初代 X6(E71)のフロントガラスに拭きむらやびびりが出てきて、替えのブレードを自分で買うとき、前の2本は左右で長さが違う。ボッシュの公式の品番表に載る2つの組では、長い側はどちらも 600mm で、短い側(助手席側)は右ハンドル用の組が 475mm、左ハンドル用の組が 500mm に分かれる(右ハンドル用の組の行は「BMW X5/X6」とだけ書かれ、世代の記載は無い)。どちらの長さを選ぶかは、今付いているブレードを測って決めるのが確実だ。
E71 のフロントワイパーの長さは左右で違う
ボッシュの公式の品番表に載る2つの組(代表適合車種に「BMW X5/X6」を載せた右ハンドル用の A937S と、BMW X6 [E71] を載せた左ハンドル用の A970S)は、どちらも長い側のブレードが 600mm だ。
迷うのは短い側(助手席側)で、同じ品番表では右ハンドル用の組が 475mm、左ハンドル用の組が 500mm と、ハンドルの位置で分かれている。まず自分の車が右ハンドルか左ハンドルかを確かめ、そのうえで今付いている助手席側のブレードの長さを測る。
短い側の長さは出典や商品によって 475mm と 500mm の両方が出てくるので、右ハンドルの E71 だから何 mm、とは決めつけないほうがいい。理由は次の節から順に見ていく。
ボッシュの品番表での E71 の載り方
ボッシュの公式の品番表(2024年8月6日更新)には、X6 に関わる行が2つある。
右ハンドル用の組(A937S)
エアロツインの A937S(品番 3 397 118 937)は長さ 600/475mm で、右ハンドル用(R)とされ、代表適合車種に「BMW X5/X6」が載っている。
注意したいのは、この行には E70・E71 のような世代の記載が無いことだ。X5 と X6 をまとめて書いているだけなので、右ハンドルの E71 の組として名指しされているわけではない。
左ハンドル用の組(A970S)
エアロツインの A970S(品番 3 397 118 970)は長さ 600/500mm で、左ハンドル用(L)とされ、代表適合車種に BMW X6 [E71] が載っている。こちらは世代まで書かれている。
どちらの行も適合車種の列は「代表適合車種」としての掲載で、年式の記載は無い。自分の年式が含まれるかは、品番表だけでは読み取れない。
英国の販売店の記載と、500mm の組も売られている事情
右ハンドルの国である英国のワイパー販売店の適合ページでは、BMW X6 の 2008〜2012 年のモデルについて、運転席側に 24 インチ、助手席側に 19 インチのブレードが要るとし、ボッシュの A937S(24 インチ = 600mm・19 インチ = 475mm)の組を並べている。
ところが同じページには、ボッシュの 24/19 インチの組のほかに、20 インチと 24 インチの組(Aero VU・Valeo の社外品)も並んでいる。つまり助手席側に 475mm 相当と 500mm 相当の両方の組が売られている。
同じページは、この年式の X6 のワイパーの取り付けの方式をサイドピン式(Side Pin)としている。長さだけでなく、アームへの付き方も商品選びの条件になる。
右ハンドルの車でも 475mm と 500mm の両方の組が並ぶ以上、どちらを買うかは今付いているブレードの長さで決めるのが筋だ。
2011年10月前後の製造で純正の組の品番が分かれる
米国の BMW 部品販売店の記載では、E70 X5・E71 X6 用の純正のフロントワイパーの組が、製造時期で2つに分けて載っている。
- 2011年9月までの製造の車用: BMW 部品番号 61610034739(2011年10月以降の製造の車には使えないとしている)
- 2011年10月以降の製造の車用: 61610038893(2011年10月より前の製造の車には使えないとしている)
どちらのページにもブレードの長さとハンドルの位置の記載は無く、左ハンドルの市場である米国の販売店の記載だ。長さが変わるかどうかはこの出典からは分からないが、製造時期で組が分かれている以上、商品が対象とする年式は必ず見ておきたい。
同じ販売店の適合の一覧では、E71 X6 を 2008〜2014 年としており、グレードとして xDrive35i(N54 エンジン 2008〜2009 年・N55 エンジン 2010〜2013 年)、xDrive50i(2008〜2014 年)、X6 M(2010〜2014 年)を載せている。自分の車の製造年月とグレードは、車検証などの手元の書類で確かめておく。
買う前に確かめる3つのこと
1. 今付いているブレードの左右の長さ
替えのブレードを買う前に、今付いているブレードの長さを運転席側と助手席側でそれぞれ測っておく。出典ごとに助手席側の長さが 475mm と 500mm に分かれるため、今の長さに合わせて選ぶのが確実だ。運転席側(長い側)が 600mm か、助手席側(短い側)が今と同じ長さ(475mm か 500mm)かを商品の表記と照らす。
2. ワイパーアームの先の取り付け部の形
長さと合わせて、ワイパーアームの先の取り付け部の形を見ておき、商品の写真や説明の取り付け部の形と同じかを確かめる。取り付け部の形が合わない商品は、長さが合っていても付けられない。
3. 商品の対象の年式・型式とハンドルの位置
商品が対象とする年式・グレード・型式・ハンドルの位置が、自分の車と合っているかを見る。E71 用と書かれた商品でも、対象の年式やグレードを絞って書いているものがある。
買った後は、取り付けの向きやフックの掛け方を、ブレードに付く説明に従って進める。交換が済んだら、ワイパーを動かして拭き残しや異音が無いかを確かめる。
E71 用と書かれた替えのブレード 2 商品
2商品とも、出品者の記載で長さを 600mm と 500mm の組としている。
| 商品 | 出品者の記載の対象 | ハンドルの位置 | 長さ |
|---|---|---|---|
| TECART ワイパーブレード | 商品説明で BMW X5 E70 の 2012〜2013 年と BMW X6 E71 E72 の 2012〜2013 年 | 商品名で右ハンドル用 | 600mm と 500mm |
| Mファクトリー エアロワイパー | 商品名で BMW X6 [E71] の xDrive35i・型式 ABA-FG35, DBA-FG35・2010年4月〜2011年9月 | 商品説明で左右ハンドル兼用 | 600mm と 500mm |
2商品の短い側 500mm は、ボッシュの品番表の右ハンドル用の組(A937S)の短い側 475mm より 25mm 長い。右ハンドルの車で今付いている助手席側が 475mm のときは、500mm の組で長さが変わることを承知の上で選ぶか、今と同じ長さの組を選ぶ。
TECART のワイパーブレード(右ハンドル用)
商品名で BMW X5 E70・X6 E71 E72 用の右ハンドル用のフロントワイパーとしている。販売ページの商品説明では、対応を BMW X5 E70 の 2012〜2013 年と BMW X6 E71 E72 の 2012〜2013 年とし、長さを 500mm と 600mm、購入前に適合をよく確かめるよう書いている(出品者の記載)。
商品名にはガラコワイパー、エアロスムースといった語が並び、商品説明では、車種専用に設計したカーブ形状と、形状記憶合金と高弾性ゴムの組み合わせで窓ガラスに均一に圧をかける作り、としている(出品者の記載)。取り付けは工具不要の3ステップとし、各サイズの適合表を確かめてから選ぶよう書いている(出品者の記載)。
2012〜2013 年の右ハンドルの E71 で、今の助手席側が 500mm なら、TECART の記載の対象と長さの両方に当てはまる。
TECART BMW X6 E71 用 ワイパーブレード 右ハンドル用(600mm/500mm)
Mファクトリーのエアロワイパー(左右セット)
商品名で対象を BMW X6 [E71] の xDrive35i・型式 ABA-FG35, DBA-FG35・年式 2010年4月〜2011年9月とし、フロントの左右セットで長さを 24/600-20/500(600mm と 500mm)としている。販売ページの商品説明では、フロント用の左右 2 本セットで左右ハンドル兼用としている(出品者の記載)。
商品説明では、商品の 2 枚目の写真がこの商品のフックの形で、車のフックが写真のフックに当てはまらない場合は取り付けられないとし、適合車種と合わせて確かめるよう書いている(出品者の記載)。注文前に、自分の車のアームの先と 2 枚目の写真を見比べる。
対象の記載は xDrive35i の 2010年4月〜2011年9月だけで、xDrive50i・X6 M と、ほかの年式への対応は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
Mファクトリー エアロワイパー BMW X6 E71 xDrive35i 用 フロント左右セット(600mm/500mm)
価格は変わるので、リンク先で最新の値を確かめてほしい。
同じ時期の BMW のワイパーと E71 の関連記事
ボッシュの右ハンドル用の A937S の行は、X5 と X6 を「BMW X5/X6」とまとめて載せている。兄弟車の X5 E70 と、次の世代の X5 F15 のワイパーサイズの記事で見比べられる。
E71 のほかの装備を見直すなら、こちらも参考になる。
よくある質問
右ハンドル車に 500mm の組を付けてもよい?
TECART と Mファクトリーの2商品の短い側 500mm は、ボッシュの品番表の右ハンドル用の組(A937S)の短い側 475mm より 25mm 長い。今付いている助手席側が 475mm なら、長さが変わることを承知の上で選ぶか、今と同じ長さの組を選ぶ。右ハンドルの E71 の助手席側が 475mm と 500mm のどちらかは出典からは決められないので、今のブレードを測って決める。
X5 E70 と同じワイパーを使える?
ボッシュの右ハンドル用の A937S の行は「BMW X5/X6」とだけ書かれ、世代の記載は無い。米国の BMW 部品販売店も、純正の組を E70 X5・E71 X6 用としてまとめて載せている。ただ、出典ごとに年式やハンドルの位置の書き方が違うので、X5 E70 用だからという理由では決めず、今のブレードの長さと取り付け部で照らす。
年式でワイパーは違う?
米国の BMW 部品販売店は、純正の組を 2011年9月までの製造用と 2011年10月以降の製造用に分けて載せている。長さの記載は無く、米国の左ハンドルの市場の記載なので、長さが変わるとは言えない。組の品番が分かれる以上、商品の対象の年式は見ておく。
まとめ
ボッシュの公式の品番表に載る2つの組(代表適合車種に「BMW X5/X6」を載せた右ハンドル用の A937S と、BMW X6 [E71] を載せた左ハンドル用の A970S)は、長い側がどちらも 600mm で、短い側(助手席側)は右ハンドル用の組が 475mm、左ハンドル用の組が 500mm に分かれる。右ハンドル用の A937S の行には、E70・E71 のような世代の記載は無い。
まず今のブレードを左右とも測り、長さと取り付け部の形が合う候補を1つに絞る。そのうえで、商品の対象の年式・型式・ハンドルの位置と、ボッシュの品番表などメーカーの適合情報で最後に照らしてから買う。
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