2004年7月に発売された初代ポルテ(NNP10系)は、スライドドアの使い勝手で今も家族の足として走っている個体が多い。ただ、当時のままのナビでは地図が古く、スマホとの接続もできず、日々の移動で困る場面が増えてくる。幸い、初代ポルテのオーディオ取付枠は市販ナビがそのまま収まる200mmワイドの2DINで、載せ替えのハードルは古い車の中では低い部類だ。載せ替えの判断基準から、メーカーオプションナビを使い続ける場合の手当てまで、順に整理する。
ポルテ NNP10のナビ取付枠は200mmワイド2DIN
取付キットメーカーであるカナック企画の適合表では、初代ポルテ(NNP10・NNP11・NNP15、H16/7〜H24/7)のオーディオ取付枠は200mmワイドサイズとされている。200mmワイドの市販ナビなら取付キットなしで収まり、別途用意するのは配線コネクター類だけだ。180mm幅の標準的な2DINナビを入れる場合は、左右の隙間を埋めるパネルを含む取付キット(同社ではナビ取付用がNKK-Y50D、オーディオ用がNKK-Y37D)を組み合わせる。
状況別の選択肢を先にまとめておく。
| 今の状況 | 取る選択肢 | 用意するもの |
|---|---|---|
| ナビを新しくしたい | 200mmワイドナビに載せ替え | ナビ本体+トヨタ車用の配線コネクター類 |
| 手持ちの180mmナビを移設したい | 取付キットを併用 | NKK-Y50Dなどのワイドパネル入りキット |
| メーカーオプションナビを使い続けたい | TVキット・キャンセラーで補う | 適合年式に合うキット(後述) |
| ナビ交換に費用をかけたくない | スマホナビ+給電環境の整備 | USB電源パネルなど(後述) |
なお、メーカーオプションナビ付き車は同じ適合表でも未調査の扱いで、取付枠まわりの互換は確認されていない。該当車で載せ替えを考えているなら、作業前に現車のパネルまわりを確認しておきたい。
ナビ本体はどう選ぶか
200mmワイド機を選ぶのが基本
取付枠が200mmワイドなのだから、素直に200mmワイドの機種を選べば枠との間に隙間が出ず、取付キットの費用も浮く。あとは地図更新の条件と、Bluetoothやスマホ連携の有無を比べて決めればいい。ナビは新しいほど地図もスマホ連携も実用度が上がるので、車が古いからと型落ちにこだわる理由は特にない。
180mmナビは取付キットとセットで考える
家に余っている2DINナビを移す、中古で安く手に入れる、という場合は180mm幅が多い。180mm機を付けるなら、左右の隙間を埋めるワイドパネル入りの取付キットが必須になる。カナック企画ならナビ用のNKK-Y50Dが該当し、エーモンのY2450(トヨタ・ダイハツ車用)のように、ワイドパネル左右とオーディオハーネス(10P・6P)、車速配線カプラー(5P)がひとまとめになった製品もある。
2DIN交換にこだわらない選択肢もある
車齢を考えると、ナビにいくらかけるかは冷静に決めたい。スマホのナビアプリで足りている人は、取付枠に手を付けず、給電まわりだけ整える運用でも困らない。ポータブルナビも同様で、取付作業を最小限にしたい人には向いている。
取り付け前に確認しておくこと
配線はトヨタ車用のコネクターでつなぐ
車両側の配線には市販のトヨタ車用オーディオハーネスを使い、車速信号は車速配線カプラーから取る。前述のエーモンY2450にはオーディオハーネス(10P・6P)と車速配線カプラー(5P)が同梱されており、単品で揃えるより迷いが少ない。ナビの自車位置精度は車速信号をつなぐかどうかで大きく変わるので、ここは省かず配線したい。
アンテナと内装パネルの状態
ラジオアンテナの端子がナビ側と合うかは現車で確認する。また、経年で樹脂パネルの爪が割れやすくなっている個体もあるので、無理にこじらず内装剥がしの工具を使って外したい。
走行中もテレビを使えるようにするキット
メーカーオプションナビや載せ替え後のナビは、走行中にテレビ画面が消える。これを解除するのがTVキット・TVキャンセラーだ。先に前提を書いておくと、運転者が走行中に画面を注視することは道路交通法で禁止されている。キットを付けても運転者がテレビを見てよくなるわけではなく、同乗者の視聴と、停車中の操作の手間を減らすための装備だ。
初代ポルテ用として売られているのは次の2タイプ。価格は2026年8月時点のAmazon価格だ。
| 商品 | 商品側の表記 | 適合の表記 | 価格 |
|---|---|---|---|
| STV-T02-SS-5P | 走行中にテレビ・DVDが見られ、ナビ操作もできる | NNP10・NNP11・NNP15(5Pカプラー) | 2,000円 |
| INEX tvc32 | 走行中にテレビが見られる | H17.12〜H22.7のメーカーオプションナビ(5ピン) | 700円 |
同乗者が走行中に行き先変更までしたいなら操作対応のSTV-T02、テレビが映れば足りるならtvc32で十分だ。どちらもナビ側のカプラー形状と年式で適合が分かれるので、注文前に商品ページの適合表記を自分のナビの型番と突き合わせてほしい。
走行中にテレビが見られ、ナビ操作もできるキット(STV-T02-SS-5P)
スマホ連携はUSBポートの増設で補える
載せ替えたナビのUSB入力を手元まで引き出したいときや、スマホナビ運用の給電をきれいに済ませたいときは、空きスイッチホールに埋め込むUSBポートパネルを使う。ベルタワークスからポルテ用(NNP10・NNP11・NNP15)の製品が出ており、2026年8月時点のAmazon価格で680円と手を出しやすい。シガーソケットからケーブルを垂らす運用と違って配線が露出しないので、日常的にスマホナビを使う人ほど効果を感じやすい部分だ。
ポルテ用スイッチホールUSBポートパネル(NNP10・11・15)
よくある質問
NNP10とNNP11・NNP15でナビの取り付けは違うのか
カナック企画の適合表では3型式が同一条件で掲載されており、取付枠の扱いは変わらない。NNP10は1.3L、NNP11は1.5L、NNP15は2005年12月に追加された4WDで、違いはエンジンと駆動方式だ。ナビ選びは3型式とも同じ考え方でいい。
走行中にテレビが見られるキットは違反にならないのか
運転者が走行中に画面を注視することが道路交通法で禁止されている点は、キットの有無で変わらない。キットは同乗者の視聴と停車中の操作短縮のための装備と割り切り、運転者は走行中に画面を見ない前提で使う。
メーカーオプションナビの地図は今から更新できるのか
機種によっては地図更新データの供給がすでに終わっている。自分のナビの型番をディーラーか販売店に伝えて、更新の可否と費用を確認してから判断したい。供給が終わっていた場合は、市販ナビへの載せ替えかスマホナビ併用に切り替えるほうが早い。
バックカメラは同時に付けたほうがいいのか
ナビ交換ではリアまで配線を通す作業が発生するので、バックカメラを付けるなら同じタイミングが効率的だ。10系ポルテ用として、ナンバー灯部分に取り付ける車種別設計のカメラも売られている。後からカメラだけ追加すると内装の脱着をやり直すことになり、工賃もかさみやすい。
まとめ|200mmワイドを軸に、かける費用は使い方で決める
- 初代ポルテ(NNP10・NNP11・NNP15)の取付枠は200mmワイド2DINで、200mmワイド機なら取付キットなしで載る(配線コネクター類は別途)。
- 180mmナビを使うなら、NKK-Y50DやY2450のようなワイドパネル入りキットを足す。
- メーカーオプションナビを使い続けるなら、TVキット・キャンセラーの追加と地図更新可否の確認で、不満のある部分だけ手当てする。
- 費用を最小にするなら、スマホナビ+USB電源パネルの組み合わせが現実的だ。
車体は古くても、ナビまわりは今の水準に引き上げられる。自分の使い方に合う組み合わせを選んで、無理のない範囲で更新してほしい。
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