CR-V RT5 のエンジンオイルの交換量は、RT5 の年式の取扱説明書(2019年版・2022年版)の規定量で、オイルのみの交換が 3.5L、オイルフィルターも同時に替えると 3.8L だ。交換時期は、ホンダ公式サイトの CR-V の Q&A が示す 15,000km または 12か月のいずれか早い時点を目安にし、手元のメンテナンスノートに値があればそちらを優先する。以下で値の出どころを整理し、オイルとフィルターの選び方、自分で量を点検する手順まで順に書く。
RT5 のオイル交換は 3.5L、時期は距離と期間の早い方
先に、RT5 のオイル交換で使う値を表にまとめる。
| 項目 | 値 | 出どころ |
|---|---|---|
| オイルのみの交換量 | 3.5L | RT5 の年式の取扱説明書(2019年版・2022年版) |
| オイルとフィルターの同時交換量 | 3.8L | 同上 |
| 交換時期(標準) | 15,000km または 12か月の早い方 | CR-V の Q&A(世代の書き分けなし) |
| 交換時期(シビアコンディション) | 7,500km または 6か月ごと | 同上 |
| オイルフィルターの交換 | オイル交換 2回に 1回が目安 | ホンダの交換部品の案内 |
量の値は RT5 の取扱説明書で裏付けられている。一方、交換時期の値は世代・型式を書き分けていない CR-V の Q&A のもので、RT5 の取扱説明書に書かれた値ではない。RT5 の取扱説明書も、点検整備の詳細は別冊のメンテナンスノートで確かめるよう案内している。交換時期は、お手元の車のメンテナンスノートの値を優先する。
対象は RT5(CR-V ハイブリッドの FF)
RT5 は CR-V ハイブリッドの FF(前輪駆動)の型式で、型式の表記は 6AA-RT5、エンジンは LFB 型の 2.0L だ。取扱説明書の仕様の総排気量は 1,993cm3。中古車情報のカタログでは、CR-V ハイブリッドの区分の期間は 2018年11月〜2022年12月となっている。
ホンダの取扱説明書(WEB版)には、名前が CR-V ハイブリッドの 2019年版と、CR-V e:HEV の 2022年版がある。どちらも総排気量は 1,993cm3 で、エンジンオイルの推奨と規定量(3.5L/3.8L)の記載は同じ。手元の取扱説明書がどちらの版でも、この記事の量の値と照らし合わせられる。
CR-V にはほかの世代もあり、世代を取り違えると別の車の値を見てしまう。新しい世代は次の記事にまとめている。
交換時期の目安と、早めに替えたい使い方
標準の目安
ホンダ公式サイトの CR-V の Q&A では、推奨オイルの交換は 15,000km または 12か月のいずれか早い時点、シビアコンディションでは 7,500km または 6か月ごととしている。ホンダの別の Q&A は、エンジンオイルの交換時期は車種ごとに異なるとして、10,000km または 12か月ごと・15,000km または 12か月ごと・ターボ装備車は 5,000km または 6か月ごと、という型を挙げ、メンテナンスノートの確認を案内している。JAF の Q&A も、交換時期は車種や使用状況で異なるので取扱説明書等で確かめるとしたうえで、一般的な目安としてガソリン車 15,000km/1年(シビアコンディション 7,500km/6カ月)を挙げている。
距離と期間は、どちらか先に来た方で替える。自動車メーカー(トヨタ)の一般的な日常点検の案内では、エンジンオイルは車を使わなくても自然に劣化し、劣化すると黒ずんでエンジンの性能が落ち、交換しないまま走り続けると故障の原因になる場合があるとしている。距離が伸びない車でも、期間の目安で替える理由はここにある。
シビアコンディションに当たる使い方
ホンダのシビアコンディションの案内では、次のいずれかの走行が走行距離の 30%以上ならシビアコンディションに当たる。
- 悪路(デコボコ道・砂利道・未舗装路)の走行が多い
- 雪道の走行が多い
- 走行距離が多い(目安 年 20,000km 以上)
- 山道・登降坂路の走行が多い
- 短距離の繰り返し走行が多い(目安 1回 8km)
- 外気温が氷点下での繰り返し走行が多い
- 低速走行が多い(目安 30km/h 以下)
- アイドリング状態が多い
渋滞の多い都市部での短距離のみの使用や、近所への買い物が中心の使い方も当たる。案内は標準より早めの点検・交換を求めているので、当てはまるなら CR-V の Q&A のシビアコンディションの目安(7,500km または 6か月ごと)で替える。
冬と短距離の多い使い方
取扱説明書の推奨エンジンオイルの項は、冬期はエンジンオイルの劣化が激しくなるとし、冬に主に短距離や市街地を走る場合は早めの交換を勧めている。冬の通勤や買い物が中心なら、次の交換を前倒しにしておく。
交換量はオイルのみ 3.5L、フィルター同時は 3.8L
RT5 の年式の取扱説明書(2019年版・2022年版)の規定量は、オイル交換時 3.5L、オイルとオイルフィルターの同時交換時 3.8L。フィルターを替える回は 0.3L 多く要る。仕様に全容量の記載は無い。
ネットで 3.7L という値を見かけることがある。ホンダ公式サイトの CR-V の Q&A は、交換量をオイルのみ 3.7L、オイルとフィルタの同時交換 4.0L としているが、世代の書き分けが無く、RT5 の年式の取扱説明書の 3.5L/3.8L と一致しない。RT5 には取扱説明書の値を使い、3.7L/4.0L を RT5 の値として扱わない。
量は多すぎても少なすぎてもよくない。取扱説明書は、オイルの量が少ない場合や劣化したオイルを使うと、エンジンの不調や破損につながることがあるとしている。反対に、自動車メーカー(トヨタ)の一般的な日常点検の案内では、上限以上に入れるとエンジンに悪影響をおよぼす恐れがあるとしている。
RT5 に入れるオイルの選び方
純正オイルの 3 種類
取扱説明書の仕様で推奨されている純正オイルは、Honda ULTRA NEXT・Honda ULTRA Green・Honda ULTRA LEO の 3 種類だ。ULTRA NEXT には「最も省燃費性に優れたオイル」と注記がある。
ホンダの交換部品の案内は、ウルトラ Green を Honda のハイブリッドと低燃費ガソリンエンジン向けのオイルとし、ウルトラ Green 推奨車両以外には使わないよう注意している。エンジンオイルは車種・型式により適用が異なるともしている。RT5 の年式の取扱説明書は推奨オイルに ULTRA Green を挙げているので、RT5 では推奨オイルの 1 つに当たる。
3 種類とも RT5 の取扱説明書が挙げる推奨オイルだが、純正でも、オイルの種類と外気温に応じた粘度は取扱説明書の表に従って選ぶ。表に合うものの中で燃費を優先するなら ULTRA NEXT を選ぶ。
市販オイルを選ぶときの条件
取扱説明書の推奨エンジンオイルの項は、純正・市販を問わず、オイルの種類と外気温に応じた粘度を表に従って選ぶよう案内している。市販品なら API SM 級以上のもの、または缶に API CERTIFICATION マークがあるものを選ぶ、としている。
推奨の粘度は 0W-16 または 0W-20 だ。市販品は粘度を 0W-16 か 0W-20 に絞り、そのうえで API SM 級以上か API CERTIFICATION マークの有無を缶で確かめる。どちらの粘度にするかは、取扱説明書の外気温の表で決める。
オイルフィルターの交換頻度と、用意するときの確かめ方
交換は 2回に 1回が目安
オイルフィルターは、エンジンオイルの汚れを取り除き、きれいなオイルとして循環させるための部品だ。JAF は、長く使うと不純物を取り除けなくなり、オイルの性能低下が早まるだけでなく、フィルターが詰まる原因にもなるとしている。
ホンダの交換部品の案内は、エンジンオイルの交換 2回につき 1回の割合でのフィルター交換を勧め、ウルトラ Green またはウルトラ LEO 推奨車は、標準的な使用で 30,000km または 24ヵ月ごと、シビアコンディションで 15,000km または 12ヵ月ごととしている。RT5 の年式の取扱説明書は推奨オイルに ULTRA Green と ULTRA LEO を挙げている。JAF も、基本はオイル交換 2回ごとに 1回としている。
自分で用意するときの確かめ方
フィルターを自分で用意して持ち込むなら、商品名に RT5 の表記がある社外品として次のものがある。
KADOTAWORKS オイルエレメント(商品名に CR-V ハイブリッド RT5 RT6 の表記)
KADOTAWORKS のオイルエレメントの商品名には「CR-V ハイブリッド RT5 RT6」と「15400-RTA-003」の表記がある。販売ページの商品説明では、1個入り、ネジ径 M20×1.5、レンチ角 14角、直径 68mm、高さ 82mm で、取扱説明書は付かない。
ただし同じ販売ページの商品説明には、掲載している参考車種や型式はあくまで参考で、適合車種の問い合わせには答えないとある(出品者の記載)。RT5 の純正オイルフィルターの品番は、この記事の調べではホンダやフィルターメーカーの資料で確かめられていない。購入前に、車検証の型式と車台番号をホンダ販売店に伝えて純正品番を確かめ、商品名の品番と照らしてから買う。
オイルの量と汚れを自分で点検・補給する手順
作業前の準備
RT5 の取扱説明書のメンテナンスの注意では、指示がない限りパワーモードを OFF にして作業する。ON モードでは、ガソリンエンジンが自動で始動したり、エンジン停止中でも冷却ファンが回ったりすることがある。
- エンジン温度が高い状態で停止するとファンが自動で作動することがあるので、エンジンルーム内の点検は冷却ファンが止まってから行う
- 部品に触れる前に、エンジンと排気システムを十分に冷やす
- 火気を引火性の液体から遠ざけ、エンジンルーム内にタオルなどの可燃物を置き忘れない
- エンジンを始動するときは十分に換気する
レベルゲージでの点検
- 平らな場所に止め、パワーモードを OFF にする
- 走行直後は避け、エンジン始動前か、止めてから少なくとも 5分以上たってエンジンルーム内の温度が下がってから行う
- オイルレベルゲージを抜き、付いたオイルを拭き取る
- ゲージを止まるまで奥まで差し込み、再び抜く
- ゲージの上限と下限の間にオイルが付いているかを見る
- あわせてオイルの汚れを見て、汚れていれば交換する
ゲージの位置は取扱説明書や整備手帳で確かめる。
足りないときの補給
自動車メーカー(トヨタ)の一般的な日常点検の案内では、量が下限以下なら給油キャップを外して補給し、補給後にもう一度量を点検して、上限と下限の間ならキャップを確実に取り付けるとしている。補給口からゴミが入らないようにし、オイルをこぼさない(エンジンが熱いときは発火する恐れがある)。
JAF の Q&A では、汚れや減りが激しい場合は距離や期間の内でも交換が必要としている。減りが激しいときはオイルの漏れも疑われるので、整備工場やディーラーでの点検を勧めている。シビアコンディションに当たるかは、車両付属のメンテナンスノートで確かめられる。
交換を店に頼むときに伝えること
店に頼むときは、その回がオイルのみの交換(3.5L)か、オイルフィルターも替える回(3.8L)かを決めて伝える。量も部品も変わるので、前回フィルターを替えたかどうかを記録で確かめておくと決めやすい。部品代のほかに工賃がかかる。
RT5 の取扱説明書は、点検時期は取扱説明書とメンテナンスノートを守り、メンテナンスを自分で行った場合はメンテナンス点検整備記録簿に記録するよう案内している。作業に不慣れな場合や難しい場合は Honda 販売店に相談するよう勧めている。定期点検は 12か月と 24か月ごとなので、点検に合わせて交換を頼むのも手だ。
点検のついでに見ておきたいほかの消耗品は、次の記事にまとめている。
よくある質問
3.7Lという値を見たが、RT5 はどちらか
RT5 には、RT5 の年式の取扱説明書(2019年版・2022年版)の 3.5L(フィルター同時は 3.8L)を使う。3.7L は世代を書き分けていない CR-V の Q&A の値で、理由は交換量の節で書いた。
走行距離が少なくても1年で替えるか
替える。オイルは使わなくても劣化するので、距離が伸びなくても期間の目安で替える。CR-V の Q&A の目安は 12か月だが、世代を書き分けていない値なので、メンテナンスノートの値を優先する。
オイルフィルターは毎回替えるか
毎回でなくてよい。ホンダの交換部品の案内の目安は、オイル交換 2回に 1回だ。RT5 では、替える回の量が 3.8L になる。
市販のオイルでもよいか
よい。RT5 の年式の取扱説明書の条件は、粘度が 0W-16 か 0W-20 で、API SM 級以上か缶に API CERTIFICATION マークがあるもの。オイルの種類と外気温に応じた粘度は、取扱説明書の表に従って選ぶ。
まとめ
まず車検証で型式と初度登録年月を確かめる。型式が 6AA-RT5 なら、次の値を使う。
- 交換量は、RT5 の年式の取扱説明書(2019年版・2022年版)でオイルのみ 3.5L、フィルター同時 3.8L
- 交換時期は、CR-V の Q&A の 15,000km または 12か月の早い方(世代の書き分けなし)を目安に、メンテナンスノートの値を優先する
- オイルは純正の ULTRA NEXT・ULTRA Green・ULTRA LEO か、API SM 級以上の 0W-16 か 0W-20(純正・市販を問わず、オイルの種類と外気温に応じた粘度は取扱説明書の表に従って選ぶ)
- フィルターはオイル交換 2回に 1回が目安
RT5 のほかの手入れは次の記事も参考にしてほしい。
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