夏の日中に X6 F16 を屋外の駐車場へ置いておくと、戻ったときにはハンドルもダッシュボードも熱くなっている。フロントガラス用のサンシェードで抑えたいところだが、X6 は世代ごとに車が違い、初代や3代目向けの品との見分けで手が止まりやすい。選ぶ手掛かりは、出品者が書いている適合の期間と、自分の車の登録時期を照らし合わせることだ。今回は F16 の記載がある販売中の傘型を1点取り上げ、確かめ方から効き目の程度まで順に見ていく。
X6 F16 の記載がある傘型サンシェードと選ぶ前の要点
今回すすめるのは、商品名に「BMW X6 F16 2014年8月~2019年9月」と対応車種を書いた傘型のサンシェードだ。販売ページの商品説明でも同じ対応期間が書かれているが、これは出品者の記載で、メーカーの適合表で確かめた値ではない。
| 項目 | 販売ページの記載 |
|---|---|
| 形式 | 傘のように広げる傘型(柄は360度回転) |
| 対応車種(出品者の記載) | BMW X6 F16 2014年8月~2019年9月 |
| 広げたときの寸法 | 記載なし |
| 収納 | 畳んで付属の収納ケースへ |
BMW X6 F16 対応の傘型サンシェード(360°回転の柄・遮光断熱)
選ぶ前に押さえることは1つで、出品者の記載の対応期間と、自分の車の初度登録年月を照らすことだ。記載の期間は2019年9月で終わっており、2019年10月以降に初度登録された F16 は範囲から外れる。その扱いは後の「買う前に確かめること」で書く。
自分の X6 が F16 かを確かめる
X6 の3つの世代
X6 は2008年に初代(モデルコード E71/E72)が登場し、2014年に2代目(F16)へ進み、2019年12月のフルモデルチェンジで3代目(G06)になった。2014年の発表を伝えた報道でも、新型は「第2世代」と書かれている。サンシェードの適合も、この世代の区切りで見る。
| 世代 | モデルコード | 登場 |
|---|---|---|
| 初代 | E71/E72 | 2008年 |
| 2代目 | F16 | 2014年 |
| 3代目 | G06 | 2019年12月 |
日本での F16 の時期
日本では F16 の X6 が2014年8月7日に受注を開始した。発表時のグレードは X6 xDrive35i・X6 xDrive35i M Sport・X6 xDrive50i・X6 xDrive50i M Sport の4つで、M Sport は X6 で初めての設定だった。納車の予定は xDrive50i が2014年12月、xDrive35i が2015年2月と発表されている。
その後、2019年12月23日に3代目の G06 が発表・発売され、発売時のグレードは X6 xDrive35d・X6 xDrive35d M Sport・X6 M50i の3つになった。日本で新車として売られた X6 のうち、2014年8月の受注開始から2019年12月23日の3代目の発売までの型が F16 にあたる。
車検証で見当をつける
手元の車がどの世代かは、まず車検証の初度登録年月で見当をつける。在庫車の登録などで年月がずれることがあるので、境目にあたる2014年後半〜2015年初めと、2019年後半〜2020年の車は、購入した販売店や整備を頼む店で世代を確かめると確実だ。
X6 F16 のサンシェードの選び方
見る順に5つの基準を挙げる。迷ったら上から優先すればよい。
適合の記載
商品名や商品説明に「X6 F16」と、対応する年式の範囲が書かれているかを最初に見る。X6 は E71/E72・F16・G06 をそれぞれ別の車として扱い、世代違いの品や同じ時期の別の車種の品は、適合の記載が無いかぎり流用しない。記載の年式の範囲は、前の節で確かめた初度登録年月と照らす。
形式
フロントガラスの内側に置くサンシェードには、柄を立てて傘のように広げる傘型や、板状の物を折りたたむ型などがある。傘型は広げるのも畳むのも手早く、畳むと細く小さくなる。どの形式でも、窓の形にどれだけ合うかは、その品の適合の記載と寸法で確かめる。
遮熱と紫外線
表面が日光を反射する作りか、断熱材が何層の構造か、紫外線カットの記載があるかを見る。これらは出品者の記載で、どんな条件で試したかまでは書かれていないことが多い。数字は目安として読み、決め手は適合の記載に置くほうがよい。
ダッシュボードへの当たり
X6 F16 は、2014年8月の日本での受注開始時に発表された主な標準装備に BMW ヘッドアップ・ディスプレイが挙げられており、ダッシュボードの上に装備がある。カメラで前方を見て車線の逸脱を知らせる機能を含む運転支援(ドライビング・アシスト・プラス)も全車に標準装備と発表されたが、カメラの取り付け位置はこの発表を伝えた報道には書かれていない。広げたときに、柄や骨がダッシュボードの上の装備やナビの画面に強く当たらない作りかを見ておく。
収納
使わないときに車内のどこへしまうかを先に決め、畳んだときの形と収納袋の有無を見る。
おすすめは F16 の記載がある傘型サンシェード
作りと使い道
販売ページの商品説明では、この品は傘のように広げてフロントガラスを覆う傘型で、柄(シャフト)は360度回転して角度を変えられ、車種やダッシュボードの高さに合わせて調整できるとしている。中央に柄がある作りで、カーナビやダッシュボードへの干渉を避け、設置時に過度な圧力をかけにくく、車に傷がつくおそれを減らすとも書かれている。
素材は6層構造のナノポリマー断熱材で、表面にチタンシルバーのコーティングを施し、強い日光を反射して車内の温度上昇を抑えるという。紫外線は99%カット(別の項目では「99%以上」)とされ、ハンドルの過熱や、直射日光によるダッシュボードや樹脂の部品の色あせ・劣化を防ぐねらいも書かれている。いずれも出品者の記載として読む。
使った後は傘のように畳んで付属の収納ケースに入れ、細い形なのでドアポケット・グローブボックス・センターコンソールなどの狭い所にもしまえるとしている。日常の駐車時の日除けのほか、車中泊や仮眠のときの目隠しにも使えると書かれている。
BMW X6 F16 対応の傘型サンシェード(360°回転の柄・遮光断熱)
買う前に確かめること
- 書き方の食い違い: 商品名では「車種専用」としている一方、商品説明では「様々な車種にフィットするよう設計されています」とも書いている。X6 F16 のフロントガラスの形に合わせて型を作った品なのか、いろいろな車に使える傘型に F16 の適合の記載を付けた品なのかは、記載からは決められない。
- 寸法の記載なし: 商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、広げたときの縦・横の長さが書かれていない。
- 対応期間の終わり: 記載の対応期間は2019年9月まで。日本で3代目が発売されたのは2019年12月23日なので、2019年10月以降に初度登録された F16 は記載の範囲から外れる。その場合は買う前に出品者へ適合を問い合わせる。
それでも、F16 と対応期間を名指しした記載がある品として、最初に候補へ入れてよい。上の3点を出品者に確かめてから決めれば、買ってから合わないと気づく事態は避けやすい。
サンシェードでどれくらい変わるか
JAF のユーザーテストでは、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場(晴れ・気温35度)で、条件の違うミニバン5台を正午から4時間、炎天下に置いて温度を測っている。テストの車はミニバンで、X6 F16 で測った値ではない。
| 条件 | ダッシュボードの最高温度 | 車内の最高温度 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 79℃ | 57℃ |
| 対策なし(白) | 74℃ | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 75℃ | 45℃ |
| エアコン作動 | 61℃ | 27℃ |
| サンシェード装着 | 52℃ | 50℃ |
ダッシュボードの温度
サンシェード装着の車のダッシュボードは52℃で、対策なし(黒)の79℃はもちろん、エアコン作動の61℃よりも低かった。日が当たるダッシュボードの熱さを抑えるという点では、はっきり差が出ている。
車内の温度
一方、車内の最高温度はサンシェード装着で50℃と、対策なし(黒)の57℃から大きくは下がらず、窓開け(3cm)の45℃より高かった。JAF は、サンシェードや窓開けの対策をしていても温度を抑える効果は低く、人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇を防ぐことはできないとまとめている。
サンシェードは、ダッシュボードやハンドルの熱さを抑える道具と考える。乗り込んだら窓を開けて熱気を出してからエアコンを使うなど、車内の空気の暑さには別の手を打つ。サンシェードを付けていても、車内に子どもやペットを残してよい理由にはならない。
広げるときと使うときの注意
傘型を広げるときは、柄の先や骨がダッシュボードの上の装備(ヘッドアップ・ディスプレイの投影口やナビの画面など)に強く当たらない位置に置き、柄の角度で高さを合わせる。ルームミラーの付け根のまわりに張り出しがある場合は、そこに無理に押し込まない。
寸法の記載が無い品なので、買う前に自分の車のフロントガラスの内側の縦と横を測り、出品者に広げたときの寸法を問い合わせて照らすと確実だ。2019年10月以降に初度登録した F16 なら、適合の問い合わせも同じときに済ませておくと手間が減る。
フロントガラス用のサンシェードが覆うのは前の窓だけで、横の窓からの日差しは横の窓用のシェードで防ぐことになる。X6 F16 への適合を確かめた横の窓用の品は、今回は扱っていない。横の窓用を選ぶときも、商品名や説明に F16 の記載があるかを同じように見る。
よくある質問
X5 F15 用のサンシェードは使える?
X6 F16 と同じ時期の X5(F15)向けのサンシェードを、X6 F16 にそのまま使えると確かめた出典は無い。X6 F16 の適合の記載がある品を選ぶ。X5 F15 に乗っている人は、こちらの記事を見てほしい。
E71 や G06 用の品は流用できる?
すすめない。F16 の適合の記載がある品から選ぶ。
2019年に登録した F16 にも合う?
今回の傘型なら、2019年9月までの登録は出品者の記載の範囲に入り、10月以降は範囲の外になる。2019年後半は世代の境目でもあるので、まず販売店などで F16 かどうかを確かめ、そのうえで出品者に問い合わせる。
サンシェードがあれば車内に子どもやペットを残しても平気?
平気ではない。JAF のテストでは、サンシェード装着の車でも車内の最高温度は50℃に達していた。
まとめ:登録時期と出品者の記載を照らして選ぶ
最初にやることは、車検証で初度登録年月を確かめ、F16 の時期に入るかを見ることだ。そのうえで、商品名や説明にある F16 の記載と対応期間を照らす。今回の傘型は F16 と対応期間(2014年8月~2019年9月)を名指しした出品者の記載があり、寸法と書き方の食い違いを出品者に確かめたうえで選ぶ候補になる。2019年10月以降に初度登録された F16 は記載の範囲から外れるので、その場合は適合も買う前に出品者へ問い合わせる。
BMW X6 F16 対応の傘型サンシェード(360°回転の柄・遮光断熱)
サンシェードはダッシュボードやハンドルの熱さを抑える道具で、車内温度の上昇までは防げない。この線引きだけは覚えておきたい。
同じ X6 F16 の車内の使い方や、ほかの BMW の SUV のサンシェード、世代違いの X6 の記事も置いておく。
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