真夏の屋外に数時間停めたあとのCR-Vは、ハンドルもダッシュボードも触れないほど熱を持つ。サンシェードを買おうとして手が止まるのは、商品ページの適合欄が「RW1 RW2 RT5 RT6」とまとめて書かれていたり、対応年式の始まりが2016年だったり2018年8月だったりと揃わないからだ。RT5に合うかどうかは、車検証の型式と、覆いたい窓がフロント1枚で足りるのかどうかの2点で決まる。この2点を順に確定させたうえで、RT5が適合表記に入っている4製品を用途別に並べる。
RT5に合うのは「RW系・RT系」と書かれた専用品
RT5向けのサンシェードは、適合欄にRT5またはRT系が併記された5代目CR-V用の専用品から選べばいい。ホンダが公開している5代目CR-Vの主要諸元表では、ハイブリッドのRT5・RT6とガソリンのRW1・RW2で全長・全幅・ホイールベースが同じ1行にまとめて記載されている。だから商品名の主役がRW系の表記でも、RT5が併記されていれば対象になり得る。
覆う範囲は使い方で決まる。日中の駐車で困っているのがハンドルとダッシュボードの熱さだけなら、フロントガラス用1枚で足りることが多い。後席に子どもを乗せる、車中泊で仮眠する、といった使い方になると前席サイドや後席サイド、あるいは全窓まで範囲が広がる。
| 覆う窓 | 製品の方式 | 価格(Amazon実売・2026年8月19日時点) |
|---|---|---|
| フロントガラス | 折りたたみパネル型・RW系RT系専用 | ¥2,869 |
| 前席・後席サイド(通気重視) | 磁石式メッシュ | ¥2,399 |
| 後席サイド2枚 | 磁石式メッシュ | ¥1,800 |
| 全窓 | メッシュカーテン型セット | ¥8,499 |
価格は変動するので、購入時の表示で確かめてほしい。以降の節は、この選び方の根拠を型式・適合表記・方式・効果の順に分解したものだ。
車検証の型式でRT5かどうかを確定させる
6AA-RT5はハイブリッドの前輪駆動
ホンダが公開している5代目CR-Vの主要諸元表によると、5代目の型式は4種類ある。ハイブリッド(2.0L DOHC i-VTEC+2モーター)が前輪駆動で6AA-RT5、4輪駆動で6AA-RT6。ガソリン(1.5L DOHC VTEC TURBO)が前輪駆動でDBA-RW1、4輪駆動でDBA-RW2だ。RT5はハイブリッドの前輪駆動を指す型式で、車検証の「型式」欄に6AA-RT5と印字されている。トランスミッションはハイブリッドが電気式無段変速機、ガソリンが無段変速オートマチックという違いもある。
RT6・RW1・RW2との差はどこか
同じ諸元表の寸法欄は、RT5・RT6・RW1・RW2に共通の値として1行で書かれている。全長4.605m・全幅1.855m・全高1.680m(4輪駆動車は1.690m)、ホイールベース2.660m、トレッドは前1.600m/後1.615m、最小回転半径5.5m。分かれているのは最低地上高で、RT5が0.190m、RT6が0.200m、RW1が0.200m、RW2が0.210m。車両重量はRT5が1,610kg(Masterpieceは1,650kg)、タイヤは前後とも235/60R18 103Hだ。
つまり4型式の差は駆動方式と地上高であって、窓まわりの寸法差は諸元表からは読み取れない。乗車定員は違いが出る。同じ諸元表では、ハイブリッドのRT5・RT6は5名のみ、ガソリンのRW1・RW2は5名と7名の両方が設定されている。
5代目はいつまで売られていたか
ホンダの公式ニュースリリースによると、5代目CR-Vの日本での発売日はガソリンモデルが2018年8月31日、ハイブリッドモデルが2018年11月1日。RT5が国内で新車として売られ始めたのは2018年11月ということになる。自動車カタログサイトのCR-Vハイブリッドのページでは掲載期間が2018年11月~2022年12月とされ、燃費は前輪駆動が21.2km/L、4輪駆動が20.2km/L。5代目は2022年12月で国内のカタログから外れているので、いまRT5に乗っているなら中古で流通する年式帯にあたる。
適合年式の表記が商品ごとに違う理由
「2016~」は日本の発売年ではない
販売ページに書かれている適合表記を並べると、同じ5代目向けなのに起点が割れている。「RW1 RW2 RT5 RT6型」と型式だけを書くもの、「5代目 RW系 RT系 2016~2022」、「RW1 RW2 RT5 RT6(2017-2022)」、「5代目 RW1/2 RT5/6型 2018年8月~2022年8月」といった具合だ。日本での発売はガソリンが2018年8月31日、ハイブリッドが2018年11月1日なので、2016年や2017年という年は日本での発売年ではなく、5代目そのものが海外で登場した時期に寄せた表記と考えられる。
判断の軸は年式ではなく型式記号
そうなると、年式表記だけで候補を弾くのは筋が悪い。適合欄にRT5またはRT系が併記されているかを軸に見るのが実用的だ。「2018年8月~」と書かれた商品も、ガソリンの発売日に合わせた表記であって、RT5を除外しているとは限らない。逆に、車体寸法が共通だからといってRW1・RW2用としか書かれていない商品がRT5に使えると断定はできない。適合の可否を決めるのは各商品の適合表記であって、こちらで機械的な流用を保証できる話ではない。
4代目RM型・6代目RS5と取り違えない
適合表記が世代をまたぐ商品もある。今回確認した中には「CR-V RM型 RW1/2 RT5/6型 2011年~2022年8月 対応」と書かれたメッシュカーテンがあった。RM型は4代目CR-V(2011年~)を指す。1製品で4代目と5代目の両方をカバーすると書かれている場合、ガラス形状に合わせた専用裁断ではなく、伸縮素材やゆとりのある寸法で複数世代に掛かるようにした設計である可能性がある。
反対側の取り違えもある。6代目CR-Vは2026年2月27日発売で、型式は6AA-RS5と6AA-RS6。6代目の主要諸元表では全長4.700m・全幅1.865m、ホイールベース2.700mで、5代目より全長で95mm、全幅で10mm、ホイールベースで40mm大きい。世代が違えばガラスの大きさも形も変わるため、RS5・RS6向けと書かれた商品はRT5の適合対象ではない。
取り付け方式の違いをRT5の使い方で比べる
フロント用:折りたたみパネル型と傘型
フロントガラス用は大きく2系統に分かれる。折りたたみパネル型は面で覆い、折り目に沿って畳んで平たく収納する。傘型・ワイヤー型は開閉が速く、棒状または円盤状に畳める。CR-Vのラゲッジは広いが、実際に置くのは助手席の足元やドアポケットになることが多い。畳んだときの形と大きさが置き場所に収まるかを先に考えておくと外しにくい。
サイド用:磁石式メッシュの得手不得手
サイドウィンドウ用は窓枠まわりの鉄板に磁石で留める方式が主流で、視界と通気を残しながら日差しと視線を遮る。運転席・助手席用と後席用で製品が分かれることが多い。通気が残る代わりに遮光は不透明素材ほど強くない。
全窓メッシュカーテン:車中泊寄りの選択
複数枚セットで車内をぐるりと覆うタイプは、車中泊やプライバシー確保が主目的で、価格帯も上がる。フロント1枚とは用途が違うので、同じサンシェードでも直接の優劣比較にはならない。
遮光層・固定方式・逃げ加工
同じ方式の中で比べるなら、見るべきは5点だ。表面の反射層に加えて中間層があるか(4層構造・高密度・断熱といった表記)、ルームミラーやフロントカメラの逃げ加工の切り欠きがあるか、固定方式(サンバイザーで挟む・吸盤・磁石)、畳んだときの形と大きさ、汚れたときに拭けるか洗えるか。吸盤は経年で吸着が落ち、磁石は砂を噛むと塗装やガラスに傷が入りやすい。
なお、5代目CR-Vのフロントガラスそのものの縦横寸法は、ホンダの公式諸元表にも今回確認した商品の説明にも記載が見当たらなかった。車体寸法から逆算もできない。サイズの確からしさは、車種と型式を明記した専用設計品を選ぶか、購入前に自分でガラスの縦と横を実測して商品のサイズ表記と突き合わせるかの二択になる。
サンシェードで実際に何が変わるのか
ダッシュボード面には大きく効く
JAFが公開している真夏の車内温度のユーザーテスト(2012年8月22日・23日、埼玉県戸田市、外気温35度、正午から4時間駐車)では、対策なしの白いボディでダッシュボード最高74℃・車内最高52℃・車内平均47℃、サンシェード装着でダッシュボード最高52℃・車内最高50℃・車内平均45℃という結果が出ている。直射が当たるダッシュボード面では22℃下がっている。ハンドルやダッシュボードの熱さが不満の中心なら、フロント1枚の効き目は体感しやすい。
車内全体の温度は下がりきらない
同じテストで車内平均の低下は2℃にとどまっている。他の条件の値も並べると役割が見えてくる。窓を3cm開けた場合はダッシュボード最高75℃・車内最高45℃・車内平均42℃、エアコンを作動させた場合はダッシュボード最高61℃・車内最高27℃・車内平均26℃。サンシェードは直射の当たる面に、換気は空気の温度に効く、と守備範囲が分かれている。個別の商品について何℃下がると言える数値ではない点も押さえておきたい。
サンルーフ装備車で変わる点
電動パノラミックサンルーフ装備車は、公式諸元で客室内高さが1.230mから1.185mへ45mm低くなる。ルーフに大きなガラス面があるということなので、フロントガラス用のシェードだけでは天井側から入る日射を塞げない。純正の内蔵シェードを閉めたうえで前後の窓を覆う、という前提で範囲を考えることになる。
RT5に使えるサンシェード4製品を用途別に見る
フロントガラス用を1枚だけ選ぶなら
BLUESEATECの5代目CR-V専用フロントサンシェードは、商品名にRW1・RW2・RT5・RT6型と4型式が明記されている。年式ではなく型式で対象を示している表記なので、RT5に乗っている側からは判断しやすい。折りたたみパネル型で、まず1枚だけ用意するならここから入るのが素直だ。通勤や買い物で日中に数時間停めるだけなら、この1枚で用は足りる。
BLUESEATEC ホンダ CR-V RW系 RT系 専用 フロントガラス用サンシェード
前席サイドまで塞ぎたいとき
ZTIURの磁石式サイドシェードは「5代目 RW1/2 RT5/6型 2018年8月~2022年8月 対応」と、型式と年式の両方で範囲を示している。通気性を残す磁石式メッシュなので、日差しと視線を遮りながら風を通したいときに向く。前席サイドに使うものは駐車中に限られる点だけ、次の節の内容を先に読んでおいてほしい。
ZTIUR CR-V 5代目 RW1/2 RT5/6型 対応 サイドウインドウ用 マグネット式サンシェード
後席の子どもを守りたいとき
YYZAXの後席サイド用は2枚組で、同じく5代目のRW1/2・RT5/6型に対応と書かれている。後席に子どもや高齢の家族、ペットを乗せるなら、直射が体に当たる時間を減らす目的で足す位置づけになる。RT5は5人乗りなので、後席の左右2枚という構成がそのまま合う。
YYZAX CR-V 5代目 RW1/2 RT5/6型 対応 後席サイド用 マグネット式サンシェード 2枚
車中泊で全窓を覆いたいとき
FXXKOEのメッシュカーテンは全窓分のセットで、適合表記は「5代目 RW系 RT系 RW1 RW2 RT5 RT6 2016~2022」。2016年という表記は日本での発売年ではないが、型式記号にRT5が入っているので5代目向けであることは読み取れる。通気を残したまま視線を遮りたい車中泊や仮眠の用途に向く。価格帯は他の3点より上がるので、必要な範囲を決めてから検討したい。
FXXKOE CR-V 5代目 RW系 RT系 対応 全窓メッシュカーテン型サンシェード
どこまで揃えるかを使い方から決める
通勤や買い物の日中駐車が中心なら、フロント1枚で止めていい。JAFのテストでも効果が集中していたのは直射の当たる面で、その面を覆うのがフロント用の役割だからだ。後席に人を乗せる時間が長いなら後席サイドを足す。車中泊や仮眠まで含むなら、フロント+前席サイド+後席サイド、あるいは全窓のメッシュカーテンという組み方になる。通気を残したいならメッシュ、日差しと視線を強く遮りたいなら不透明素材と、目的で素材を分ければ迷いにくい。
全窓分をまとめて買うときだけは、定員を先に確認してほしい。公式諸元表の客室内寸法は長さ1.970m・幅1.550m・高さ1.230mだが、7人乗りは長さ2.520m・幅1.520mと注記されている。7人乗りの設定はガソリン車だけなので、RT5・RT6は長さ1.970m・幅1.550mの5人乗りが該当する。7人乗りを前提にした枚数構成のセットとは窓の数が変わる。
走行中の扱いと、傷めない使い方
走行前に外す窓
国土交通省が公開している保安基準の条文では、道路運送車両の保安基準 第29条第3項が前面ガラスと側面ガラスについて「運転者の視野を妨げないものとして、ひずみ、可視光線の透過率等に関し告示で定める基準に適合するもの」と定め、同条第4項がそれらの窓ガラスに検査標章など列挙されたもの以外を装着・貼り付けてはならないと定めている。細目を定める告示 第117条は、装着された状態で透明であり「運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分にあっては可視光線透過率が70%以上であることが確保できるもの」と規定する。フロントガラス用と前席サイド用のシェードは駐車中に使うもので、走行前に必ず外す。
磁石式で塗装やガラスを傷めない扱い
磁石は窓枠まわりの鉄板部分に留めるので、砂やほこりが付いたまま押し当てると塗装に細かい傷が入る。取り付け前に磁石側と車体側の両方を軽く拭いておく。強風時や洗車時は外す。雨天の走行後は磁石まわりの水分を拭いてから収納すると、磁石の錆と樹脂部分の劣化を抑えられる。
付けるとき・しまうとき
フロントガラス用は、ガラス内側の汚れを拭いてからシェードを広げて当て、上端をサンバイザーで押さえるか付属の吸盤やクリップで留める。ルームミラーやカメラの台座には切り欠きを合わせる。ダッシュボード側の端が浮くと隙間から直射が入るので、下端を押し込んで面を出す。外すときは折り目に沿って畳んで収納袋へ。濡れたまま畳んで長く置くとにおいやカビの原因になるので、乾かしてから仕舞う。
よくある質問
RW1・RW2用と書かれた商品はRT5に使える?
公式諸元表では全長・全幅・ホイールベースがRT5・RT6・RW1・RW2で共通の1行として記載されているので、ボディそのものは同じだ。ただし各商品がRT5を適合対象に含めているかどうかは商品側の適合表記が正になる。RW系としか書かれていない商品を流用できると保証はできないので、RT5またはRT系の併記があるものを選ぶのが確実だ。
新型(6代目)用のサンシェードは流用できる?
できない。6代目は型式が6AA-RS5・6AA-RS6で、全長4.700m・全幅1.865m・ホイールベース2.700mと5代目より大きい。世代が変わればガラスの大きさも形も変わるため、RS5・RS6向けの商品はRT5の適合対象ではない。
サンシェードで車内温度はどれくらい下がる?
JAFのテストの数値では、ダッシュボード面の最高温度が74℃から52℃に下がる一方、車内平均は47℃から45℃にとどまっている。直射の当たる面には効くが、車内全体の暑さまでは解消しない、という読み方になる。
サイズが合うか不安なときはどう確かめる?
5代目CR-Vのフロントガラスの縦横寸法は公表資料に見当たらないため、寸法で照合する方法が取れない。確かめ方は2つで、車種と型式を明記した専用設計品を選ぶか、自分でガラスの縦と横を実測して商品のサイズ表記と突き合わせるか。サイズ表記の無い商品では、適合表記の型式が唯一の手がかりになる。
まとめ:型式で絞り、用途で範囲を決める
順序は3段階でいい。まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。6AA-RT5なら5代目のハイブリッド前輪駆動で、適合欄にRT5またはRT系が併記された商品が候補になる。次に、覆いたい窓を使い方から決める。日中の駐車だけならフロント1枚、後席に人を乗せるなら後席サイドを追加、車中泊まで含むなら全窓という順に広がる。最後に方式を選ぶ。通気が要るなら磁石式メッシュ、遮光を優先するなら不透明素材のパネル型だ。
期待値も揃えておきたい。効くのはダッシュボードのような直射面で、車内全体の温度が大きく下がるわけではない。そしてフロントと前席サイドのシェードは駐車中のもので、走り出す前に必ず外す。この2つを前提にすれば、選んだあとで失望することはない。
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