初代ポルテの電球は、ヘッドライト以外どの型式でも同じ規格で買える。分かれるのはヘッドライトだけで、ハロゲンヘッドランプの車は H4、ディスチャージヘッドランプの車は D4R の2通りになる。自分の車がどちら側かを先に決めてしまえば、あとは部位ごとの規格を表から拾うだけで済む。
部位別バルブ型番一覧(NNP10・NNP11・NNP15 共通)
トヨタの取扱説明書(ポルテ・2010年8月〜2012年6月生産分)の電球ワット数一覧に、純正灯具メーカーとバルブメーカー各社の車種別適合表で口金の形を突き合わせた値をまとめる。
| 部位 | 型番 | ワット数 |
|---|---|---|
| ヘッドランプ(ハロゲン車) | H4 | 60/55W |
| ヘッドランプ(ディスチャージ車) | D4R | 35W |
| フロントフォグ | HB4(9006) | 51W |
| 車幅灯 | T10 | 5W |
| 前ウインカー | T20 ピンチ部違いアンバー | 21W |
| 横ウインカー(フェンダー) | T10 アンバー | 5W |
| 横ウインカー(ドアミラー) | LED・ユニット交換 | 記載なし |
| 後ウインカー | T20 ピンチ部違いアンバー | 21W |
| 制動灯/尾灯 | T20 ダブル | 21W/5W |
| 後退灯 | T16 | 16W |
| ハイマウントストップランプ | LED または T16(資料が割れる) | 記載なし |
| リヤフォグ(装備車のみ) | S25 | 21W |
| 番号灯 | T10 | 5W |
| マップランプ/ルームランプ | T10・T10×31mm | 8W |
ハロゲン車でもディスチャージ車でも変わらない部位
バルブメーカーの適合表を前期ハロゲン仕様と前期HID仕様で並べると、違うのはロービームの行だけで、フォグ HB4・車幅灯 T10・前後ウインカー T20ピンチ部違いアンバー・制動灯/尾灯 T20ダブル・後退灯 T16・番号灯 T10 は同じ内容になる。ヘッドライト以外の球は、自分の車がハロゲンかディスチャージかを気にせず選べる。
ヘッドライトだけが2通りに分かれる
ヘッドランプの行だけがハロゲン装着車の H4 とディスチャージ装着車の D4R に分かれる。加えて、初代ポルテにはハイビーム単独のバルブが資料上どこにも出てこない。この2点が型番選びのつまずきどころなので、後の節で分けて扱う。
自分のポルテが初代 NNP10 系かを確かめる
型式は車検証(自動車検査証)の「型式」欄で分かる。ここに NNP10・NNP11・NNP15 のいずれかが書かれていれば初代で、この記事の値がそのまま使える。「初度登録年月」欄を見れば前期か後期かの見当も付く。
NNP10・NNP11・NNP15 はエンジンと駆動方式の違い
取扱説明書の車両仕様表では、NNP10 が2NZ-FE(1.3Lガソリン)のFF・グレード130i、NNP11 が1NZ-FE(1.5Lガソリン)のFF・グレード150r、NNP15 が同じ1NZ-FEの4WD・グレード150i とされている。違うのは走りの部分だけで、電球のワット数一覧は3型式をまとめた1つの表になっている。NNP10 で調べた型番は NNP11・NNP15 でもそのまま通る。
2012年からの2代目とは別物
2代目ポルテ(NSP14#系)は電球の構成が違う。灯具メーカーの適合表では2代目のフォグが H16、ハイビームが9005(HB3)、ブレーキとハイマウントが LED になっている。初代のフォグは HB4 で、ハイビーム単独の球はそもそも無い。「ポルテ用」とだけ書かれた商品を型式を見ずに買うと合わない。
ヘッドライトは H4 か D4R、ハイビーム単独の球は無い
ハロゲン車は H4 の1本でハイもローも点く
取扱説明書の電球ワット数一覧は、ハロゲンヘッドランプ装着車のヘッドランプを60/55W・バルブタイプ H4 としている。H4 は1本の中にハイビーム用とロービーム用の2つのフィラメントが入った兼用タイプで、適合表にも同一バルブでハイ/ロー兼用と明記がある。つまりハロゲン車は片側1個替えれば両方が新しくなる。
ディスチャージ車は D4R
ディスチャージヘッドランプ装着車のヘッドランプは、取扱説明書では35W・バルブタイプ D4R。灯具メーカーの適合表も42V35Wの D4R とし、LEDバルブメーカー各社の適合表もロービームを D4R としている。名前の似た D4S は口金形状が違う別規格なので、D4R と書かれていない球は使えない。
ハイビームの型番が資料に載っていない
取扱説明書の電球一覧はヘッドランプの行がハロゲン車とディスチャージ車の2行だけで、ハイビームの行が無い。灯具メーカーの適合表もハイビームの行を「-」とし、バルブメーカー各社も「設定なし」または「-」としている。適合表の凡例は、この「-」を標準装備にて設定がない、または設定が未確認と定義している。同じ灯具メーカーの表でも2代目には「ハイビーム 9005(HB3)」の行があるので、初代側の空欄は作り忘れではない。ディスチャージ車のハイビーム側についてはどの資料も型番を示しておらず、ここでも断定はしない。
ディスチャージヘッドランプの電球交換は販売店に相談する
これだけは自分で手を出さない領域だ。取扱説明書は、ディスチャージヘッドランプを交換するとき(電球交換を含む)は必ずトヨタ販売店に相談するよう求め、電球ソケットにふれた状態で点灯操作をすると瞬間的に20,000Vの高電圧が発生し、感電して生命にかかわる重大な傷害を受けるおそれがあると警告している。外装バルブ配置図でも、ディスチャージ車のヘッドランプには販売店相談の印が付く。D4R の車は球の準備も含めて販売店に投げるのが正しい手順になる。国内LEDバルブメーカーの適合表でも、NNP10系のHID車のロービームは純正HID交換用バルブが装着可能、LEDヘッドライト各モデルは装着不可と表示されている。
フロントフォグは HB4、ただし装着されない個体もある
取扱説明書の電球ワット数一覧はフロントフォグランプを51W・バルブタイプ HB4 とし、灯具メーカーの適合表は9006(HB4) 12V55W(51W) としている。前期・後期、ハロゲン車・ディスチャージ車のどれでも HB4 で変わらない。ただしフォグは取扱説明書がグレード等により装着の有無が異なる装備としているので、付いていない個体もある。交換はハンドルを右にいっぱいまでまわし、ピン1個とネジ1本を外してアンダーカバーをめくるところから始まる。前述のとおり2代目は H16 なので、買うときは型式まで見る。
ウインカーは前・横・後ろで扱いが違う
前と後ろは T20 ピンチ部違いアンバー
取扱説明書は前後とも方向指示灯兼非常点滅灯のアンバーバルブを21Wとし、灯具メーカーの適合表は T20ピンチ部違い 12V21W としている。ピンチ部違いとは、同じ T20 の差し込み口金でも根元の突起の位置が左右で非対称なタイプを指す。商品を選ぶときは T20 とだけ書かれたものではなく、ピンチ部違い対応と書かれたものを選ぶ。適合表が制動灯/尾灯側を「T20 ダブル」と書き分けているのが見分けの手掛かりになる。
横は装着位置で電球かユニットか変わる
サイドの方向指示灯には2タイプある。ドアミラーに付くタイプは電球ではなく LED で、取扱説明書の配置図では販売店相談の印が付き、適合表の表記も Assy つまりユニットごとの交換になる。フェンダーに付くタイプはアンバーの5W、適合表の表記は T10 アンバーで、取扱説明書もこちらにだけ交換ページを用意している。どちらが付くかはグレード等で異なるので、型番を1つに決める前に自分の車のどこが光るかを見る。
LED にすると点滅が速くなる
ウインカーの球を LED に替えると、点滅が速くなるハイフラッシャーが起きる。バルブメーカーの適合表にも、LED 化する場合はハイフラ防止リレーまたは抵抗が必要と注意が書かれている。純正の点滅速度に戻したいなら、球と一緒に用意しておく。
リヤまわりは1本で2役の球がある
制動灯と尾灯は T20 ダブル1本
取扱説明書の電球ワット数一覧は制動灯/尾灯を21W/5Wとしており、明るく光る側が21W、常時点灯側が5W。灯具メーカーの適合表は T20ウェッジ 12V21/5W、バルブメーカー各社は T20 ダブルとしている。買うのは21/5Wの2接点タイプで、シングル球を買うとどちらかが点かない。
後退灯は T16
取扱説明書は後退灯を16W、灯具メーカーの適合表は T16 12V16W(18W) とし、バルブメーカー各社もそろって T16 としている。全区分共通で、バックドアを開けてフタを外せば手が届く。フタは薄刃のマイナスドライバーを切り欠きに挿し込んで手前に引く。ソケットを外すと車両内部に落ちやすい点は取扱説明書も注意しているので、抜く前に手を添えておく。
ハイマウントは資料が割れている
取扱説明書はハイマウントストップランプを LED とし、配置図でも販売店相談の印が付いていて、自分で替える部位に入っていない。一方で灯具メーカーの適合表は「T16 or LED」、バルブメーカーの適合表は前期を「LED または T16」、後期を「T16」としている。個体によって電球式と LED 式の両方がありうるので、ここだけは買う前に開けて中を見る。
車幅灯・番号灯・室内灯は手を付けやすい
車幅灯は取扱説明書が5W、各社の適合表がそろって T10(12V5W)。番号灯も5Wで T10 だ。番号灯はランプ本体をマイナスドライバーで押しながら手前に引き出し、ソケットを回して外す。この2か所は全区分共通なので、型式もヘッドライトの種類も気にせず T10 を買ってよい。
室内灯は事情が違う。取扱説明書はマップランプ8Wとルームランプ8Wの2項目、灯具メーカーの適合表はフロント T10 8W・ミドルが両端で受ける31mm長・リヤ T10 4W の3か所、バルブメーカーの適合表は前期と後期で構成が変わり、別のメーカーは設定なしとしている。数も口金の形も一致していないので、室内灯は外して現物を見てから買う。
自分で替えられる部位と販売店に頼む部位
取扱説明書の外装バルブ配置図は、ページ数が記載してある電球は該当ページを読んで交換、印が記載してある電球は販売店に相談、と線を引いている。この線引きをそのまま使うのが安全側だ。
ページ数が振られている部位
フロント方向指示灯・車幅灯・フロントフォグランプ・フェンダー装着タイプのサイド方向指示灯・制動灯/尾灯・リヤ方向指示灯・後退灯・番号灯。取扱説明書は交換時の注意として、必ず同じワット数の電球を使うこと、消灯させて電球が冷えてから作業すること、ハロゲン電球は素手でふれずに清潔な手袋を着けること(内部の圧力が高く、傷が付くと破損してガラスが飛び散る場合がある)を挙げている。ヘッドランプのゴムカバーは外周をはめ込んでから内周を全周押し込む。戻しが甘いと水入りの原因になる。
印が付いている部位
ハイマウントストップランプ・ドアミラー装着タイプのサイド方向指示灯・ディスチャージヘッドランプ装着車のヘッドランプ。この3つは球を買う前に販売店へ話を通す。
買う前に現車で確かめる
取扱説明書の電球一覧はワット数しか書いておらず、T10・T16・T20・HB4 といった口金の規格はバルブメーカーの適合表側で確認した値だ。両方が実際の球と合っているかは、外した電球の刻印を読むのが最終確認になる。ハイマウントと室内灯のように資料が割れている部位は特にそうだ。初代ポルテは2004年からの車なので、前のオーナーが社外品や LED に替えている個体もある。ヘッドライトがどちらかを見分けるなら、点灯直後の色(ハロゲンは黄色みが強く、ディスチャージは白く点灯直後に色が変わる)と、ランプ内にプロジェクターの丸いレンズが入っているかを見る。判断が付かなければ販売店や整備工場で確認する。
よくある質問
NNP11 や NNP15 でもバルブ型番は同じ?
同じだ。取扱説明書の電球ワット数一覧は NNP10・NNP11・NNP15 をまとめた1つの表で、3型式の違いはエンジンと駆動方式にある。この記事の値はそのまま使える。
ハイビームの球はどれを買えばいい?
ハロゲン車は H4 がハイとローの兼用なので、ハイビーム用に別の球を買う必要はない。ディスチャージ車のハイビーム側は、取扱説明書にも適合表5社にも型番の記載が無い。販売店で車台番号から確認してもらうのが確実だ。
ディスチャージ車のロービームを自分で替えられる?
替えない。取扱説明書が電球交換を含めて販売店相談を求めており、感電の危険を明示している。
フォグに H16 のバルブは付く?
H16 は2代目ポルテ(NSP14#系)の値だ。初代のフォグは HB4 なので、H16 と書かれた商品は選ばない。
ウインカーを LED にすると点滅が速くなるのはなぜ?
電球より消費電力が小さく、車両側が球切れと判断して点滅を速めるためだ。バルブメーカーの適合表もハイフラ防止リレーまたは抵抗が必要としている。
まとめ
初代ポルテのバルブは、フォグ HB4・車幅灯 T10・前後ウインカー T20ピンチ部違いアンバー・制動灯/尾灯 T20ダブル・後退灯 T16・番号灯 T10 の6部位が、どの型式でもどの仕様でも共通だ。分かれるのはヘッドライトだけで、ハロゲン車が H4、ディスチャージ車が D4R。そしてハイビーム単独の球は資料上存在しない。買う部位を1つに絞ったら、最後は外した球の刻印とメーカーの適合表を突き合わせてから注文する。

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