雨や雪の日に乗り降りするとW206の足元はすぐ泥で汚れ、長く使ったマットは端から傷んでくる。社外品のフロアマットに替えるとき、選択を分けるのは素材より先に、商品名と商品説明に書かれた年式の始まり・セダン(W206)かステーションワゴン(S206)か・ハンドル位置の3つの表記だ。W206と型式を書いた4点を、その書き方の違いと食い違いまで含めて比べる。
W206のマットは年式・ボディ・ハンドル位置の表記で選ぶ
候補にするのは次の4点だ。
- ZURGIのTPEフロアマット:TPE素材の4枚セット。商品名に「右ハンドル専用」とある
- 3D MAXpiderのフロアマット:表面がTPRの3層構造。書かれた年式は2022年から
- Avilesの互換フロアマット:5枚のセットで、右ハンドルと左ハンドルを選ぶ形
- ZURGIのレザーフロアマット:カーペットとPUレザーの二重素材。型式の字はセダン W206だけ
どれを選ぶにしても、素材を比べる前に3つの表記を自分の車と照らす。 自分の車がセダン(W206)かステーションワゴン(S206)か、右ハンドルか左ハンドルか、いつ登録された車か(車検証の初度登録年月)を確かめ、商品名と商品説明に書かれた型式・年式・ハンドル位置と照らす。書かれていない項目や食い違う項目があれば、注文前に出品者へ問い合わせる。
W206は2021年6月に登場した5代目Cクラス
W206型セダンとS206型ステーションワゴンは、2021年6月に登場した5代目のCクラスだ。ベストカーWebの記事によると、W206は6月29日に発表され、7月下旬から一部モデルの先行予約受付が始まった。全車のエンジンに電動化技術を採用している。
Car Watchの発表会の記事によると、日本では2021年6月29日にセダンとステーションワゴンのオンライン発表会が行われ、東京と大阪で実車の展示が始まった。発表時のグレードはC 200・C 220 d・C 350eで、装備ラインはアバンギャルドとAMGラインだ。マットの年式の書き方は、2021年の登場の頃から書く商品と、それより後から書く商品に分かれる。
4点の素材・枚数・固定具・適合の書き方を比べる
| 商品 | 素材 | 枚数 | 固定具 | 年式の書き方 | 型式の書き方 | ハンドル位置 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ZURGI TPEマット | TPE | 4枚セット | 記載が無い | 2021年6月~ | W206/S206 | 右ハンドル専用 |
| 3D MAXpider | 表面TPR・中間XPE・裏地特殊生地の3層 | 記載が無い(「フロント リア セット」) | 専用固定フック付き(車種により異なる場合あり) | 2022-2026 | W206 S206 | 記載が無い |
| Aviles | 記載が無い | 5枚(内訳の記載が無い) | 専用樹脂リング(車体側フックは付属しない) | R03.07~(令和3年7月~) | W206 S206 | 右・左を選択(この販売ページは右) |
| ZURGI レザーマット | 星空カーペットとPUレザーの二重素材 | 記載が無い(「前席後席対応」) | 記載が無い | 2021年7月-現行 | セダン W206 | 記載が無い |
表の「記載が無い」は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていないことを指す。3D MAXpiderだけは書かれた年式が2022年からで、2021年に登場した初期の車は書かれた範囲に入らない。 セダンとステーションワゴンの両方の型式を書いているのは、ZURGIのTPEマット・3D MAXpider・Avilesの3点で、ZURGIのレザーマットにはS206やステーションワゴンの字が無い。
ZURGIのTPEフロアマット(4枚・右ハンドル専用)
商品名には「メルセデス・ベンツ・CクラスW206/S206 2021年6月~ 対応」「TPE材質」「右ハンドル専用」「専用設計」「4枚セット」「3D」と書かれ、この販売ページの色は黒だ。商品名に「互換性のある」とあり、メルセデス・ベンツの純正品ではない。
販売ページの商品説明では、3D立体デザインで足元を覆い、TPE素材で防水性と耐汚れ性があり、摩擦に強いとされる。柔らかい素材で折りたたんで収納でき、長く使っても変形しないとされ、取り付け・取り外しが簡単で水洗いで清潔を保てると書かれている。
商品名に「右ハンドル専用」とあるので、左ハンドルの車は書かれた範囲に入らない。 固定具(フック・リング・クリップなど)の記載が無いので、運転席のマットをどう固定するかは注文前に出品者へ確かめる。
ZURGI Cクラス W206/S206対応 TPEフロアマット 4枚セット(右ハンドル専用)
3D MAXpiderのフロアマット(3層構造)
書かれている構造と手入れ
商品名には「メルセデス ベンツ Cクラス W206 S206 ガソリン 専用 2022-2026」「運転席 後部座席 助手席」「立体構造」「フロント リア セット」と書かれている。
販売ページの商品説明では、レーザースキャンを使った3D立体構造で、縁に返しを付けた設計により、ほこり・土・泥・雨水・雪から車内を守るとされる。表面のTPR(熱可塑性ラバー)が水をはじき、中間のXPE(軽量発泡素材)が振動を吸収し、裏地の特殊生地(MAXpiderファイバー)が床面をつかんでずれにくくすると書かれている。耐温範囲は-40℃〜85℃とされ、防水・耐汚れで水洗いができ、取り外してウェットタオルで拭けば汚れを落とせるとされる。SGS認定素材を使っているとも書かれている。
注文前に出品者へ確かめること
商品名は「ガソリン 専用」「Gasoline」とする一方、商品説明の適合車種には「メルセデス ベンツ Cクラス 専用 ディーゼル ガソリン W206 S206 2022 2023 2024 2025 2026」とあり、ディーゼル車(C 220 dなど)が対象かどうかが食い違っている。 書かれた年式は2022年からで、2021年に登録された車は書かれた範囲に入らない。ハンドル位置の記載も無い。固定具は「専用固定フック付き(※車種により異なる場合があります)」とあり、W206で固定フックがどうなるかまでは書かれていない。
商品説明は、車型専用なので車に合わせて選ぶよう書き、適合について出品者(3D Mats Japan)への問い合わせを案内している。ディーゼル車かどうか・2021年に登録された車かどうか・ハンドル位置・運転席の固定の仕方は、注文前に出品者へ確かめる。
3D MAXpider Cクラス W206 S206 フロアマット フロント・リアセット
Avilesの互換フロアマット(5枚・右/左ハンドル選択)
商品説明には「適合車種:ベンツCクラス」「適合型式:W206 S206」「適合年式:R03.07~」(令和3年7月~)、「商品内容:フロアマット(5枚)」「留具:専用樹脂リング」と書かれ、ハンドル位置は「(右ハンドル)(左ハンドル)選択」とある。商品名は「Aviles ベンツ 互換品 新型 Cクラス W206 S206 フロアマット【16色から選択】」で、純正品ではなく互換品だ。この販売ページの商品は「01:右ハンドル」「04:ウェーブ×ブラック」になる。
商品説明には「樹脂リングの車体側フックは付属しません」とある。 素材は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれておらず、5枚の内訳(どの席の何枚か)も書かれていない。左ハンドルの車は、左ハンドルの選択肢の販売ページを選ぶ必要がある。
Aviles Cクラス W206 S206 互換フロアマット 5枚(右ハンドル・ウェーブ×ブラック)
ZURGIのレザーフロアマット(二重素材)と表記の食い違い
商品名には「メルセデス ベンツCクラス セダン W206 2021年7月-現行 対応」「フロアマット レザー」「二重組み合わせ素材」「防水防滑」「専用設計」「前席後席対応」と書かれ、この販売ページの色は赤だ。商品名に「互換性のある」とあり、純正品ではない。販売ページの商品説明では、上層が星空カーペット、下層がPUレザーの二重素材で、下層のレザーが水をはじき、汚れは水洗いや拭き取りで落とせるとされる。埋め込み一体構造で、工具や専門知識なしで短時間で設置できると書かれている。
一方で商品名に「軽自動車対応」、商品説明の箇条書きに「軽自動車に適応する専用設計のフロアマット」など軽自動車向けの字が繰り返し出てきて、「セダン W206」用という車種の書き方と食い違っている。 どちらが正しいかはこの販売ページだけでは決められない。S206(ステーションワゴン)の字は無く、ハンドル位置と固定具(フック・リングなど)の記載も無い。W206に合う形かどうか・ハンドル位置・固定の仕方は、注文前に出品者へ確かめる。
ZURGI Cクラス セダン W206対応 レザーフロアマット(赤)
新しいマットを敷くときに守ること
国土交通省が挙げる注意事項
国土交通省はユーザーへの注意事項として、フロアマットを固定して使うこと、フロアマットの重ね敷きをしないこと、運転前にフロアマットが正しく固定されているか確認することを挙げている(平成22年4月23日発表の事故・火災情報のとりまとめ)。同じ注意事項では、フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速した場合にブレーキ操作を繰り返すと、ブレーキ倍力装置の機能が大幅に低下し、ブレーキを強く踏む力が必要になるとも注意している。
古いマットを外してから敷く
新しいマットに替えるときは、今敷いているマットを外してから敷く。固定具がある商品は固定してから、運転席に座ってアクセルとブレーキを奥まで踏み、マットに当たらないか、マットが前にずれていないかを確かめる。固定具の書き方は商品で違うので(比較表)、固定具の記載が無い商品は固定の仕方を注文前に出品者へ確かめておく。
よくある質問
2021年に登録したW206でも使える?
書かれた年式の始まりが商品で違う。ZURGIのTPEマットは「2021年6月~」、ZURGIのレザーマットは「2021年7月-現行」、Avilesは「R03.07~」(令和3年7月~)と書き、3D MAXpiderは書かれた年式が2022年からで、2021年に登録された車は書かれた範囲に入らないので、注文前に出品者へ確かめる。ほかの3点も車検証の初度登録年月と照らし、ZURGIのレザーマットは軽自動車の字との食い違いも確かめてから選ぶ。
ステーションワゴン(S206)にも使える?
S206の型式を書いているのは、ZURGIのTPEマット(「CクラスW206/S206」)、3D MAXpider(「W206 S206」)、Aviles(「適合型式 W206 S206」)の3点だ。ZURGIのレザーマットは「Cクラス セダン W206」とだけ書き、S206やステーションワゴンの字は商品名と商品説明のどちらにも無い。3点にも、ZURGIのTPEマットは右ハンドル専用、3D MAXpiderは書かれた年式が2022年からでガソリン・ディーゼルの書き方が食い違う、といった注意がある。
左ハンドルのW206はどれを選ぶ?
Avilesは商品説明に「(右ハンドル)(左ハンドル)選択」とあり、左ハンドルの選択肢の販売ページを選ぶ(紹介した販売ページは「01:右ハンドル」)。ZURGIのTPEマットは商品名に「右ハンドル専用」とあり、左ハンドルの車は書かれた範囲に入らない。3D MAXpiderとZURGIのレザーマットはハンドル位置の記載が無いので、出品者へ確かめる。
今のマットの上に重ねて敷いてもいい?
重ねて敷かない。国土交通省は注意事項でフロアマットの重ね敷きをしないことを挙げている。今のマットを外してから新しいマットを敷き、ペダルに当たらないかを確かめる。
まとめ
まず使い方で候補を1つに絞る。雨や雪の日やアウトドアで足元が汚れやすいなら、防水や水洗いができると書かれた立体形状のZURGIのTPEマット(右ハンドル専用)か3D MAXpider(書かれた年式は2022年から。ガソリン・ディーゼルとハンドル位置の書き方は上の節)が候補になる。足ざわりや見た目を重視するなら、上層が星空カーペットのZURGIのレザーマット(型式の字はセダン W206だけで、軽自動車の字との食い違いがある)が候補になる。ずれにくさは固定具の有無と書き方で比べ、固定具が書かれているのは3D MAXpider(車種により異なる場合あり)とAviles(車体側フックは付属しない)だ。
候補を1つに絞ったら、商品名と商品説明の型式・年式・ハンドル位置を車検証と照らして最終確認する。 4点はどれもメルセデス・ベンツの純正品ではないので、純正マットと比べたいときは正規販売店で自分の車に合う純正マットの有無と内容を確かめる。
同じW206のサンシェードや、別の世代のCクラスのフロアマットは次の記事で比べている。
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