W212のEクラスに社外のフロアマットを選ぶときの決め手は、ハンドル位置の記載と、マットを車体に留める留め具の有無だ。右ハンドルのW212で車体側のフックに留めたいならAvilesの5枚組(樹脂リングの車体側フックは付属しない)、W212のセダン 標準ボディ(2009年〜2016年)の右ハンドル車でレザーを選ぶならDEQPCがよい。VUPKEはハンドル位置とボディの記載が無いので、出品者に確かめてから選ぶ。
W212用フロアマット3商品の記載を6項目で比べる
3商品とも商品名に型式W212を書いているが、販売ページの商品説明に書かれた中身は同じではない。違いが大きいのは、ハンドル位置・留め具・対応ボディの3つだ。
| 項目 | Aviles | DEQPC | VUPKE |
|---|---|---|---|
| ハンドル位置の記載 | 右ハンドル(この出品の仕様。助手席も樹脂リング) | 右ハンドル | 記載が無い |
| 固定の方法の記載 | 金属/樹脂リングの留め具(樹脂リングの車体側フックは付属しない) | 滑り止め。フックに留める穴やリングの記載は無い | 裏面の滑り止め加工。フックに留める穴やリングの記載は無い |
| 対応ボディの記載 | ステーションワゴン兼用 | セダン 標準ボディ | 記載が無い |
| 年式の表記 | H21.05〜H30.01 | 2009年〜2016年 | 2009〜2016年 |
| 素材と手入れの記載 | 記載が無い(柄と色を16色から選ぶ) | レザー素材。湿らせた布や水で洗い流せる | PUレザー(5層構造)。水拭き・水洗いできる |
| 枚数の記載 | 5枚 | 記載が無い | 記載が無い(運転席とリアマットの記載はある) |
表の字はどれも販売ページの商品名と商品説明(出品者の記載)による。「記載が無い」は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていないことを指す。Avilesは金属/樹脂リングの留め具付きと書き、DEQPCとVUPKEは滑り止めを書く一方で、車体側のフックに留める穴やリングの記載が無い。
W212のセダンには発売時から右ハンドルと左ハンドルがあった
2009年の国内発表を伝えたCar Watchの記事によると、メルセデス・ベンツ日本は4代目のEクラス(形式名W212)のセダンを2009年5月26日に国内で発売した。発売時のモデルはE300・E300アバンギャルド・E350アバンギャルド・E550アバンギャルドの4つだ。
発売時の諸元表のハンドルの欄は、E300とE300アバンギャルドが右、E350アバンギャルドとE550アバンギャルドが左/右だった。W212のセダンには、発売時から右ハンドルと左ハンドルの両方の設定があった。中古で買った車なら、マットを探す前に運転席がどちら側かを見ておく。
W212用フロアマットを選ぶ5つの基準
ハンドル位置
W212には右ハンドルと左ハンドルの両方があったので、買う前に自分の車のハンドル位置を確かめ、その位置に合うと書かれた仕様を選ぶ。ハンドル位置の記載が無い商品は、注文の前に出品者に確かめる。
固定の方法
国民生活センターが2010年3月30日に公表した調査結果(Car Watchの報道)では、消費者庁の依頼で26車種をテストし、吊り下げ式ペダルの車で、固定していない純正マットや市販マットがずれた場合に、アクセルペダルがマットに干渉することがあった。同センターは、固定する構造の市販マットは車両の形状に合ったものを選び、ペダルに干渉しないことを十分に確かめて使うよう勧めている。
くるまのニュースの記事の販売店オーナーの話では、純正マットの固定具は強度が強くない樹脂製が多く、壊れて未固定になっている例が多い。社外品も床の形にぴったり合っていなかったり、純正マット用の固定具が使えず固定しないまま使ったりする例が多いという。純正と同じ形やサイズで仕立てた車種専用品を選ぶとずれも少ない、としている。
車体側のフックに留められる留め具付きを先に検討する。留め具の記載が無い物を選ぶなら、敷いた後のずれの確かめを欠かさない。
対応ボディと年式の表記
W212用とうたう商品でも、ボディの書き方は分かれる。Avilesはステーションワゴン兼用、DEQPCはセダン 標準ボディと書き、VUPKEはボディの記載が無い。年式も西暦と和暦が混ざり、範囲もそろわない(比較表のとおり)。どれも出品者の記載なので、自分の車の型式と年式を車検証で確かめて照らす。
素材と手入れ
水で手入れしたいなら、水拭き・水洗いできると書くVUPKE(PUレザー)か、湿らせた布や水で洗い流せると書くDEQPC(レザー素材)を見る。Avilesは素材と手入れの記載が無く、柄と色を16色から選べる。内装に色を合わせたい人はAvilesの柄から選ぶとよい。
枚数
Avilesはフロアマット5枚と明記している。VUPKEは運転席とリアマットの記載はあるが枚数の記載は無く、DEQPCも枚数の記載が無い。何枚入りかが気になるなら、注文の前に出品者に確かめる。
Aviles:金属/樹脂リングの留め具が付く5枚組
販売ページの商品説明では、適合車種はベンツEクラス、適合型式はW212、適合年式はH21.05〜H30.01で、備考にステーションワゴン兼用とある(出品者の記載)。商品内容はフロアマット5枚で、留め具は金属/樹脂リング。商品名には16色から選べるとあり、この出品の仕様は「右ハンドル(助手席も樹脂リング)」、柄は「SMALLチェック×レッド」だ。
樹脂リングの車体側フックは付属しない。商品名にハンドル位置と、どの席が樹脂リングかの仕様が書かれているので、買う前に自分の車のハンドル位置と、車体側にマットを留めるフックがどの席にあるかを確かめ、それに合う仕様を選ぶ。素材と防水の有無は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。H30.01までという適合年式の表記は出品者の記載で、W212のセダンの販売期間として確かめたものではない。
右ハンドルのW212で、車体側のフックに留めて使いたいなら、まず検討したい組だ。
Aviles ベンツ Eクラス W212 フロアマット(右ハンドル・助手席も樹脂リング)
DEQPC:セダン 標準ボディと右ハンドルを明記したレザーマット
商品名と販売ページの商品説明では、ベンツEクラスW212のセダン 標準ボディ 2009年〜2016年に適用、右ハンドルとある(出品者の記載)。ステーションワゴンについての記載は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。
素材は耐摩耗性のあるレザーで、極寒の天候でも柔軟性を保つとしている。防水・防じん・滑り止めで、汚れたら湿らせた布や水で洗い流せる。車の底面と側面を覆う、完全に密閉されたデザインと書かれている。
工具なしで付け外しできるが、取り付け前に元の純正マットを外す必要があり、外さないと互換性が失われる可能性があると記載されている。アクセルペダルやブレーキペダルに干渉しないという字は出品者の記載で、確かめられていない。車体側のフックに留める穴やリングと、枚数の記載は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。
W212のセダン 標準ボディ(2009年〜2016年)の右ハンドル車で、水で手入れできるレザーを選びたい人に合う。
DEQPC ベンツ Eクラス W212 セダン用 レザーカーマット(右ハンドル)
VUPKE:水洗いできる5層構造のPUレザーマット
商品名では、メルセデス・ベンツEクラスW212の2009〜2016年対応の車種専用とうたい(出品者の記載)、販売ページの商品説明でも年式・型式に合わせてカットした専用設計としている。色はくろだ。
素材はキルティング加工レザー・高密度クッション・XPE素材・滑り止めの裏地などを重ねた5層構造で、商品名にはPUレザーとある。防水・防じん・防汚で、レザーの表面は汚れが付きにくく、水拭きや水洗いで手入れできるとしている。リアマットはセンターコンソール(ブリッジ)部分まで一体型で覆う形だ。
工具なしで付け外しでき、元の純正マットを外して敷くと書かれている。運転席は滑り止めを強めた作り(記載の字は「強化滑り止めペダル」)で、裏面の滑り止め加工でずれを防ぎ、ペダルへの干渉を防ぐとしているが、これも出品者の記載だ。
ハンドル位置・対応ボディ(セダンかステーションワゴンか)・枚数は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い(運転席とリアマットの記載はある)。車体側のフックに留める穴やリングの記載も無い。水洗いの手軽さで選ぶなら候補になるが、注文の前にハンドル位置とボディを出品者に確かめてからにする。
VUPKE Eクラス W212 2009〜2016年対応 PUレザー フロアマット(くろ)
敷き方と、ずれを防ぐための確かめ
1. 純正マットを外してから敷く
新しいマットを敷く前に、今敷いている純正マットを外す。純正マットの上に重ねて敷かない。くるまのニュースの記事(2021年4月9日)によると、フロアマットがずれるとアクセルやブレーキに引っかかり、とっさの操作がしにくくなる危険があり、その主な要因が、純正マットの上に素材の違うマットをもう1枚敷く二重敷きだ。追加したマットを固定しないまま二重敷きするとずれが生じる、としている。同記事によると、国土交通省の「フロアマットの使用方法に関する調査結果」でも、メーカーからの報告では二重敷きが最も多い事故原因だった。VUPKEとDEQPCの商品説明も、元のマットを外して敷くとしている。
2. 留め具があれば車体側のフックに留める
Avilesのように留め具の付いたマットは、車体側のフックに留め、フックが外れてマットがずれていないかを確かめる。
3. 運転の前にずれとペダルへの干渉を見る
運転の前に、マットがずれていないか、アクセルペダルに干渉しないかを確かめる。固定の方法の基準で触れた国民生活センターの調査で、固定していないマットがずれてアクセルペダルに干渉することがあったからだ。同じ報道によると、APARA加盟の店舗に配られた店頭ポスターも、クルマに合ったものを選ぶ・運転前にマットのずれを確かめる・マットがアクセルペダルに干渉しないことを確かめる、の3つを挙げている。
ペダルが戻らなくなったとき
国民生活センターは、アクセルペダルが引っ掛かって戻らなくなったときは、ブレーキを十分に強く踏んで止め、止まらないときはシフトをニュートラルにしてブレーキを踏む、と助言している。
よくある質問
純正マットの上に重ねて敷いてもよい?
重ねない。くるまのニュースは二重敷きをずれの主な要因に挙げているので、純正マットは外してから新しいマットを敷く。
左ハンドルのW212でも使える?
W212のセダンには発売時から左ハンドルの設定もあった。Avilesのこの出品の仕様は右ハンドル(助手席も樹脂リング)、DEQPCは右ハンドルと書き、VUPKEはハンドル位置の記載が無い。左ハンドル車なら、左ハンドルに合うと書かれた仕様かを、注文の前に出品者に確かめる。
ステーションワゴンにも使える?
Avilesは備考にステーションワゴン兼用とある(出品者の記載)。DEQPCはセダン 標準ボディ、VUPKEはボディの記載が無い。ワゴンに乗っているならAvilesを見て、ほかの2つは出品者に確かめる。
留め具の記載が無いマットでもずれない?
ずれないとは言い切れない。VUPKEは裏面の滑り止め加工、DEQPCは滑り止めと書いているが、車体側のフックに留める穴やリングの記載は無い。選ぶなら、運転の前にマットのずれとアクセルペダルへの干渉を確かめる(手順は敷き方の節)。
まとめ:車検証とハンドル位置を見てから選ぶ
最初に車検証で型式と初度登録年月を確かめ、自分の車がW212であることと年式を照らす。そのうえで運転席の位置と、車体側にマットを留めるフックがどの席にあるかを見て、合う仕様を選ぶ。
- 右ハンドルのW212で車体側のフックに留めたいなら、留め具付き5枚組のAviles(適合年式H21.05〜H30.01の表記・ステーションワゴン兼用。樹脂リングの車体側フックは付属しない)
- W212のセダン 標準ボディ(2009年〜2016年)の右ハンドル車でレザーを選ぶならDEQPC
- 水洗いできるPUレザーならVUPKE(ハンドル位置・ボディの記載が無いので出品者に確かめる)
どれを選んでも、純正マットは外してから敷き、重ねて敷かない。
同じW212の内装品や、同じ時期のメルセデスのフロアマットの比べ方も参考にしてほしい。
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