デリカミニのLED交換手順|電球が残る箇所は型式で違う

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デリカミニで自分でLEDに替えられるのは、電球が設定されている一部の灯火だけで、その箇所は1代目か2代目かで決まる。ヘッドライトやテール、ストップランプは両世代とも最初からLEDなので、対象はウインカーの一部、バックランプ、ナンバー灯、室内灯に絞られる。先に車検証の型式で世代を確かめ、その世代で電球が残る箇所だけを取扱説明書の手順に沿って替えていけばいい。

目次

デリカミニで電球が残る箇所は世代で決まる

デリカミニは主要な外装灯火が両世代とも純正LEDで、電球が残る箇所は1代目と2代目で違う。自分の車がどちらかを先に決めないと、買う電球も読むべき手順も決まらない。

最初からLEDで電球が無い箇所

ヘッドライト(ロービーム・ハイビーム)、フォグランプ(装備車)、ポジション、テール、ストップ、ハイマウントストップは、両世代とも純正LEDで交換用の電球が設定されていない。サイドウインカー(ドアミラー側)もユニット一体で、電球単体の設定は無い。ヘッドライトを市販のLEDバルブに差し替える作業は、デリカミニではそもそも発生しない。2代目はさらに、フロントウインカーと前席のルーム&マップランプもLEDになった。

車検証の型式で世代を確かめる

世代 発売 車両型式(車検証の型式欄の後ろ側)
1代目 2023年5月 2WD:B34A・B35A/4WD:B37A・B38A
2代目 2025年10月 2WD:BA1A・BA2A/4WD:BA5A・BA6A

車検証の型式欄は「5AA-B34A」「5BA-BA1A」のようにハイフンで区切られている。後ろ側の4文字が B34A・B35A・B37A・B38A なら1代目、BA1A・BA2A・BA5A・BA6A なら2代目だ。電球メーカーの車種別電球適合表も、1代目を B3#A、2代目を BA#A として分けて載せている。三菱の取扱説明書もデリカミニ用に2025年6月版と2026年1月版の2冊があり、前者は前面ウインカーを電球(WY21W)、後者はLEDとしていて、それぞれ1代目・2代目の適合表の内容と一致する。

1代目(B34A・B35A・B37A・B38A)の電球一覧

1代目は電球が残る箇所が多く、LED化できる範囲も広い。適合表の形状と取扱説明書(2025年6月版)の電球タイプを箇所ごとに並べると、定格とKOITO純正Noが一致していて、同じ電球を指していることが分かる。

電球が使われている箇所

箇所 適合表の形状・定格 取扱説明書のタイプ KOITO純正No
フロントウインカー T20ピンチ部違い 12V21Wアンバー WY21W 7-29 または 7-32
リアウインカー T20ピンチ部違い 12V21Wアンバー WY21W 7-29 または 7-32
バックランプ T16 12V16W(18W) W16W 1-12
ナンバー灯 T10 12V5W W5W 1-09
前席ルームランプ T10 12V5W 記載なし 1-09
ラゲッジルームランプ T10×31 12V8W 記載なし 2-54

適合表ではラゲッジルームランプの位置が「ルーム リア・トランク」欄に当たり、ルームランプのミドルは設定が無い。取扱説明書の電球容量の表に室内灯は載っていないので、室内灯の規格は適合表と現車で確かめる。

純正LED・ユニット一体で替えられない箇所

前の節で挙げたヘッドライト、フォグランプ(装備車)、ポジション、テール、ストップ、ハイマウントストップは適合表で「LED」、サイドウインカーは「ASSY」(ユニット一体)になっている。取扱説明書でも側面のフェンダータイプは電球でなく灯体交換の扱いだ。1代目で手を出せるのは、上の表の6箇所だけと考えればいい。

2代目(BA1A・BA2A・BA5A・BA6A)で電球が残るのは4系統

2代目は、1代目で電球だったフロントウインカーと前席ルームランプが純正LEDに変わった。電球が残るのは次の4系統だけだ。

箇所 適合表の形状・定格 取扱説明書(2026年1月版)のタイプ
リアウインカー T20ピンチ部違い 12V21Wアンバー WY21W
バックランプ T16 12V16W(18W) W16W
ナンバー灯 T10 12V5W W5W
ラゲッジルームランプ T10×31 12V8W 記載なし

取扱説明書の電球容量の表には前面ウインカーの WY21W も載っているが、これは「前面(eKスペース)」と書かれた兄弟車の分で、デリカミニの前面ウインカーはLEDの外装ランプの一覧に入っている。三菱の公式サイトの主要装備表でも、ターンランプは「フロントLED+リヤバルブ+ドアミラーLED」、前席は「LEDルーム&マップランプ」が全車標準で、ラゲッジルームランプにだけLEDの表記が無い。適合表・取扱説明書・主要装備表の3つが、同じ4系統を指している。

電球の形と表記の読み方

商品ページは適合表と同じ「T10」「T16」のような形状名で書かれていることが多い。取扱説明書のタイプとの対応は、W5W が T10 12V5W、W16W が T16 12V16W、WY21W が T20ピンチ部違い 12V21Wアンバーになる。

  • T10・T16:どちらも口金 W2.1×9.5d のウェッジ球で、ガラス球の根元をまっすぐ差し込むタイプ。T16 の「12V16W(18W)」は同じ電球の新旧の表記で、試験電圧の違いによる表示の差にすぎず、特性は変わらない
  • T20ピンチ部違い:口金 WX3×16d のウインカー専用電球。T20シングルとは差し込み部分の突起の位置が違い、互換性が無い
  • T10×31:口金 S8.5/8.5 の両口金タイプで、筒形のガラス球の両端に口金がある。同じ T10×31 でも定格違いの製品があるので、デリカミニの 12V8W までそろえて選ぶ

適合表のKOITO純正Noにある「7-29 または 7-32」は同じ用途の2品番で、アンバー塗装かアンバー着色ガラスかの違いだ。

三菱が出している市販LEDバルブへの注意

三菱自動車は市販LEDバルブの装着について、全車を対象に注意事項の案内を出している。2011年2月に出した案内を、追加の事例があるとして改めて掲載しているものだ。電球タイプから市販のLEDバルブへの安易な交換や、LEDルームランプ内蔵の社外品の後席モニターの装着は、ランプ不灯をはじめ、バッテリー上がりや車両の走行機能への重大な悪影響が考えられる、という内容になっている。

挙がっている例は3つある。ストップランプを市販LEDバルブにするとブレーキオーバーライドの誤作動やクルーズコントロールが使えない、ASCの故障判定が起こりうること。ツインクラッチ式変速機(TC-SST)の車でバックランプをLEDにすると不灯になり、リヤビューカメラも使えなくなること。LEDルームランプ内蔵の後席モニターでは暗電流が増え、バッテリー上がりにつながること。

デリカミニに当てはめると、ストップランプは両世代とも純正LEDで電球が無く、LEDに替える作業自体が無い。バックランプの例はランサーエボリューションXのようなツインクラッチ式変速機の車が対象で、デリカミニはCVTだ。それでも案内の対象は全車で、市販LEDバルブには不具合の可能性があるという前提は変わらない。交換は電球が設定されている箇所に限り、交換後は点灯と点滅を確かめ、元の電球は捨てずに保管しておく。不具合が出てもすぐ戻せる。

作業前の準備と手を付ける順番

取扱説明書にある共通の注意

  • 電球が冷えてから作業する(やけどのおそれ)
  • 軍手などを着け、指や腕をステーの端などでケガしないようにする
  • 電球のガラス部分に素手で触れない。油が付いたら柔らかい布でふき取る
  • 取り外すときに無理な力を加えない(破損のおそれ)
  • 電球と外した部品は確実に取り付ける。電球が外れると周辺の部品に触れて発熱・発火のおそれがあり、部品の付け忘れは水が入って故障する原因になる

用意するもの

室内灯のレンズを外す樹脂製の内張りはがし(金属のマイナスドライバーはレンズや天井を傷つけやすい)、軍手、リヤコンビランプのボルトを外す工具(サイズは現車で確かめる)、外した小部品を入れる容器があれば足りる。バックランプの点灯確認はブレーキを踏んでシフトをRに入れて行うので、後ろから見てくれる人がもう1人いると確かめやすい。

買う前に現車の電球を確かめる

電球メーカーの適合表は、年式・車両型式・タイプが一致していても特別仕様車などの条件で記載と異なる場合があるとして、購入前に装着されている電球の形状と定格を確かめるよう求めている。デリカミニ専用のLEDルームランプセットを売るメーカーも、グレードやオプション、社外品の装着状況によっては形状が合わない場合があるとしている。適合表も商品の適合表記も目安で、最後は現車の電球で決める。

  1. 車検証の型式で世代を確かめる
  2. その世代で電球が設定されている箇所だけを対象にする
  3. 交換したい箇所の電球を一度外し、形状と定格を確かめる
  4. 商品の適合表記が自分の世代の型式になっているかを見る
  5. ウインカー用は、点滅が速くなる対策が要る前提で選ぶ

手を付ける順番

おすすめは室内灯、リアまわり、フロントウインカーの順だ。室内灯は車内の作業で天候に左右されず、失敗しても元の電球に戻しやすい。バックランプとリアウインカーは取扱説明書に手順があり、同じリヤコンビランプを外せば両方に手が届く。フロントウインカーは1代目だけの作業で、点滅が速くなる対策が要る場合があるので最後に検討する。

室内灯の交換手順

取扱説明書に室内灯の交換手順は載っていないので、ここは一般的な作業の流れになる。電球が残る室内灯は、1代目が前席ルームランプ(T10)とラゲッジルームランプ(T10×31)、2代目はラゲッジルームランプだけだ。

1代目の前席ルームランプ

  1. スイッチを消灯側にしておく
  2. レンズの縁のすき間に内張りはがしを差し込み、力をかけすぎないよう少しずつ浮かせて外す
  3. T10 の電球をまっすぐ引き抜き、LEDバルブもまっすぐ差し込む
  4. レンズを戻す前に点灯を確かめ、確認後にレンズをはめ込む

LEDバルブには極性(プラスとマイナスの向き)がある製品があり、LEDルームランプセットのメーカーも、点灯しない場合は左右反対に差し込むよう案内している。点かなければ、故障と決める前に向きを逆にする。

ラゲッジルームランプ(両世代)

レンズの外し方は前席と同じ。T10×31 は両端の金具で挟まれているので、片側ずつ外して付け替える。両口金タイプも極性がある製品では、点かなければ向きを逆にする。

点灯確認のしかた

1代目は、ルーム&マップランプのスイッチAを「ON」にすると常時点灯、ラゲッジルームランプはスイッチを「ON」にすると常時点灯する。2代目は、前席天井中央のルーム&マップランプのスイッチを押すと、ラゲッジ側のスイッチが中立のときラゲッジルームランプも常時点灯する。

確認中に勝手に消えたら、故障より先にバッテリーセーバーを疑う。1代目は15分以上点灯し続けると、2代目はキースイッチがOFFのとき10分以上点灯し続けると自動で消える。

リアウインカーとバックランプの交換手順

両世代とも電球が残り、取扱説明書に手順が載っている作業だ。

リヤコンビランプの外し方

  1. テールゲートを開ける
  2. リヤコンビランプのボルトを外し、ランプをまっすぐ後方に引いて取り外す
  3. 交換したい電球のソケットを矢印の方向に回して引き抜く

ボルトの本数や位置は取扱説明書の文章には無く、図で示されている。図と現車で確かめてから工具を当てる。

バックランプ(T16)

ソケットから古い電球を引き抜き、T16 のLEDバルブを差し込む。点かなければ向きを逆にする。ブレーキを踏んでシフトをRに入れ、白色で点くことを確かめてからランプを戻す。

リアウインカー(T20ピンチ部違い)

T20ピンチ部違いのLEDバルブを差し込み、ハザードを点けて橙色で点くことと点滅の速さを見る。確かめたら、外したときと逆の手順でソケットとリヤコンビランプを取り付ける。

フロントウインカーの交換手順(1代目だけ)

1代目のフロントウインカーは、取扱説明書(2025年6月版)では「方向指示器 兼 非常点滅表示灯(前面)(デリカミニ)」として手順が載っている。

  1. ボンネットを開け、ソケットを矢印の方向に回して引き抜く
  2. 古い電球を引き抜き、新しい電球(WY21W=T20ピンチ部違い)をソケットに取り付ける
  3. 外したときと逆の手順で取り付ける

2代目のフロントウインカーは純正LEDで電球が無い。2026年1月版の取扱説明書にも前面ウインカーの交換手順が載っているが、これは同じ本に収められた eKスペース 用だ。2代目のオーナーはこの手順を読み飛ばしていい。

ナンバー灯は電球だが、交換手順は取扱説明書に無い

ナンバー灯は両世代とも電球で、取扱説明書では 12V-5W の W5W、適合表では T10 12V5W になっている。取扱説明書は、交換可能な電球と番号灯、側面フェンダータイプのウインカー以外の外装ランプをすべてLEDとしていて、ナンバー灯は純正LEDではない。

ただし、取扱説明書の電球交換の節にナンバー灯の手順は無く、電球容量の表で番号灯に「電球が点灯しないときは三菱自動車販売会社で点検を受けてください」と注記されている。1代目専用のLEDルームランプセットにはナンバー灯用のLEDが同梱された製品もあるが、作業は製品の説明書に従うか、自信がなければ販売店に相談するのが順当だ。

検査基準では、番号灯は白色で、夜間に後方20mから番号標の数字などを確認できることが求められ、一部が点灯しない状態は認められない。替えたあとは左右とも点いているかを確かめる。

点かない・点滅が速いときの切り分け

点かないとき

まず極性を疑い、差し込む向きを逆にする。それでも点かない、そもそも差し込めない場合は、世代違いか形状違いを疑う。T20シングルとT20ピンチ部違いのように、名前が似ていても入らない組み合わせがある。

ウインカーが速く点滅するとき

カー用品メーカーの担当者が解説するDIY情報サイトでは、電球のウインカーは消費電力が21Wで、LEDにすると消費電力が大きく下がり、車側が球切れと判断して高速点滅(ハイフラッシャー)が起こると説明している。対策には抵抗が使われるが、抵抗は樹脂部品を溶かすほど高温になるので、取り付ける位置に注意が要るとしている。

対策を施した製品を選ぶか、抵抗を別に付けるなら樹脂や配線に触れない位置に固定する。対策に自信がなければ、ウインカーは電球のままにしてバックランプと室内灯だけをLEDにするのも十分な選択だ。

車検で見られる色と点滅

自動車の検査基準を定めた審査事務規程では、方向指示器は橙色で、毎分60回以上120回以下の一定の周期で点滅するものと定めている。後退灯は白色で、昼間に後方100mから点灯を確認できることが求められる。ハイフラッシャーの状態はこの点滅回数を外れるおそれがあるので、交換後はハザードを点けて前後左右の点滅の速さと色を目で確かめる。

よくある質問

デリカミニのヘッドライトはLEDバルブに替えられますか

替えられない。両世代とも純正LEDで、交換用のバルブ自体が設定されていない。2代目は全グレードがLEDヘッドライトで、T Premium 系にはアダプティブLEDヘッドライトのメーカーオプションもある。

1代目用のLEDルームランプセットは2代目にも使えますか

2代目向けの製品ではない。2代目は前席がLEDルーム&マップランプで、前席側に電球の差し込み口が無い。2代目で選ぶなら、適合表記に BA1A・BA2A・BA5A・BA6A が入っている製品か、ラゲッジルームランプ用の T10×31 12V8W を探す。

ウインカーをLEDにすると点滅が速くなるのはなぜですか

消費電力が下がり、車側が球切れと判断するためだ。デリカミニで電球のウインカーは1代目の前後と2代目のリアだけで、ドアミラー側はもともとLEDなので関係しない。

ストップランプもLEDに替えられますか

もともとLEDなので、替える作業が無い。三菱の注意案内はストップランプの市販LEDバルブ化を例に挙げているが、案内は全車向けで、デリカミニには該当する電球が無い。

まとめ

まず交換したい箇所の電球を1つ外し、形状と定格を現車で確かめる。そのうえで車検証の型式欄を見て、B34A・B35A・B37A・B38A なら1代目、BA1A・BA2A・BA5A・BA6A なら2代目として、その世代で電球が残る箇所だけを対象にする。着手は室内灯から始め、リアまわり、1代目ならフロントウインカーの順に進め、交換のたびに点灯と点滅を確かめる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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