・m(11kgf・m)で締める。
取扱説明書では、タイヤのローテーションは5,000km走行したときに行い、回転指示マークのあるタイヤは回転指示マークが前へ向くように取り付けるとしている。冬用に替えたあとも、この間隔でローテーションを続ける。
よくある質問
ZR-Vに付いているナットを社外ホイールにそのまま使える?
使えると決めつけずに確かめる。ナットは座面の形がホイールに合っている必要があり、紹介した2セットは出品者が60度テーパー座ナットを用意するよう案内している。今付いているナットを流用できるかは、ホイールの販売店か取付店に聞く。
チェーンを使う予定があるなら、冬用はどのサイズでそろえる?
取扱説明書がチェーン用に挙げるオプションの215/60R17 96Hで、四輪ともそろえる。18インチのセットはチェーンを使わない前提の人向けで、チェーンが要る道を走るなら最初から17インチで組んだほうが買い直しが無い。
夏用のホイールも2セットと同じ18×7.5J・インセット48mmで選べばいい?
同じ値に合わせる必要はない。18×7.5J・インセット48mmは出品者が示す値で、Hondaが適合を示した寸法ではない。夏用は純正の18×7J・インセット50mmを基準に、PCDと穴数・リム幅とインセット・ハブ径とセンターボア・ナットの座面・タイヤサイズの5つで照らす。
Honda Accessの19インチに替えるときに必要なものは?
19インチのMG-030は19×7 1/2J・インセット50mmで、ホイールとは別に235/45R19 95Wのタイヤが要る。アルミホイールセンターキャップ(ブラックHマーク)とは同時に付けられない。案内の価格には取付費が含まれないので、取付費は販売店で別に確かめる。
まとめ:注文する前に確かめる5つのこと
- 車検証の型式が RZ3・RZ4・RZ5・RZ6 のどれか、今のタイヤの側面に225/55R18 98Hなどの表示があるか
- PCD114.3・5穴か、リム幅とインセットは純正の18×7J・インセット50mmとどれだけ違うか
- センターボアがハブ径64mmより小さくないか、ナットは付属するか
- 冬にチェーンを使うか(使うなら18インチのセットではなく215/60R17 96H)
- 型式を伝えて、販売店か出品者に適合を確かめたか
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