X1 F48 で無償メインテナンスの期間を過ぎたり、中古で手に入れたりすると、オイル交換をいつ、何リットルで頼むかを自分で決める場面が来る。時期と量は決まり方が別で、時期は走行距離の固定の数字より車のサービス表示が基準になり、量はエンジンによって違う。オイルやフィルターを自分で用意するなら、使ってよい規格と部品の品番も先に確かめておきたい。
X1 F48 のオイル交換は「時期は車の表示、量はエンジン別」で考える
時期は、車のサービス表示(CBS)が知らせる時期を基準にする。BMW の報道発表の説明では、CBS は固定の間隔ではなく、車の状態に合わせて整備の時期を決める考え方だ。
量は、海外の油脂の容量データベース(cararac)の表で、sDrive18i・xDrive20i・xDrive25i・xDrive18d の行が 4.25〜5.5 L ほどの幅に収まる。ただし日本仕様の規定量として BMW の資料で確かめた値ではないので、目安として扱う。
量と時期の数字は資料によって違うため、実際に入れる量・使う規格・交換の時期は、車のサービス表示、取扱説明書、正規ディーラー(車台番号での確認)で確かめるのが確実だ。
| 知りたいこと | 基準にするもの | 確かめる先 |
|---|---|---|
| 交換の時期 | 車のサービス表示(CBS) | 車の表示、取扱説明書 |
| オイルの量 | エンジン別の目安 | 正規ディーラー、作業する店 |
| オイルの規格 | BMW の承認 | 給油口のフタ、取扱説明書 |
| オイルフィルター | 今付いている品番 | 現物の品番、車台番号での確認 |
まず自分の X1 F48 のグレードとエンジンを確かめる
量の目安はエンジンで分かれるので、最初にグレードを確かめる。BMW Japan は2015年10月16日に第2世代の新型 X1(F48)を発表し、10月24日から正規ディーラーで販売を始めた。2016年9月の発表で、ディーゼルの xDrive18d が加わり、10月1日から販売された。
| グレード | エンジン | 種類 | 日本での販売開始 |
|---|---|---|---|
| sDrive18i | 1.5リッター直列3気筒ターボ | ガソリン | 2015年10月24日 |
| xDrive20i | 2.0リッター直列4気筒ターボ | ガソリン | 2015年10月24日 |
| xDrive25i | 2.0リッター直列4気筒ターボ | ガソリン | 2015年10月24日 |
| xDrive18d | 2リッター直列4気筒クリーン・ディーゼル | ディーゼル | 2016年10月1日 |
2019年10月3日に発表された改良型の日本のラインアップも、sDrive18i(1,498cc の3気筒ガソリン)、xDrive18d、xDrive20i(1,998cc の4気筒ガソリン)、xDrive25i(1,998cc の4気筒ガソリン)だ。
車体のエンブレムや車検証、購入時の書類でグレード名を確かめ、ガソリンかディーゼルかを分けてから量の目安を見る。
エンジン別のオイル量の目安
海外の油脂の容量データベース(cararac)の「X1 F48 (2015-2026)」の表では、エンジンオイル量(サービス充填量)が次のように載っている。
sDrive18i(1.5リッター3気筒)
「4.25 L」の行と「4.5 L」の行があり、「sDrive18i PF」の行は 4.5 L。どの行にも別に「フィルター容量 0.3 L」と書かれている。
xDrive20i・xDrive25i(2.0リッター4気筒ガソリン)
xDrive20i は「5.25 L」の行(「xDrive20i PF」の行も 5.25 L)と「5〜5.25 L」の行がある。xDrive25i も「5.25 L」の行(「xDrive25i PF」の行も 5.25 L)と「5〜5.25 L」の行がある。どの行にも別に「フィルター容量 0.3 L」と書かれている。
xDrive18d(2.0リッターディーゼル)
xDrive18d(110 kW)は「5.5 L」の行と「5〜5.5 L」の行がある。ディーゼルの行には、フィルター容量の記載が無い。
表は、サービス充填量にオイルフィルターの分が入っているかどうかを書いていない。同じグレードに値の違う行が2つあっても、どの年式・仕様がどちらに当たるかも書いていない。表の値は日本仕様の規定量として BMW の資料で確かめたものではないので、実際に入れる量は車に合わせて正規ディーラーや作業する店で確かめる。
交換時期は走行距離より車のサービス表示を基準にする
CBS は車の状態から整備の時期を知らせる
BMW の報道発表の説明では、CBS(コンディション・ベースド・サービス)は、オイルの状態・マイクロフィルター・前後のブレーキパッド・冷却液・ブレーキ液・スパークプラグなどの消耗部品を、センサーと演算の組み合わせで常に見張る仕組みだ。運転の仕方と使われ方に応じた車の今の状態をもとに、どの整備がいつ要るかを車が知らせる。
ただ、この説明は2004年に BMW が5シリーズについて出した発表のもので、CBS は最初に7シリーズで導入されたとしている。X1 F48 専用の資料ではないので、X1 F48 での表示の出方や表示される項目は、取扱説明書か正規ディーラーで確かめる。
BMW Japan の2015年10月の発表では、新型 X1 に標準装備の BMW コネクテッドドライブ・スタンダードの機能の1つ「BMW テレサービス」が、車両のメインテナンスやバッテリー電圧の低下といった情報を担当の BMW 正規ディーラーに知らせる。
データベースの間隔はグレード名の行で大きく違う
海外の油脂の容量データベース(cararac)の X1 F48 の表では、交換の間隔を sDrive18i・xDrive20i・xDrive25i・xDrive18d などの行で「30,000 km/24か月」、sDrive28i・xDrive28i の行で「10,000マイル/12か月」としている。同じ X1 F48 でも、行(グレード名)によって目安の数字が大きく違う。どれか1つの固定の数字を当てはめるより、車のサービス表示が知らせる時期に従うほうが確実だ。
同じ BMW のほかの車種の時期と量の考え方は、こちらでもまとめている。
使ってよいオイルは給油口のフタと取扱説明書で確かめる
ドイツの BMW 向け部品販売サイト(BMW-Syndikat)の説明では、X1 F48 に使えるオイルの規格(BMW の承認)は給油口のフタか車載の取扱説明書に書いてあり、BMW の承認のあるオイル(例として BMW Longlife-04)だけを使うよう勧めている。交換の間隔は、サービス手帳や取扱説明書の決まりに従うとしている。
粘度は、海外の油脂の容量データベース(cararac)の表が、sDrive18i・xDrive20i・xDrive25i・xDrive18d などの行で「5W-30、5W-40」としている(sDrive28i・xDrive28i の行は記載なし)。
同じ販売サイトは、ディーゼル微粒子フィルター付きの車には BMW Longlife-04 が必須と書いている。これは販売サイトの説明で、日本の xDrive18d の装置や指定の規格を BMW の資料で確かめたものではない。ディーゼルの X1 では、使ってよい規格を給油口のフタの表示と取扱説明書で必ず確かめる。
自分でオイルを買うなら、粘度の数字だけで決めず、車の指定と同じ BMW の承認があるオイルかを商品の説明で確かめてから選ぶ。
オイルフィルターも一緒に替える
オイルを持ち込みで頼むなら、オイルフィルターも一緒に用意しておくと作業が1回で済む。
CAPSOL のオイルフィルターは、商品名と販売ページの商品説明で「BMW互換品」とされ、BMW の純正品ではない。商品名には、純正品番 11428570590 と 11428575210 が書かれている。
販売ページの商品説明では、対応を「F45 225i / F46 218i 218d 218dxDrive / F48 X1 18i 18d 20i 25i」とし、純正品番 11428570590 か 11428575210 のどちらかが付いている車両に限るとしている。グレードや型式が載っていても、年式・仕様などで合わない場合があるとも書いている(出品者の記載)。
CAPSOL のオイルフィルターを買う前に、今付いているフィルターの品番を確かめるか、車台番号で適合を正規ディーラーや部品店に確かめる。
CAPSOL オイルフィルター BMW X1 F48用 互換品(純正品番 11428570590/11428575210)
頼み先は無償メインテナンスの期間で考える
BMW Japan の2019年の発表によると、BMW Japan は2016年から BMW の全モデルに、3年間の無償メインテナンスや、タイヤ・キーの破損や紛失の際の費用の支えなどを含む「BMW サービス・インクルーシブ・プラス」を付けている。発表は、無償メインテナンスにどの作業が入るかまでは書いていない。
期間内かもしれない車は、まず正規ディーラーに、自分の車が対象か、オイル交換が入るかを確かめてから頼み先を決める。期間を過ぎた車や中古で手に入れた車は、正規ディーラー以外の店に頼む選択もある。
正規ディーラー以外の店で頼むときは、作業の後に車のサービス表示(次の交換の時期の表示)が更新されたかを、作業した店に確かめる。量と規格も、車台番号をもとに店で確かめてもらうと確実だ。
一緒に見直したい X1 F48 の消耗品
オイル交換で車を預けるついでに、ほかの消耗品の状態も確かめておくと手間が減る。
よくある質問
オイル量にフィルターの分は入る?
海外の油脂の容量データベース(cararac)の表は、サービス充填量にオイルフィルターの分が入っているかどうかを書いていない。sDrive18i・xDrive20i・xDrive25i の行には別に「フィルター容量 0.3 L」とあり、xDrive18d の行にはフィルター容量の記載が無い。入れる量は作業する店で確かめる。
何kmごとに替えればいい?
車のサービス表示が知らせる時期に従う。データベースの表の間隔は、sDrive18i・xDrive20i・xDrive25i・xDrive18d などの行で「30,000 km/24か月」、sDrive28i・xDrive28i の行で「10,000マイル/12か月」で、行(グレード名)によって目安の数字が大きく違う(詳しくは交換時期の節)。
どのオイルを買えばいい?
給油口のフタか取扱説明書に書かれた BMW の承認と同じ承認のあるオイルを選ぶ。ディーゼルの xDrive18d は、規格を表示と取扱説明書で必ず確かめる。
新車から3年以内はどうすればいい?
BMW Japan は2016年から BMW の全モデルに、3年間の無償メインテナンスなどを含む BMW サービス・インクルーシブ・プラスを付けている。発表は作業の中身まで書いていないので、オイル交換が入るかは正規ディーラーで確かめてから頼む。
まとめ
まず実車で、給油口のフタの表示、今付いているオイルフィルターの品番、車のサービス表示を確かめる(規格はフタか取扱説明書に書いてある)。そのうえで車検証や購入時の書類でグレード名を確かめ、エンジン別の量の目安を見る。
時期は、CBS の考え方どおり車のサービス表示に従う。量はデータベースの値を目安にとどめ、実際に入れる量と規格は正規ディーラーか作業する店で車台番号をもとに確かめる。
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