BMW X6 E71のホイールPCD・オフセット|ハブ径は前後別

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BMW X6 E71(2008〜2014年)のホイールは5穴・PCD 120mm、ねじ径 M14×1.25 のボルト締めで、ハブ径は前 74.1mm・後ろ 72.6mm と前後で違う。欧州のホイール適合データベース(Koleso)が純正の欄に載せる19インチの組もインセットが前 ET48・後ろ ET18 と前後で30mm違うので、社外ホイールやスペーサーは前後別に合わせて選ぶ。

目次

X6 E71 のホイールの取り付け規格と純正インセット

X6 E71(2008〜2014年)の値を、欧州のホイール適合データベース(Koleso)の前期型(2008〜2012年)・後期型(2012〜2014年)の頁と、米国の BMW 部品の販売店 BimmerWorld の掲載からまとめると次のとおり。

項目 前 後ろ
穴数・PCD 5穴・120mm 5穴・120mm
ハブ径(センターボア) 74.1mm 72.6mm
留め方・ねじ径 ボルト・M14×1.25 ボルト・M14×1.25

BimmerWorld はハブ径を前 74.0mm・後ろ 72.5mm と書いているが、小数点以下の表記の違いだ。Koleso が純正(OEM)の欄に載せる19インチの組は前 9J×19 ET48・後ろ 9J×19 ET18 で、インセットが前後で30mm違う(載っているグレードと日本のカタログの値は「純正ホイールとタイヤのサイズ」の節)。

ここに挙げた寸法の多くは海外のデータベースと販売店の掲載、国内の新車カタログの情報サイトによるもので、BMW の公式の資料で確かめた値ではない。 社外ホイールを選ぶときは、ホイールメーカーや販売店の適合表で X6 E71 に対応しているかを前後別に確かめる。

前と後ろでハブ径が違う E71 の注意

前 74.1mm・後ろ 72.6mm

米国の BMW 部品の販売店の解説では、BMW は E71 X6 で前後に違う中心穴の寸法を使っていて、前の軸が 74.0mm、後ろの軸が 72.5mm のハブだとしている。後ろの 72.5mm のハブの部品番号はほかの BMW と共通ではない、とも書いている。

ハブリングは前後で別の内径

ハブリングは、ハブの中心の円筒形の出っ張りとホイールの中心穴の隙間を埋める輪で、センターを出しやすくし、走行時の振動による緩みを防ぐ。社外ホイールは純正より大きな中心穴が空いていることが多い。

X6 E71 では、ハブリングの内径は前の軸が 74.1mm、後ろの軸が 72.6mmで、外径はホイールの中心穴に合わせる。4輪とも同じハブリングにはならない。中心穴が前の 74.1mm より小さいホイールは前のハブに入らない。

ほかの X5・X6 のホイールを付けるとき

同じ販売店の解説では、E71 X6 のホイールはほかの X5・X6 のモデルには付かず、反対に X5 E70・X5 F15・X6 F16 などのホイールは E71 X6 に付くが、後ろの軸にセンタリングリング(ハブリング)が要るとしている。どちらも販売店の解説で、BMW の公式の資料では確かめていないので、付ける前にホイールの中心穴の径を前後別に確かめる。

純正ホイールとタイヤのサイズ(前後別)

19インチ・20インチ・21インチの組

欧州のホイール適合データベース(Koleso)が X6 E71 の頁に載せる組を、載っている欄ごとにまとめる。

組 前 後ろ Koleso での載り方
19インチ(純正の欄) 9J×19 ET48・255/50R19 9J×19 ET18・255/50R19 前期型 xDrive35i・xDrive50i・xDrive30d・xDrive35d・xDrive40d、後期型 xDrive30d・xDrive35i・xDrive40d・xDrive50i の純正(OEM)の欄
19インチ(前後異サイズ) 9J×19 ET48・255/50R19 10J×19 ET21・285/45R19 前期型 xDrive35i・xDrive50i の欄。純正(OEM)の印は無い
20インチ 10J×20 ET40・275/40R20 11J×20 ET37・315/35R20 前期型 xDrive35i・xDrive50i の選べる組、後期型 M50d の純正(OEM)の欄
21インチ 10J×21 ET40・285/35ZR21 11.5J×21 ET38・325/30ZR21 前期型 xDrive35i・xDrive50i の選べる組

19インチの純正の組は前後でリム幅が同じでインセットが30mm違い、20・21インチの組はインセットの差が2〜3mmでリム幅が前後で違う。米国の純正ホイールの販売店の掲載では、X6(2008〜2014年)の後ろ用の純正ホイールが 19×9・オフセット18mm・PCD 120mm とされ、Koleso の後ろ 9J×19 ET18 と同じ値だ。21インチの組は、BimmerWorld も E71 X6 の最も攻めた純正の組として前 21×10 ET40・後ろ 21×11.5 ET38 を挙げている。

日本仕様のカタログの値

モーターファンの新車カタログでは、2008年6月の X6 xDrive35i(型式 ABA-FG30)と xDrive50i(型式 ABA-FG44)は、どちらも19インチ標準のアルミホイールで、タイヤサイズは前 255/50R19・後ろ 285/45R19。カタログにはホイールのリム幅とインセットの記載は無い。

Koleso の純正欄の後ろは 255/50R19(9J×19 ET18)で、日本のカタログと食い違う。Koleso には後ろ 285/45R19 を 10J×19 ET21 に組む行もあるが純正の印は無く、日本仕様の後ろのホイールがこの組かは確かめられていない。年式・グレード・オプションで付いているホイールが違いうるので、今付いているホイールの刻印(リム幅・インセット)とタイヤの側面のサイズ表示を前後別に見る。

PCD・インセット・リム幅の読み方

PCD は Pitch Circle Diameter の略で、ボルト穴の中心点を結んだ円の直径を指す。X6 E71 は5穴でこの円が 120mm になる。

インセットは、リム幅の中心線からホイールの取り付け面(ホイール穴の裏面)までの距離だ。2008年に国際基準に基づいて呼び名が変わり、それ以前はオフセットと呼んでいた。取り付け面が中心線より外側(プラス側)ならインセット、内側(マイナス側)ならアウトセット、0 ならゼロセットと呼ぶ。インセットならホイールはタイヤハウスやフェンダーの中に収まり、アウトセットなら外に突き出す。

リム幅も見落とせない。純正と同じ数値のインセットのままリム幅を広げると、タイヤは外側にも内側にも広がる。

インセットを変えたときの位置とはみ出しの決まり

前用と後ろ用を取り違えない

19インチの純正は同じ 9J 幅でも前 ET48・後ろ ET18 なので、取り違えるとホイールの位置が前後それぞれ30mmずれる計算になる。中古の純正ホイールを買うときやローテーションを考えるときは、刻印でインセットを確かめ、前用・後ろ用を分けて扱う。

インセットを小さくすると外へ出る

インセットの数値を小さくするほど、ホイールは外側へ出る。スペーサーの計算も同じ考え方だ。リム幅も広げるなら、外側と内側の両方への広がりを合わせて考える。

データベースが示す幅

Koleso は純正(OEM)の値のそばに「ET range」として幅を載せている。前 9J×19 ET48 に 46〜50mm、後ろ 9J×19 ET18 に 16〜20mm、後期型 M50d の前 10J×20 ET40 に 38〜42mm、後ろ 11J×20 ET37 に 35〜39mm だ。この幅が何を意味するか、その幅なら装着できるかは頁に書かれていないので、装着できる範囲として読まない。

日本のはみ出しの決まり

2017年の基準の改正を伝えた報道では、2017年6月22日から、ハンドルを直進にした状態でタイヤ中心から前方30度・後方50度の範囲で、10mm 未満のはみ出しが許されるようになった(製造年月日を問わない)。許された対象はタイヤだけで、ホイールやホイールナット、センターキャップなどは含まれない。

スペーサーでインセットを調整するときの計算と選び方

厚みの分だけ外へ出る

ホイールスペーサーはハブ面とホイールの間に挟むアルミの板で、ホイールの取り付け面を外側へ出せる。カスタムの専門誌の解説では、20×8.5+50 のホイールに 3mm のスペーサーを付けると 20×8.5+47 と同じサイズになる、という例を挙げている。スペーサーの厚みの分だけインセットを小さくしたのと同じ位置になる。

純正の組での前後別の計算

19インチの純正の前 9J×19 ET48 に 5mm を挟むと ET43 相当、後ろ 9J×19 ET18 に 5mm を挟むと ET13 相当。20インチの前 10J×20 ET40 に 5mm なら ET35 相当になる。いずれも純正のインセットから厚みを引いた計算上の位置で、外へ出た分だけフェンダーとのすき間が減る。

中心穴は前後のハブ径に合わせる

X6 E71 用のスペーサーで合わせる項目は次のとおり。

  1. 5穴・PCD 120 であること
  2. 中心穴が、付ける軸のハブ径(前 74.1mm・後ろ 72.6mm)に合うこと(前後で別の品になりうる)
  3. 厚み(純正のインセットが前後で違うので、前後別に計算する)
  4. ボルトが付属するか。付属しないなら、必要な長さの M14×1.25 のボルトを別に用意できるか
  5. 枚数(2枚組なら前か後ろのどちらか片方の軸の分)

ボルトの長さと車検の扱い

スペーサーを挟むと、その厚みの分だけボルトのかかりが減る。自動車メディアの解説はスタッドボルトの車の例で、スタッドが 20mm・スペーサーが 15mm なら取り付け面から出るのは 5mm だけになるとしている。ボルトで留める X6 E71 でも、厚みに合った長いボルトが要るかを品の説明書きで確かめる前提で考える。

同じ解説では、スペーサーを使っていることがそのまま車検に引っかかるわけではなく、基本的には合法だが、ホイールがボディから突き出していないことが条件になるとしている。検査官の判断が分かれるので何とも言えないところだ、とも書いている。

ボルトのねじ径と締付トルク

X6 E71 はナットではなくボルトでホイールを留め、ねじ径は M14×1.25 だ。締付トルクは、欧州のホイール適合データベース(Koleso)では前期・後期とも 140N·m とされている。BMW の公式の資料で確かめた値ではないので目安として扱い、作業前に取扱説明書など手元の資料でも確かめる。

ボルトを別に用意するときは、ねじ径だけでなく、頭の六角の大きさ、座面の形がホイール側の穴の座面と合うか、長さが足りるかをそろえて確かめる。社外ホイールやスペーサーに付けるなら、その品の説明書きや販売店の案内が指定する座面と長さに従う。

世代と型式で E71 かどうかを見分ける

Koleso は X6 E71 を2008〜2012年(前期型)と2012〜2014年(後期型)に分けて載せている。世代の切り替わりの前後の年式の中古車や中古ホイールは年式だけで判断せず、車検証の型式や世代名で確かめる。日本のカタログでは、2008年6月の xDrive35i が ABA-FG30、xDrive50i が ABA-FG44 と載る。

X6 M は別のモデルとして扱い、ここに挙げた純正のサイズやインセットをそのまま当てない。X6 M のホイールは、X6 M として載っている適合表で確かめる。

購入前に確かめる順番

  1. 車検証で型式と年式を確かめ、E71 かどうかを見分ける
  2. 今付いているホイールのリム幅・インセットとタイヤサイズを、前後別に刻印と側面の表示で確かめる
  3. 付けたいホイールの穴数(5)・PCD(120)と、中心穴が前 74.1mm・後ろ 72.6mm 以上かを前後別に確かめる。大きければ前後別の内径のハブリングを用意する
  4. 今のホイールとのインセットの差、またはスペーサーの厚みから、外へ出る量を前後別に計算する
  5. ボルトの座面と長さを、ホイールやスペーサーの指定で確かめる
  6. 取り付けた後は決められたトルクで締め、はみ出しが無いかを見る

替えた後にハンドルの振れや異音が出たら、ハブリングの有無や前後別の内径と、ボルトの締め付けを見直す。

よくある質問

X5 E70 のホイールは付く?

米国の BMW 部品の販売店は、X5 E70 などのホイールは E71 X6 に付くが後ろの軸にハブリングが要るとしている。ハブリングなしでそのまま付くわけではなく、BMW の公式の資料でも確かめていないので、中心穴の径を前後別に確かめてから選ぶ。

ハブリングは4輪とも同じでいい?

同じにはならない。X6 E71 はハブ径が前 74.1mm・後ろ 72.6mm なので、内径は前後で別のものを選ぶ。

スペーサーを付けると車検に通らない?

必ず通らないわけではない。自動車メディアの解説では、ホイールがボディから突き出していないことが条件で、検査官の判断が分かれるとしている。タイヤの 10mm 未満のはみ出しの緩和はホイールには及ばない。

締付トルクはいくつ?

Koleso では X6 E71 の前期・後期とも 140N·m だが、BMW の公式の資料で確かめた値ではない。扱い方は「ボルトのねじ径と締付トルク」の節のとおり。

インセットとオフセットは違う?

同じ寸法を指す。2008年に国際基準に基づいて呼び名がインセットに変わり、それ以前はオフセットと呼んでいた。

まとめ

  • 規格は5穴・PCD 120mm・M14×1.25 のボルト締め(X6 E71・2008〜2014年)
  • ハブ径は前 74.1mm・後ろ 72.6mm。ハブリングとスペーサーの中心穴は前後別
  • Koleso が純正の欄に載せる19インチの組(載るグレードは表のとおり)は前 9J×19 ET48・後ろ 9J×19 ET18。前用と後ろ用は分けて扱う
  • 日本のカタログ(2008年6月の xDrive35i・xDrive50i)の後ろのタイヤは 285/45R19。後ろのリム幅とインセットは自分の車の刻印で見る
  • 外へ出る量は前後別に計算し、ボルトの座面と長さも合わせる
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車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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