信号待ちで肘の置き場を探して、結局ドアの肘掛けに寄りかかる。ライズの運転席まわりでは起きやすい。ライズで「コンソールボックス」として売られている用品は、取り付ける場所で4つのタイプに分かれていて、どれを選ぶかで解消できる不満が変わる。まずは自分の困りごとがどのタイプに当たるのかを切り分けるところから始めたい。
取り付け場所で4タイプに分かれる
ライズには純正のセンターコンソールボックスがすでに備わっている。そのため後付け品は「無い収納を足す」ものと「今ある収納を使いやすくする」ものの二系統になる。取り付ける場所で整理すると次の4タイプだ。
| タイプ | 取り付ける場所 | 変わること | 向く人 |
|---|---|---|---|
| 3Dトレイ型 | 純正コンソールボックスの中 | 深い箱の中に段ができる | 小物が底で散らばるのを抑えたい |
| アームレストカバー型 | 純正ボックスのフタの上 | 肘置きの高さと当たりが変わる | 肘を置く場所がほしい |
| 増設ボックス型 | 前席の隙間やコンソール後方 | 収納そのものが増える | 物置きやドリンクホルダーを足したい |
| 後席向け独立型 | 前席の間 | 後席用の肘掛けとドリンク置き場が付く | 後席に人を乗せる機会が多い |
目的が「散らかりを抑える」「肘を置く」「置き場所を増やす」のどれかで、選ぶタイプはほぼ決まる。 純正のセンターコンソールボックスは幅が狭く、そのぶん深さがある。小物を放り込むと底で散らばるのはこの形のせいで、3Dトレイ型が使われる理由もここにある。
ライズの純正収納はどこまでカバーしているか
ライズの室内収納として案内されているのは、運転席と助手席のカップホルダー、センターオープントレイ(LED照明付)、センターコンソールサイドポケット(両側)、センターコンソール小物入れ、センターコンソールボックス、そして2段デッキボードとデッキボード下収納だ。前席まわりの置き場所は一通りそろっている。
カップホルダーはエアコンの送風口の前に1つずつあり、引き出し式なので使わないときはしまっておける。シフトノブ前方のセンターオープントレイはスマートフォンの置き場所に向き、LED照明が付くので夜間も中身が見える。コンソール側面のポケットはサングラスが入るサイズだ。
足りなくなりやすいのは、フタ付きのセンターコンソールボックスの中である。フタがあるので人目に触れさせたくないものを入れておけるが、幅が狭く深いという形のせいで、小物を複数入れると底で混ざる。ここを仕切るか、上に載せるか、別の場所に足すか——後付け品の役割はこの3方向に分かれる。荷物そのものの置き場を見直したい場合は、荷室側の使い分けもあわせて考えたい。
型式とパワートレインで変わる適合の分かれ目
自分のライズがどの型式か
ライズは2019年11月5日に発売されたトヨタのコンパクトSUVで、発売時のガソリン車は1.0リッターターボ、型式は2WDがA200A型、4WDがA210A型だった。2021年11月1日の一部改良でハイブリッド車の追加とガソリン2WD車のエンジン換装が行われ、ガソリン2WD車は1.2リッターに換わってA201A型に、エンジンを発電専用として100パーセントモーターで走るハイブリッド車がA202A型(2WDのみ)として加わっている。型式一覧としては3BA-A210A・5AA-A202A・5BA-A200A・5BA-A201A・5BA-A210Aが並ぶ。自分の型式は車検証の型式欄で確認できるので、商品ページの対応型式と突き合わせる前にここを見ておく。
コンソール後方が小物入れかカップホルダーか
グレード別装備を整理した車種解説記事によると、ガソリン車はセンターコンソールの後方部分がセンターコンソール小物入れ、ハイブリッド車はセンターコンソールカップホルダー(2個)になる。後方に増設するタイプの用品は、この形状の違いをまたげない。パワートレインによる差そのものは複数の解説で一致しているが、どのグレードがどちらに当たるかという記載は資料によって食い違っていて、Zグレードのガソリン車の扱いが一致しない。グレード名から決め打ちせず、購入前に自分の車のコンソール後方を実際に見て、小物入れかカップホルダーかを確かめるのが確実だ。
ロッキー用と併記される理由
ライズはダイハツが開発を担当し、ダイハツでは「ロッキー」として販売されている兄弟車だ。デザインはトヨタの要望を基にダイハツが行い、トヨタへはOEM供給される形をとる。内装まわりの基本構造が共通するため、コンソールまわりの社外品は「ライズ・ロッキー専用」と両車種を併記して売られているものが多い。ただし適合の根拠になるのは商品側の適合表記であって、兄弟車という関係そのものではない。
選ぶときに見る4つの軸
取り付け場所
最初に決めるのはここだ。肘を置きたいならフタの上、散らかりを抑えたいならボックスの中、ドリンクや小物の置き場を増やしたいなら隙間か後方。目的が2つ重なるときは、アームレストカバー型のように肘置きと小物入れを兼ねるものを選ぶと1点で足りる。
固定方法
置くだけ、被せるだけ、隙間に差し込むだけという固定方法は、取り付けの手軽さと引き換えに動きやすさを抱える。トヨタ系サービスが運営するカスタム情報メディアの解説では、社外品のコンソールボックス付きアームレストの利点として取り付けが簡単なこと、好みや用途に合ったものを選べること、手に入れやすい価格の製品も選べることの3点が挙げられている。一方で注意点として、脱着が簡単なタイプは外れる可能性、ガタつきやビビリ音が出る可能性、内装カラーと色味が合わない可能性の3点も示されている。手軽さと外れにくさは反対方向に働くと考えて、置き場所と積むものの重さで決めたい。
素材と内装色
樹脂の成型品はフタの形に沿わせやすく、レザー調のカバーは肘の当たりが柔らかい。ただし黒一色に見えても質感の差は残るので、内装色と並べたときの見え方は写真で確認しておく。
追加機能
増設カップホルダー、USB端子、滑り止めマットといった機能が付くものがある。使わない機能が付いた分だけ寸法が大きくなるので、後方のスペースを削りたくないなら機能を絞る。
タイプ別の候補
以下はいずれも販売者による掲載仕様であり、メーカーが公表する適合表ではない。購入前に自車の型式・年式との突き合わせが必要になる。
肘置きと小物入れをまとめて足す:アームレストカバー型
Saknuoboの車用アームレストカバーは、商品ページ上で「ライズ A200系 A200A A210A A201A A202Aに適用」と表記されている。ガソリン車とハイブリッド車の型式を横断してうたっている点が、このタイプでは珍しい。 肘置きクッション、多機能コンソールボックス、小物入れ、可動式、汚れ防止・保護カバー、取付簡単といった内容が掲載されている。純正ボックスのフタの上に被せて、肘置きと小物入れを同時に足す使い方に向く。
ライズ A200系対応 可動式アームレスト付きコンソールボックス(Saknuobo)
隙間を埋めて置き場所を増やす:増設ボックス型
HUAHAOの専用コンソールボックスは「ライズ・ロッキー A200系 専用コンソールボックス」と表記され、滑り止めマット、カップホルダーカバー、隙間収納、車用収納ボックス、小物入れ、キズ・汚れ防止、お手入れ・取付簡単といった内容が挙がっている。今ある収納の内側や隙間を埋めて使うタイプで、最初の1点として手を出しやすい。
HUAHAO ライズ・ロッキー A200系専用 隙間収納コンソールボックス
ドリンクと充電をコンソールにまとめる:増設カップホルダー型
ruiyaのセンター ドリンクホルダー兼コンソールボックスは「新型 トヨタライズ ダイハツロッキー 専用」と表記され、ABS素材、増設カップホルダー、充電USB機能、ビビリ音なしといった内容が掲載されている。ドリンクの置き場を増やしたい人や、充電まわりをコンソールに集めたい人向けだ。増設タイプはコンソール後方の形状差の影響を受けやすいので、装着前に自車の形状を見ておく。
ruiya ライズ・ロッキー専用 増設カップホルダー付きコンソールボックス
深い純正ボックスを仕切る:3Dトレイ型
Auto Specのセンターコンソール収納3Dトレイは「トヨタ ライズ ダイハツ ロッキーに適合 専用 センター コンソールボックス 収納ボックス 3Dトレイ 内装 パーツ 2019年~」と表記されている。純正ボックスの内部に入れて段を作るタイプで、幅が狭く深い箱の底で小物が散らばるのを抑える。4タイプのなかでは価格が抑えめの部類にあり、今ある収納の使い勝手を上げる方向の選択肢になる。
Auto Spec ライズ・ロッキー専用 センターコンソール3Dトレイ
取り付け前に確認する干渉ポイント
装着前に見るのは可動部との干渉だ。シフトレバーを全域で動かせるか、パーキングブレーキの操作を妨げないか、エアコンの吹き出し口や引き出し式カップホルダーをふさがないか、運転席と助手席のシートを前後させたときに当たらないか。この4点のうち1つでも引っかかるなら、そのタイプは自分の車には合っていない。
両面テープや置くだけの固定は走行中の揺れで動くことがあるので、急ブレーキで足元へ落ちる位置には置かない。装着後に異音が出た場合は、当たっている面に薄いクッション材やフェルトを挟むと収まることがある。色味が合わないという失敗は写真だけでは避けきれないので、内装の他の樹脂パーツと並べて見たときの印象で判断したい。シートカバーや室内灯を替えている車なら、そちらの色味とも合わせておくと室内の統一感が崩れない。
よくある質問
ライズに純正のコンソールボックス付きアームレストの設定はある?
純正用品として設定があるかどうかは車種や年式によって異なる。今回の調査ではライズ向けの設定をメーカー公式の用品情報で確認できなかったため、あるともないとも書けない。純正品を検討しているなら、トヨタの販売店に直接聞くのが早い。この記事で扱っているのは社外品だけだ。
ロッキー用と書かれたコンソールボックスはライズに使える?
ライズとロッキーは内装まわりの基本構造が共通するため、「ライズ・ロッキー専用」と両車種を併記した商品が多い。ただし兄弟車だからという理由だけで使えると判断はできない。根拠にできるのは、その商品ページに書かれた適合型式の表記だけだ。
ハイブリッド車とガソリン車で選ぶ商品は変わる?
コンソール後方に付けるタイプなら変わる。ガソリン車は小物入れ、ハイブリッド車はカップホルダーと形状が違うからだ。逆に、純正ボックスの中に入れる3Dトレイ型やフタに被せるアームレストカバー型は、後方の形状の影響を受けにくい。
取り付けに工具や内装の分解は必要?
紹介したタイプはいずれも被せる・入れる・差し込むという固定方法で、取付簡単と掲載されている。内装をはがす作業は想定されていない。ただし脱着が簡単なぶん外れる可能性もあるので、購入と取り付けの前に商品のレビューや取扱説明書、注意事項を読んでおきたい。
まとめ:注文前に見る3点
肘を置く場所がほしいならアームレストカバー型、コンソールボックスの中の散らかりを抑えたいなら3Dトレイ型、ドリンクや小物の置き場を増やしたいなら増設ボックス型。目的から逆算すれば1タイプに絞れる。そのうえで、注文ボタンを押す前に次の3点を確認しておく。
- 車検証の型式欄(A200A・A201A・A202A・A210Aのどれか)
- 初度登録の年式が2021年11月の一部改良より前か後か
- コンソール後方が小物入れかカップホルダーか、実物の形状
この3点と商品ページの対応型式・対応年式を突き合わせて、判断が付かなければ購入前に販売者へ問い合わせる。車内の使い勝手を他の方向からも詰めたいなら、次の記事も参考にしてほしい。
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