新型Eクラス(W214)のフロアマットは、乗っているのがガソリンのE200か、ディーゼルのE220dか、プラグインハイブリッドのE350eかで、社外品の適合表記の読み方が変わる。セダンかステーションワゴンかも分かれ目になる。まず自分の車の燃料・グレード・ボディを押さえ、その字が商品名や商品説明に入っているかを照らす順で読み進めてほしい。
W214を商品名に書いた販売中の2点と、先に確かめること
2点の共通点と分かれ目
ここで取り上げるのは、商品名にW214の型式と「2024-2026」の年式を書いた販売中の2点、3D MAXpider と Priprilod だ。販売ページの商品説明では、どちらも立体(3D)の形をうたい、水で洗う・濡れた布で拭くといった手入れの方法を書いている(出品者の記載)。
分かれ目は燃料・グレードの表記にある。3D MAXpider は「ガソリン/PHEV 専用」とあり、ディーゼルの字は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。Priprilod は「E350 E450 E53 AMG」を挙げ、日本向けのグレード名(E200・E220d・E350e)の字が商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。さらに2点とも、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、右ハンドル用か左ハンドル用かの記載が無い。どちらを選ぶにしても、購入前に販売元へ確かめることになる。
表記の早見表
| 比べる項目 | 3D MAXpider | Priprilod |
|---|---|---|
| 型式・年式の表記 | W214/S214・2024-2026 | W214・2024-2026(商品説明は2025 2024) |
| 燃料・グレードの表記 | ガソリン/PHEV(ディーゼルの字は無い) | E350/E450/E53 AMG(E200・E220d・E350eの字は無い) |
| ハンドル位置 | 記載が無い | 記載が無い |
| 固定具 | 専用固定フック付き(車種により異なる場合あり) | 記載が無い |
| 素材・構造 | TPR・XPE・特殊生地の3層構造 | TPE素材・高い縁 |
| 敷く範囲 | 運転席・助手席・後部座席(何枚組かの記載は無い) | 1列目と2列目の3枚 |
| 手入れ | 水洗い・ウェットタオルで拭く | 水ですすぐ・湿らせた布で拭く |
表の「無い」「記載が無い」は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無いという意味だ(どちらも出品者の記載による)。
3D MAXpider ベンツ Eクラス W214/S214 ガソリン/PHEV専用 フロアマット(フロント・リア)
Priprilod Eクラス W214 TPEフロアマット 1列目・2列目 3枚
日本向けW214でマット選びに関わること
新型Eクラスの日本発表を伝えた報道や自動車ニュースでは、メルセデス・ベンツ日本が2024年1月12日、東京オートサロン2024で新型Eクラス(W214)のセダンとステーションワゴンを発表し、予約受付を始めたと伝えている。発売は2月の予定と報じられた。W214はEクラスとして6代目にあたり、日本では7年ぶりの全面刷新とされる。
発表時の日本向けグレードは次の3つだ(同じ報道より)。
- E200: 2リッター直列4気筒ガソリンターボにISGを組み合わせる
- E220d: 2リッター直列4気筒ディーゼルターボにISGを組み合わせる
- E350e(スポーツ エディションスター): 2リッター4気筒ガソリンターボにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド
ステーションワゴンはE200とE220dの2つが設定された。また、日本向けの新型Eクラスはいずれのモデルも後輪駆動で、全車右ハンドルと報じられている(発表時)。マットの適合表記を読むときは、この燃料・グレード・ハンドル位置の3つが照らし合わせの軸になる。
W214用フロアマットの選び方
型式と年式の表記
商品名か商品説明に、W214の型式と2024年以降の年式が書いてあるかを見る。Eクラスには世代ごとに別の型式があるので、「Eクラス用」とだけ書いた物や複数の世代をまとめて挙げる物より、W214を名指しした物の方が照らしやすい。
燃料とグレードの表記
適合表記が燃料(ガソリン・PHEVなど)やグレード名で範囲を区切っているときは、自分の車の燃料とグレードがその範囲に入っているかを確かめる。範囲に自分の車の字が無いときは、購入前に販売元へ問い合わせる。比べる2点では、ディーゼルのE220dの字がどちらの表記にも無い。
ハンドル位置
日本向けのW214は全車右ハンドルと報じられている。商品名や商品説明に右ハンドル用かどうかの記載が無いときは、購入前に販売元へ右ハンドル車に合うかを確かめる。
固定具の有無
国土交通省はフロアマットを固定して使うよう注意している(詳しくは後の節)。固定フックなどの固定具の記載があるか、記載が無い物はどう固定するのかを、販売元へ確かめてから選ぶ。
素材と手入れ
2点はどちらも、縁を立ち上げた立体の形で水や泥を受け止めるとしている。違いは素材の書き方で、Priprilod はTPE素材とだけ書き、3D MAXpider はTPR・XPE・特殊生地の3層構造と書く(出品者の記載)。家族やペットを乗せる、雨や雪の日に乗るといった使い方に合わせて選べばよい。
3D MAXpider(W214/S214 ガソリン/PHEV専用)
適合表記と燃料
販売ページの商品説明では、適合車種を「ベンツ Eクラス W214/S214 ガソリン/PHEV 2024 2025 2026」としている(出品者の記載)。燃料の表記はガソリンとPHEVだけで、ディーゼルの字は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。E220dに乗っている人は、購入前に販売元へ確かめてほしい。商品説明には、車型専用なので車に合わせて選ぶこと、適合の確認は販売元へ問い合わせできることも書かれている。
構造と素材
レーザースキャンを使った3D立体構造で、縁に返しを付けて土や泥・雨水・雪から車内を守るとしている。表面がTPR素材(防水)、中間がXPE素材(振動を吸収する吸音)、裏地が特殊生地(滑り止め)の3層構造だ。耐温範囲は-40℃〜85℃で、真夏の車内でも変形しにくいとしている。SGS認定素材を使い、水洗いでき、取り外してウェットタオルで拭けば汚れを落とせるとし、取り付けと取り外しは簡単とうたう(いずれも出品者の記載)。
固定フックと敷く範囲
商品説明には「専用固定フック付き」とあり、「車種により異なる場合があります」と断り書きがある。裏地の特殊生地が床面をつかんで移動中もずれにくいともしている。W214で固定フックがどう付くかは書かれていないので、届いたら固定の状態を確かめる。商品名には「運転席 後部座席 助手席」「フロント リア セット」とあるが、何枚組かの字は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い(出品者の記載)。
Priprilod(W214 TPE 3枚組)
適合表記とグレード名
商品名は「メルセデスベンツ Eクラス W214 2024-2026用」で、「E350 E450 E53 AMG」「セダン & オールテレイン」を挙げる。販売ページの商品説明の対応車種は「E350/E450/E53 AMG 2025 2024」だ(出品者の記載)。日本向けのグレード名であるE200・E220d・E350eの字は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。商品名のE350は、日本向けのプラグインハイブリッドのE350eとは表記が違う。年式も商品名(2024-2026)と商品説明(2025 2024)で書き方が違う。日本向けのグレードに乗っている人は、購入前に販売元へ合うかを確かめる。
素材・構造と固定
商品説明では、車に合わせて設計した3Dの高い縁の形で床を覆い、マットのずれやペダルへの干渉を防ぐとしている。素材はTPE(熱可塑性エラストマー)で、高温でも無臭とうたい、ISO 9001・CE・RoHS・SGSなどの認証に合格したとしている。深い溝と立ち上がった縁で水・泥・ごみを受け止め、表面は水ですすぐか湿らせた布で拭けば手入れできるという。商品名には全天候型・防水・滑り止めの字もある(いずれも出品者の記載)。
一方で、固定フックやクリップなどの固定具の記載は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い(商品名に「滑り止め」の字はある)。どう固定するかを購入前に販売元へ確かめ、敷いた後もずれないかを見ておく。敷く範囲は、商品名に「1列目&2列目 3枚」とある。
どちらを選ぶかの目安
上の表を踏まえた選び分けは次のとおりだ。
- セダンのE200(ガソリン)かE350e(プラグインハイブリッド)で、固定具の記載がある物がよいなら、3D MAXpiderから見る。燃料の表記がガソリン/PHEVで、商品説明に専用固定フック付き(車種により異なる場合あり)とあるからだ。ハンドル位置の記載は無いので、右ハンドル車に合うかは販売元へ確かめる。
- TPE素材で縁の高い、1列目と2列目の3枚組を探しているならPriprilod。ただし日本向けのグレード名の字も固定具の記載も無く、ハンドル位置の記載も無いので、グレード・ハンドル位置・固定方法を販売元へ確かめる手間がかかる。
- ディーゼルのE220dなら、どちらの表記にもE220dやディーゼルの字が無い。両方とも販売元へ確かめてから決める。
- ステーションワゴンは、どちらの表記にも「ステーションワゴン」の字が無い(よくある質問で触れる)。
社外品マットを敷くときの注意
国土交通省の注意
国土交通省はフロアマットの使い方について、固定せずに重ね敷きするなど不適切に使うと、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり、車の急加速につながる不具合が起きることがあると注意している。使用上の注意として挙げているのは次の3点だ。
- フロアマットを確実に固定して使う
- 重ね敷きはしない
- 運転前にフロアマットが正しく固定されているかを確かめる
あわせて、フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速したときにブレーキ操作を繰り返すと、ブレーキ倍力装置の機能が大きく下がり、ブレーキを強く踏む力が必要になるとしている。
2010年の事故のとりまとめ
国土交通省が2010年に公表した事故情報のとりまとめでは、フロアマットの不適切な使い方による事故が13件あり、使用状態は社外品フロアマットの二重敷きが11件、未固定が2件だった。社外品マットの滑りやすさは物ごとにばらつきがあり、裏面にスパイクなどの滑り止めがある物ほど滑りにくかったとしている。二重敷きや未固定のマットは乗り降りや運転中に前へずれ、アクセルペダルが引っかかって意図しない加速が起きるおそれがあり、運転中にずれを目で確かめるのは難しいともしている。
社外品のマットに替える手順
- 今敷いているマットを外す(上に重ねて敷かない)
- 運転席・助手席・後席の位置を確かめて新しいマットを敷く
- 固定具が付いている物は固定する
- アクセルペダルとブレーキペダルを踏み込み、マットに引っかからないか、ずれないかを確かめる
- その後も運転前に固定を確かめる
よくある質問
近い車種のフロアマットは次の記事で比べている。
純正マットの上に重ねて敷いてもいい?
重ねて敷かない。前の節のとおり国土交通省は重ね敷きをしないよう注意しており、2010年のとりまとめでも不適切な使い方による事故の多くが社外品マットの二重敷きだった。替えるときは元のマットを外してから敷く。
E220d(ディーゼル)でも使える?
合うかどうかは表記からは分からない。3D MAXpider の燃料の表記はガソリンとPHEVだけで、Priprilod のグレードの表記はE350・E450・E53 AMG。どちらにもE220dやディーゼルの字は無い。E220dに乗っている人は、購入前に販売元へ合うかを問い合わせる(3D MAXpider の商品説明は、適合の確認を販売元へ問い合わせできるとしている)。
右ハンドル用かどうかはどう確かめる?
3D MAXpider と Priprilod は、どちらも商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、右ハンドル用か左ハンドル用かの記載が無い。販売元へ右ハンドル車に合うかを問い合わせ、返答を得てから注文するのが確実だ。
ステーションワゴンでも使える?
商品の表記にワゴンが入っているかを確かめる。3D MAXpider の商品名と商品説明にはW214と並んでS214の字があるが、「ステーションワゴン」という字は無い。Priprilod の商品名はセダンとオールテレインを挙げ、ステーションワゴンの字は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い(どちらも出品者の記載)。分からないときは購入前に販売元へ確かめる。
まとめ:注文前の確認リスト
- 商品名か商品説明に、W214と2024年以降の年式があるか
- 自分の燃料・グレードが表記の範囲に入っているか(3D MAXpider はガソリン/PHEV、Priprilod はE350/E450/E53 AMGの表記で、E220dの字はどちらにも無い)
- 右ハンドル車に合うか(2点とも、商品名と商品説明の箇条書きにハンドル位置の記載が無いので販売元へ)
- 固定の方法(3D MAXpider は専用固定フック付き〈車種により異なる場合あり〉、Priprilod は固定具の記載が無い)
- 元のマットを外して重ねて敷かず、運転前に固定されているかを見る
3D MAXpider ベンツ Eクラス W214/S214 ガソリン/PHEV専用 フロアマット(フロント・リア)
Priprilod Eクラス W214 TPEフロアマット 1列目・2列目 3枚
ほかのメルセデスの車内用品は、次の記事も参考にしてほしい。
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