スクラムワゴンDG64W サンシェード 覆う範囲で選ぶ4製品

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DG64W のサンシェードは、価格順に並べても決まらない。決め手は「どの窓を覆うか」の1点だ。前席まわりだけ覆う3枚組、後席まわりだけの5枚組、全窓分の8枚組、そして手早く着脱できるマグネット式の4枚組。夏の駐車中の熱を止めたいのか、車中泊で視線を切りたいのかで、選ぶ側が変わる。

目次

覆う範囲で分かれる4製品

在庫と適合表記を確認できた4製品は、どれが優れているかではなく、どこを覆うかで役割が分かれている。まず用途を決めれば、あとは枚数と取り付け方式を見るだけで絞り込める。

製品 覆う窓 枚数 取り付け 向く用途
趣味職人 フロントセット フロントガラス・サイドドアガラス 3枚 吸盤 駐車中の熱と日差し
趣味職人 リアセット スライドドア・クォーター・リアガラス 5枚 吸盤 車中泊・仮眠の目隠し
趣味職人 フルセット 上記5種類すべて 8枚 吸盤 両方を一度に揃える
RAIDOU マグネットカーテン 前席・後席の窓 4枚 マグネット 手早く視線を切る

DG64W の基本と、型式の末尾で分かれるもの

マツダが2005年9月に出したフルモデルチェンジの発表によると、DG64W 世代のスクラムワゴンは同年9月13日発売の軽乗用車で、グレードは PX・PXターボ・PZターボ・PZターボスペシャルパッケージの4本立て。屋根はハイルーフとロールーフの2通りが設定されていた。同じ DG64W でも屋根の高さが一通りではないので、窓の形が同じかどうかは商品説明の適合表記で確かめる。

もうひとつ、型式の末尾を先に見ておきたい。マツダの取扱説明書ページに載っている型式と車台番号の一覧では、DG64V と DG17V がバン、DG64W と DG17W がワゴンとして別々に掲載されている。サンシェードの適合表記も同じ区別で書かれているので、車検証の型式が V か W かの確認が出発点になる。同じ一覧で DG64W-350001~ が2010年5月〜2015年2月の区分、DG17V・DG17W が2015年3月〜の区分に置かれていて、DG64W の次の型が DG17 系だと分かる。ただしこれは取扱説明書の掲載範囲であって、販売期間そのものではない。

次の型に乗り換えた人はこちらを見てほしい。

サンシェードで下がるもの、下がらないもの

期待値を先に正しておく。JAFが2012年8月に実施した真夏の車内温度テストでは、気温35℃・晴天の駐車場でミニバン5台を正午から4時間放置したところ、サンシェードを付けた車は車内最高温度50℃・ダッシュボード最高温度52℃、何も対策しなかった黒い車は車内最高温度57℃・ダッシュボード最高温度79℃だった。ダッシュボードの差は大きいが、車内全体の最高温度の差は7℃にとどまる。テスト車はミニバンなので、スクラムワゴンで同じ数値が出るとは限らない。

サンシェードは直射日光が当たる面の温度を下げる道具であって、車内全体を涼しく保つものではない。乗り込んだ直後に窓を開けて熱気を逃がす手順は、使っていても変わらず必要になる。

日焼けのほうが気になるなら、覆う場所が変わる。JAFが2018年4月に実施した車内の紫外線量テストでは、フロントガラス越しの紫外線強度がクリアガラスでも1.2μW/㎠だったのに対し、前席側面ガラスはクリアガラスで1,050μW/㎠、UVカットガラスでも275μW/㎠以下という結果だった。効くのはフロントより側面ガラスを覆うほうだ。なおこの車の純正ガラスがどちらの仕様かは、このテストからは分からない。

商品ページの適合表記をどう読むか

この車種でいちばん間違えやすいのがここだ。実際に売られている商品の適合表記を見ると、商品名の先頭に「スクラム ワゴン DG64W」と車名と型式が入っているのに、説明欄には「車種専用品ではありませんので、必ずサイズの確認をお願いします」と書かれた商品が同じ検索結果に並んでいる。商品名に型式が入っていることは、専用設計の証拠にならない。

「スクラムワゴン DG17/DG64W」のように2世代をまとめて表記し、商品説明が商品名と同じ1行しかない商品もある。どちらの世代のどの窓に合うのかを説明欄から確かめられない以上、根拠が取れないものとして扱う。

逆に「スズキ エブリイ/エブリイワゴン DA64V・DA64W 専用設計」と書かれた商品は多数並ぶが、商品名にも説明欄にもスクラムワゴンや DG64W の記載がない。自分の車種名も型式も出てこない商品は、ここでは取り上げていない。

同じ世代のバンや、適合表記の読み分けが必要な兄弟車についてはこちらにまとめている。

覆う範囲の3パターンと窓の内訳

この車の窓は、フロントガラス・サイドドアガラス・スライドドアガラス・クォーターガラス・リアガラスの5種類に分かれる。専用設計のセットはこれを次のように割り振っている。

  • フロントセット3枚 = フロントガラス1枚+サイドドアガラス2枚
  • リアセット5枚 = スライドドアガラス2枚+クォーターガラス2枚+リアガラス1枚
  • フルセット8枚 = 上の5種類すべて

「フロントセット」という名前でも、中身にはサイドドアガラス、つまり運転席と助手席の窓が2枚入る。フロントガラス1枚だけと受け取らないでほしい。前席まわりをぐるりと囲む構成なので、ダッシュボードへの直射を止めたい人にも、運転席で仮眠したい人にも向く。

そしてフロントセットとリアセットを足すと、窓の構成はフルセット8枚とそのまま一致する。必要なほうだけ先に買って後から足しても、最初から一括で揃えても、最終的に覆える範囲は同じになる。

取り付け方式は2通り。吸盤式は窓面に押し付けて留めるので生地を窓の形に密着させやすく、専用設計のセットで使われている。マグネット式は窓まわりの金属部に貼り付けるため着脱が速い一方、留まる位置は金属部の有無に左右される。付け外しの頻度が高い人ほど、この差が効いてくる。

4製品の中身

前席まわりだけなら — 趣味職人 フロントセット3枚

販売元の商品説明によると、適合車種は「スクラムワゴンDG64W系」、商品内容は「フロントガラス1枚/サイドドアガラス2枚」の3枚組。簡易吸盤で脱着でき、使わないときは折りたたんで収納できるとされている。同じ説明のなかに「本製品は【フロントセット】です。フルセットではありません。」という但し書きがあるので、注文前に読み落とさないこと。

なお遮光率やUVカット率の数値は、この商品の説明にも他の3製品の説明にも載っていない。どれだけ光を止めるかを数値で比べることはできず、比較できるのは覆う窓の種類と枚数、取り付け方式、専用設計かどうかまでだ。

趣味職人 プライバシーサンシェード スクラムワゴン DG64W フロントセット(3枚組)

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車中泊の目隠しなら — 趣味職人 リアセット5枚

同じシリーズのリアセットは、適合車種が「スクラムワゴンDG64W系」、商品内容が「スライドドアガラス2枚/クォーターガラス2枚/リアガラス1枚」の5枚組。こちらにも「本製品は【リアセット】です。フルセットではありません。」の但し書きがある。前席まわりの窓は含まれない。

寝るときに視線を切りたい範囲とそのまま重なるので、車中泊が主目的ならこれ1つで足りる。前席を覆わないぶん、朝の出発前に外す枚数も減る。ただし駐車中のダッシュボードの熱対策にはならない。リア側だけを覆う製品でも、走り出す前に外すか、後方視界を妨げていないかを自分で確かめてほしい(理由は後述する)。

趣味職人 プライバシーサンシェード スクラムワゴン DG64W リアセット(5枚組)

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全窓をまとめて覆うなら — 趣味職人 フルセット8枚

商品内容は「フロントガラス1枚/サイドドアガラス2枚/スライドドアガラス2枚/クォーターガラス2枚/リアガラス1枚」の8枚組で、5種類の窓をすべて覆う。フロントセットとリアセットを別々に買った場合と、窓の構成は同じになる。

適合を確かめる材料として役立つのが、この商品の適合欄にだけある一文だ。本製品はスクラムワゴンDG64W用であり、スクラムバンDG64Vには対応できないと販売元自身が明記している。窓の割り付けが違うためで、バンとワゴンで共用はできない。

枚数が多いぶん、折りたたんだものをどこに置くかは買う前に決めておきたい。8枚を後席の足元に積むのか荷室に常備するのかを決めずに買うと、車内が片付かなくなる。

趣味職人 プライバシーサンシェード スクラムワゴン DG64W フルセット(8枚組)

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手早く視線だけ切るなら — RAIDOU マグネットカーテン4枚

商品説明では枚数が「運転席・助手席用各1枚/後部座席用2枚合計4枚」、Type-A のサイズはアーチ型が48cm×64cm×36cm、四角型が50cm×79cm。マグネットで窓まわりに留めるメッシュ生地のカーテンで、吸盤式の遮光セットとは方式も生地も違う。

メッシュは網目があるぶん外の光を完全には止めない。外からの視線を弱めたい、窓まわりを手早く覆いたいという用途に向く道具で、日差しを最大限止めたい・車中泊で明るさを落としたいなら遮光生地の専用セットのほうが目的に合う。

同じ説明に Type-B のサイズ(アーチ型48cm×61cm×37cm、四角型50cm×59cm)も併記されていて、Type-A とは寸法が違う。注文画面でどちらを選んでいるか確認してほしい。注意事項には「取り扱い説明書は御座いませんので、ご了承下さい。」ともあり、取り付け手順書が付かない前提の商品になる。

RAIDOU マグネットカーテン サンシェード メッシュ Type-A スクラムワゴン DG64W(4枚)

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どれを買うか、分けて買うか

用途で線を引けば迷わない。駐車中の熱と日差しを止めたいならフロントセット、車中泊の目隠しならリアセット、両方を一度に済ませたいならフルセット、まず手軽に試したいならマグネットカーテンだ。

分割か一括かは、急ぐ側があるかどうかで決める。フロントセットとリアセットの合計はフルセットと窓の構成が一致するので、いま必要な側だけ先に買って、後から足す進め方でも到達点は同じになる。一方で、車種ごとに型紙を起こした専用設計の遮光セットと汎用のマグネット式メッシュでは価格帯がまるで違い、専用設計は枚数が増えるほど上がる。最初から車中泊まで見据えるのか、いちばん使う場面だけ押さえるのかを決めてから注文したい。

同じ体格の軽ワゴンでどう選ばれているかは、こちらも参考になる。

走り出す前に外す

道路運送車両の保安基準第29条では、第4項が前面ガラスと側面ガラス(告示で定める部分を除く)に装着・貼り付けできるものを、整備命令標章・検査標章・保安基準適合標章・自賠責の保険標章などとして列挙されたものだけに限っている。サンシェードはこの列挙に含まれないので、走行する状態のままフロントガラスや運転席まわりの窓に付けておくことはできない。駐車中に使い、走り出す前に外す。

同条第3項にある「告示で定める部分」がどの窓を指すのかは、条文本文からは読み取れない。したがって後席側面ガラスやリアガラスなら付けたまま走ってよい、とは言えない。吸盤式は窓面に押し付けて留めるだけなので、そもそも装着したままの走行に向く構造でもない。

注文前に確認する5つ

  1. 車検証で型式を見て、DG64W(ワゴン)か DG64V(バン)かを確かめる
  2. 覆いたい窓を決める(前席まわり/後席まわり/全窓)
  3. 商品説明の「商品内容」で、何枚組でどの窓が入るかを読む
  4. 説明欄に「専用設計」と書かれているか、「汎用品」と書かれているかを確かめる
  5. 折りたたんだものをどこに置くかを決める

この5つを潰しておけば、届いてから合わなかったという事態はほぼ避けられる。

よくある質問

バン(DG64V)用と書かれたサンシェードはワゴンでも使えますか

使えない。今回確認したフルセットの適合欄には、スクラムワゴンDG64W用でありスクラムバンDG64Vには対応できない旨が販売元自身の言葉で明記されている。窓の割り付けが違うためで、逆向きの流用も同じだ。

エブリイワゴン DA64W 用と書かれた商品は流用できますか

確認できていない。マツダが2005年9月に出したスクラムワゴン/スクラムバンの発表には、この車がどこから供給を受けているかを示す記載がない。車体が共通だからそのまま使える、とは公開されている一次情報からは言えないので、商品説明にスクラムワゴンまたは DG64W の記載があるかどうかで判断してほしい。

サンシェードを付けたまま走ってもよいですか

前面ガラスと運転席まわりの側面ガラスについては、保安基準第29条の列挙にサンシェードが含まれない以上、付けたままにはできない。後席側やリアガラスについても条文本文から範囲を確認できないため、走行前に外す扱いにしておくのが確実だ。

フロントセットとリアセットを別々に買うのと、フルセットではどちらがよいですか

覆える範囲は同じになるので、いつ必要かで決めればいい。片方の用途しか当面ないなら分割で足り、車中泊も駐車中の熱対策も同時に始めるならフルセットで一度に揃う。

次の型(DG17W)用と書かれた商品は DG64W に使えますか

DG64W と DG17W は別の型式で、専用設計の商品は型式ごとに適合が書かれている。DG17 と DG64W を1行でまとめた表記の商品もあるが、その場合はどちらの窓に合うのかを説明欄から確かめられない。

サンシェードを付ければ夏の車内は涼しく保てますか

保てない。JAFのテストでは装着車でも車内最高温度は50℃に達している。下がるのは主に直射が当たるダッシュボードの表面温度で、乗り込んだ後に熱気を逃がす手順は変わらず必要になる。

まとめ

DG64W のサンシェード選びは、次の順で確認すれば決まる。

  • 車検証の型式が DG64W(ワゴン)か DG64V(バン)か
  • 覆いたいのは前席まわりか、後席まわりか、全窓か
  • 商品名ではなく説明欄の商品内容で、枚数と窓の種類を読んだか
  • 説明欄が「専用設計」か「汎用品」か
  • 走り出す前に外す前提で使えるか

駐車中の熱と日差しを止めたいならフロントセット3枚、車中泊の目隠しならリアセット5枚、両方まとめるならフルセット8枚、手早く視線を切りたいだけならマグネットカーテン4枚。この4つのどれに自分が当てはまるかを先に決めれば、残りは説明欄の読み合わせだけで済む。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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