2008〜2013年の4代目オデッセイ(RB3)に乗っていて、ブレーキを踏んだときやハンドルを切ったとき、エンジンを止めた後に、前は無かった音に気づくことがある。原因の見当をつけるには、音の感じより先に、どの場面で鳴るかで分けるのが近道だ。ハンドル・タイヤ付近・ブレーキの音は走り続けずに点検を頼み、エンジン付近のガラガラ音・キュルキュル音も点検を受ける。それ以外の音は、場面ごとの対処を見て次の手を決める。
音が出る場面で分かる原因の候補と、走ってよいかの目安
JAFの解説は、エンジン付近の音、ハンドルを回したときの音、走行中のタイヤ付近の音、エンジン停止後のファンの回転音、猫などの鳴き声、ワイパー動作時のビビり音、ブレーキのキーキー音を、それぞれ別の原因と対処として扱っている。RB3 の異音も、まずこの場面分けに当てはめて見当をつける。
| 音が出る場面 | 原因の候補(JAFの解説) | 次にやること |
|---|---|---|
| ブレーキを踏んだときのキーキー音 | ブレーキパッドの減り | 無理に走らず、早めに整備工場で点検 |
| ハンドルを回したときの音 | ハンドル(ステアリング)機構の異常 | 走行は大変危険。安全な場所に止めて点検を頼む |
| 走行中のタイヤ付近の音 | タイヤへの異物の刺さり、走行に関わる部品の劣化・損傷など | 安全な場所に止めて点検を頼む |
| エンジン付近のガラガラ音 | エンジンオイルの不足や潤滑不良 | 早めに整備工場で点検 |
| エンジン付近のキュルキュル音 | ベルトの滑り | 点検を受ける。ゴムの焼ける臭いがあれば始動しない |
| エンジン停止後の回転音 | 冷却ファン | 長く回り続けるなら点検 |
| 猫などの鳴き声 | 車に入り込んだ動物 | エンジンを始動しない |
| ワイパー動作時のビビり音 | ガラスの汚れ、撥水コーティング、ワイパーゴムの劣化 | 汚れ取りから順に試す |
表の候補はどれも JAF が「可能性」「考えられる」として挙げるもので、音の種類だけで原因は1つに決まらない。ハンドル・タイヤ付近・ブレーキの音は、自分で原因を決めつけずに点検を頼む。止まる・曲がる・走るに関わる部品の音だからだ。
RB3 は4代目オデッセイのFF。年数が経った車として見る
ホンダの発表資料によると、4代目オデッセイは2008年10月16日に発表され、10月17日に発売された。2.4L DOHC i-VTEC エンジンを積み、トランスミッションは CVT と 5AT、駆動方式は FF と 4WD が設定された。ホンダ公式サイトの過去モデルの諸元(2013年9月終売モデル)では、型式 DBA-RB3 が FF、同じ世代の DBA-RB4 が 4WD と示されている。
同じ発表資料では、サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リアがコンパクト設計のリアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンとされている。また、ロードノイズや風切り音などを徹底的に低減し、室内に侵入するノイズの遮音・吸音処理を適所に施したとホンダは説明している。
RB3 の世代はすでに終わっており、最も新しい車でも年数が経っている。異音の原因を探るときは、ゴム部品やブレーキパッド、ワイパーゴムなどの消耗や劣化も候補に入れて点検してもらう。なお、公的・公式の資料で確かめられない「RB3 で鳴りやすい部位」の話は、ここでは扱わない。
エンジン付近のガラガラ音・キュルキュル音
ガラガラという音
JAFの解説では、エンジン付近の「ガラガラ」という音は、エンジンオイルの不足や潤滑不良の可能性があるとしている。潤滑や冷却が不十分な状態が続くと、エンジンが焼き付いて始動できなくなることもあるという。そのまま乗り続けずに、早めに整備工場で点検を受ける。
キュルキュルという音
同じ解説では、「キュルキュル」という音はベルトの滑りの可能性があるとされ、こちらも点検が必要な状態だ。
ゴムが焼ける臭いがするとき
JAFの解説では、ベルトの張りが弱いとプーリーとの間でスリップが起こり、その摩擦熱でゴムが焼けるような臭いがすることがあるとしている。ほかにベルトの異常や配線類のショートも原因に挙げ、原因が特定されるまでエンジンを始動しないよう求めている。キュルキュル音と臭いが重なったら、自分で動かさずに救援を頼む。
ハンドルを回したとき・走行中にタイヤ付近から出る音
JAFの解説では、ハンドルを回したときの異音はハンドル(ステアリング)機構の異常の可能性があり、操作できなくなるおそれがあるため走行は大変危険だとしている。ハンドル操作時の振動や、ハンドルが重く感じる症状を伴う場合もある。
走行中にタイヤ付近から出る異音も、タイヤへの異物の刺さりや走行に関わる部品の劣化・損傷など原因が多岐にわたり、点検が必要な状態だという。
どちらも、安全な場所に止めて安全を確かめてから、ロードサービスや整備工場に状況を伝えて点検を頼む。JAFも、救援を頼む前に自身の安全を確認し、連絡するときは現在の状況を伝えるよう案内している。
ブレーキを踏んだときのキーキー音とパッド残量の確かめ方
キーキー音と警告灯が知らせること
JAFの解説では、多くの国産車のブレーキパッドにはパッドウェアインジケーターが付いており、パッドの残量が減るとこの部品がディスクに接触して「キーキー」と音を出し、交換時期を知らせるとしている。RB3 のパッドにこの部品が付いているかは、ここでは確かめていない。付いているかどうかにかかわらず、キーキー音が出たらパッドの残量を見てもらう。
同じ解説では、ブレーキパッドは残量が2mm以下程度になったら交換するよう定められており、放置するとブレーキの効きが落ちて事故につながるおそれがあるという。パッドが減るとブレーキ液がリザーバータンクの下限を下回り、ブレーキ警告灯が点灯する仕組みもある。異音や警告灯が出たら、早急に整備工場で点検・交換する必要があるとJAFはしている。
点検窓から残量を見る
JAFが案内する確かめ方は次のとおり。
- ホイールを外す
- ブレーキキャリパーの中央付近にある点検用の窓(点検孔)から、パッドの厚みを目視で確かめる。前輪はハンドルを左右に切ると見やすくなる
- あわせて、ブレーキディスクの表面に異常な傷がないかを見る
ジャッキアップやホイールを外す作業に慣れていないなら、自分で外さずに整備工場で点検してもらう。ブレーキは車を止めるための部品なので、異音や警告灯が出ているあいだは無理に走らず、早めに点検を受ける。
後輪のパッドを替えると決まったときの選び方
点検で後輪のパッド交換が必要と分かったときの候補が、HAPAD のリア ブレーキパッド 左右セットだ。販売ページの商品説明では、対象はホンダ オデッセイ RB1・RB2・RB3・RB4 とエリシオン RR1〜RR6 とされ、商品名ではホンダ用の互換品と記載されている。
ただし同じ商品説明では、純正品番が 43022-SFE-N00 / 06430-SFE-J00 / 06430-SFE-N00 / 06430-SLJ-000 / 43022-SFE-000 / 43022-SMA-000 / 43022-SYP-000 のいずれかのパッドが付いている車両に限るとしている。記載の車種や型式でも年式・仕様等により適合しない場合があるとして、実車に付いている純正品番を確かめてから注文するよう求めている。適合に不安があれば、注文前に車体番号を連絡すると販売店が調べるとも記載している。
この商品は商品名・商品説明ともにリア用の左右セットで、フロント用は含まれない。キーキー音が前輪と後輪のどちらから出ているかを点検で確かめてから選ぶ。価格は変わるので、リンク先で最新の値を確かめてほしい。
HAPAD リア ブレーキパッド 左右セット(オデッセイ RB1〜RB4 用・ホンダ用互換品)
エンジン停止後のファンの音・猫などの鳴き声・ワイパーのビビり音
エンジンを止めた後もファンが回る音
JAFの解説では、一部の車種はエンジンを冷却するため、エンジン停止後もしばらく冷却ファンが回り続ける。RB3 がその仕様の車かは、ここでは確かめていない。長時間回っている場合は故障の可能性もあるので、販売店や整備工場で点検を受ける。
猫などの鳴き声
JAFの解説では、猫などの鳴き声がするときは、エンジンをかけるとベルトなどに動物が巻き込まれることがあるため、まずエンジンを始動しない。エンジンルーム付近を軽くたたいても改善しなければ救援を頼む。無理に手を入れると、噛まれてけがをしたり感染症にかかったりするおそれがある。
ワイパーのビビり音
JAFの解説では、ワイパー動作時のビビり音は、窓ガラスの汚れ、撥水コーティングの影響、ワイパーゴムの劣化が原因として考えられる。対処は次の順だ。
- ガラスの汚れを取る
- 撥水コーティングをしているなら、ゴムにビビり防止剤を塗る
- 改善しなければ、ゴムだけかブレードごと交換する
自分での交換が難しければ、販売店や整備工場に相談する。替えるワイパーのサイズは次の記事にまとめている。
リコールの対象かを調べる方法と、不具合の申告先
RB3 に異音に関わるリコールが出ているかどうかは、ここでは確かめていない。自分の車の情報で調べる。
国土交通省の案内では、リコールの対象車であればメーカーから葉書などで通知され、通知がない場合や心配な場合はメーカーか購入した販売店に相談する。国土交通省のリコール情報検索では車名や型式で調べられるが、対象は車台番号の範囲で示されるため、対象外の車が含まれることもある。個別の車が対象かどうかはメーカーに問い合わせる。一部のメーカーには、車検証に記載された車台番号を入力して調べる仕組みがある。
不具合を国に申告したいときは、国土交通省の自動車不具合情報ホットラインを使う。車名・型式・車台番号・走行距離などと、不具合の発生時期・状況・修理の経緯を入力して申告できる。申告者への個別の回答は行われず、情報はリコールの隠ぺい防止や欠陥車両の早期発見に使われる。
整備工場やロードサービスに相談するときに伝えること
相談の前に、次の4つをメモしておくと伝えやすい。
- 音が出る場面(エンジン始動時・走行中・ブレーキを踏んだとき・ハンドルを回したとき・エンジン停止後)
- 聞こえる場所
- 音の感じ(キーキー・ガラガラ・キュルキュルなど)
- 警告灯の点灯の有無
走行中に気づいた音なら、メモより先に安全な場所に止めることを優先する。
よくある質問
ブレーキのキーキー音はすぐに点検したほうがよい?
早めに点検を受ける。パッドの減りを知らせる音の可能性があり、JAFは異音や警告灯が出たら早急な点検・交換が必要だとしている。
エンジンを止めた後にファンの音がするのは故障?
すぐ故障とは限らない。一部の車種は停止後もしばらく冷却ファンが回る(RB3 がそうかは確かめていない)。長く回り続けるときは点検を受ける。
自分のRB3がリコールの対象か調べるには?
まずメーカーからの通知を確かめ、無ければメーカーか購入した販売店に相談する。国土交通省の検索は車名や型式で調べられるが、自分の車が対象かはメーカーに問い合わせる。
ワイパーのビビり音はゴムを替えれば直る?
ゴムの劣化だけが原因とは限らない。ガラスの汚れや撥水コーティングの影響も考えられるので、汚れを取り、撥水コーティングをしているならビビり防止剤を試し、それでも残れば交換する。
まとめ
音に気づいたら、次の順に確かめる。
- どの場面で鳴るか(ブレーキ・ハンドル・走行中のタイヤ付近・エンジン付近・エンジン停止後)
- ハンドル・タイヤ付近・ブレーキの音なら、安全な場所に止めて点検を頼む
- ゴムの焼ける臭いや猫などの鳴き声があれば、エンジンを始動しない
- HAPAD のリア ブレーキパッドを選ぶなら、出品者が求める純正品番と、音が後輪から出ていることを先に確かめる
- リコールの対象かは、メーカーからの通知とメーカーへの問い合わせで確かめる
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