BMW M3 E90の異音の原因|音の種類と出る場所で絞る

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M3 E90 の異音は、音の種類と、音が出る場所・場面の2つを分けると原因の候補を絞りやすくなる。エンジン付近のガラガラ音・キュルキュル音、走行中のタイヤ付近の音、ハンドルを回したときの音は、いずれも点検が必要な音として扱い、様子見をせずに整備工場へ回すのが先だ。そのうえで、エンジン停止後のファンの音やワイパーのビビり音のように、仕様や手入れで説明がつく場合のある音を切り分けていく。

目次

音の種類と場所で分ける急ぎ度の目安

JAF のロードサービスの Q&A では、次の音をそれぞれ別の状態として説明している。急ぎ度の目安としてまとめると次のとおりだ。

音 出る場所・場面 急ぎ度の目安
ガラガラ音 エンジン付近 点検が必要
キュルキュル音 エンジン付近 点検が必要
異音 走行中のタイヤ付近 点検が必要
異音 ハンドルを回したとき 点検が必要(走行は大変危険)
ファンの回る音 エンジン停止後 長時間続くなら点検
ビビり音 ワイパーの動作時 清掃やゴム交換で対処できる場合がある
鳴き声 エンジンルーム エンジンをかけずに対処

走行中に表の上から4つの音に気づいたら、安全な場所に止め、自分の安全を確かめてから、ロードサービスや整備工場に連絡して今の状況を伝える。JAF も、救援を頼むときは自身の安全を確認したうえで今の状況を伝えるよう案内している。

相談の前に押さえるM3 E90の車両情報

整備工場や販売店に伝える基本情報を先にそろえておく。

型式と発売時期

自動車カタログ(Motor-Fan)のグレード一覧では、E90 世代の M3 セダンは型式 ABA-VA40 として載り、2010年5月発売のグレードには CBA-VA40 もある。一覧に載る M3セダンのグレードの発売年月は 2008年3月から 2010年5月までだ。ウィキペディアの BMW・M3 の項では、この世代の M3 セダンは 2007年10月の東京モーターショーで発表され、日本では 2008年3月18日に発売されたと説明されている。

項目 内容
型式 ABA-VA40(2010年5月発売のグレードには CBA-VA40 もある)
エンジン型式 S65B40A 型 V型8気筒DOHC
ミッション 6MT または 7AT(7AT のグレードは 2008年6月発売のものから)
駆動方式 FR
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン

エンジンとミッション

エンジンの数値は、自動車カタログ(Motor-Fan)の 2008年11月発売・ABA-VA40・7AT のグレードの諸元で、総排気量 3999cc、最高出力 420ps(309kW)/8300rpm、最大トルク 40.8kg・m(400N・m)/3900rpm だ。ウィキペディアでも、この世代の M3 セダンはクーペと同じ V型8気筒(S65B40A・420PS/8,300rpm)と説明されている。

ミッションは、グレード一覧では 6MT と 7AT の2種類が載る。ウィキペディアでは 6速MT または 7速DCT(M・DCT)と説明され、日本では 2008年6月16日に追加されたと記載されている。自分の車が 6MT か 7AT(DCT)かは、相談の前に確かめておく。駆動系まわりを相談するなら、最初に伝える情報になる。

エンジン付近のガラガラ音・キュルキュル音

エンジン付近の音は、音の種類で2つに分けて考える。どちらも原因の部品を自分で決めつけず、点検で確かめてもらうのが筋だ。

ガラガラ音

JAF のロードサービスの Q&A では、エンジン付近から出るガラガラ音は、エンジンオイルの不足や潤滑不良が起きている可能性があるとされ、点検が必要な状態に当たる。

キュルキュル音

同じく JAF によると、エンジン付近から出るキュルキュル音は、ベルトが滑っている可能性がある。ガラガラ音と同じく点検が必要な状態とされる。

JAF の説明では、状況により潤滑不良や冷却不良によってエンジンが焼き付き(金属同士の摩擦部分が熱を持って溶け、固着すること)を起こし、エンジンがかからなくなることもある。どちらの音も、エンジンがかかるうちに点検へ出す。

エンジンを止めた後もファンの回る音がするとき

JAF のロードサービスの Q&A では、一部の車種はエンジンを冷やすため、エンジン停止後もしばらく冷却ファンが回り続けると説明されている。長時間回っている場合は故障の可能性も考えられ、販売店や整備工場で早めに点検を受けるよう案内されている。

ただし、停止後にファンが回り続けるのは「一部の車種」の仕様という説明で、M3 E90 がその仕様に当たるかは、今回の出典では確かめられていない。停止後の回る音が気になったら、取扱説明書か販売店で自分の車の仕様を確かめ、長く続くようなら点検を受ける。

ブレーキのキーキー音とパッドの残量

JAF のクルマ何でも質問箱では、ブレーキパッドの残量は、ホイールを外し、ブレーキキャリパー(パッドをディスクに押しつける装置)の点検用の窓から確かめるとされる。残量が 2mm 以下程度になったら交換するよう定められており、そのまま使うと制動力が落ちるおそれがある。

音で知らせる仕組みについては、同じく JAF が、多くの国産車ではパッドウェアインジケーターがブレーキディスクに直接触れて「キーキー」と音を出し、交換時期を知らせると説明している。輸入車である M3 E90 のブレーキが同じように音で知らせる仕組みかどうかは、今回の出典では確かめられていない。キーキー音が出たら、パッドの残量を含めて整備工場で点検を受ける。

また JAF によると、ブレーキパッドが減るとブレーキ液がリザーバータンクの下限ラインを下回り、ブレーキ警告灯が点灯するようになっている。警告灯が点いたときも、早めに整備工場で点検・交換を受ける。

走行中のタイヤ付近の音とハンドルを回したときの音

タイヤ付近の音

JAF のロードサービスの Q&A では、走行中にタイヤ付近から出る異音は、タイヤに刺さった異物や走行関係の部品の傷みなど、発生源が多岐にわたり複数の原因が考えられるとされ、点検が必要な状態に当たる。

車両情報として、自動車カタログ(Motor-Fan)の 2008年11月発売・ABA-VA40・7AT のグレードの諸元では、タイヤサイズは前 245/40ZR18、後 265/40ZR18 で、前と後ろでサイズが違う。タイヤまわりを相談するときは、前後どちらのあたりから音がするかも合わせて伝えたい。

ハンドルを回したときの音

JAF によると、ハンドルを回したときの異音は、ハンドル(ステアリング)機構に異常が起きている可能性がある。異常があるとハンドル操作ができなくなるおそれがあり、走行は大変危険とされる。ほかの症状として、ハンドル操作時の振動や、ハンドル操作が重くなることもある。この音は様子を見ず、車を止めて連絡する側に倒す。

猫などの鳴き声・ワイパーのビビり音

鳴き声がするとき

エンジンルームのあたりから猫などの鳴き声がするときは、エンジンをかけない。JAF の案内では、かけるとベルトなどに動物が巻き込まれる場合がある。ボンネットなどを軽くたたいても解決しないときはロードサービスに頼む。不用意に手を入れると、噛まれてけがや感染症のおそれがある。

ワイパーのビビり音

JAF の案内では、ワイパー動作時のビビり音は、ガラス面の汚れやはっ水コーティングの影響、ワイパーゴムの劣化が考えられる。まずガラスを清掃し、はっ水コーティングをしているならワイパーゴムにビビり防止剤を塗る。改善しなければワイパーゴムかブレードごと交換し、自分でできなければ販売店や整備工場に頼む。

整備工場・販売店に相談する前に控えておくこと

相談の前に、次の2つを分けてメモしておく。

  • 音の種類: ガラガラ・キュルキュル・キーキー・ビビり・回転音・鳴き声など
  • 音が出る条件: エンジンをかけた直後か、走行中か、ハンドルを回したときか、ブレーキを踏んだときか、エンジンを止めた後か

条件を分けておくと原因の候補を絞りやすく、整備工場にも伝えやすい。伝えるときは、症状(音の種類・出る場所・出る条件)に、型式(ABA-VA40 か CBA-VA40 か)とミッションの種類(6MT か 7AT〈DCT〉か)を添える。JAF も、販売店や整備工場に症状を伝えて相談するよう案内している。走行中に気づいたときの止め方と連絡の順は、急ぎ度の目安の節のとおりだ。

電装まわりを自分で触る予定があるなら、作業の手順も先に確かめておく。

リコールの確かめ方と不具合を国に知らせる窓口

国土交通省のリコール情報の案内では、リコールの対象になると、ハガキなどで自動車メーカー等から直接通知される。通知が無いときや不安があるときは、メーカーか購入した販売店に相談する。

国土交通省の「リコール情報検索」では、車名・メーカー名・型式から調べられる。ただし対象は車台番号の範囲で示されるため対象外の車が含まれることもあり、個別の車両の確認はメーカーに問い合わせるよう求められている。検索結果に M3 の名前があっても、それだけで自分の車が対象だと決めない。

不具合を国に知らせたいときは、国土交通省の自動車不具合情報ホットラインで報告できる。車両の情報と、不具合の発生時期・内容・経緯を入力する。寄せられた情報はリコールの隠ぺいの防止や欠陥車両の早期発見に使われるが、個々の情報への回答や調査状況の報告は行っていない。修理の相談先ではないので、点検は整備工場へ別に頼む。

よくある質問

エンジンからガラガラ音がしたら走り続けてよい?

様子見で走り続けず、点検に出す側で考える。エンジンオイルの不足や潤滑不良の可能性がある音で、詳しくはエンジン付近の音の節にまとめた。

エンジンを切った後もファンが回るのは故障?

すぐ故障とは限らない。停止後もしばらく冷却ファンが回る仕様の車種があるが、M3 E90 がその仕様に当たるかは確かめられていない。取扱説明書か販売店で確かめ、長時間回り続けるなら点検を受ける。

ブレーキのキーキー音はパッド交換の合図?

そうとは言い切れない。音で交換時期を知らせる仕組みは JAF が多くの国産車について説明しているもので、M3 E90 のブレーキが同じ仕組みかは確かめられていない。音が出たら残量を含めて整備工場で点検を受ける。

自分の M3 E90 がリコールの対象かはどう調べる?

メーカーか購入した販売店に問い合わせる。リコール情報検索で型式から調べることもできるが、対象は車台番号の範囲で示されるので、自分の車が当たるかどうかはメーカーで確かめてもらう。

まとめ

異音は、音の種類と出る場所・場面を分けて原因の候補を絞りやすくしてから、整備工場の点検とメーカーへの問い合わせで確かめる、という順で進める。

  • エンジン付近のガラガラ音・キュルキュル音、走行中のタイヤ付近の音、ハンドルを回したときの音は、いずれも点検に出す
  • 停止後のファンの音とブレーキのキーキー音は、M3 E90 が同じ仕様・仕組みかは確かめられていない。ファンの音は取扱説明書か販売店で確かめ、長時間続くなら点検を受ける。キーキー音が出たら、パッドの残量を含めて整備工場で点検を受ける
  • 相談では、音の種類と条件に、型式(ABA-VA40 か CBA-VA40 か)とミッション(6MT か 7AT〈DCT〉か)を添える
  • リコールは、通知が無くても気になるならメーカーに問い合わせ、自分の車が対象かを確かめる

ほかの M3 E90 の手入れもあわせて確かめておきたい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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