ライズ A200A 荷室収納 デッキボード段替えと床下活用

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まとめ買いの荷物が荷室に収まらない日があるなら、先に見るべきはデッキボードがどちらの段に入っているかだ。段位置で床面の高さが変わり、後席を使ったままでも積める量が変わる。床下の深さは駆動方式で差があって、A200A は2WD側、つまり深いほうで確定する。ここから先は2019年11月〜2021年10月に作られた A200A(1.0Lターボ・FF)に限って書く。

目次

デッキボードの段位置で荷室の広さが変わる

初代ライズの荷室容量は、後席を立てたままの状態でデッキボード下段時が369L、上段時が303L。KINTOマガジンとトヨタカローラ千葉のサイズ解説はどちらもこの2つの値を並べており、段位置を変えるだけで66Lぶん増減する計算になる。

段替えに工具は要らない。トヨタが公開しているライズの取扱説明書(2019年11月〜2021年10月製作車用)では、デッキボードのセット位置を上段・下段に変えて床面の高さを調節する装備として説明されている。

型式の確認も先に済ませておきたい。取扱説明書の仕様一覧は、1KR-VET 型ガソリンエンジン(総排気量996cc)を積む A200A を FF、A210A を4WDとして書き分けている。車検証の型式欄が A200A なら、その車は2WDで確定する。この駆動方式の違いが、後半の床下収納の話にそのまま効いてくる。

手持ちの荷物が入るかは奥行きと幅で決める

同じ2つの解説によると、荷室の奥行き(荷室長)は755mm、幅は1,000mm、高さはデッキボード下段時で865mm。デッキボードを上段にすると高さは740mmになる。段位置で変わるのは高さの125mmぶんだけで、奥行きと幅は動かない

幅の1,000mmは最も狭い部分の数値で、カーブロとトヨタカローラ千葉の解説では、タイヤハウスの張り出しを越えた高さでは最大1,240mmまで広がるとされている。幅ぎりぎりの箱を積むかどうかは、上のほうの1,240mmではなく下側の1,000mmで通るかどうかで判断したい。段ボール箱もキャリーケースも、底が引っかかれば入らないからだ。

なお、この荷室の寸法と容量はグレードによる差がないものとして案内されている(Z・G・X で共通)。上級グレードだから広いということはない。

床を倒して寝られるかまで含めて知りたいなら、寸法の続きはこちらにまとめてある。

デッキボードの段替えと取り外し

段位置を変える・外す

デッキボードは上段と下段のどちらにもセットでき、これで荷室の床面の高さが決まる。取扱説明書に書かれている外し方は、デッキボードを持ち上げて手前に引くという手順。外したボードは荷室のタブに立てかけて保持できるので、車外に降ろして置き場所に困ることはない。ボードを外したまま積んで、降ろしたら元に戻す、という往復が現実的に回る作りになっている。

操作するときの3つの注意

取扱説明書は、この装備に3点の注意を付けている。荷物を載せた状態で段位置を変えないこと(指を挟むおそれがある)。走行前に必ず閉じること(急ブレーキや急旋回で収納物が飛び出すおそれがある)。デッキボードの上に立ったり無理な力をかけたりしないこと。何kgまで載せてよいという耐荷重の数値は取扱説明書に書かれていないので、重い物を1点で載せる使い方は避けておく。

床下収納はA200Aのほうが深い

デッキボードの下にある床下収納(アンダーラゲッジ)は、SUV LAND とカーブロの解説によると2WD車で長さ745mm×幅815mm×高さ215mm。この215mmはデッキボードを下段に置いたときの深さで、上段に上げると床面からの深さは約340mmまで広がる

4WD車は駆動系が床下を使うぶん浅くなる。カーブロの解説では下段で約135mm、上段で約260mmとされ、2WDより約80mm浅い。A200A は FF なので、厚みのある物を床下に落とし込む使い方ができる側にいる。

デッキボードを外して床下まで使い切ったときの容量は、2WDのガソリン車で約449L(4WDのガソリン車は約407L)とされる。ただし先に出した369Lは床下を含まない後席使用時・下段の値で、449Lとは測り方が別だ。段位置ごとの容量として並べる数字ではない。

床下を荷物で埋めない

床下に入っているのは荷物ではない。取扱説明書によると、応急用タイヤ、ジャッキ、工具袋(中身はジャッキハンドル・ホイールナットレンチ・けん引フック)がここに収まっている。応急用タイヤの取り出し方も「デッキボードを取り外す」→「留め具を取り外し、応急用タイヤを取り外す」の順で、デッキボードを外さないと取り出せない構造になっている。

つまり床下を荷物で埋めてしまうと、パンクしたときに応急用タイヤと工具にたどり着けない。床下に常備品を置くなら、デッキボードを外して一度で全部どかせる量にとどめる。工具袋は面ファスナーで床面に貼り合わせて元の位置に戻す指定なので、袋ごと出しっぱなしにするのも避けたい。

なお取扱説明書の該当章は応急用タイヤ装着車向けの記載なので、自分の車の床下に何が入っているかは一度開けて見ておく。中身を把握していないと、路肩で初めて探すことになる。

後席を倒して長い物を積む

後席は6:4分割可倒式で、片側だけ倒せば後席に人を乗せたまま長い荷物を積める。背もたれ自体もリクライニングレバーで2段階に調整できる。

倒す手順

取扱説明書の順番は3段階。まずリヤ中央席シートベルトのバックルを格納する。次にヘッドレストをいちばん下まで下げる。最後にリクライニングレバーを引きながら背もたれを前方に倒す(ロックが確実に解除されるまでレバーを引く)。中央席のシートベルトとバックルの格納を飛ばすと、シートやバックルを傷めるので、ここは順番どおりに進める。

作業は平坦な場所で行い、パーキングブレーキをかけてシフトレバーをPにしてから始める。走行中に後席を操作しない。可動部や結合部に手足を挟まないよう気を付ける。倒した背もたれや荷室に人を乗せて走らない。

戻したあとの確認

戻すときは逆の手順で行う。戻し終えたらシートを前後に軽くゆすって固定を確認し、シートの間にシートベルトが挟み込まれていないかも見ておく。ロックが半端なまま走ると、背もたれが荷物側に倒れ込む。

固定の仕方と、積んではいけないもの

荷室にはデッキフックがあり、これを使って荷物を固定できる。使わないときはけがをしないよう必ずもとの位置に戻す、と取扱説明書は指定している。

積むものの線引きも取扱説明書に整理されている。荷物はできるだけ荷室に積み、シート背もたれより高いものは荷室に積まない(急ブレーキや事故の際に投げ出されて乗員を傷付けるおそれがある)。室内に積んだ荷物はすべて動かないように固定する。運転席足元・インストルメントパネル・ダッシュボード・ふたのない小物入れやトレイには積まない。後席を折りたたんで長い荷物を積むときは、できるだけフロントシート背もたれの真後ろを避ける。燃料が入った容器とスプレー缶は引火のおそれがあるため積まない。荷物を積み過ぎず、荷重を不均等にかけない(タイヤへの負担、ハンドル操作性やブレーキ制御の低下につながる)。走行中はバックドアを閉め、荷室に人を乗せない。

積む物の高さで段位置を決める

段位置に迷ったら、積む物の高さで決めるのが一番外れない。

上段にする場面

床をフラットにして重い荷物を持ち上げずに滑らせたいとき、荷室と後席をつないで平らに使いたいときは上段。高さは740mmに下がるが、代わりに床面が上がって荷物の出し入れが楽になる。床下の深さが約340mmまで広がるのもこの状態だ。

下段にする場面

まとめ買いの袋物や箱物のように、高さと量を稼ぎたいときは下段。高さが125mm増えて865mmになる。買い物中心の使い方なら、普段はこちらに入れておいて構わない。

外してしまう場面

鉢植えや背の高いケースのように、下段でも収まらない物はデッキボードごと外してタブに立てかける。床下まで一続きの深さが使えるので、縦にしか置けない物はこの状態で積む。

荷室に入り切らないなら屋根に逃がす手もあるし、床を汚す荷物を積むならマット側で受けるという考え方もある。

満載の日に効いてくる細かい話

荷室灯(ラゲージルームランプ)はドア連動で、バックドアまたはそれ以外のドアを開けると点灯する。エンジンスイッチがアクセサリーモードまたはOFFのときは、約10分後に自動で消灯する。積み下ろしに手間取っても切り忘れにはならない作りだ。

その電球は5W。取扱説明書の電球一覧に記載があり、同じ表に載っていないランプはLEDとされている(室内はルームランプ8W、フロントパーソナルランプ5W)。夜の積み下ろしが暗く感じるのは、5W1灯だけで荷室を照らしているからで、車両側の不具合ではない。

もう1つ、ヘッドランプの光軸をダイヤルで合わせる仕様の車には、乗員と荷物の条件別の目安表がある。荷室満載時のダイヤル位置は2WD車で全乗員なら3.5、運転者のみなら4.5(4WD車はそれぞれ2.5と3.5)。荷物なしの通常時は0なので、満載で走る日は合わせておかないと対向車をまぶしくさせる可能性がある。

よくある質問

デッキボードは外したままでも走っていいのか

取扱説明書はデッキボードについて「走行前に必ず閉じること」と指定している。背の高い荷物を積むために外すのは想定された使い方だが、外したボードは荷室のタブに立てかけて保持し、床下の物が飛び出さない状態にしてから走り出す。外したボードを荷室に寝かせたまま積むと、それ自体が動く荷物になる。

A210A(4WD)と荷室の広さは同じなのか

奥行き・幅・高さと、後席使用時の369L/303Lという容量は共通で案内されている。差が出るのは床下の深さだ。カーブロの解説では2WDが下段215mm・上段約340mm、4WDが下段約135mm・上段約260mmとされ、4WD側が約80mm浅い。床下を厚みのある物に使えるのは A200A のほうになる。

後席は片側だけ倒せるのか

倒せる。6:4分割可倒式なので、片側を倒して長い荷物を積みつつ、もう片側に人を乗せられる。倒す側の手順は本文のとおりで、中央席シートベルトのバックル格納から始める。

床下に工具箱や防災用品を入れっぱなしにしていいのか

入れること自体は止められていないが、量に線を引く。床下には応急用タイヤ・ジャッキ・工具袋が収まっていて、応急用タイヤはデッキボードを外し留め具を外してから取り出す設計になっている。パンクした路肩で全部を降ろす場面を想像して、一度でどかせる量にとどめる。工具袋は面ファスナーで床面に留めて元の位置に戻す。

まとめ

A200A の荷室は、デッキボード下段で369L・上段で303Lの2つの状態を工具なしで行き来できる。積む物の高さで段を決め、下段でも収まらない物はボードごと外す。床下は2WDである A200A のほうが深いぶん使い出があるが、応急用タイヤと工具の置き場でもあるので、一度で全部どかせる量までにする。

自分の車がどれに当たるか確かめるなら、車検証で型式と初度登録年月を確認するのが最初の一歩だ。型式欄が A200A で、初度登録が2019年11月〜2021年10月あたりに収まっていれば、ここまでの内容がそのまま当てはまる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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