ベルタのホイールのサイズは、型式とグレードで答えが変わる。1.0Lの2WDの型式であるKSP92は穴数とPCDがそろっているが、1.0X Sパッケージは純正ホイールの値が出典で分かれ、同じベルタでも1.3LのSCP92や4WDのNCP96の1.3Gなどのグレードは15インチを履く。先に自分の車が型式KSP92のどのグレードかを押さえ、そのうえでPCD・インセット・ハブ径・ナットを順に見ていく。
KSP92の純正ホイールは4穴・PCD100mm
KSP92は、ベルタのうち1.0Lの1KR-FEエンジンを積む2WD(FF)の型式で、車検証では「DBA-KSP92」と書かれる。販売期間は2005年11月から2012年6月まで。
この型式の純正ホイールは、ボルトの穴が4つで、PCD(ボルト穴の中心を結ぶ円の直径)は100mm。1.0X(2005年11月〜2012年6月の各期)と、1.0XビジネスAパッケージ・ビジネスBパッケージ(2006年10月〜2008年8月)の純正は、タイヤが165/70R14、ホイールが14インチ・リム幅5J・インセット(オフセット)+39mmで、前後とも同じだ。
これらの値は、Spec Tank・オートックワン・Tire Wheel Guideという3つのタイヤ・ホイールのデータサイトのKSP92の行で一致している。どれもトヨタの公式資料ではなく第三者のデータサイトなので、買う前には自分の車のホイールの刻印でも確かめておきたい。
グレードと年式ごとの純正タイヤ・ホイールサイズ
Spec Tankの一覧に載るKSP92のグレードと、各出典の純正サイズを並べると次のとおり。
| グレード | 販売期間 | 純正タイヤ | 純正ホイール |
|---|---|---|---|
| 1.0X | 2005年11月〜2008年8月/2008年8月〜2009年8月/2009年8月〜2011年8月/2011年8月〜2012年6月 | 165/70R14(前後同じ) | 14×5J・インセット+39mm(前後同じ) |
| 1.0XビジネスAパッケージ・ビジネスBパッケージ | 2006年10月〜2008年8月 | 165/70R14(前後同じ) | 14×5J・インセット+39mm(前後同じ) |
| 1.0X Sパッケージ | 2005年11月〜2008年8月 | 175/65R14 | 出典で値が分かれる(下記) |
1.0X・ビジネスパッケージは14×5J・インセット+39mm
1.0X(2005年11月〜2012年6月の各期)と1.0XビジネスAパッケージ・ビジネスBパッケージ(2006年10月〜2008年8月)は、3つの出典で値がそろっている。この範囲の車なら、社外ホイールを選ぶときは14×5J・インセット+39mmを基準にして、そこからの差で考えればよい。
1.0X Sパッケージは出典で値が分かれる
1.0X Sパッケージ(2005年11月〜2008年8月)の純正タイヤは175/65R14で、Spec Tank・オートックワンがそう載せ、Tire Wheel GuideもKSP92の純正の組み合わせとして175/65R14を載せている。
ホイールの値は出典で分かれる。オートックワンは14×5.5J・インセット45、Tire Wheel GuideはKSP92の175/65R14の組み合わせを14×5.5・インセット45と載せる一方、Spec TankはSパッケージのページで5J×14・インセット+39としている。どちらが正しいとは決められないので、Sパッケージに乗っているなら実車のホイールの刻印で確かめる。
PCDの次に合わせるハブ径とナット
ハブ径(ホイールのセンター穴に通る、車側のハブの太さ)は、Spec Tankでは54mm、Tire Wheel Guide(センターボアの値)では54.1mm。約54mmと見てよく、社外ホイールのセンター穴はこれ以上の大きさが要る。
ナットのねじは、Tire Wheel GuideのKSP92の行ではM12×1.5(ねじの太さ12mm・ピッチ1.5mm)。Spec Tankとオートックワンにはナットの欄が無い。
ナットの座面の形(ホイールに当たる面の形)と二面幅、締め付けトルクは、Spec Tank・オートックワン・Tire Wheel Guideのどれにも記載が無く、確かめられていない。社外ホイールに替えるときは、ねじの規格だけでなく、そのホイールが指定する座面の形のナットを使う。
インセット(オフセット)でタイヤの位置はどう変わるか
インセットは、リム幅の中心から、ホイールが車のハブに当たる面までの距離。数値が小さいほどホイールは車体の外側へ出て、大きいほど内側へ入る。同じ数値でも、リム幅やタイヤ幅が変わるとタイヤの外側・内側の位置は変わる。
インセットを小さくするとタイヤは外へ出る
Spec TankのKSP92(2011年〜2012年のページ)のオフセットの計算では、リム幅とタイヤ幅が同じなら、インセットを5mm小さくするごとにタイヤの外側は5mm外へ出る。前輪・5J・155mm幅の例では、+54から+19にすると35mm外へ動く。
同じ計算で、KSP92の純正(5J・インセット+39・165mm幅のタイヤ)のとき、タイヤの外側は車体の線より前輪で約22.5mm、後輪で約27.5mm内側にある。全幅1690mm・前トレッド1480mm・後トレッド1470mmとして計算した参考値だ。
タイヤ幅を変えたときの動き
同じ計算では、タイヤ幅を10mm広げるごとに、タイヤの内側は約5mm内へ、外側は約5mm外へ広がる。計算にはリム幅とタイヤ幅の広い方を使う。
Spec Tank自身が、この計算は参考値で正確さを保証しないとしている。値によってはタイヤがボディや足回りの部品に当たることがあり、サスペンションやフェンダーの形でも結果は変わる。タイヤが車体からはみ出す値や、車体の線に近い値は車検に通らないことがある。純正のときの内側への差を、そのまま外へ出してよい量と読まず、交換の前にタイヤ・ホイールの専門店で実車に合わせて確かめてほしい。
社外ホイールを買う前に確かめる5項目
PCDと穴数が同じでも、ほかの項目がそろわなければ付かなかったり、安全に使えなかったりする。次の順に確かめる。
- 穴数とPCD:4穴・PCD100mmか
- センター穴:ハブ径(約54mm)以上か。大きければハブリングで合わせる
- リム幅とインセット:純正(1.0X・ビジネスA/Bパッケージは14×5J・+39mm)からの差で、外へ何mm出るか
- ナット:ねじがM12×1.5(Tire Wheel GuideのKSP92の行の値)で、座面の形がホイールの指定に合うか
- タイヤの外径:純正に近いか
3番目は前の節の計算が目安になるが、参考値なので最後は専門店で確かめる。インセットを小さくする・リム幅やタイヤ幅を広げるほど外へ出て、フェンダーからはみ出すと車検に通らない原因になるので、外側の余裕を見ながら選ぶ。
5番目は、ホイールの径やタイヤの幅を変えるときに外径を純正に近づけるという意味だ。外径が大きく変わると、スピードメーターの表示がずれたり、ハンドルを切ったときに車体に当たったりする原因になる。
自分のベルタの型式と今のホイールを確かめる
- 車検証の型式の欄がKSP92(DBA-KSP92)かを見る
- 今付いているホイールの刻印で、リム径・リム幅・インセットの表示を確かめる
- 分からないときは、型式と今のホイールのサイズを伝えて、タイヤ・ホイールの専門店で確かめる
中古で買った車や、前の持ち主がホイールを替えた車は、今のホイールが純正とは限らない。1.0X Sパッケージは純正ホイールの値も出典で分かれるので、なおさら刻印の値を基準にする。
1.3LのSCP92・4WDのNCP96の15インチと取り違えない
Spec Tankのベルタのホイールサイズの一覧やオートックワンの型式別の標準サイズ表には、KSP92のほかに1.3LのDBA-SCP92と4WDのCBA-NCP96も載っている。この2つの型式の1.3Gなどのグレードは15×5.5J・インセット45(185/60R15)を履くが、KSP92の行には無い値で、KSP92の純正サイズとは違う。
| 型式 | 区分 | 15×5.5J・インセット45(185/60R15) |
|---|---|---|
| DBA-KSP92 | 1.0L・2WD(FF) | KSP92の行には無い |
| DBA-SCP92 | 1.3L | 1.3Gなどのグレードが履く |
| CBA-NCP96 | 4WD | 1.3Gなどのグレードが履く |
ベルタのホイールサイズを調べて15インチの値が出てきたら、それが型式KSP92の行の値かを確かめてから使う。
よくある質問
PCD100の4穴ならほかの車のホイールも付く?
付くとは限らない。4穴・PCD100mmが同じでも、ハブ径(センター穴の大きさ)・インセット・リム幅・ナットの規格と座面の形・ブレーキやサスペンションとの隙間がそろわないと、付かなかったり安全に使えなかったりする。ほかの車のホイールを流用するときも、この項目を全部確かめる。
インセットは何mmまで小さくできる?
数値では言い切れない。Spec TankのKSP92(2011年〜2012年のページ)の計算では、インセットを5mm小さくするごとにタイヤの外側が5mm外へ出るが、これは参考値で、当たるかどうかはサスペンションやフェンダーの形でも変わる。計算は目安にとどめ、決める前に専門店で実車に合わせて確かめる。
ハブリングは必要?
ホイールのセンター穴がKSP92のハブ径(約54mm)より大きいときは、ハブリングで隙間を埋めて中心を合わせる方法がある。センター穴がハブ径より小さいホイールは、そのままでは付かない。
ナットは純正のまま使える?
ホイール側の指定で確かめる。KSP92の純正ナットの座面の形は出典で確かめられていないので、社外ホイールに替えるときは、ねじの規格(Tire Wheel GuideのKSP92の行でM12×1.5)に加えて、そのホイールが指定する座面の形のナットを使う。
まとめ
まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。型式がKSP92なら、穴数とPCDは4穴・100mm。1.0X(2005年11月〜2012年6月の各期)と1.0XビジネスAパッケージ・ビジネスBパッケージ(2006年10月〜2008年8月)の純正は14×5J・インセット+39mmで、1.0X Sパッケージ(2005年11月〜2008年8月)は出典で値が分かれるので刻印で確かめる。
社外ホイールはPCDだけで選ばず、ハブ径(Spec Tankで54mm・Tire Wheel Guideで54.1mm)と、ナットのねじ(Tire Wheel GuideのKSP92の行でM12×1.5)と座面の形まで合わせて選ぶ。

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