ライズ A200A エアコンフィルターの型番と適合の確かめ方

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ライズのエアコンが以前より風量を出さなくなったり、送風に埃っぽい匂いが混じるようになったら、エアコンフィルターの交換時期にあたる。ところが通販の商品ページを開くと、商品説明には複数の純正品番が併記されていて、どれを自分の車の番号として受け取ればいいのかで手が止まる。A200A については、純正品番を手がかりにするより部品メーカーの適合品番で引くほうが速い。デンソーなら DCC1009、PIAA なら EVC-T5 が対応品番で、どちらの適合データでも A200A は全車対象になっている。

目次

A200A に適合するエアコンフィルターの品番

部品メーカー2社の公式適合データを並べると次のようになる。デンソーの適合品番検索では「トヨタ/ライズ/A200・201・210(2019年11月~)」という区分、PIAA の車種別適用検索では「型式 A20#.21#/年式 R1.11~」という区分で掲載されており、どちらも取扱可能グレードは「全車」。A200A ならグレードによる違いを気にせず同じ品番で通る。

メーカー 製品名 適合品番 適合品番(デンソー社内番号) メーカー希望小売価格
デンソー クリーンエアフィルター DCC1009 014535-0910 3,630円(税込)
デンソー クリーンエアフィルタープレミアム DCP1009 014535-3360 6,600円(税込)
PIAA コンフォート EVC-T5
PIAA コンフォートファインプラス EVFP-T5
PIAA コンフォートプレミアム EVP-T5

標準タイプと上位タイプの分かれ方

どちらのメーカーも、標準タイプと機能を足した上位タイプの二段構えになっている。デンソーはクリーンエアフィルターが標準、クリーンエアフィルタープレミアムが上位。PIAA はコンフォートが標準で、コンフォートファインプラスとコンフォートプレミアムが上位側にあたる。上位タイプほどメーカー希望小売価格も上がる。なお表に載せた価格はメーカーが示す希望小売価格であって、店頭や通販での売値ではない。

純正品番については後で扱う

適合品番のほうは2社とも A200A を含む型式に対して迷いなく引ける。一方で純正品番は、参照する資料によって掲げられている番号が違う。ここが本題なので、次の節で正面から扱う。

INEX エアコンフィルター 活性炭入り(適合品番 014535-0910 / A200A・A201A・A210A 表記)

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純正品番が資料ごとに違う理由

デンソーの適合品番検索は、ライズ A200・201・210(2019年11月~)に対応する純正品番として 87139-52040 を掲げている。ところが PIAA の車種別適用検索では、同じライズ(2019年11月以降)の3製品すべてに対して代表純正番号 87139-50100 が並んでいる。同じ車に対して、2社の掲げる純正品番が一致していない

手がかりは PIAA 側の書き方にある。PIAA は「代表」純正番号という言い方をしていて、その車種で使われうる番号のうちの代表例を示す形をとっている。さらに PIAA の品番一覧によると、ライズに適用される EVC-T5 は「トヨタ用」で、代表車種の例としてアクア、アルファード、ヴェルファイア、ヴォクシー、ノア、シエンタ、プリウスが挙がっている。つまりライズのエアコンフィルターはライズ専用の形状ではなく、トヨタの広い範囲の車種で共通に使われている形状だ。同じ形状の部品が多くの車種にまたがれば、車種ごとに別のトヨタ品番が割り当てられていることもある。資料によって掲げる番号が違う背景としては、この構図で説明がつく。

ただし 87139-52040 と 87139-50100 が同一部品なのか、新旧の関係なのか、別の仕向け向けなのかを示す資料は今回確認できていない。したがって、どちらか一方を「ライズ A200A の純正品番はこれ」と言い切ることはしない。番号を1つに絞ろうとするより、車種・年式・型式から適合品番を引くほうが確実性が高い。

自分の車が A200A かを車検証で確かめる

適合を確定させる前に、自分の車の型式を車検証で見ておく。トヨタの取扱書によると、型式 A200A は 1KR-VET エンジンのガソリン車で駆動方式は FF、型式 A210A は同じエンジンの 4WD。A200A と A210A はエンジンが共通で、違うのは駆動方式だけになる。

ここで引っかかりやすいのが、部品メーカーの適合表の型式表記だ。デンソーは「A200・201・210」と書いていて、同じページに「車両型式末尾のアルファベットは省略しております」と注記している。PIAA は「A20#.21#」というワイルドカード表記を使う。どちらの表記も、車検証の型式欄が「A200A」であれば対象に含まれる。末尾の A が消えているからといって別の型式を指しているわけではない。

車の素性そのものを整理したいなら、姉妹車との違いをまとめた記事も参考になる。

通販で買うときの選び方

エアコンフィルターは数年に一度の消耗品で、選ぶときに見るところは3つに絞れる。

適合表記が型式まで書かれているか

商品タイトルに並んでいる番号が、部品メーカーの適合品番(014535-0910 や EVC-T5 など)なのか、それとも純正品番の併記なのかを見分ける。前者なら公式の適合データからそのまま照合できる。後者しか書かれていない商品は、出所が示されていない限り番号をそのまま正解として受け取らず、型式(A200A)と年式(R1.11~)の記載があるかで判断したい。

活性炭入りかどうか

匂いが気になって交換するなら、活性炭を入れて脱臭を狙ったタイプを選ぶ。単純に目詰まりの解消が目的なら標準タイプで足りる。

価格とのつり合い

交換頻度が高い部品ではないので、タイプと価格の折り合いで決めていい。

以下は A200A の型式を明記している交換用フィルターだ。

ライズ A200A/A210A 用 活性炭入りエアコンフィルター(純正交換タイプ)

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KADOTAWORKS ライズ用 エアコンフィルター(複数の純正品番を併記した交換用フィルター)

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CARLIFE ライズ R1.11以降 A200/A210 用 活性炭入りエアコンフィルター

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製品ごとの性格をもう少し細かく見比べたい場合は、比較記事も用意している。

取付位置と交換の手順

デンソーの適合ページは、ライズのエアコンフィルターについて「グローブボックス内に取り付けられています。簡単に交換できます。(一部車種では道具が必要となります)」と記載している。交換の難しさの評価も、デンソーが「A:簡単(道具を使わないもの。道具を使うが簡単なもの)」、PIAA が交換レベル「○」(基本的に工具を使用せずに交換が簡単)で、2社とも最も易しい部類に置いている

取扱書が示す手順

トヨタの取扱書の流れは次のとおり。

  1. エンジンスイッチを OFF にする。
  2. グローブボックスを取り外す。ボックスを開けてダンパーステーを外し、左側面を内側に押して上部のツメを外し、右側面も同様に外し、最後に下部のツメを外す。
  3. フィルターカバーの固定を解除し、カバーを矢印の方向にずらして抜く。
  4. 古いフィルターを取り外し、新しいフィルターに交換する。このとき「↑UP」マークの矢印が上を向くように差し込む。
  5. 取り付けは取り外しと逆の手順で行う。フィルターカバーは取扱書の図で A 部と示された箇所に入れてから取り付ける。

デンソーの手順が足している注意

デンソーの適合ページには、作業前に内外気切り替えスイッチを内気循環へ切り替えておくよう書かれている。グローブボックスの外し方についても、ダンパーステーのロック部をつまんで外し、ストッパーピン(左右2箇所)をストッパーから外し、フック(左右2箇所)を外す、と箇所数まで示されている。両側を押しながら手前に倒すと外れやすい。フィルターカバーはツメ1箇所を外したあと、ガイド2箇所を差し込み口から引き抜く。新しいフィルターを入れたら、前後左右に傾いていないかを見ておく。

交換時期の目安と交換のサイン

トヨタの取扱書は、エアコンフィルターの交換時期の目安を 20,000km ごととしている。あわせて、大都市や寒冷地など交通量や粉じんの多い地区では 10,000km ごと、という短縮側の目安も併記されている。ネット上では 10,000km を標準として語られることがあるが、取扱書の記載では 10,000km は環境が厳しい場合の値で、標準条件の目安はその倍だ。

走行距離とは別に、取扱書は「エアコンの風量が減少したときは」フィルターの目詰まりが考えられるため交換するよう案内している。距離が目安に届いていなくても、風量の落ち込みを感じたら交換の合図として扱っていい。

エンジンオイルやバッテリーの交換時期とまとめて管理したい場合は、こちらも参考になる。

作業でやってはいけないこと

トヨタの取扱書は、フィルターを装着せずにエアコンを使うと故障の原因になることがあるとして、必ず装着するよう記載している。このフィルターは交換するタイプで、水洗いやエアブローによる清掃はしてはいけない。汚れが目に見えても、洗って戻す使い方は取扱書が認めていない。

破損しやすい箇所は2つ。取扱書は、フィルターカバーの固定を解除してカバーを矢印の方向へ動かすとき、ツメに無理な力が加わらないよう注意を促している。デンソーの交換方法も、フィルターカバーのガイドを引き抜くときにガイドへ無理な力を加えないよう書いている。どちらも樹脂のツメとガイドが相手なので、外れないときは力を足すのではなく向きを見直したい。

買う前の最終確認

部品メーカーの適合データは、調査時点の情報として公開されている。PIAA は適用検索の結果ページに「本適用データは予告なく変更することがあります」「本適用データは、新車発売時のカーメーカー純正品に準じて、PIAA が適用調査を行った適用データです」「自動車検査証で年式・型式をご確認の上、お選びください」「車両の仕様変更などにより適用が変わる場合があります」と明記している。ここに書いた内容も含め、購入する時点で引き直すのが前提になる。

適合を確定させる2つの手順

手順は2つでいい。1つは、各社の適合検索を「メーカー名 → 車種 → 年式 → 型式」の順に引くこと。デンソーも PIAA も車検証の型式から辿る作りなので、番号を手がかりにするより行き止まりが少ない。もう1つは、車検証を用意してトヨタ販売店に確認すること。トヨタ公式のよくあるご質問では、純正部品の品番・価格・取り付け工賃といった詳細はお客様相談センターに集約しておらず、最寄りの販売店に相談するよう案内している。同じページで、問い合わせの際は車検証を用意すると話が早いとも書かれている。

適合を確認できた型式の範囲

ここまでに示した適合範囲は A200A までだ。デンソーの適合一覧が掲げる型式は A200・201・210 で、ハイブリッドの A202A の記載は今回確認したページにはない。PIAA の A20#.21# というワイルドカード表記も、A202 を含むかどうかをページの記載だけでは判断できない。4WD の A210A は両社の掲載型式に明示されている。

ライズの他の消耗品の型番を確認するなら、次の記事にまとめてある。

よくある質問

純正品番は 87139-52040 と 87139-50100 のどちらが正しいのか

どちらか一方が誤りという判断は、今回確認した範囲ではできない。デンソーの適合品番検索がライズの純正品番として 87139-52040 を、PIAA の車種別適用検索が代表純正番号として 87139-50100 を掲げており、2つの番号の相互関係を示す資料は見つかっていない。番号で照合しようとせず、車検証の型式から各社の適合検索を引くか、車検証を持って販売店で確認するのが早い。

エアコンフィルターの交換は何kmごとが目安か

トヨタの取扱書によると 20,000km ごと。大都市や寒冷地など交通量や粉じんの多い地区では 10,000km ごとが目安として併記されている。

工具なしで自分で交換できるか

デンソーは交換難易度を「A:簡単(道具を使わないもの。道具を使うが簡単なもの)」、PIAA は交換レベル「○」(基本的に工具を使用せずに交換が簡単)としている。作業の中身はグローブボックスを外してフィルターカバーを開けるところまでで、特殊な工具は要らない。

ハイブリッド(A202A)や 4WD(A210A)にも同じフィルターが使えるか

A210A は、デンソーの「A200・201・210」にも PIAA の「A20#.21#」にも含まれている。A202A は、今回確認した適合データに記載がないか、記載だけでは含むと判断できない。A202A に乗っているなら、購入前に自分の型式で各社の適合検索を引き直すか販売店に確認したい。

汚れたフィルターは掃除して再利用できるか

できない。トヨタの取扱書は水洗いやエアブローによる清掃を禁じており、交換するタイプの部品として扱われている。

まとめ

買う前に見るところを並べておく。

  • 車検証の型式欄が A200A であることを確認する(末尾のアルファベットは適合表で省略されることがある)
  • デンソーなら DCC1009(適合品番 014535-0910)か DCP1009(014535-3360)、PIAA なら EVC-T5 / EVFP-T5 / EVP-T5 を引く
  • 純正品番は資料によって掲げる番号が違うため、番号ではなく車種・年式・型式で適合を確定させる
  • 商品説明に型式と年式の記載があるかを見る
  • 交換の目安は 20,000km ごと(粉じんの多い地区は 10,000km ごと)。風量が落ちたら距離に関係なく交換する

型式が A200A なら、あとは標準タイプか活性炭入りの上位タイプかを選ぶだけだ。作業はグローブボックスを外すところまでで済む。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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