BMWX4 F26 タイヤ交換 ジャッキポイントとゴム製パッド

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BMW X4 のタイヤ交換で最初の分かれ道になるのは、乗っている車が初代の F26 か、後継の 2代目 G02 かだ。F26 なら、次に確かめるのはジャッキをかける場所と、スペアタイヤや車載ジャッキが車に積まれているかどうか。どちらも手元の取扱説明書と荷室で確かめられるので、作業の日より前に見ておくと当日に迷わない。

目次

ジャッキをかける場所とスペアタイヤの事情

米国の BMW 部品販売店 BimmerWorld の部品説明では、F26 X4(米国の年式で 2015〜2018・28i xDrive/35i xDrive/M40i xDrive)に使われるゴム製のジャッキパッドはサイドシル(ロッカーパネル)の下面に付いていて、フロアジャッキやリフトのアームを当てるのに最も良い場所だとしている。ジャッキはこのゴム製パッドの所にかけると覚えておけばよい。

正確な位置は、BMW の X4 取扱説明書(米国向け 2015 年版)の「車載ジャッキ用のジャッキポイント」のページに図で示されている。字での説明は無いので、自分の車の取扱説明書の図で確かめる。

もう1つ先に知っておきたいのがスペアタイヤの事情だ。同じ取扱説明書(xDrive28i と xDrive35i が載る版)はランフラットタイヤ(タイヤの側面に RSC の表示)を前提にしていて、パンクで空気が抜けてもすぐにタイヤを替えなくてよいので、スペアタイヤは積まれていないと書いている。日本仕様の F26 で同じかは、自分の車で確かめる(確かめ方は「作業前の準備」の節で触れる)。

対象の F26 とホイールの基本データ

生産期間と G02 との境

英語版 Wikipedia の BMW X4 の項によると、F26 は X4 の初代で、2014年のニューヨーク国際オートショーで発表され、生産期間は 2014年7月〜2018年3月。2代目の G02 は 2018年2月に F26 の後継として公開され、生産は 2018年3月から始まった。年式の境に当たる車は、車検証などで F26 か G02 かを確かめておく。

同じ項では、F26 のグレードとしてガソリンの xDrive20i・xDrive28i(2.0L 直4ターボ)・xDrive35i(3.0L 直6ターボ)、ディーゼルの xDrive20d・xDrive30d・xDrive35d を挙げ、M Performance の M40i(3.0L 直6ターボ)は 2015年に発表され 2016年2月から販売されたとしている。全車が四輪駆動(xDrive)で、M40i は 19インチのアルミホイールを履く。日本で売られたグレードの組み合わせは、この出典では確かめていない。

ホイールの寸法とボルト

海外のホイール販売店の適合データベースの F26 のページでは、次の値としている(どのグレードの欄も同じ値)。

項目 値
PCD 5×120
ハブ径 72.6mm
留め方 ナットではなくボルト(ラグボルト)
ねじの規格 M14×1.25

締め付けトルクは、同じデータベースで 140 N·m(どのグレードの欄も同じ値)。一方、BMW の X4 取扱説明書(米国向け 2015 年版)の車輪交換のページと索引には、トルクの値が見当たらない。140 N·m は海外の適合データベースの値なので、作業の前に BMW の販売店や整備工場、自分の車の整備資料で規定値を確かめてから締める。

純正タイヤサイズ

同じデータベースの F26 のページでは、純正のタイヤとホイールを次のとおりとしている。

グレード 前 後ろ
M40i 以外(xDrive20i・xDrive28i・xDrive35i・xDrive20d・xDrive30d・xDrive35d) 245/50ZR18 100W(8J×18 ET43) 前と同じ
M40i 245/45ZR19 98W(8.5J×19 ET38) 275/40ZR19 101W(9.5J×19 ET48)

この値は海外のデータベースのもので、日本仕様・年式・オプションのホイールで違うことがある。履き替えるタイヤやホイールを選ぶ前に、いま付いているタイヤの側面の表示と、販売店の資料で自分の車のサイズを確かめる。

ほかの消耗品のサイズもあわせて確かめておくなら、こちらも参考になる。

ジャッキポイントとゴム製パッドの見方

取扱説明書の図で位置を確かめる

BMW の X4 取扱説明書(米国向け 2015 年版)は、ジャッキポイントは図に示した位置にある、とだけ書いている。米国の整備解説サイト CarCareKiosk の X4 のページも、ジャッキポイントは取扱説明書で確かめるよう勧めている。図を開いたまま車体の下をのぞき、サイドシル下面のゴム製パッドと照らし合わせるのが確実だ。

ジャッキアップポイントは、車体の重さがかかっても傷まないように補強された所になる。それ以外の所にかけると、車体の重さで車体やプレスラインが変形したり、ジャッキが安定せずに倒れたりするおそれがある。分からないときは、見当でかけずに取扱説明書で確かめる。

ゴム製パッドの役割と傷み

BimmerWorld の説明では、パッドの所にジャッキを当てれば床下を傷めにくく、車には最初から 4 個のジャッキパッドが付いているが、外れたり傷んだりすることがあるという。ジャッキをかける前に、4 か所のパッドが付いているか、割れていないかを目で確かめる。パッドが無い・傷んでいる所には直接ジャッキをかけない。 パッドを補修してから作業するか、販売店や整備工場に頼む。

パッドが無いときの補修品

BimmerWorld のページでは、品番 51717189259 のゴム製ジャッキパッドについて、F25 X3 と F26 X4 では左後ろの位置にだけ使う品番だと注記しており、1 個ずつの販売としている。F26 のほかの 3 か所に使う品番はこのページには載っていない。補修品は BMW の部品の供給元(Rein Automotive)が作った品と説明している。左後ろ以外の位置の品番は、販売店で車台番号を伝えて確かめる。

英語版 Wikipedia によると F26 は X3(F25)と同じ土台(BMW L7)を使う関連車で、BimmerWorld も同じゴム製ジャッキパッドが F25 と F26 に使われるとしている。ただし X3(F25)の値をそのまま F26 に当てはめず、F26 の行や F26 の資料で確かめる。

作業前の準備

そろえる工具

BMW の X4 取扱説明書(米国向け 2015 年版)は、タイヤ交換のための工具は販売店などでアクセサリーとして用意されている、と書いている。車載工具の置き場所は、荷室の左側の折りたたみカバーの奥、救急セットの下としている。

車載ジャッキやパンク修理キットの有無、工具の置き場所は米国向けの取扱説明書の記載で、日本仕様の F26 で同じかはここで使った出典では確かめていない。 作業の前に、自分の車の荷室(床下・左側のカバーの奥)と、車に付いている取扱説明書で確かめる。ジャッキが無ければ、別に用意するか、販売店や整備工場に頼む。

ジャッキを別に用意するなら、車の重さに見合うものを選ぶ。英語版 Wikipedia では F26 の車両重量を 1,735〜1,860kg としている(グレードによる)。これを目安に能力に余裕のあるジャッキを選び、受けの部分がサイドシル下面のゴム製パッドの位置に当てられる形かも確かめる。ほかの車の車載ジャッキを流用すると、事故につながることがある。

ほかに用意するのは、ホイールレンチ、トルクレンチ、輪止め、そして車の下に体を入れるならジャッキスタンドだ。

作業する場所

作業はできるだけ平坦で、舗装路やコンクリートの上などの固く安定した場所で行う。傾斜のある場所や、砂利・土の上のようにジャッキが安定しない路面は避ける。路肩で作業するときは周りの安全を確かめ、ほかの車の邪魔にならない場所に止める。

車を動かないようにする

シフトを P に入れ、パーキングブレーキを確実にかける。交換するタイヤの対角線上にあるタイヤに輪止めをかけて、車が動かないようにする。

F26 のタイヤ交換の手順

持ち上げる前にボルトを緩める

車体を持ち上げる前に、ホイールレンチで留め具(F26 はボルト)を反時計回りに少しだけ緩めておく。外すのは持ち上げてから、の順番を守る。

持ち上げて外す

ゴム製パッドの位置を確かめてジャッキをかけ、タイヤが路面から少し離れるまで持ち上げる。高く上げ過ぎると車体が不安定になって危険なので、ジャッキは伸ばし切らずに使う。 ボルトを外してタイヤを取り外す。

外したタイヤは、どの位置のものかを書き留めておく。前後でサイズが違う組み合わせ(海外の適合データベースが示す M40i の純正のような場合)は、前後で入れ替えず元の位置に戻す必要があるし、前後が同じサイズの車でも戻し間違えを防げる。

仮締めと本締め

ホイールを付けるときは、ホイールと留め具の座面の形が合っているかを確かめる。ねじ部や座面にゴミ・砂・サビがあると、締めたつもりでも正しく締まらない(見かけのトルクが出る)ので取り除く。

ボルトを取り付けたら、対角線の順に 2〜3 回に分けて仮締めし、ホイールのがたつきをなくす。5 本留めなので、星を描く順で締めていく。

車体を下ろしてジャッキを外したら、仮締めと同じ対角線の順で本締めする。本締めは必ずトルクレンチで、規定のトルクで締める(値の確かめ方は「ホイールの寸法とボルト」の節)。

ジャッキアップ中の安全の決まり

ジャッキだけで支えている車の下に、体を入れてはいけない。ジャッキが外れて車が落ちると挟まれる。車の下に潜る作業では、ジャッキスタンド(リジッドラック)で車を支える。 用意できないときの保険として、外したタイヤとホイールを車体の下に入れておく。

正しく上げていても、ほかの車がぶつかって倒れることがある。路肩や駐車場で作業するときは、周りの車や人の動きにも気を配る。ジャッキを伸ばし切らないことも、前の節のとおり守る。

車の下に入る作業はタイヤ交換に限らない。オイル交換を自分でするときも同じ決まりで臨む。

締め付けトルクと交換後の増し締め

トルクレンチを使わず手の感覚で締めると、締め不足や締めすぎを招き、走行中にホイールが外れる事故につながるおそれがある。締めすぎも良くない。無理に締めるとボルトが傷んだり、ねじ山がつぶれたりする。車種ごとに規定トルクは違い、どの車も同じトルクで締めてよいわけではないので、F26 の規定値を確かめてから締める。

整備士は、まず規定トルクの半分の値で各ボルトを締め、その後に規定値で締める手順をとる。自分で作業するときも、この 2 段階で締めればよい。

走ると部品がなじんで初期の緩みが出ることがあるので、交換後に一定の距離を走ったら、トルクレンチで緩みが無いかを点検する(増し締め)。 距離の目安は、コンチネンタルタイヤが交換後 50〜100km、ブリヂストンが約 100km としている。

トルクレンチが無い場合は、本締めの後できるだけ早く、ガソリンスタンドや整備工場で規定のトルクで締めてもらう。

パンクしたとき:スペアタイヤが無い場合の動き方

ランフラットで走れる範囲

BMW の X4 取扱説明書(米国向け 2015 年版)では、ランフラットタイヤがパンクしたときは時速 80km までで走り続けてよいとし、急ブレーキや急ハンドルを避けること、次の機会に 4 本すべての空気圧を確かめることを求めている。平均的な積載での走れる距離は約 80km としている。ランフラットタイヤでない車は、パンクしたまま走り続けないよう書いている。

同じ取扱説明書は、走行中にタイヤの傷みを疑ったらすぐに速度を落として止まることを求めている。ランフラットで走れる範囲は応急のもので、事故のおそれがあると警告している。 走りながら異音や振動が気になるときは、足回りの点検もあわせて考えたい。

パンク修理剤を使うとき

同じ取扱説明書では、モビリティシステム(パンク修理剤とコンプレッサー)は、修理剤をタイヤに送り込んで小さな傷を内側からふさぎ、走り続けられるようにするもので、荷室の床板の下にあるとしている。注意として次のことを挙げている。

  • 穴がおよそ 4mm 以上だと効かないことがある
  • 刺さった異物は、できれば抜かない
  • 修理剤で空気圧センサー(TPM)の電子部品が傷むことがある
  • 修理剤の使用期限を確かめる
  • 走れるようにならなければ整備工場に連絡する

日本仕様の車にこのキットが積まれているかは、前に書いたとおり自分の車の荷室で確かめる。

タイヤを替えるとき

同じ取扱説明書は、傷んだタイヤは修理せずに交換すること、タイヤの組み付けとバランス取りは販売店や整備工場に任せることを求めている。ランフラットタイヤを使っているなら、替えるときも同じ種類(ランフラット)にするよう求めている。新しいタイヤの組み付けは自分でやらず、販売店や整備工場に頼む。

よくある質問

車載ジャッキは付いている?

BMW の X4 取扱説明書(米国向け 2015 年版)では、タイヤ交換の工具は販売店などでアクセサリーとして用意されている、としている。日本仕様の F26 で同じかは確かめられていないので、荷室の床下と左側のカバーの奥、車に付いている取扱説明書で確かめる。無ければ別に用意するか、販売店や整備工場に頼む。

締め付けトルクはいくつ?

海外のホイール販売店の適合データベースの F26 のページでは 140 N·m(どのグレードの欄も同じ値)としているが、BMW の取扱説明書(米国向け 2015 年版)には値が見当たらない。作業の前に、BMW の販売店や整備工場で規定値を確かめてから締める。

前後でタイヤを入れ替えてよい?

海外の適合データベースの F26 のページでは、M40i の純正は前が 245/45ZR19、後ろが 275/40ZR19 と前後でサイズが違う。このように前後のサイズが違う組み合わせは入れ替えず、元の位置に戻す。自分の車のサイズは、いま付いているタイヤの側面の表示で確かめる。

ジャッキパッドが外れていたら?

パッドが無い所には直接ジャッキをかけない。BimmerWorld のページでは、品番 51717189259 は F25 X3 と F26 X4 の左後ろの位置にだけ使う品番としていて、ほかの 3 か所の品番は載っていない。左後ろ以外は、販売店で車台番号を伝えて品番を確かめ、補修してから作業する。

まとめ

まず車検証で型式と初度登録年月を確認し、自分の車が F26 かどうかをはっきりさせる。そのうえで、次の順に進めれば迷わない。

  • ジャッキは、BimmerWorld の部品説明が F26 X4(米国の年式で 2015〜2018・28i xDrive/35i xDrive/M40i xDrive)の行で挙げる、サイドシル下面のゴム製パッドの所にかける。正確な位置は取扱説明書の図で確かめる
  • 取扱説明書(米国向け 2015 年版・xDrive28i と xDrive35i が載る版)はランフラット前提でスペアタイヤを積まないと書いている。日本仕様の装備は荷室で確かめる
  • 本締めはトルクレンチで規定値まで。規定値は販売店などで確かめる
  • 交換後に一定の距離を走ったら、増し締めで緩みを点検する
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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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