BMWX6 F16ドラレコ取り付け配線|運転支援カメラの避け方

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2014〜2019年の第2世代 X6(F16)に、走行の記録用や駐車中の見張り用としてドラレコを付けるとき、段取りを左右するのはカメラをフロントガラスのどこに付けるかと、電源をどこから取るかの2つだ。位置は保安基準の範囲に収めたうえで運転支援のカメラの視野を避け、電源は使い方に合わせてシガーソケット・ヒューズからの分岐・直接配線から選ぶ。この2つが決まれば、残りは天井とピラーにコードを隠していく作業になる。

目次

X6 F16 のドラレコは位置・電源・配線の順に決める

先に要点だけ並べておく。

  • 位置:フロントガラス上部の、保安基準で付けてよい範囲の中で、ルームミラー裏側の周辺を選ぶ。そのうえで、自動ブレーキなどに使う運転支援のカメラの視角に入らない場所にする。
  • 電源:いちばん手軽なのはシガーソケット。ただし、イグニッションをオフにしてもソケットに電流が流れる車では、バッテリー上がりの可能性がある。コードを見せたくなければ、ヒューズから分岐して ACC 位置以上で通電する回路を使う。駐車監視まで使うなら車両への直接配線が要る。
  • 配線:天井の隙間からピラーのカバーの中を通して足元へ下ろす。通すのは助手席側で、SRS エアバッグやカーテンエアバッグを装備した車ではそれらを避ける。

それぞれの根拠と、F16 での確かめ方を順に見ていく。

対象は2014〜2019年の第2世代 X6(F16)

BMW X6 F16 は X6 の第2世代にあたり、海外の諸元サイトの表記では世代の期間は2014〜2019年だ。BMW の2014年10月の発表資料も、2014年のパリモーターショーで公開する新型 X6 を第2世代のモデルとしている。

日本については、2014年8月の発表を伝えた Car Watch の記事によると、同年8月7日にフルモデルチェンジされて同日から受注が始まり、xDrive50i の納車は同年12月、xDrive35i の納車は2015年2月の予定とされていた。後の節で触れる運転支援の装備は、この発表時点の日本仕様の話である。

フロントカメラは保安基準とワイパーの範囲で位置を決める

保安基準で付けてよい範囲

前面ガラスにドラレコを付けられるのは、「ガラス開口部の実長の20%以内の範囲」か「ルームミラーで隠れる前面ガラスの範囲」だ。根拠は道路運送車両の保安基準(窓ガラス)と、その細目を定める告示にある。たとえばガラスが1mなら上端から20cm以内で、ルームミラーまわりの高さはおおむねこの範囲に収まるので、ルームミラーの裏側に隠れる位置を目安にすればよい。範囲に入ることに加えて、運転者の前方の視界を妨げないことも条件になる。

ワイパーの範囲・着色ガラス・検査標章を避ける

カメラはワイパーの拭き取り範囲の中に置く。範囲の外だと、雨の日に水滴で映像が見づらくなる。ガラスの上部が着色ガラスになっている場合はその部分を避け、検査標章(車検のステッカー)や車検証ラベルと重なる位置も外す。重なると撮影の邪魔にもなる。雨の日の写りは拭き取りの具合にも左右されるので、ワイパーの替えどきには

も見ておきたい。

貼る前の準備

位置が決まったら、貼る前に取り付け面をクリーナーなどできれいに拭き取る。その前に本体をガラスに当ててみて、運転席からの見え方と、次の節で扱う運転支援のカメラとの重なりを確かめておくと、貼り直しをせずに済む。

F16 の運転支援のカメラをふさがない位置にする

2014年8月の発表を伝えた Car Watch の記事によると、発表時の日本仕様の第2世代 X6 は「ドライビング・アシスト・プラス」を全車に標準装備していた。中身は車線逸脱警告、前車接近警告、衝突回避・被害軽減ブレーキ、ストップ&ゴー機能付きのアクティブ・クルーズ・コントロールで、安全装備はカメラとミリ波レーダー・センサーを併用し、車線逸脱警告はカメラで前方を監視する。発表記事にカメラの取り付け位置の記載は無い。後の年式や中古車の装備は、自分の車で確かめてほしい。

自動ブレーキ用のカメラの視角にドラレコが入ると、その機能に支障をきたす恐れがある。 推奨される位置は、ルームミラー裏側の周辺で、かつ衝突被害軽減ブレーキ用のカメラの視角に入らない場所だ。

X6 F16 の前方監視のカメラの正確な位置と視野は、ここで挙げた出典では確かめられていない。付ける前に、自分の車のルームミラーの根元まわりのガラスに運転支援のカメラ(レンズやカバー)があるかを目で確かめ、そのレンズの前方を本体やコードでふさがない位置を選ぶ。分からないときは BMW の販売店に位置を聞く。

電源の取り方を比べる(シガーソケット・ヒューズ・直接配線)

方式 作業の手軽さ エンジンを切った後 向く使い方 用意・確かめ
シガーソケット プラグを差すだけで最も簡単 オフでも電流が流れる車ではバッテリー上がりの恐れ 走行中の記録 切った後に電源が落ちるかを見る
ヒューズから分岐(ACC) ヒューズを開ける作業が要る ACC 位置以上で通電する回路なら切れる 配線を見せずに走行中の記録 ヒューズの形に合うコネクターと通電テスター
直接配線 車両への配線が要る 駐車中も通電する 駐車監視 バッテリーへの負担への備え

シガーソケットから取る

ドラレコの電源線をソケット用のプラグに差すだけなので、いちばん簡単だ。注意したいのは、イグニッションをオフにしてもソケットに電流が流れる車があることで、その場合はバッテリー上がりの可能性がある。エンジンを切った後にドラレコの電源が落ちるかは、自分の車で確かめておく。駐車監視の機能はこの方式では使えず、使うなら車両への直接配線が要る。

ヒューズから分岐して取る(ACC)

配線を見せずに付けるなら、ダッシュボード裏などの配線やヒューズから分岐して電源を取る。走行中の記録だけが目的なら、イグニッションオフでは通電せず、ACC 位置以上で通電する回路を選ぶ。電気が来ているかは通電テスターで確かめられる。

分岐に使うヒューズ電源コネクターは、車によってヒューズの形(ミニ平型・平型・低背など)が違う。部品を買う前に、自分の車のヒューズの形を確かめる。F16 のヒューズボックスの場所は次の節で扱う。

駐車監視のために直接配線する

駐車中も録画する駐車監視は、車両への直接配線が前提になる。駐車中の通電がバッテリーに与える負担は、後の「駐車監視を使うならバッテリーへの負担を考える」の節で扱う。

F16 のヒューズボックスの場所と、ヒューズの確かめ方

ヒューズボックスはどこにあるか

海外のヒューズ配置の情報サイトによると、X6 F16 の室内のメインのヒューズボックスは助手席の足元、グローブボックスの下にあり、カバーの留め具を外して開ける。荷室のメインのヒューズボックスは右側の内張りの下にあり、荷室の左側にも内張りに覆われた追加の箱がある場合がある。エンジンルームの右側にも、ヒューズとリレーの箱がある。

フロントのドラレコなら、配線を助手席側に通す流れと合う助手席の足元のヒューズボックスから当たるのが順当だ。荷室の内張りまわりを触るときは、荷物の置き方も含めて

を参考にしてほしい。

ヒューズ番号は図とテスターで確かめる

同じサイトの X6 F16 の一覧では、室内のメインのヒューズボックスの37番(20A)がシガーライター、36番(20A)がアームレストのソケット、荷室のメインのヒューズボックスの162番(20A)が後席と荷室のソケットとされている。ただし同サイト自身が、ヒューズの用途と数は製造年と電装品の装備によって違うことがあると断り、ボックスの近くに置かれた図で確かめるよう案内している。一覧の中には、用途の表記とシガーライター系の一覧が食い違う番号もある。

だから番号は一覧だけで決めない。自分の車のボックスの近くの図で用途を確かめ、通電テスターでイグニッションのオンとオフ(ACC 位置を含む)を切り替えて、狙いどおりに電気が来る・切れる回路かを確かめてから分岐する。

フロントの配線を天井から足元まで通す手順

コードは基本的に助手席側を通す。万一外れてきても、運転の邪魔になりにくいからだ。

  1. 本体から出たコードを天井(ヘッドライナー)の隙間に差し込みながら、助手席側へ送る。
  2. フロントガラスの端まで来たら、ピラーのカバーを外してコードを隙間に収める。SRS エアバッグやカーテンエアバッグを装備した車では、事故やトラブルの原因になるため、それらを避けて通す。カバーが外れないときは、市販のテープで固定してもよい。
  3. ピラーの下側からコードを出し、マットの下を通して電源の位置まで運ぶ。
  4. ダッシュボードの裏を這わせる部分はテープで固定し、運転中に手足が引っかかって誤操作を招かないようにする。
  5. ソケットの接続は振動で外れる恐れがあるので、エプトシーラーなどで巻いて抜け止めをする。

ピラーや天井は、コードを隙間に差し込むようにするとすっきり収まる。

前後カメラならリアの配線も通す

リアカメラの配線は、フロントからリアに向かって進める。エアバッグを避けるのはフロントと同じだ。

  1. リアデフォッガー(リアウインドウの熱線)の配線コードと同じ箇所を通すと簡単。内張りの中を通るよう目星を付け、外れにくい内張りは浮かせて隙間に押し込む。
  2. 配線通し(配線ガイド)を使ってケーブルを室外側のジャバラの穴まで引き、ボディとバックドアの間のジャバラを通す。
  3. バックドアの内側を使ってウインドウまで配線する。バックドアの開け閉めでコードが引っ張られないようにする。
  4. リアカメラはリアウインドウの上側中央に付ける。左右が均等に写るよう、2人で画面を見ながら合わせるとよい。接着面ははがれやすいので、調整は丁寧に扱う。
  5. 外した内張りを戻す前に、前後のカメラが写るか動作を確かめる。

駐車監視を使うならバッテリーへの負担を考える

ASCII.jp の記事では、駐車中も通電させるバッテリー直結の接続はバッテリーに負荷を与え、バッテリーの早期劣化や、最悪の場合はバッテリー上がりの原因になるとしている。駐車監視を使いたいなら、この負担をどう受け止めるかを先に決めておく。

車のバッテリーに頼らない選択肢として、走行中に充電した内蔵電池で、エンジン停止後もドラレコへ給電するバックアップ電源(無停電電源装置の一種)がある。駐車監視の機能を使うには車両への直接配線が要るが、駐車監視を日常的に使うつもりなら、駐車中の電源をバッテリー直結にする前にこちらを検討したい。

よくある質問

シガーソケットだけで付けられる?

電源はシガーソケットからでも取れ、プラグを差すだけの最も簡単な方法になる。ただし駐車監視は使えない。イグニッションをオフにしても電流が流れる車ではバッテリー上がりの可能性があるので、切った後の電源の落ち方は確かめておく。

何番のヒューズから電源を取ればいい?

海外のヒューズ配置の情報サイトの X6 F16 の一覧では、室内のメインのヒューズボックスの37番(20A)がシガーライターとされているが、同サイト自身が、用途と数は製造年と電装品の装備によって違うことがあると断っている。番号は決め打ちせず、ボックスの近くの図とテスターで確かめた回路から取る(手順は「ヒューズ番号は図とテスターで確かめる」の項)。

駐車監視を使うとバッテリーは大丈夫?

先の ASCII.jp の記事が挙げるとおり、駐車中も通電させる直結はバッテリーの早期劣化や上がりの原因になりうる。駐車監視には車両への直接配線が要る。駐車中の電源を車のバッテリーに頼らない選択肢としては、内蔵電池で給電するバックアップ電源がある。

車検で問題にならない位置は?

ガラス開口部の実長の20%以内か、ルームミラーで隠れる範囲で、前方の視界を妨げない位置になる。検査標章とも重ねず、ルームミラーの裏側を目安にすればよい。

まとめ:位置と電源を1つに絞ってから自分の車で確かめる

まず付ける位置と電源の方式をそれぞれ1つに絞り、それから自分の車で最後の確認をする、の順で進める。

  • 位置:保安基準の範囲の中で、ワイパーの拭き取り範囲に入り、運転支援のカメラの視角を避ける場所。カメラの位置は自分の車で目で見て、分からなければ販売店に聞く。
  • 電源:走行中の記録だけならシガーソケット(イグニッションをオフにしてもソケットに電流が流れる車では、バッテリー上がりの可能性がある)かヒューズからの ACC 分岐、駐車監視なら車両への直接配線が要る(駐車中の電源を車のバッテリーに頼らない選択肢として、バックアップ電源もある)。ヒューズは番号を決め打ちせず、ボックスの近くの図とテスターで確かめる。
  • 配線:助手席側を通し、エアバッグを避け、内張りを戻す前に動作を確かめる。

運転支援のカメラの位置やエアバッグを避けた配線、ヒューズの確かめに自信がないときは、自分で進めず、BMW の販売店や輸入車の電装に慣れた店に取り付けを頼む選択肢もある。フロントガラスまわりの用品では

も参考にしてほしい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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