ラッシュ J200E タイヤ交換 ジャッキポイントの確かめ方

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中古で手に入れたラッシュに取扱説明書が無く、ネットで見た別の車の写真や、同じラッシュでも4WD の J210E の情報を頼りにジャッキをかけてしまう。タイヤ交換でいちばん避けたい見落としがこれだ。ジャッキをかける位置は、年式に合う取扱説明書の図で確かめて決める。位置の確かめ方から、FR の J200E での交換の手順、本締めまでを順に見ていく。

目次

ジャッキポイントは年式に合う取扱説明書の図で確かめる

ジャッキは、かける位置を確かめてからかける。JAF と自動車点検整備推進協議会の案内はどちらもジャッキアップポイントの確認を求めていて、トヨタの取扱説明書(RAV4)の警告にも「ジャッキはジャッキセット位置に正しくかける」とある。取り扱いを誤ると、車が落下して重大な傷害におよぶおそれがある。以下、この位置をジャッキポイントと呼ぶ。

ラッシュ J200E の車載ジャッキをかける位置も、ガレージジャッキをかけられる位置も、具体的な場所・数・形は今回の調べでは字で確かめられなかった(公式の取扱説明書の中身を確かめられていない)。そのため位置は図や寸法で示さない。年式に合う取扱説明書の、パンクしたときのタイヤ交換の項の図で確かめ、ほかの車種の位置を当てはめないのがいちばん確実だ。

トヨタの取扱説明書のサイトでは、生産年月が2010年7月以降のラッシュの取扱説明書が PDF で載っている(詳しくは後の節)。なお、トヨタ公式の中古車カタログでは、J200E はどの期間も駆動方式が FR(後輪駆動の2WD)のラッシュだ。

自分のラッシュが J200E かを確かめる

トヨタ公式の中古車カタログでは、ラッシュは2006年1月〜2016年3月のモデルだ。J200E の型式のグレードは、どの期間も駆動方式が FR、トランスミッションが4AT(2008年11月〜2010年7月の X は「電子制御式4速オートマチック」の表記)、エンジンが 3SZ-VE になっている。

J200E と J210E の違い

同じラッシュでも、型式 J210E(CBA-J210E・ABA-J210E)は駆動方式がフルタイム4WD で、5MT の設定もある(トヨタ公式の中古車カタログ)。J210E はここで扱う J200E(FR)とは別の型式だ。自分の車がどちらかは、車検証の型式の欄で確かめる。

CBA-J200E と ABA-J200E

型式の表記は、2006年1月〜2010年7月の期間が CBA-J200E、2010年7月以降の期間が ABA-J200E だ。どちらも J200E の型式の表記で、期間によって頭の記号が違う。

車両重量の目安

トヨタ公式の中古車カタログでは、2008年11月〜2010年7月の X(CBA-J200E)の車両重量は 1,160kg、全長×全幅×全高は 4,005×1,695×1,690mm。中古車のガリバーのカタログでは、2006年1月〜2008年1月の G(CBA-J200E)が 1,150kg・全長 3,995mm、ほかの期間の G が 1,160kg で、最低地上高はどれも 180mm としている。ジャッキやジャッキスタンドを買い足すときは、この重さを目安に、製品の能力の表示を見て選ぶ。

取扱説明書でジャッキポイントを確かめる方法

2010年7月以降の生産車

トヨタの取扱説明書のサイトでは、ラッシュのページに、生産年月 2010年07月〜2016年03月 の取扱説明書(ガソリン車)が次の4つの期間に分けて PDF で載っている。

  • 2010年07月〜2012年03月
  • 2012年04月〜2012年12月
  • 2013年01月〜2014年08月
  • 2014年09月〜2016年03月

web で読める版(HTML 版)は無く、一覧に型式(J200E / J210E)の区別は書かれていない。自分の車の生産年月に合う PDF を開き、パンクしたときのタイヤ交換の項で、ジャッキセット位置の図と、J200E に当てはまる記述かを確かめる。

2010年6月以前の生産車

生産年月が2010年07月より前の車の取扱説明書は、このページには載っていない。 2010年6月以前に生産された J200E は、車に備え付けの取扱説明書で確かめるか、トヨタの販売店に問い合わせる。生産年月の違う版や、ほかの車種の取扱説明書の位置を、そのまま当てはめない。

J200E のタイヤとホイールの基本

純正タイヤサイズ

中古車のガリバーのカタログでは、J200E の G のタイヤサイズは前後とも 215/65R16 98S だ(2008年11月〜2010年7月・2010年7月〜2012年4月・2014年4月〜2016年3月の各期間。2006年1月〜2008年1月の G は 215/65R16 の表記)。海外のタイヤ・ホイール諸元サイトの日本向けの行(CBA-J200E・ABA-J200E)も、標準のタイヤを 215/65R16 98S、ホイールを 16×6J・インセット ET50 としている。トヨタ公式の中古車カタログの2008年11月〜2010年7月のモデルの説明には、G に「16インチアルミホイールを装備」とある。ただし2014年4月〜2016年3月の G は、同じページの中で17インチとの食い違いがある(次の項)。

17インチの組み合わせ

海外のタイヤ・ホイール諸元サイトの日本向けの行(CBA-J200E・ABA-J200E)には、もう一つの組み合わせとして 17×6.5J ET50 のホイールに 215/60R17 96H が載っている。一方、中古車のガリバーのカタログの2014年4月〜2016年3月の G は、アルミホイールを「17インチ標準」としながらタイヤを 215/65R16 98S としていて、同じページの中で食い違っている。どのグレード・年式が17インチかは、これらの出典では決められない。

交換用のタイヤやスタッドレスタイヤを用意する前に、いま付いているタイヤの側面の表示(サイズ・荷重指数・速度記号)と、ホイールの径を自分の車で確かめる。 年式・グレードや前の持ち主の交換で、カタログの値と違うことがある。

ホイールの規格

海外のタイヤ・ホイール諸元サイトの日本向けの行(CBA-J200E・ABA-J200E)では、ホイールまわりの規格は次の値になっている。

項目 値(海外の諸元サイトの日本向けの行)
穴の配置(PCD) 5×114.3(5穴)
中心穴(センターボア) 66.5mm
ナット・ボルトのねじ M12×1.5

メーカーの資料ではない値なので、冬タイヤ用のホイールや社外のナットを選ぶときは、取り扱う店やトヨタの販売店で適合を確かめる。この出典には、締め付けトルクと、締め具がナットかボルトかの記載は無い。

作業の前に整えること

  • 止める場所:パンクに気づいたら、安全で周囲の邪魔にならない場所に止める(JAF)。作業は地面が固く平らで安全な場所で行う(トヨタの取扱説明書・RAV4)。
  • 車の状態:ジャッキで持ち上げる前に、パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P にし、エンジンを止め、非常点滅灯を点滅させる(同)。J200E はトヨタ公式の中古車カタログでどの期間も4AT の設定だ。
  • 輪止め:交換するタイヤの対角線上にあるタイヤにかける(JAF・自動車点検整備推進協議会)。
  • やけど:走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温で、手や足がふれるとやけどをするおそれがある(トヨタの取扱説明書・RAV4 の警告)。

ラッシュ J200E のスペアタイヤ(応急用タイヤか通常のタイヤか・格納場所・取り出し方)と、車載ジャッキ・レンチの格納場所は、今回の調べでは確かめられなかった(カタログにも記載が無い)。作業の前に取扱説明書で確かめ、中古車なら工具がそろっているかも見ておく。JAF は、最近はジャッキやレンチ、応急用タイヤが標準装備されていない車も増えていると案内している(ラッシュについての記述ではない)。

ジャッキをかけるときに守ること

トヨタの取扱説明書(RAV4)の警告では、ジャッキについて次の決まりが挙げられている。別の車種の取扱説明書なので、ラッシュ J200E ではその車の取扱説明書の警告を優先するが、どれもタイヤ交換の基本として押さえておきたい。

  • 車内に人を乗せたまま車を持ち上げない
  • ジャッキの上または下に物を置かない
  • タイヤ交換できる高さ以上に上げない
  • ジャッキで支えられている車の下に体を入れない。車の下にもぐり込んで作業するときはジャッキスタンドを使う
  • ジャッキで支えた状態でエンジンを始動したり、車を走らせたりしない
  • 備え付けのジャッキはその車にしか使えないため、他の車に使ったり、他の車のジャッキを使ったりしない
  • ジャッキはタイヤ交換と、タイヤチェーンの取り付け・取り外し以外に使わない
  • 車を下げるときは、周りに人がいないことを確かめる

タイヤ交換の手順

流れは JAF と自動車点検整備推進協議会の案内に沿っている。

  1. ホイールキャップが付いていれば外し、車体を持ち上げる前にホイールナットを少しだけ緩めておく。
  2. ジャッキポイントにジャッキをかけ、タイヤが路面から少し離れるまで持ち上げる。
  3. ホイールナットを取り外し、パンクしたタイヤをスペアタイヤと交換する。
  4. タイヤを付ける前に、ホイール接触面の汚れをふき取る。汚れていると走行中にナットがゆるみ、タイヤが外れるおそれがある(トヨタの取扱説明書・RAV4)。
  5. ホイールナットを付け、図に示す番号順に、タイヤががたつかなくなるまで2〜3回に分けて仮締めする。
  6. 車体を下げてジャッキを外してから、仮締めのときと同じように2〜3回に分けてホイールナットを十分に締め付ける(本締め)。

締める順番は、案内では図や写真で示されていて、字での順番は今回確かめていない。順番は取扱説明書の図で確かめる。

本締めと締め付けトルク

JAF の案内では、無理に締め付けるとボルトが破損する場合があるので、クルマの取扱説明書に記載されている規定のトルク(締め付ける力)で締めるとされている。

ラッシュ J200E のホイールナットの規定トルクの値は、今回の調べでは確かめられなかった(カタログと海外の諸元サイトに記載が無く、公式の取扱説明書の中身は確かめられていない)。数値は年式に合う取扱説明書か、トヨタの販売店で確かめる。ほかの車種の値を当てはめない。

トルクレンチが無いとき

締め付けトルクを指定できるトルクレンチという工具があり、JAF は万が一に備えて車載しておくと便利だと案内している。トルクレンチが無い場合は、本締めの後できるだけ早く、ガソリンスタンドや修理工場などで規定のトルクで本締めをしてもらう。不安が残る場合は JAF に連絡する。

トヨタの取扱説明書(RAV4)の警告でも、タイヤを交換したあとは速やかに締め付けトルクを確認するよう求めている。守らないとナットがゆるみ、ホイールが外れ落ちて重大な傷害につながるおそれがある。

ナットの扱い

トヨタの取扱説明書(RAV4・別の車種)の警告では、タイヤの取り付けには使っているホイール専用のナットを使い、ボルトやナットのねじ部、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異常があれば、トヨタの販売店で点検を受けるとされている。同じ警告にある「テーパー部を内側にして取り付ける」は RAV4 の記述で、ラッシュ J200E のナットの座面の形は今回確かめていない。社外のホイールに替えたときは、そのホイールに合うナットを使う。

交換したあとに確かめること

  • ジャッキや工具は、走行前に正しい位置に格納されているか確かめる。正しく格納されていないと、事故や急ブレーキの際に重大な傷害につながるおそれがある(トヨタの取扱説明書・RAV4 の警告)。
  • 付けたスペアタイヤが応急用タイヤ(テンパータイヤ)なら、あくまで応急用だ。パンクしたタイヤを早く修理して元の位置に付け直す。修理できない場合は交換する(自動車点検整備推進協議会・JAF)。
  • 冬タイヤ用のホイールや社外のナットに替えるときは、前の節のホイールの規格と、ホイールに合うナットかを店で確かめる。

よくある質問

取扱説明書が手元に無いときは?

2010年7月以降に生産された車なら、トヨタの取扱説明書のサイトのラッシュのページで、生産年月に合う PDF を開く。2010年6月以前に生産された J200E はそこに載っていないので、トヨタの販売店に問い合わせる。どちらの場合も、ジャッキポイントを推測で決めない。

締め付けトルクは何 N·m?

J200E の規定の値は今回確かめられなかったので、数値は挙げない。年式に合う取扱説明書か、トヨタの販売店で確かめる。

冬タイヤ用のホイールは何を合わせる?

海外のタイヤ・ホイール諸元サイトの日本向けの行(CBA-J200E・ABA-J200E)の値では、5穴・PCD114.3・中心穴66.5mm・ねじ M12×1.5 だ。メーカーの資料ではない値なので、買う前に店かトヨタの販売店で適合を確かめる。

4WD の J210E でも同じ手順?

緩める、上げる、交換する、仮締めする、下ろして本締めする、という流れは JAF などの一般的な案内のとおりだ。ただし J210E はフルタイム4WD の別の型式なので、ジャッキポイントや締め付けトルクは J210E に合う取扱説明書で確かめる。

まとめ:作業の前に確かめる6つのこと

  • 車検証の型式の欄で、J200E(FR)か J210E(4WD)かを見る
  • 生産年月に合う取扱説明書で、ジャッキポイントの図を見る(2010年6月以前の生産車は備え付けの取扱説明書か販売店)
  • スペアタイヤ・ジャッキ・レンチがそろっているかと、その格納場所を見る
  • ジャッキで支えた車の下に体を入れないと決めておく
  • 規定の締め付けトルクを取扱説明書で確かめ、本締めは車体を下ろしてから行う
  • 替えのタイヤは、側面の表示でいまのサイズを確かめてから用意する(中古車のガリバーのカタログの G は、2008年11月〜2010年7月・2010年7月〜2012年4月の各期間が 215/65R16 98S。2014年4月〜2016年3月の G は、同じページでアルミホイールを「17インチ標準」としながらタイヤを 215/65R16 98S としていて食い違い、17インチかどうかは決められない)

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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