X6 E71 のバルブ型番は、ヘッドライトがキセノン(HID)かどうかと、年式が 2012 年式までか 2013 年式以降かで、出典から言える範囲が変わる。キセノン(HID)ヘッドライトの車のロービームは D1S と確かめられたが、フォグの H11 は 2008〜2012 年式の範囲でしか確かめられておらず、2013〜2014 年式の車には型番を決めきれない灯火が残る。まず自分の車の年式と装備を押さえてから、灯火ごとの型番を見ていこう。
X6 E71 の灯火別バルブ型番の一覧
出典で確かめられた型番と、その条件をまとめた。キセノン(HID)ヘッドライトの車のロービームは D1S、2008〜2012 年式のフォグは H11、イカリングは H8(すべての年式で同じかは未確認) だ。2013〜2014 年式のフォグの型番は確かめられていない。
| 灯火 | 型番 | 出典で確かめられた条件 |
|---|---|---|
| ロービーム | D1S | キセノン(HID)ヘッドライトの E71 |
| ハイビーム | D1S | 2008 年式の一覧だけ(2009 年式以降は未確認) |
| フォグランプ | H11 | 2008〜2012 年式(2013〜2014 年式は未確認) |
| イカリング(エンジェルアイ) | H8 | E71 向けとして確認(すべての年式で同じかは未確認) |
| ウインカー・ポジション・テールなど | 未確認 | 今付いている球の刻印で確かめる |
自分の X6 が E71 かを年式で確かめる
英語版 Wikipedia の BMW X6 の項目では、初代 X6(E71)の生産は 2007 年 12 月から 2014 年まで、モデルイヤーは 2008〜2014 年とされている。2 代目(F16)の生産は 2014〜2019 年、モデルイヤーは 2015〜2019 年だ。
2014 年は E71 と F16 の両方が生産された年なので、2014 年の車は年式だけで世代を決めない。車検証の型式などで E71 かどうかを確かめてから、型番を当てはめてほしい。
ヘッドライト(キセノン)のバルブは D1S
ロービームは D1S
車種別のバルブ検索サイトの X6 E71 のロービームの欄では、「バイキセノンのヘッドライトの車」という条件つきで D1S(85V・35W・口金 PK32d-2)とされている。米国のバルブのメーカー Diode Dynamics も、2008 年式から 2019 年式までの X6 を 1 つの欄にまとめた純正交換 HID バルブの適合表で D1S としている。キセノン(HID)ヘッドライトの E71 なら、ロービームは D1S と見てよい。
ハイビームの型番
車種・年式別のバルブサイズ一覧サイトの 2008 年式 X6 の欄では、ヘッドライトの球をハイビームとロービームとも D1S としている。ただし 2009 年式以降の E71 のハイビームは、E71 の行として確かめられていない。2009 年式以降の車でハイビームの球だけを替えるなら、今付いている球の刻印で型番を確かめよう。
D1S の規格とハロゲン車の注意
D1S はキセノン(HID)ヘッドライト用のバルブの規格だ。バルブメーカー OSRAM の製品カタログでは、D1S の純正交換品(XENARC ORIGINAL D1S)の定格は 35W・85V、口金は PK32d-2 とされている。
D1S はハロゲンの球の代わりにはならない。 Diode Dynamics は X6 向けの純正交換 HID バルブの適合表に「These bulbs will not replace halogen bulbs.」と書いている。買う前に、自分の車がキセノンのヘッドライトかを確かめておく。
フォグランプは 2008〜2012 年式が H11
米国の LED バルブのメーカー Diode Dynamics の車種別の適合表では、X6 の 2008・2009・2010・2011・2012 年式のフォグランプの球のサイズを H11 としている。OSRAM の製品カタログでは、H11 のハロゲン球(ORIGINAL LINE H11)の定格は 12V・55W、口金は PGJ19-2 だ。
一方、2013〜2014 年式の E71 のフォグの型番は、部品メーカーの資料で確かめられていない。H11 とする適合表の年式の欄が 2012 年式までだからだ。2013 年式以降の車は、今付いているフォグの球の根元の刻印で型番を確かめてから買おう。
もう 1 つ気をつけたいのが、イカリング用の H8 との取り違えだ。H8 と H11 は形が似ているが、OSRAM の製品カタログでは口金の規格が違う(H8 は PGJ19-1・35W、H11 は PGJ19-2・55W)。フォグ用とイカリング用の球を同じ物として買わない。
イカリング(エンジェルアイ)の球の型番
車用 LED 照明の専門店 LedPerf の X6(E71)向けの一覧では、イカリング用の LED を「H8 angel eyes pack」として出している。E71 のイカリングの球は H8 で、すべての年式の E71 で同じかはメーカーの資料では確かめていない。OSRAM の製品カタログでは、H8 のハロゲン球(ORIGINAL LINE H8)の定格は 12V・35W、口金は PGJ19-1 とされている。
Ygmylandbb の H8 LED イカリングバルブの販売ページの商品説明では、対応を「08-12 E71 X6」と書いており、2013 年式以降の E71 はこの対応の記載の範囲に入っていない。2013 年式以降の車は、今付いているイカリングの球を外して型番を確かめてから買う。
イカリング用 H8 LED バルブ 3 商品の比べ方
イカリングを LED にするなら、次の 5 つで比べる。①規格が H8 であること ②商品説明の対応車種に E71(X6)があり、対応年式の限りがあれば自分の年式が入るか ③球切れの警告を防ぐキャンセラーの有無 ④光の色(白・電球色など)の表記 ⑤左右 2 個入りか。
販売ページの商品説明では、3 商品とも商品名に「キャンセラー内蔵」(Ygmylandbb は「警告灯キャンセラー内蔵」)と書いている。対応年式の限りを書いているのは Ygmylandbb だけで、X-STYLE の 2 商品は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも E71 の対応年式の記載が無い。
| 商品 | E71 の対応年式の記載 | キャンセラー | 光の色の表記 | 消費電力の表記 | 入り数 |
|---|---|---|---|---|---|
| X-STYLE H8 LED イカリングバルブ | 記載が無い | 内蔵と記載 | 白 | 商品名に表記なし | 2 個 |
| X-STYLE H8 LED バルブ(DRL) | 記載が無い | 内蔵と記載 | 「白」と「電球色」の両方 | 6W | 2 個 |
| Ygmylandbb H8 LED イカリングバルブ | 08-12 E71 X6 | 警告灯キャンセラー内蔵と記載 | 6500K コールドホワイト | 40W | 2 個 |
選び方は年式で分ける。2008〜2012 年式の E71 なら、対応の記載にその年式が入っている Ygmylandbb を第一候補にする。2013 年式以降の E71 は、3 商品とも対応の記載で言い切れないので、今の球が H8 かを確かめてから販売ページの対応を見る。
X-STYLE H8 LED イカリングバルブ
販売ページの商品説明では、適合車種に E71 と X6 を挙げている(出品者の記載)。対応の年式・グレードの限りは、商品名にも商品説明にも記載が無い。取り付けは純正バルブとの直接交換と書かれている。抵抗内蔵で、専用設計の警告灯回避回路によりハイフラを防ぐとしている。本体はアルミのヒートシンク構造で、光は白、LED バルブ 2 個のセットだ。光の色を白で決めたいなら、色の表記が白だけのこの商品か、6500K のコールドホワイトと書く Ygmylandbb から選ぶ。
X-STYLE H8 LED イカリング バルブ キャンセラー内蔵 2個入り
X-STYLE H8 LED バルブ(DRL)
販売ページの商品説明では、「X系X5 E71 X6」との互換性があると書いている(出品者の記載)。取り付けは、イカリングの純正ハロゲンバルブと交換するだけとされ、対応の年式の限りは記載が無い。商品名に 6W の表記があり、Cree のチップを使って玉切れ警告が出ないよう専用に設計した、CE マークの認証を取得済み、としている。本体はアルミのヒートシンク構造で、H8 LED バルブ 2 個のセットだ。
商品名に光の色として「白」「ホワイト」と「電球色」の両方の語があるので、色は販売ページで確かめてから選ぼう。
X-STYLE H8 LED バルブ イカリング用 キャンセラー内蔵 2個入り
Ygmylandbb H8 LED イカリングバルブ
販売ページの商品説明の対応車種の欄で、X6 については「08-12 E71 X6」と書いている(出品者の記載)。2013 年式以降の E71 はこの対応の記載の範囲に入っていない。LED の素子を片側のレンズに 4 連で載せた専用設計のイカリング交換バルブとしている。商品名に 40W の表記があり、発光色は 6500K のコールドホワイト、本体はアルミニウム合金で、防水・防じんの設計としている。
Ygmylandbb H8 LED イカリング バルブ 警告灯キャンセラー内蔵 2個セット
交換するときの注意
キセノン球は専門業者に任せる
キセノン(D1S)の球の交換について、バルブメーカー OSRAM は専門業者に任せることを勧めている(XENARC lamp change is recommended to be carried out by a professional.)。また、認可された電子制御装置(バラスト)でだけ点灯させるよう書いている。自分で触るなら、OSRAM の注意書きのとおり、交換の前にヘッドライトを消し、取り付けと取り外しのときは目を保護する道具を使う。
LED 化で警告が出ることへの備え
LED バルブに替えると、車の球切れの検知で警告が出ることがある。Diode Dynamics は H11 用の付属品(ちらつき防止のモジュール)について、CANBUS の新しい車で球切れの警告を防ぐのにふつう必要、と書いている。X6 で要るかどうかはそのページに書かれていないので、LED を選ぶときは警告灯キャンセラーの有無を見ておく。
今の球を見て、左右まとめて替える
型番がはっきりしない灯火は、今付いている球を外して、根元や口金に刻まれた規格名(例: H8・H11・D1S)を見て確かめてから買う。年式や装備で球が違うことがあるので、一覧より実車の球を優先する。左右で明るさや色をそろえるため、球は左右 2 個をまとめて替えよう。比べた H8 LED イカリングバルブの 3 商品は、どれも商品名に 2 個入り(2 個セット)と書いている。
型番を確かめられなかった灯火
X6 E71 の前後のウインカー・ポジション・テール・ブレーキ・バック・ナンバー灯・室内灯の球の型番は、E71 の行の出典で確かめられなかった。これらの灯火は、前の節の手順で今の球の刻印を見て型番を決める。
また、使った適合の資料は米国・英国のメーカーや専門店のもので、日本仕様の装備差はこれらの資料では確かめていない。日本で登録された車は、今付いている球で型番を確かめるのが確実だ。
よくある質問
フォグの球は H8 と H11 のどちら?
2008〜2012 年式の E71 は、Diode Dynamics の適合表で H11 とされている。2013〜2014 年式のフォグの型番は確かめられていないので、今の球の刻印を見てほしい。H8 はイカリング用の規格で、H11 とは口金が違う。
ハロゲンのヘッドライトの車に D1S は使える?
使えない。D1S はキセノン(HID)ヘッドライトの車用で、Diode Dynamics も適合表でハロゲン球の代わりにはならないと書いている。
イカリングを LED にすると警告は出る?
出ることがある。比べた 3 商品は商品名にキャンセラー内蔵と書いているが、それで X6 E71 の警告が出ないとまでは言い切れない。取り付け後に警告が出ないかを見ておこう。
後期の E71 でも H8 の LED イカリングは使える?
2013〜2014 年式の E71 は確かめられていない。Ygmylandbb の対応の記載は「08-12 E71 X6」で、X-STYLE の 2 商品は対応年式の記載が無い。今のイカリングの球を外して H8 かを確かめてから選ぶ。
まとめ
最初にやることは、替えたい灯火の今付いている球を外して、根元の刻印で型番を見ることだ。そのうえで車検証の型式や年式で、自分の車が E71 か、2012 年式までか 2013 年式以降かを確かめる。
- キセノン(HID)ヘッドライトの E71 のロービームは D1S(ハイビームは 2008 年式の一覧だけ D1S と確認)
- 2008〜2012 年式のフォグは H11(2013〜2014 年式は未確認)
- イカリングは H8(2013 年式以降の E71 は未確認。H8 LED は商品ごとの対応年式の記載を見る)
- ウインカーやテールなどほかの灯火は、今の球で型番を確かめる
同じ X6 E71 のほかの消耗品・装備も、あわせて確かめておくと整備の計画が立てやすい。
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