年に数回だけ雪道を走るなら、スタッドレスを4本そろえるよりタイヤチェーンを1セット積んでおくほうが荷物が少なくて済む。ただしソリオは、2020年12月以降の同じ年式でもハイブリッド系が15インチ、ガソリンのGだけが14インチに分かれている。車種名だけでチェーンを買うとサイズが合わないので、型式の確定から入る。
ソリオのチェーンは前輪2本、サイズは型式で決まる
| 型式 | 発売時期 | 純正タイヤサイズ |
|---|---|---|
| MA37S(ハイブリッド) | 2020年12月〜 | 165/65R15 81S |
| MA47S(バンディット) | 2020年12月〜 | 165/65R15 81S |
| MAD7S | 2025年1月〜 | 165/65R15 81S |
| MA27S(ガソリンG) | 2020年12月〜 | 165/70R14 81S |
ブリヂストンの車種別タイヤ適合検索では、MA37S・MA47S・MAD7Sは全グレードが165/65R15 81S。2WDでも4WDでもサイズは変わらない。165/70R14 81Sになるのは、ガソリン車のGグレード、つまりMA27Sだけだ。
装着するのは駆動輪で、国土交通省もチェーン規制の説明で駆動輪に着けることが基本としている。スズキの製品ニュースリリースは価格表の脚注でソリオの2WDが前輪駆動であることを明記していて、NEXCO西日本のタイヤチェーン案内もFF車は前輪、FR車は後輪と示している。2WDのソリオなら前輪2本、つまり1ペアで足りる。4WD車は基本の車体構造によって装着輪が異なるため、NEXCO西日本は各車両の取扱説明書で確認するよう求めている。
自分のソリオが15インチか14インチか
分かれ目はグレード
サイズはグレードで分かれる。ハイブリッド系とバンディットが15インチ、ガソリンのGだけが14インチだ。2025年1月に発売されたソリオとソリオ バンディットは公式リリースでは一部仕様変更の扱いで、機種構成はソリオがHYBRID MG・HYBRID MX・HYBRID MZ、バンディットがHYBRID MVとなり、いずれも2WDと4WDが選べる。この時期からタイヤ適合表の型式表記はMAD7Sになるが、純正サイズは165/65R15のままだ。
純正から替えているなら測り直す
チェーンの適合はタイヤの外径と断面幅で決まる。タイヤサイズから求めた外径の計算値は、165/65R15が595mm、165/70R14が586mm、165/60R15が579mm。15インチのまま扁平率の違う165/60R15に替えるだけで16mm縮む。純正サイズ用のチェーンが、社外ホイールやサイズ違いのスタッドレスにそのまま使えるとは限らない。日本自動車交通安全用品協会も、指定サイズ以外のタイヤ・ホイールを付けている場合やローダウンしている場合は、クリアランスを十分に確認するよう挙げている。
いま履いているサイズや足まわりを整理するなら、
と
が使える。
タイヤチェーンの3タイプと、規制中に使えるもの
国土交通省はタイヤチェーンを3つに分類している。金属製のチェーンやワイヤーによる金属チェーンタイプ、ゴムなどの樹脂製のウレタン&ゴムチェーンタイプ、アラミドなどの特殊繊維による布製カバータイプの3つだ。規制中に通れるのは自動車用品店などで販売されているタイヤチェーンで、スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプでは通れない。参考として道路運送車両の保安基準第9条第4項も引かれていて、タイヤ・チェーン等は走行装置に確実に取り付けることができ、安全な運行を確保できるものでなければならないと定められている。
布製カバーもこの分類ではタイヤチェーンの一種で、規制中に使える扱いになる。ただし長大トンネル等の個別の運用や係員の指示は別に確かめる必要がある。普段は雪道を走らないソリオの使い方なら、現実的な選択肢は純正チェーンか布製カバーの2つに絞られる。
買う前に確認する項目
確認の順序
日本自動車交通安全用品協会は購入時の確認項目を6つ挙げている。使用車のタイヤサイズの確認、タイヤハウスのクリアランスの確認(販売店または現車で確認する)、装着が不可能な車種があること(販売店またはメーカーに確認する)、スパイクタイヤには使えないこと、指定サイズ以外のタイヤ・ホイールやローダウン時のクリアランス確認、乗用車用はトラックに使えないこと。
ソリオでの順序は決まっている。型式からタイヤサイズを特定し、次にインチダウンやホイール交換をしていないかを見る。この2つが済めば、あとは製品側の適合表に当てはめるだけだ。
認定制度を手がかりにする
非金属タイヤチェーンには協会の認定制度がある。協会規格JASA432に基づいて作られた製品を、認定委員会の委員立会いのもとで実車走行試験にかけ、性能が確認されたものが認定品になる。認定品には収納ケースの外側に認定マーク、チェーン本体に認定票が付き、乗用車関連用にはJASAAと認定番号が表示される。
認定品メーカーとして掲載されているのは、アイコ、カーメイト、コイズミ、ソフト99コーポレーション、コーニックの5社(2026年8月時点)。掲載製品はいずれもネット型か特殊形で、接地部の主な材料はウレタンか合成ゴムだ。布製カバータイプは一覧に載っていないため、布製を選ぶときは認定の有無を手がかりにできない。
なおチェーンは1ペア2本で足りる。ホイールを含め4本必要なスタッドレスタイヤより買う量が少なく、シーズンオフの保管場所も小さく済む。
ソリオ向けに買える3製品を並べる
純正チェーン1点と布製カバー2点を、適合の決まり方で比べる。
| 製品 | 区分 | 適合の決まり方 | Amazon実売価格(確認時点) |
|---|---|---|---|
| スズキ純正 タイヤチェーン(コーニック) | スズキ純正用品 | 品番43390-81P10・165/65R15用でMA37S・MA47S・MAD7Sが対象 | ¥31,000 |
| ソリオ バンディット向け 布製スノーソックス | 布製カバー | 商品名で車種を指定 | ¥5,799 |
| ソリオ MA37S 向け 布製タイヤチェーン | 布製カバー | 購入時にタイヤサイズを選ぶ | ¥5,980 |
スズキ純正 タイヤチェーン(コーニック)165/65R15用 2本セット
ソリオ バンディット向け 布製スノーソックス 2枚組
ソリオ MA37S 向け 布製タイヤチェーン サイズ選択式
価格はいずれもAmazonの実売価格を確認した時点の値で、変動する。適合が型式で示されているものを選ぶなら純正チェーン、保管の場所を取らずに積みっぱなしにするなら布製カバーという分かれ方になる。
純正チェーンを選ぶ場合
スズキ純正のタイヤチェーンはコーニック製で、165/65R15用の2輪分セット。純正品番は43390-81P10、適合はソリオ/ソリオ バンディットのMA37S・MA47S・MAD7Sだ。品名に「G車以外用」と入っているとおり、14インチのGグレード(MA27S)は対象外になる。販売側の情報では165/65R15のほかに175/60R15も適合サイズとして挙がっている。
商品仕様には、装着後の締め直しが不要な自動増締めの「マジックテンション」機構を採用していると書かれている。同じ仕様欄には、適合サイズが新車時のホイール・タイヤを基準にしていること、ホイールやタイヤのメーカー・種類によって装着できない場合があること、アルミホイールに装着するとホイールに傷が付くおそれがあることも記載されている。
引っかかりやすいのはここだ。純正用品の販売情報には、適合はサマータイヤに装着したときが基準で、スタッドレスタイヤに装着する場合はタイヤメーカーによって外径が大きくなり取り付けできない場合がある、と明記されている。チェーンを使う場面はスタッドレスを履いていることが多い。車体番号や年式によって適合しない場合もあるとされているので、自分が履いている銘柄と車体番号で照会してから買う。
布製カバーを選ぶ場合
布製カバーは規制中も使える扱いだが、協会の認定品一覧に布製は載っていない。認定マークでは選べないので、見るのは自分のタイヤサイズに合う寸法かどうかの1点になる。
Amazonで買える布製カバーは適合の示し方が2通りある。ひとつは商品名で車種を指定するタイプ。もうひとつは購入時にタイヤサイズを選ぶタイプで、こちらは165/65R15か165/70R14かを自分で当てはめる。型式が分かっているなら、後者のほうが取り違えは起きにくい。
商品名にソリオ バンディットやMA37Sと入っていても、それが自分の車のタイヤサイズと一致しているかは別に確かめる。特に14インチのMA27Sは、車種名だけで選ぶと外れる側にいる。
どこで装着し、どう走るか
装着する場所
NEXCO西日本は、チェーン装着の表示を見たら最寄りのSA・PAかチェーン着脱場で装着するよう案内している。本線上での装着は危険とされている。長大トンネル等ではチェーン切れを防ぐために外して走行する区間があり、こまめな着脱が求められる。協会も、着脱は指定の着脱所で行い、やむを得ず道路上で行うときは平坦で安全な場所を選ぶよう案内している。
装着する場面が、時間に余裕がある・天気がいい・昼間で明るいという条件でそろうとは限らない。買った直後の晴れた日に、駐車場で一度装着してみる。取り付け経験がない場合は事前に練習しておくよう、協会も高速道路会社も案内している。
装着後の走り方
協会が求めている上限は50km/h以下。これを超えると遠心力でタイヤチェーンが膨れあがり、車体にぶつかって切れる。高速道路か一般道か、トンネル内か断続的な乾燥路面かにかかわらず同じ上限だ。
急発進・急ブレーキ・急ハンドルはチェーンに無理な力がかかり、タイヤの空転や横滑りを招く。カーブ走行中のブレーキは避け、カーブに入る前に速度を落としてそのままの速度で曲がりきる。チェーンを装着した駆動輪と装着していない輪では路面との摩擦抵抗力が異なるので、横滑りが起きうる。雪路では制動距離が伸びるため、車間距離も広く取る。
雪のない道路を長距離走るとチェーンが摩耗し、チェーンがタイヤも摩耗させ、路面も損傷させる。雪が切れたら外す。
チェーン規制と冬用タイヤ規制はどう違うか
NEXCO西日本の説明では、冬用タイヤ規制はスタッドレスタイヤやスノータイヤなどの冬用タイヤ、またはタイヤチェーンなどのすべり止め装置を装着していない車が走行できない規制で、必要な装置は都道府県によって異なる。チェーン規制はこれより厳しく、全車輪が冬用タイヤであってもチェーンを装着しないと走行できない。大雪特別警報や大雪に関する緊急発表が行われるような異例の大雪時に実施される。
国土交通省も、チェーン規制中はスタッドレスタイヤを着けていてもチェーンなしでは通行できないと明記している。4WD車についても、重量が大きく下り坂での制動距離が長くなることを理由に、チェーンを着けていないと通行できないとしている。
規制箇所として公開されているのは直轄国道6箇所と高速道路7箇所の計13箇所。国道112号の月山道路、国道138号の山中湖・須走、E20中央道の須玉IC〜長坂IC、E8北陸道の木之本IC〜今庄ICなどが挙がっている。指定は見直されうるので、出かける前に最新の交通情報で確かめる。
よくある質問
ソリオの14インチと15インチはどこで見分けますか
車検証の型式で分かれる。MA27Sなら165/70R14、MA37S・MA47S・MAD7Sなら165/65R15が純正サイズだ。ガソリン車のGだけが14インチで、ハイブリッド系とバンディットは15インチになる。
スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンは要りますか
チェーン規制中は要る。国土交通省は、スタッドレスタイヤを着けていてもチェーンを装着していない車は通行できないとしている。ただし純正チェーンをスタッドレスに装着する場合は、銘柄によって外径が大きくなり取り付けできない場合があるとされているので、適合の照会は履いている銘柄で行う。
チェーンは2本と4本のどちらを買えばいいですか
駆動輪の2本、つまり1ペアで足りる。2WDのソリオは前輪、4WDは取扱説明書の指定に従う。ホイールを含め4本必要なスタッドレスタイヤと比べると、買う量も保管場所も小さくて済む。
認定品かどうかはどこを見れば分かりますか
収納ケースの外側の認定マークと、チェーン本体の認定票を見る。乗用車関連用にはJASAAと認定番号が表示される。協会は認定品の長所として、着脱が容易なこと、関越トンネルを装着したまま走行できること(係員の指示に従う前提)、600km以上の耐久性などを挙げている。カーメイトとコーニックの製品は、購入後5年を経過したときが使用限度のひとつとされている。
まとめ
ソリオのタイヤチェーンは型式でサイズが分かれる。MA37S・MA47S・MAD7Sが165/65R15、ガソリンのGにあたるMA27Sだけが165/70R14。装着するのは駆動輪で、2WDなら前輪2本だ。
買う前の順序は、車検証で型式と初度登録年月を確認する、純正から替えていないかを見る、製品の適合表に当てはめる、の3段になる。チェーンは荷室に積みっぱなしにできる装備なので、シーズン前に一度装着して手順を覚えておくと現地で慌てずに済む。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント